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「バンドやろうぜ!」原点回帰――ボイスドラマ&新曲&ゲストと怒濤のサプライズにわいた「ドリームマッチ デュエル・ギグ2023 RAVEN/ADVENT」2日間レポート
アニプレックスは,スマホアプリ「バンドやろうぜ!」(2019年にサービス終了。以下,「バンやろ」)のライブイベント「バンドやろうぜ!ドリームマッチ デュエル・ギグ2023 RAVEN/ADVENT」を,都内の豊洲PITにて2023年3月23日と24日に開催した。本ライブは,“伝説級”と言われる前回のライブ(2019年12月8日開催「バンドやろうぜ!」Christmas Duel Carnival)から約3年ぶり,さらに声出しOKの公演ということもあり,非常に多くのファンが待ち望んでいたものだった。本稿では両日とも公演の様子をレポートしていこう。なお,記事の最後には2日目終了後のボーカリストインタビューもあるので,ぜひチェックしてもらいたい。
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[インタビュー]約3年の空白を経て2バンドが再結集。「バンドやろうぜ!ドリームマッチ デュエル・ギグ2023」のライブテーマは“原点回帰”
アニプレックスがおくる「バンドやろうぜ!」のライブイベント“ドリームマッチ デュエル・ギグ2023”が,都内の豊洲PITにて,2023年3月23日と24日に開催される。これを記念し,出演バンド「BLAST」「OSIRIS」のボーカリストである生田鷹司さんと小林正典さんにインタビューを行ったのでお届けしよう。
1日目は“BLASTの日”,RAVEN公演レポート
数々のサプライズに度肝を抜かれる!
先日のインタビューでサプライズがあるとは聞いていたが,想像以上の驚きと感動にやられっぱなしのライブだった。まずはオープニング,ゲーム画面風の懐かしい映像でBLASTのメンバーが登場するやいなや,会場に大歓声が響き渡った。ボーカルの東雲大和(CV:生田鷹司),ギターの巻 宗介(CV:増田俊樹),ベースの佐伯 翼(CV:山下大輝),ドラムの白雪徹平(CV:石谷春貴)によるボイスドラマはなんとフルボイスだ。久しぶりに聞くメンバーの声の感動と,「バンやろ」節とも言えるワイルドな(?)セリフ回しに笑わせられ,さっそく「そうだ,この感じが『バンやろ』だった……!」と思い出す。
そしてステージにはリアルバンドのメンバーが次々に登場,BLASTとOSIRISが勢ぞろいし,BLASTの「Dreamer」,続いてOSIRISの「Voice」が投下された。
これらの楽曲はコンテンツのいわゆる“M1”曲で,まさに本公演のテーマである“原点回帰”だ。数年前と変わらぬ雰囲気,けれど確実に円熟味を増した歌声や頼もしい音に包まれ,思わず涙が出た。BLASTボーカル・東雲大和(演:生田鷹司) とOSIRISボーカル・高良 京(演:小林正典)が「歌え!」と叫び,観客もこれに応えて歓声を上げる。その声はちょっと驚くほどで,「バンやろ」ファンの高い熱量を感じる。
続いて,「Objection」(BLAST), 「Into the Madness」(OSIRIS)と各バンドが交互に演奏していく。「バンやろ」ファンにはおなじみではあるが,このデュエル・ギグというライブは,それぞれのバンドがステージに出たままでかわるがわる曲を披露するスタイルとなっている。こうして見ているとあらためて,メディアミックスとは思えない“本物”のライブ感に圧倒されてしまう。また,メディアミックス系ライブでは観客がペンライトやリングライトを身につけることも多いが,「バンやろ」には一切それがない。ヘドバンや拳を上げてただ音楽を楽しむ様子が,よりリアルなロックバンドのライブの空気の再現に一役買っている。
一転してほのぼのとした雰囲気のMCでは,大和が「配信で観てくれるみんなと,集まってくれたみんなと一緒に互いを称え合い,最高の『デュエル・ギグ』をやりたいと思う」と言って京と拳を突き合わせた。この「お互いを称え合う」というフレーズは,これまでのデュエル・ギグでずっと語られてきたテーマだった。そんな想いを新たにし,再び演奏のターンへ。
「Alternative」(BLAST),「Darkness」(OSIRIS)と各バンドらしさ溢れる曲の後は,「sparkler song」(BLAST),「Way of Light」(OSIRIS),「songwriter」(BLAST),「for you...」(OSIRIS)とエモめのナンバーが続く。こうやって聴いていると,どこで観客が手拍子していたか,どこで頭を振る光景が見られたかが鮮明に脳裏に浮かび,一瞬,数年前にタイムスリップしたかのような不思議な気分になった。
再びBLASTのボイスドラマが始まった。宗介,翼,徹平が「大和のおかげで俺たちはBLASTになれた」と想いを新たにしながら,BLASTは大和だけじゃない,オーディエンスに俺たちの魂を見せてやろうとボーカル以外のメンバーで演奏することになり,ステージ上の演奏隊による「BLAST Jam Session」が披露された。
メタな余談だが,「バンやろ」ファンならご存じのとおり,リアルバンドのBLASTはPENGUIN RESEARCHのメンバー(宗介役・堀江晶太,翼役・神田ジョン,徹平役・新保惠大)が演じている。だが,BLASTとPENGUIN RESEARCHではギターとベースの担当が逆で,とてもそうとは思えない技術力の高さにあらためて驚かされる。また,このインスト曲ではBLASTにはいないキーボード(柴﨑洋輔 from PENGUIN RESEARCH)にスポットが当てられていたのも,「バンやろ」ファミリーの絆を感じて嬉しくなる。なお,プロデューサーの足立和紀氏によれば本曲は,本当にリハの際にゼロから即興で作り上げたジャムセッションだったそうだ。
そんな驚きもつかの間,次の「Nightmare boogie」(BLAST)では大和がフロアに現れた。歌いながら会場を練り歩くこの光景は,過去に開催した「春∞宴」(2018年4月「ドリームマッチ デュエル・ギグ2018 春∞宴[炎] SHUN-EN」)以来で,観客も大合唱となり,興奮が最高潮に。そして「Bystander」(BLAST)を経てMCタイムへ。
「まだまだ行けるよな!?」と京が客席を煽り,「Beyond the Limit」(OSIRIS)では“折りたたみ”の波が生まれ,次の「BUREIKO TIME」(BLAST)では,大和が「本日は晴天なり! 雨が降ってても俺たちの心は晴天なり! 無礼講で行こうぜ!」と叫び,ステージのメンバーも客席も一体となってタオルを回す圧巻の光景が繰り広げられた。続いて「Dreams」(OSIRIS),そして「Resonance」(BLAST)が演奏され,熱狂のなか本編が終了した。
そして,アンコールである。このあとのMCでも言及していたが,「バンやろ」はアンコールからが長いのだ。ここではなんと,懐かしの衣装――BLASTのメンバーが「春∞宴」,OSIRISメンバーがワンマンツアー(2017年秋「Re:incarnation」ツアー)で使われたものを着て登場した。「懐かしいけど暑い!」などと笑いつつ,大和が「あの曲,歌っちゃおうかな!?」と,「春∞宴」で競演したFairyAprilの「雨音valentine」(BLAST)を披露。すると京も「俺たちの大切な仲間の曲だ!」とCure2tronの「Strange Party Night」(OSIRIS)演奏した。ここでは大和が手持ちカメラを持ってステージを歩き回り,楽しい雰囲気を盛り上げる。
本公演で初演奏となるカバー,「*〜アスタリスク〜」(BLAST)では京が手持ちカメラを持ち,ラップを歌う宗介の姿などを映し出し,観客から喜びの声が上がった。「バンやろ」では初とは思えないしっくり感に思わず笑みがこぼれてしまったのだが,続いて演奏されたのは「Chain」(OSIRIS)! これは「バンやろ」のサービス終了後,「REALIVE!」とのコラボのために書き下ろされた新曲だ。そして「BLASTY」(BLAST), 「Endless」(OSIRIS)と続いた。
最後のボイスドラマのあと,BLASTが演奏したのはこの日のために用意したという新曲,「YATSUATARI」。胸熱なサプライズだらけのRAVEN公演だったが,最後の最後に新曲がくるとは……。いろいろと言いたいことや想いが浮かんできたけれど,「愛してんだよ 黙れよ」とメッセージを送るメンバーを見ながら,きっと全員が笑顔で――泣いていた人もいたかもしれないが,心は笑顔で彼らと声を重ねていたはずだ。そうしてラストは,もはやおなじみというか「これがなければ!」な「Sure Shot」を全員で演奏,この日のすべての楽曲が終了した。いやもう本当に,この熱量で明日もライブがあるとは,一体どうなってしまうのだろうか?
2日目は“OSIRISの日”,ADVENT公演レポート
もう驚かないつもりだったのだが……
怒涛のサプライズと熱すぎる演奏の余韻も冷めやらぬなか,2日目はOSIRISのターンである。「とはいえ1日目は見ているし,そこまでびっくりしないだろうな」と思っていた自分を叱りたい。こちらもライブ前のインタビューで言及されていたとおり,「1日目と2日目の両方を見て完成する」と言って間違いないライブだったのだ。
オープニングは1日目同様ボイスドラマで,OSIRISのメンバーが登場した。ボーカルの高良 京(CV:小林正典),ギターのレイ・セファート(CV:花江夏樹),ベースの来栖真琴(CV:内田雄馬),ドラムの小金井 進(CV:梅原裕一郎)によるストーリーは,もちろんフルボイスだ。これまたメタな感想だが,ここまでのビッグネームなキャストが再び「バンやろ」メンバーを演じてくれたことに驚きつつ,懐かしさと嬉しさに,熱くこみ上げてくるものがあった。
リアルバンドのBLASTとOSIRISがステージに登場すると,この日はOSIRISの「Voice」からBLASTの「Dreamer」という流れでスタートした。
前日とは順序が逆だったため,なるほどこういう感じか……と思ったが甘かった。次に聴こえてきたのは,1日目には披露されなかった「Desire」(OSIRIS)と「Shout for life」(BLAST)だったのだ。いや,2日目にくるであろうことは分かってはいたはずだが,やはり“今”の彼らが演奏する音のインパクトがすごい。ここまでの流れを終えてみると,飽きるほど(飽きる訳では無いが)聴いた楽曲たちでありながら,1日目を踏まえたあとだからこその驚きがあるセトリのように感じられる。
MCでは大和が「今日は(OSIRISカラーの)青い靴下を履いてきた」と笑いを誘い,京が「俺たちも負けていられない」と応え,今日も正々堂々とデュエル・ギグをやろうと拳を突き合わせた。京は「暴れたいですよね?」と不敵な笑みを浮かべつつ,「闇を照らす光となれ」というおなじみのセリフのあと「Darkness」(OSIRIS)を投下。「Alternative」(BLAST)では大和と京が歌声を合わせ,エモーショナルな「Way of Light」(OSIRIS),「sparkler song」(BLAST)へと続いていく。そして,優しく心を揺さぶる雰囲気は「Silent Crisis」(OSIRIS)と「Lullaby」(BLAST)で最高潮に。OSIRISとBLASTはそれぞれのバンドの根底にある熱量は同じでも,醸し出す色や音の味わいが異なるところがあらためて魅力的だと痛感する。
ステージが暗転,OSIRISのボイスドラマが始まった。レイ,真琴,進は「京もずいぶん変わった」と話しながら,自分たちの成長もみんなに見せるため「ライブで『ボーカル以外の成長見せつけタイム』をやろうぜ」ということに。そして,OSIRISの楽器隊(レイ役:瑠/真琴役:カゴメ/進役:バタヤン)によるインスト曲,「Demon Walk」(OSIRIS)が演奏された。作中の世界観からは離れた話だが,この曲もOSIRIS楽曲の作詞作曲を手掛ける大塚剛穀氏によるもので,これまでのライブツアーなどでずっと演奏してきたナンバーだ。3人は今回のデュエル・ギグで数年ぶりに演奏を共にしたわけだが,この曲を聴いた誰もが,これまで以上の圧倒的な音に衝撃を受けたことだろう。
だが,もちろん驚きはこれだけではない。OSIRISきっての“暴れ曲”「Bloody Masquerade」では,なんと京が客席に登場! まさかこの曲で練り歩きが行われるとは,一体誰が予想しただろうか。京は歌いながらファンの手を取り,抱きしめる仕草に会場から悲鳴のような歓声が上がった。かと思えば次の「Cross Wish」で一気に狂乱を収め,この場の空気を自在に操ってみせる。
BLASTのメンバーが登場すると,大和が「さっきはすごいことになってたじゃん!」と京を冷やかした。そしてBLASTの暴れ曲「BUREIKO TIME」,続けざまに「Re:incarnation」(OSIRIS)と激しすぎる楽曲で観客はこれ以上無いほどブチ上がる。本編ラストは「Resonance」(BLAST)と「Dreams」(OSIRIS)が飾り,メンバーたちはステージを後にした。
2日目のアンコールでは,両バンドが「クリカニ」(2019年12月開催「Christmas Duel Carnival」)の衣装を着て登場。ボーカル2人が「旗持ってヤンキー座りやったよな!」と言ってポーズを再現し,笑いが起きた。そして「俺たちの大切な仲間の曲をやりたいと思います!」と,Cure2tronの「ぐるぐるマジック」(OSIRIS),FairyAprilの「WHIZ」(BLAST)を披露,お祭り騒ぎのような盛り上がりを見せた(このあとのMCでの大和による鳳 葵陽の物真似は必見だった)。
MCを経て,1日目にも披露した初演奏曲「Chain」(OSIRIS),今公演のために作られた新曲「YATSUATARI」(BLAST),そして「Endless」(OSIRIS),「BLASTY」(BLAST)が終わると,再びステージが暗転した。
OSIRISのボイスドラマが始まり,あとは締め曲でライブも終わりか……と思いきや,ここにきて特大級のサプライズがあった。なんと,ボイスドラマに四響の1人である「断罪のラファエル」ことラファエル(CV:浪川大輔)が現れたのだ。観客から悲鳴のような大歓声が起きると,スポットライトに照らされたラファエル(演:DAITA)がインスト曲「Lucifer D」を演奏。その唯一無二のギターサウンドと偉大すぎる存在感に,大きな大きな拍手が沸き起こった。
ステージに再び登場した京は,「みんな,必ずまた会おう」と告げ,最後に「Heavenly Breeze」(OSIRIS)を届けた。バラード曲でありながら極めて高い熱量の本曲を,持てる力を振り絞るようにして歌う。天井からは星が舞い落ち,いつか見たことのある光景を思い出させた。観客はただ4人の音に聴き入り,寄せる波のように起こった拍手が心に残った。ラストにはBLASTメンバーも勢ぞろいし,全メンバーとラファエルによるお約束の「Sure Shot」が披露された。そして,怒涛の2日間の熱いライブは幕を閉じたのだった。
最後に,少しだけ筆者個人の感想を。個人的にも「クリカニ」以来の「バンやろ」ライブだったが,この2日間の体験は,間違いなくこの先もずっと心に残るものだったと思う。メンバーたちがステージで演奏する姿は思い描いていたとおりで,けれどその音や熱量は想像以上だった。今この時代だからこそ,そして,あのときから数年を経てそれぞれが――演者も制作陣も観客も全員がさまざまな経験を経たからこそのエネルギーが生まれていたように思えたのだ。
今は,懐かしさと新しさと,とにかくたくさんのものを受け取らせてもらったなという気持ちだ。これはきっと,多くの「バンやろ」ファンも同じことを感じたはず。言いたいことはまだまだたくさんあるけれど,一言で言えば「最高に楽しかった!」ということだ。
この先「バンやろ」がどのような展開をしていくのか,この先の未来に何かあるのかは分からない。けれどきっと「バンやろ」なら,またこんなふうに「楽しかった!」を届けてくれるだろう。そう信じられることが嬉しく,思い出せばいつでも笑顔になれるようなライブだったと思う。
本邦初公開の裏話も!
ADVENT終演後・ボーカリストインタビュー
4Gamer:
2日間お疲れさまでした! まずはライブを終えての感想からお願いします。
東雲大和役 生田鷹司さん(以下,生田さん):
ステージからみんなの顔を見ながら「あー,みんなこの日を待ってたんだな」っていう想いを噛み締めながら歌ってました。普段,自分のバンド(PENGUIN RESEARCH)でやるときも似た感情はもちろんあるんですけど,そっちではもう結構ライブをやっていたので……。前回の「クリカニ」から3年以上経ちましたが,蓋を開けてみればちょうどいいタイミングで声出しができることになった今回は,その爆発力をすごく感じたライブだったと思います。みんなすげえ楽しそうだったし,みんながはしゃいでいる姿が何よりの答えだったっていうか。僕もただ楽しかったし,みんなにも喜んでもらえて良かったです。
高良 京役 小林正典さん(以下,小林さん):
MCでも話しましたが,この3年で青春時代を奪われたり,夢が叶わなかったりした人たちがたくさんいたと思うんですよ。それでもこうやってずっと「バンやろ」を応援してくれて,今まで以上の熱量をぶつけに来てくれたのが本当に嬉しかったです。これまで当たり前にできると思っていたことは決して当たり前じゃなかったし,これからまた,いつこういうライブができなくなるかも分からないですよね。だからこそ,こうした一つ一つを噛み締めたいなって思いました。OSIRISメンバーとも久しぶりに音を合わせましたが,すぐに「ああ,OSIRISってこうだったよね」って全員が思えて,今まで培ってきた絆をあらためて感じられるライブでした。
4Gamer:
ありがとうございます。ライブ前のインタビューで「サプライズがたくさんある」とうかがってはいましたが,なかでも客席に降りて歌われたインパクトがすごかったです。ここ数年のコロナ禍ではまったく見られない光景だったので。
生田さん:
僕も「春∞宴」以来でしたね。それこそ楽曲も同じ「Nightmare boogie」だったんですが,あのときよりお客さんとの距離を近く感じました。今回の会場も広いけど,ここはライブハウスっぽい感じもあったし。(ファンの)お兄さんの隣で止まって「イエーイ」って歌ったりみたいなことを前回はできなかったから,すごく楽しかったです。
4Gamer:
高良 京もすごいことになってましたね。
生田さん:
やばかったね(笑)。
小林さん:
いや,ここでこう動こうみたいなのは全然決めてなかったんですけど……一応やりたいことはあったんですが,決め打ちしちゃうと面白くないしなと。でも,ファンの皆さんとの距離もすごく近いし,歌ってるうちにテンションも上がってくるしで,結局やりたいことをやっちゃいました(笑)。
4Gamer:
ものすごいサプライズでしたね。あと,お二人にはぜひラファエルの登場(本公演ではDAITA氏がサプライズで演奏)についてお聞きしたいです。
生田さん:
実は僕,SIAM SHADE大好きなんです……。(ここからものすごく早口で)だけど絶対ミーハー心は出したくないし自分のことも認知されたくないから,僕個人は演者としても横に並びたくないし絶対に絡みたくなかったんですよ。だってもう,DAITAさんは画面の向こうの存在だから!
4Gamer:
完全にガチファンの発言じゃないですか!(笑)
生田さん:
PENGUIN RESEARCHではとくに僕と(ドラムの)新保惠大がめちゃくちゃ(SIAM SHADEを)好きだから,絶対に態度に出さないみたいなのを2人で決めてました。それで僕はリハのときも「あ,どうも」と言って以降はまったく近づかなかったです。本番でDAITAさんが演奏しているときも,舞台袖で聴いちゃうと“今,同じ場所にいる”って感じるのがたまらなかったので,楽屋に帰ってモニターで観ながら内心で「やべえ,本物のDAITAがいるー! DAITAの音だー!」ってなってました(笑)。で,ステージに何食わぬ顔で戻って。
小林さん:
あははは! たしかに鷹司くん全然しゃべってなかったよね。
生田さん:
よしこれで無事本番が終わるぞと思ってたら,最後の挨拶でみんなで手を繋ぐ流れになったじゃないですか。それでもう,「あーっ! 俺は今DAITAの手を握ってるー!」と思ったらめちゃくちゃニヤけちゃったんですよね。……っていう話をこれまで誰にも言ってなかったから,今やっと言えたって感じです(笑)。これは記事に書いても大丈夫です!
4Gamer:
おいしいネタをありがとうございます! では,DAITAさんご本人がこのインタビューを読むことを祈って……。
生田さん:
いや,それはダメだー!(笑)
4Gamer:
DAITAさんのサプライズに関して,小林さんはいかがでしたか。
小林さん:
鷹司くんやPENGUIN RESEARCHメンバーはとくにですけど,僕もやっぱりSIAM SHADEで育ってるようなものだし,めちゃくちゃ聴いてきたわけですよ。そのご本人がいるので,テンションが上がらないわけないですよね。みんなでもう,キラキラした目でドキドキしながら見てました。
実はDAITAさんにはかなり前に個人的にご挨拶させていただく機会があったんですが,そのときから今日に至るまで本当に優しくて気さくな方なんです。そういう空気を作ってくださってもいたんですが,レジェンド過ぎて僕らが話しかけられないっていう……。SIAM SHADEは京のフェイバリットバンドでもあったので,本番では多少興奮してもアリだよなとは思ったんですが,正直カーテンコールに関しては完全にキャラが抜けていたし,やっぱりめちゃくちゃ興奮してました(笑)。
4Gamer:
ファンの皆さんもぜひ,これらのお話を踏まえてアーカイブなどを見直していただきたいですね。では最後に,見てくださった皆さんに一言お願いします。
生田さん:
またライブで会えると嬉しいですし,僕はその日を楽しみに待ってます。今回は本当にありがとうございました!
小林さん:
強く願う声が大きければ,きっとまた会えるはずだと信じてます。これ,ぜひ太字で書いておいてください(笑)。
生田さん:
そうなんだよね。声が大きければ動かせるものはあるし,足立さんも動きたがるから(笑)。なかなかそれが実現できないコンテンツもあるけど,「バンやろ」ならまたふらっとライブできるかもしれないし。
小林さん:
うん。ぜひ,皆さんにも声を上げ続けてほしいです。
4Gamer:
そうですね。ぜひ,次の展開に期待したいと思います。本日はありがとうございました!
「『バンドやろうぜ!』ドリームマッチ デュエル・ギグ2023 RAVEN/ADVENT」
■DAY1「RAVEN」セットリスト
★D1=RAVENのみ演奏
01. Dreamer/BLAST
02. Voice/OSIRIS
03. Objection/BLAST ★D1
04. Into the Madness/OSIRIS ★D1
05. Alternative/BLAST
06. Darkness/OSIRIS
07. sparkler song/BLAST
08. Way of Light/OSIRIS
09. songwriter/BLAST ★D1
10. for you.../OSIRIS ★D1
11. BLAST Jam Session/BLAST ★D1
12. Nightmare boogie/BLAST ★D1
13. Bystander/BLAST ★D1
14. Beyond the Limit/OSIRIS ★D1
15. BUREIKO TIME/BLAST
16. Dreams/OSIRIS
17. Resonance/BLAST
〜アンコール〜
18. 雨音valentine(FairyApril)/BLAST ★D1
19. Strange Party Night(Cure2tron)/OSIRIS ★D1
20. *〜アスタリスク〜/BLAST ★D1
21. Chain/OSIRIS
22. BLASTY/BLAST
23. Endless/OSIRIS
24. YATSUATARI/BLAST
25. Sure Shot/ALL
■DAY2「ADVENT」セットリスト
★D2=ADVENTのみ演奏
01.Voice/OSIRIS
02.Dreamer/BLAST
03.Desire/OSIRIS ★D2
04.Shout for life/BLAST ★D2
05.Darkness/OSIRIS
06.Alternative/BLAST
07.Way of Light/OSIRIS
08.sparkler song/BLAST
09.Silent Crisis/OSIRIS ★D2
10.Lullaby/BLAST ★D2
11.Demon Walk/OSIRIS ★D2
12.Bloody Masquerade/OSIRIS ★D2
13.Cross Wish/OSIRIS ★D2
14.BUREIKO TIME/BLAST
15.Re:incarnation/OSIRIS ★D2
16.Resonance/BLAST
17.Dreams/OSIRIS
〜アンコール〜
18.ぐるぐるマジック(Cure2tron)/OSIRIS ★D2
19.WHIZ(FairyApril)/BLAST ★D2
20.Chain/OSIRIS
21.YATSUATARI/BLAST
22.Endless/OSIRIS
23.BLASTY/BLAST
24.Lucifer D/Raphael ★D2
25.Heavenly Breeze/OSIRIS ★D2
26.Sure Shot
※見逃し配信は2023年3月31日(金)23:59まで!
■配信チケット販売ページはこちら
【国内】https://stagecrowd.live/9924814985/
【海外】https://intl.stagecrowd.live/7052329982/
「バンドやろうぜ!」公式サイト
(C)BANYARO PROJECT
(C)BANYARO PROJECT