PC版「
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS 」の日本公式リーグ
「PUBG JAPAN SERIES」 のSeason2 Grade1の開幕戦が2019年2月23日に行われた。
Season1終了後,12月16日に招待試合の
「PJS Winter Invitational 2018」 が開催されたりしていたが,「PUBG JAPAN SERIES」の「Season2」は2019年に入って最初の公式リーグ戦だ。本稿ではそのレポートをお届けする。だが,その前にSeason2までの間に世界基準のルールが策定されたり,海外大会が開催されたりと,さまざまな出来事があったので,まずはそこから振り返っておきたい。
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2018/12/18 16:58
2018年1月にαリーグが始まり,βリーグを経て正式にリーグ化したPJS。9月〜11月にかけて開催されたSeason1では,
SunSister Suicider's と
Crest Gaming Xanadu がアジア大会「PUBG ASIA INVITATIONAL MACAO 2019」への出場権を得た。
2019年1月10日〜12日にPUBG公式アジア大会
「PUBG ASIA INVITATIONAL MACAO 2019」 (以下,PAI)が,2月15日〜17日でAcerが主催するPredator Leagueが開催された。PAIのほうは少し振るわない成績だったが,Predator LeagueではSunSister Suicider'sが5位に入賞する快挙をあげている。
Season2では国際大会での経験を得たSunSister Suicider'sとCrest Gaming Xanaduが,どれほどの活躍を見せてくれるのかにも注目が寄せられている。
また,Season2からルールが大きく変更された。「Season1」では20チーム80名によるリーグだったが,「Season2」から16チーム64名になった。これはSeason1で告知されていた内容で,前シーズン終了時には16チームへと変更するため,6チーム降格という厳しい戦いが行われた。 なお,Season2はG1下位4チームが降格,G2上位4チームが昇格する。
大会のコンセプトを決める
「ポイントシステム」 も,別地域における大会などで得たフィードバックを元に,より洗練された世界統一ルールが採用された。ゲームのコンセプトともいえる“ドン勝”の重要性を維持しつつ,シンプルでエキサイティングなゲームとなるように調整されたものとのことだ。
ポイント以外にも全試合FPPモード(1人称視点)で行われるなど,かなり広範にわたってルールが変更されている。詳細は
公式サイト を確認してほしい。
DetonatioN Gaming Black ssee選手
V3 FOX whitejack選手
Lag High Voltage Leiden選手
Lag High Voltage Ryoyapon選手
Crest Gaming Xanadu Aries選手
Crest Gaming Xanadu Rio01選手
出場チーム一覧(S1 Phase2ランク順)
V3 FOX(V3F)
SunSister Suicider's(SSS)
PENTAGRAM Revive(PGR)
Crest Gaming Xanadu(CGX)
ISG Albatross(IAB)
DetonatioN Gaming White(DNW)
DetonatioN Gaming Black(DNG)
Team RAYZE(旧名:OracleNox,RAY)
野良連合Grim Reaper(nGR)
Lag Gaming(旧名:PNG ADELIAE,Lag)
SCARZ(SZ)
BLUE BEES(BB)
Rascal Jester(RJ)
Lag High Voltage(LHV)
G2から昇格
JUPITER NOVA(JUN)
USG Blanc(USB)
Season1 Phase2ではV3 FOXが1位に輝いたが,Phase1とPhase2の合計ポイントは
SunSister Suicider's が1位,
Crest Gaming Xanadu が2位という結果となった。また
Lag High Voltage はG2降格が決まっていたのだが,AEGIS-HESTIAがG1出場を棄権したため,繰り上げでG1残留となっている。
というわけで,PJS Season2 Phase1 Grade1 Day1の試合を振り返っていこう。
DetonatioN Gaming Black。「cocorou選手の親指が異常に曲がる」という話題で盛り上がっていた
V3 FOXのSHEVA選手とSunSister Suicider'sのCrazySam選手
SunSister Suicider'sでありバリロー学園長のCiNVe選手
PJSといえばこの2人。実況のOooDa氏と解説のSHAKA氏
試合前のV3 FOX
試合前のRascal Jester
PJSseason2 Phase1 Grade1 Day1
VIDEO
ROUND1 - ミラマー
Season2の初戦でドン勝に輝いたのはG2から昇格してきたばかりの
JUPITER NOVA だ。αリーグPhase2でG1に昇格し,βリーグPhase1でG2へと降格していたJUPITER NOVAだが,復帰早々にその実力を示したと言える。
最終盤まで4名で生存し,野良連合GrimReaper,SunSister Suicider's,Team RAYZEを壊滅させて勝利を手にした。
JUPITER NOVA。2枚目左から,Yakou選手,Middleee選手,Hydrich選手,Kairos4G選手
JUPITER NOVA
Yakou:
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Middleee:
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Hydrich:
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Kairos4G:
YouTube
ROUND2 - ミラマー
2戦めのドン勝は
BLUE BEES が手にした。最終盤を2名という苦しい状況で迎えたが,SunSister Suicider'sとISG Albatrossが激突するなか,見事な立ち回りで相手の戦力を削ぎ,イーブンな状況に持ち込む。最後はお互い慎重に歩を進める展開だったが,一瞬の隙をついてISG Albatrossを討ち取り,BLUE BEESが勝利した。
新メンバーにkr10選手(奥から2番目),Brazilian選手(一番手前)を迎え,心機一転,G1のトップを目指す。
BLUE BEES。左からLiavely選手,kr10選手,sssat0選手,Brazilian選手
BLUE BEES
Liavely:
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kr10:
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sssat0:
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Brazilian:
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ROUND3 - エランゲル
エランゲルでの戦いとなる3戦めで,ドン勝に輝いたのはPJSの最初期から活躍する
DetonatioN Gaming White だ。終盤,Crest Gaming Xanaduとの交戦で2人ダウンする危うい場面があったものの,何とかCrest Gaming Xanaduを討ち取り体制を立て直すことに成功。最後に立ちはだかったSunSister Suicider'sも,有利な状況を作り上げていたDtonatioN Gaming Whiteは危なげなく討ち取り,勝利した。
新メンバーJapanNo1選手(一番手前)が加入
DetonatioN Gaming Black。左からMelofo選手,Gokuri選手,Axell選手,JapanNo1選手
DetonatioN Gaming White
Melofo:
OPENREC.tv
Gokuri:
OPENREC.tv
Axell:
OPENREC.tv
JapanNo1:
OPENREC.tv
ROUND4 - エランゲル
この日,最後の試合は
Team RAYZE がドン勝を手にした。最初のパルスフェーズで確保した建物が最終盤まで安全地帯に入るという展開で,最後まで戦闘を避けることに成功する。最後は周囲のチームを壊滅させたV3 FOXとの4対4での戦いとなるが,堅実な立ち回りで猛攻を防ぎきり,Team RAYZEが栄冠を得た。
Team RAYZEは,OracleNoxから名前を変え,さらにamonot選手(奥),oka選手(一番手前)の2名の新メンバーとともにPJSG1に挑む
Team RAYZE。左からamonot選手,tomus選手,CANSUN選手,oka選手
Team RAYZE
amonot:
Twitch
tomus:
Twitch
CANSUN:
Twitch
oka:
YouTube
Day1の結果だが,少し面白い展開となった。総合獲得スコアでトップなのは,この日一度も“ドン勝”を獲得していないSunSister Suicider'sで,下位チームと12キル差の36キル,スコアポイントも併せた獲得スコアは52で,2位に14ポイント差をつけての1位に躍り出る。
1ラウンド〜4ラウンドの順位は,3位,3位,2位,5位と安定して高順位をキープしている。海外大会を経てさらに成長したように見える。
Predator Leagueを5位で終え,PJS S2 D1で1位に躍り出たSunSister Suicider's
2位から5位は本日の試合でドン勝に輝いたチームで,ドン勝以外にも高順位を取っていた姿が目立ったほか,キル数も多い。6位には4戦めで2位となったV3 FOXが浮上している。
モストキル賞はCrazySam選手
新たなルールで始まったPUBG JAPAN SERIES Season2。これまでのところ,うまく新ルールに対応できているか否かが明暗を分けているような印象だ。PAIに出場したCrest Gaming XanaduはDay1の最終結果が10位と振るわない。
また,V3 FOXも3戦め終了時点ではキルも得られておらず,最下位にまで転落するなど,苦しい状況が垣間見える。
ルールに順応できるかが,続くDay2以降の見どころとなりそうだ。
なかよしPJS戦士。左からCGX_Pureboy選手,RAYZ_amonot選手,DGW_Melofo選手,JUN_Yakou選手