「編隊少女-フォーメーションガールズ」ついに女の子と明日編隊！　サービス直前版で確認したゲームシステムをまとめて紹介

　アイオウプラスの新作ブラウザゲーム「編隊少女-フォーメーションガールズ」は，2016年6月29日より正式サービスを開始する。
　本作は，昨年8月にβテストを行っており，第二次世界大戦に登場した戦闘機のリアルな造型とダイナミックな動き，操縦士となる可愛い少女達，そして，細部までこだわったゲームシステムが話題となった。それから長きにわたる調整期間を経て，大幅なリニューアルが行われることになるが，以前のインタビュー記事で開発陣が語ったように，βテストで好評だった要素を残しつつも，ビジュアルと遊びやすさを重視したメジャー志向のタイトルを目指すことになった
　今回は，テスト環境のもとで実際にゲームプレイをすることができたので，プレイフィールを交えながら基本的なゲームシステムについて解説していこう。

リアルな戦闘機が縦横無尽に飛び回るバトルシーンは必見

　独自の”if”を盛り込んだ世界観の中，司令官であるプレイヤーは，戦闘機を製造し，操縦士の女の子達を育成しながら，未知なる敵“FF（フーファイター）”と激しい戦いを展開していく。
　ゲームの基本的な流れは，戦闘機と操縦士を組み合わせて自分だけの部隊を「編隊」して，「戦闘」に赴き，敵に勝利することで戦闘機を製造するための資源や操縦士を補充するためのリソースを入手。ステージが進むにつれてどんどん強くなっていく敵に対して，戦力を整えて挑んでいく。なお，戦闘を行うには，時間の経過で回復していく「行動力」を消費する必要がある。毎日プレイして少しずつ進めていくタイプのブラウザゲームとしてはオーソドックスなシステムだ。


　一部隊は最大4人，さらに先発と後発の二部隊が設定できるので，最大8人まで同時に出撃できる。編成は操縦士と搭乗する戦闘機を選ぶことになるが，編成には「コスト」の概念があり，さらに「属性」によってダメージが増減したりするので，単純に強い操縦士を組み込めばよいというわけではない。ちなみに，戦闘を繰り返していくとプレイヤー（司令官）のレベルが上がり，それによってコストの上限も増えていく仕組みだ。


　戦闘については，ターンごとにコマンドを選択し，順番に行動する「コマンドタクティクスバトル」が採用されていて，単体攻撃の「通常攻撃」や精神力を使ったスキルを駆使して戦っていくことになる。戦闘のポイントになるのは，行動する順番だ。自分達の行動が連続して行われると「連携」が発生して，攻撃力が増し，編隊で繰り出す必殺技「編隊戦術」の発動に必要なゲージが上昇していく。

　敵に合わせて編成や戦い方を変えていく練られたバトルシステムだが，プレイに手間を掛けたくないブラウザゲームファンにとっては面倒と思う人もいるかもしれない。だが，戦力差がはっきりしていれば火力に任せて自動戦闘でステージを攻略してくこともできる。別の作業をしながら倍速でプレイしても大丈夫だろう。
　本作は戦闘に出撃していくとキャラクターが経験値を入手してレベルアップする方式なので，キャラクターのレベルアップを優先して，育成したいキャラをある程度育ったキャラと組み合わせるといいだろう。

　自分のペースで楽しめるカジュアルなゲーム性を持っており，第二次世界大戦に登場した戦闘機や，“声”を含めたキャラクター達に魅力を感じる人なら遊んでみる価値はある。スピーディかつカットインが多用されたスタイリッシュなバトルは見応えがあるので，実際にプレイして，動いている画面で確認してもらいたい。

戦闘機と女の子達を集めて強化していくのが本作のお楽しみ要素

　プレイヤーにとって一番のお楽しみとなるのは，なんといっても操縦士と戦闘機を集めて強化していくところだろう。
　操縦士は主に「ガチャ」を回して集めることになる。ゲーム内で入手できるリソースで引くことができるガチャは，（テスト環境のバランスでは）ステージを初めてクリアすると大量のリソースが入手できることもあって何度も回すことができた。余った操縦士は「強化」や「技能開発」に使うことができるようだ。


　戦闘機の「製造」は，複数の資源が必要だ。製造の際は，4種類の製造レベルから選んで資材を投入することになるが，性能の良い戦闘機ほど良質な資材が必要になり，先のほうのステージでしか入手できない。一気に良質な戦闘機を入手するのではなく，段階的に少しずつ強力な戦闘機を手に入れていくバランスだろうか。

　ブラウザゲームということで，長くプレイすることを前提にしているため，短いテストプレイでは分からないことも多かった。ただ，実際にレアな機体や操縦士が入手できるかどうかはさておき，頻繁にガチャを回したり機体の製造が行えるのは好感触だった。ステージをオールクリアしたり，すべての操縦士と機体を集めるという大きな目標だけだと先が見えなすぎるが，ガチャを回すことと機体の製造することが小さな目標として機能するため，こつこつプレイすることが楽しくなるのだ。


　ちなみに，テストプレイではレア度の高い操縦士と機体を触らせてもらったが……コスト以上に性能が高く，序盤のステージだと一騎当千の動きを堪能できた。レアな操縦士や機体をいつか手に入れたい，と思わせてくれるだけの能力は持っているのでゲームを続ける動機となりえるだろう。
　まずキャラクターありきでゲーム自体はオマケなんてソーシャルゲームも少なくないが，本作の場合は，最初に世界観だったりしっかりしたゲーム性があり，そこに魅力的なキャラクター達が登場してくる感じだ。キャラクターの設定も凝っていて，ゲーム内で確認できる。βテスト時は深い闇を抱えた女の子が多かった印象があるが，メジャー志向になったことで設定に変化があるのかどうかも気になるところだ。なお，彼女達の生い立ちやさまざまな想いや感情をひもとく物語も用意されているとのこと。

シンプルに整理されたシステムで誰でも手軽に楽しめる

　続いて，ゲーム内で確認できた細かな機能について紹介しておこう。
　女の子達とのコミュニケーションは，「対談」という形で行われ，プレゼントを渡して好感度を上げたりできて，好感度が一定以上になると能力がアップしたりする。対談の場では，「図鑑」で女の子のプロフィール等を確認できるほか，クリックするとしゃべってくれたりもする。


　目的の達成で報酬がもらえる「任務」は，一度限りの通常任務のほか，毎日更新される日間任務もあり，これだけクリアしていけば毎日少ないプレイ時間でも各種アイテムを効率よく集められる。
　「フレンド」機能などオンラインゲームらしい要素もあるが，基本的には一人でまったり遊ぶコンテンツが中心のタイトルとなっている。今後，ほかのプレイヤーとの対戦要素を入れる予定もあるというが，ローンチの段階では，操縦士と機体を集めることと，それらを強化してステージを攻略（＝ストーリーの進行）していくことがプレイヤーの目的となりそうだ。

　リアルな描写の戦闘機が動き回るスピード感のあるバトルシーンに，とびきり可愛い女の子の組み合わせで，“萌え×ミリタリー”ブームの次なるヒットを狙う「編隊少女-フォーメーションガールズ」。βテスト時の尖った印象こそ薄れてしまったが，その分，直感的に分かるようにシステムが整理されており，戦闘機や女の子といった本作が持つビジュアルの魅力が際立つようになった。また，実力のある声優陣を積極的に採用しているので，司令官の気分が存分に味わえるのもポイントが高い。
　ゲームシステムがシンプルな方向にリニューアルされ，誰でも手軽に楽しめるようになっているうえ，基本プレイ無料で楽しめるので，興味を持った人をぜひ一度本作をプレイしてみてほしい。

公式サイトでは，正式サービスが始まるまでミニゲームをプレイできる。妙にデキがよく，ご褒美イラストが見れたりもするので，ぜひ一度プレイしてみてほしい

「編隊少女」公式サイト