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9パターンのマルチシーンが楽しめる舞台「遙かなる時空の中で6 幻燈ロンド」のゲネプロをレポート
「遙かなる時空の中で6 幻燈ロンド」は,コーエーテクモゲームスの女性向け恋愛アドベンチャーゲームで,「遙かなる時空の中で6」の続編にあたる作品。新たな攻略キャラクター・萬と,サブキャラクター・藤堂尚哉が登場し,さらにドラマティックな物語が展開されている。その舞台化とあって,注目しているファンも多いはず。そんな舞台のゲネプロ(通し稽古)が5月3日に行われたので,その模様を写真を中心にレポートしよう。
ちなみに筆者は,無印の「遙かなる時空の中で6」も,「幻燈ロンド」も実際にプレイしたことはない。加えて前回の舞台も鑑賞しておらず,ストーリーが理解できるか正直なところ心配だったが,それは杞憂だった。
泣けるストーリーに引き込まれたし,迫力のバトルシーンには圧倒されたし……ネタバレになるので詳しくは書けないが,後半のどんでん返しには「え,そんなのあり!?」という感じで本当に驚かされたのだ。一部のサイトではまだチケットを販売しているようなので,この記事を読んで興味を持った人は公式サイトで確認してほしい。
舞台「遙かなる時空の中で6 幻燈のロンド」
公演日程
2017年5月4日〜5月10日
出演者(敬称略)
河内美里(高塚 梓 役)
渡辺和貴(有馬 一 役)
友常勇気(ダリウス 役)
橋本真一(コハク 役)
大橋典之(片霧秋兵 役)
輝山 立(ルードハーネ 役)
吉岡 祐(本条政虎 役)
櫻井孝之(萩尾九段 役)
田中稔彦(里谷村雨 役)
山内優花(駒野千代 役)
成富健太(友部達夫 役)
長倉正明(萬 役)
小谷嘉一(藤堂尚哉 役)
ほか
「黒龍の神子」として未来から召喚された主人公・梓(河内さん)と,8人の勇士たちは帝都の危機を救ったが,まだ怨霊たちは残っていた。梓は元の世界に帰らず,帝都の人々を守ることを決める。
そんな中,帝都は浅草六区で開催される復興祭でにぎわっていた。梓たちも巡回と称して遊びに行くことに。ひと時の穏やかな時間が訪れる。
そんな彼らの前に,帝都有数の財閥「藤堂コンツェルン」の跡取り息子・藤堂尚哉(小谷さん)が現れた。復興祭に多大な資金援助を行い,見世物小屋も彼の力添えのもとで建てたという。が,見るからにうさんくさい(笑)。
彼が作ったという自動人形(オートマタ)を見物していると,突如怨霊の気配が!!
なぜか力が増幅している怨霊たちに苦戦する梓たち。白龍の神子・千代(山内さん)は帝都の穢れが溢れだしていると訴える。
そんなとき,梓たちは自らを自動人形(オートマタ)だと言う青年・萬(長倉さん)と出会う。萬は梓を見るなり「御主人(マスター)」と呼び,西暦2144年の未来から黒龍によってつかわされたと明かす。政虎(吉岡さん)や里谷(田中さん)は反対したものの,彼の目に嘘はないと感じた梓は同行を許すことに。
舞台の演出で,誰が暗躍しているかは一目瞭然。それが分かるからこそ,「あああ,それはダメだよ!」とか「違う! 気づいて!」ともどかしくなってしまうことも(笑)。
キャラクターたちがお互いのことを思っているからこそのすれ違い。それによって起こってしまう悲劇。まさかまさかの連続で,気付いたらすっかり物語に感情移入していた。
なぜ萬は梓たちの前に現れたのか? 怨霊騒ぎの原因とは? それはぜひご自身の目で確かめていただきたい。また,本公演ではマルチシーンが全9パターン用意されており,公演ごとに異なる展開が楽しめる。しかも後半の公演では来場者投票によって,どのマルチシーンになるかが決まるという企画も行われる。
ゲネプロでは,萬をフィーチャーしたシーンがあった。1回しか見ていないので,当然ながら断言はできないのだが,恐らくあれがマルチシーンのはず……ふふ,思いだすと顔がにやけてしまう(笑)。
初見の筆者でも目頭を熱くするシーンが多々あったので,ゲームをプレイしている人なら尚更だろうと思う。前回の舞台は全マルチシーンを収録したDVDがリリースされたので,舞台を見た人も,見られなかった人も,今後の情報を楽しみにしてほしい。
「遙かなる時空の中で6 幻燈ロンド」公式サイト
キャラクターデザイン/水野十子
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