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Lenovoからも携帯型ゲームPC「Legion Go」が登場。8.8インチ大画面とRyzen Z1 Extreme搭載
携帯型ゲームPC市場では,このところ相次いで大手メーカーの参入が続いている。2023年4月には,ASUSTek Computerが「ROG ALLY」を発表し,大きな話題となったのも記憶に新しい。Legion Goもこの流れに続くものではあるが,Lenovoによると,開発には2年以上の期間を要したそうだ。
冒頭でも紹介したように,Legion Goのディスプレイサイズは約8.8インチと,携帯型ゲームPCでは最大級の大きさだ。解像度は2560×1600ドットで,アスペクト比は16:10,最大リフレッシュレート144Hzの液晶パネルを採用する。
ディスプレイに合わせて本体も大型で,公称本体サイズは299(W)×131(D)×41(H)mm,公称本体重量は約854gとのこと。長時間手に持って使うのは辛いかもしれない。背面には,キックスタンドを備えており,本体は自立できる仕組みとなっている。
CPUのRyzen Z1 Extremeは,ROG ALLYの上位モデルも採用しているものだ。具体的な性能はROG ALLYのレビューを参考にしてもらいたいが,画質設定をある程度落とせば,大作ゲームもプレイできるという印象だ。Legion Goのメインメモリ容量は16GBで,内蔵ストレージ容量は,256GBと512GB,1TBの3モデル展開となっている。また,本体には最大2TBまでのmicroSDカードを装着できるという。
ディスプレイの左右に搭載するゲームパッドは着脱可能だ。接続方法は明らかになっていないが,本体とワイヤレス接続して使うこともできるようだ。Lenovoによると,いまのところ,左右のゲームパッドを取り付けて一体化するようなアダプタは用意していないが,将来的に提供を検討したいとのことだった。
ゲームパッドの基本的なレイアウトは,Xbox風だが左右それぞれに独自の拡張ボタンや機能を備える。とくに注目したいのは,右側のゲームパッドで,アナログスティックの下にタッチパッドを搭載しているのだ。また背面だけでなく,側面にも拡張ボタンを用意するのもポイントと言えよう。
底面には光学式センサーと「FPS Mode Switch」があり,スイッチを切り替えると,ゲームパッドを机の上で動かしてマウスのように使えるとのこと。
インタフェース類は,上側面にUSB4ポートと4極3.5mmミニピンヘッドセット端子,microSDカードスロットがあり,下側面にもUSB4ポートを備える。どちらのUSB4ポートも機能は同じで,DisplayPort Alternate Mode(以下,DP Altモード)による映像出力と,USB Power Delivery 3.0に対応するという。
OSはWindows 11 Homeで,Legion Go専用のランチャーアプリ「Legion Space」をプリインストールしており,「Steam」や「Xbox Game Pass」などゲーム配信プラットフォームを横断して,ゲームの起動や管理を行える。なお,ヨーロッパ市場では,Legion Goには「Xbox Game Pass Ultimate」の3カ月無料体験チケットが付属するとのことだ。
サングラス型ディスプレイ「Legion Glasses」なども登場
また,Lenovoは,Legion Goでも利用できる周辺機器として,サングラス型ディスプレイ「Lenovo Legion Glasses」(以下,Legion Glasses)も発表した。ヨーロッパ市場では,2023年10月の出荷を予定しており,価格は499ユーロ(約7万9500円)だ。
Legion Glassesは,マイクロ有機ELディスプレイを左右それぞれに組み込んだサングラス型ディスプレイで,片目あたり1980×1080ドットの画像を出力する。最大リフレッシュレートは60Hzだ。実際に装着してみると,画像が高精細でドットが目立つようなこともない。なお,製品には視度調整用のレンズも付属するとのことだ。
デバイスとの接続にはUSB Type-Cポートを用いる。Legion Go専用周辺機器ではないので,DP Altモード対応のUSB Type-Cポートを備えたPCやスマートフォンであれば幅広く利用できるだろう。
このほかにも,実機の展示こそなかったが,ゲーマー向けイヤフォン「Lenovo Legion E510 7.1 RGB Gaming In-Ear Headphones」も10月に発売するそうだ。ケーブルにUSBサウンドデバイスを内蔵しており,7.1chバーチャルサラウンド再生機能を備える。価格は49.99ユーロ(約8000円)となる。
Lenovo日本語公式Webサイト
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