プレイレポート
幽世を舞台にした「逢魔が刻〜かくりよの縁〜」を紹介。不思議な力に目覚めた主人公と,その世界で暮らす人やあやかしとの恋を描いた女性向け恋愛ADV
ある日の夕方,神隠しにあってしまった主人公は,人ならざるモノが多く暮らす幽世に迷い込んでしまいます。そこで出会った樹木に宿る精霊「木霊」の青年に導かれ,鎮守の術を学ぶ「鎮守学舎」で過ごすことに……。
現世に帰る方法を探しつつ,この世界で生きていくために,主人公は頼もしい仲間と共に「夜警隊」として活動し始めます。
人ならざるモノが暮らす幽世で,さまざまな事件に挑むことになる主人公。そんな彼女と共に,幽世の治安を守るために行動する男性達との恋を描いた本作を遊んでみたので,インプレッションをお届けしましょう。
幽世で一緒に行動することになる男性達を紹介
木霊の青年・颯(CV:細谷佳正)は,他人が発した言葉を繰り返すような形でしか,他人に声を届けることができません。ところが主人公は,そんな颯の言葉を聞くことができるため,普通に会話をすることが可能です。主人公が憧れている先輩にそっくりな見た目ですが,中身はあまり似ていないようです。
常磐(CV:斉藤壮馬)は,幽世で起きている事件を独自に追う「探偵」です。幽世に迷い込んだ主人公を最初に助けたのは彼ですが,粗雑で冷たい性格をしており,主人公に対して,特に厳しく接してきます。
礎 奏太(CV:石川界人)は,男女を問わず友達が多い,ムードメーカーな人間です。幽世に偶然迷い込んでしまった彼ですが,鎮守学舎に通ううちに,特殊な能力「浄天眼(千里眼)」に目覚め,いまはその能力を使って活躍しています。
主人公や颯,奏太を教える教官である宵宮(CV:高橋直純)も幽世に迷い込んだ人間です。特別な力に目覚めることはありませんでしたが,妖刀「五月雨」を使って戦えます。自分の生徒に甘く,いつも笑みを浮かべている優しい彼ですが,プライベートなことはあまり語らないようで……。
主人公が迷い込んだ幽世の鎮守神・月白(CV:諏訪部順一)は,主人公が訪れていた神社にそっくりな狐魄神社の主。1000年を生きた狐が神通力を得た天狐で,お稲荷様に敬意を払っていた主人公を一方的に知っている様子。主人公の“違和感を掬い取る力”を使うために必要な「帯留め」をくれるのも彼です。
ほかにも,九十九神の皓(CV:寺島拓篤)や鬼女のカンナ(CV:本多真梨子)といった個性的なメンバーが主人公達と同じ夜警隊に所属しています。
また,常磐の助手を自称する犬神の少年・紅葉(CV:村瀬 歩)にも,事件絡みでたまに会うことができます。人間嫌いということで,主人公に対しても冷たい態度の彼ですが,犬耳の少年ということで……かわいい!
個性的なメンバーと幽世の治安を守りながら,
絆を深めよう!
夜警隊は,見廻りを行い,幽世と現世に混乱をもたらす「凶徒」と呼ばれるあやかしと戦ったり,幽世の住民達の手助けをして,治安を守るのが主な仕事です。
夜警隊の中で主人公達が所属する「宵宮班」は,人間の宵宮が率いているということで,幽世に迷い込んだ人間や,人間に偏見を持たない人ならざるモノで構成された夜警隊です。また,宵宮班のほかにも,鎮守学舎には夜警隊がいくつも存在しており,彼らと当番制で夜警を行っています。
この格子戸は,遊女を見せることを目的とした「籬」(まがき)と呼ばれるもので,遊郭にとってはとても大切な場所。それなのに,そこに蜘蛛の巣が張ったままなのは,なにかおかしいと感じたようでした。
音を糸として操ることができる颯の力で,六右衛門を操っていた蜘蛛を倒した2人は,ほかの宵宮班のメンバーと合流し,その日の夜警を終えました。
さらに,月白に帯留めをもらったことで,会話のなかにある違和感を感じ取り,物事を「後追い」できるようになります。後追いを行える回数は,章ごとに決まっていますが,主人公の能力が高まると,その回数が増えます。
なお後追いは,事件の謎を解くきっかけになったり,エンディングの分岐に影響したりするので,注意深く選択しましょう。
比較的平和な繁華街「玻璃ノ街」で,夜警中の主人公が出会ったのは,何かを探す3匹のイタチでした。カマイタチ3兄弟こと,イチ,ジョウ,サスケの3匹は,大切な鎌を無くしてしまったということで,宵宮班のメンバーは彼らのために鎌を探すことに。
なんとかカマイタチ3兄弟の鎌を見つけることができた宵宮班のメンバーは,そのまま玻璃ノ街で主人公の歓迎会を行い,親睦を深めることになります。
宵宮班のメンバーとの和気藹々とした雰囲気が楽しめる序盤の共通ルートが終わると,その後の共通ルート,個別ルートでは,幽世で起きる事件を解決しながら,攻略キャラとの絆を深めていくことになります。美麗なイラストで描かれた人やあやかしとの恋が楽しめる本作は,あやかしや和風なものがすき! という人におすすめな作品です。
「逢魔が刻〜かくりよの縁〜」公式サイト
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