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3000匹のネズミがゲーム画面を動き回る! 背筋ゾクゾクな新作アクションアドベンチャー「A Plague Tale: Innocence」の詳細が明らかに
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印刷2017/02/09 00:00

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3000匹のネズミがゲーム画面を動き回る! 背筋ゾクゾクな新作アクションアドベンチャー「A Plague Tale: Innocence」の詳細が明らかに

A Plague Tale: Innocence
 フランスの大手パブリッシャFocus Home Interactiveが2017年1月初めに発表した新作「A Plague Tale: Innocence」の詳細が,同社がパリで開催したメディア向けのイベント「What's Next De Focus」で明らかになった。4Gamerもそのイベントに参加していたので,会場で聞いた新情報を,開発者インタビューと合わせてお伝えしたい。

 2018年のリリースが予定されている「A Plague Tale: Innocence」は,フランスのデベロッパAsobo Studioが開発を進める新作アクションアドベンチャーだ。対応機種は,PCおよび,機種は不明ながら“コンシューマ機”となっている。
 十字軍遠征のための重い負担からようやく解放されたのも束の間,黒死病の大流行によってヨーロッパの人口の3割にもおよぶ死者が出たと言われる14世紀。ゲームはそんな時代だった1349年から始まる。詳しい物語は明らかにされていないものの,異端審問官が放った追手をかわして逃避行を続ける15歳の少女アミシアと,その5歳の弟ヒューゴが協力して,さまざまな問題を解決していくという物語になっている。

A Plague Tale: Innocence A Plague Tale: Innocence

「A Plague Tale: Innocence」公式サイト


 トレイラーも公開されているが,これはインゲームシーンではなく,今回のイベントのためにゲームで使われているアセットを利用して作ったものだそうだ。映像では,アミシアが暗闇を利用しつつ追っ手を避け,廃墟となった教会にたどり着く場面が描かれる。教会の中に隠れていたヒューゴと落ち合ったアミシアだったが,人骨の山に大量のネズミが這い回り,さらに,祭壇の近くにある地下へと続く穴の中から,母親の声が聞こえてくるという謎めいた展開だ。

A Plague Tale: Innocence

 本作に出てくるネズミはかなり狂暴で,数十匹が追っ手を取り囲むように円を作り,シーッ! と威嚇したりする。とはいえ,ネズミが一定の距離を保って近づかないのは,追っ手が手にランプを持っているからだ。そこでアミシアがスリングショット(パチンコ)でランプを消すことでネズミ達を追っ手にけしかけ,そのスキに彼らの後ろを通り過ぎるといった,パズル的なアクションが確認できた。
 主人公が15歳の少女であるため,戦闘ではなく,ステルスを駆使したプレイがメインになるようだ。

「A Plague Tale: Innocence」のリードゲームデザイナー,ケヴィン・ショトー氏。ちなみに,筆者にとっての10年来の謎だったAsobo Gamesの社名だが,日本語の「遊ぼう!」から来ているとのことが判明した
 ヒューゴは,サイドキック的なコンパニオンキャラクターで,直接コントロールすることはできないものの,アミシアが通れないような狭い場所にあるアイテムを取って来るなど,いくつかのコマンドを駆使してヒューゴに命令を与え,パズルなどを解いていく必要があるようだ。トレイラーの最後では,アミシアの制止を振り切ってヒューゴが地下へ走っていく場面も見られた。

 イベントではまた,Asobo Studioのリードゲームデザイナーを務めるケヴィン・ショトー(Kevin Choteau)氏に本作の話を聞く機会が得られた。ここで,その内容を紹介しよう。

A Plague Tale: Innocence


4Gamer
 ルネッサンス以前のヨーロッパを舞台にしたゲームは,ユニークな存在だと思います。まずは,「A Plague Tale: Innocence」の開発が始まった経緯を聞かせてください。

ケヴィン・ショトー氏(以下,ショトー氏)
 いいですよ。もともとAsobo Studioは,これまで映画などのライセンスタイトルを多く手がけてきたメーカーなのですが,自分達のIPを作っていこうと考えたとき,まずは,キャラクターを重視しようという意見が出たのです。スタッフの多くが,「The Last of Us」「Brothers: a Tale of Two Sons」といったキャラクターを重視したゲームに強い感銘を受けていたからです。
 また,14世紀のフランスをゲームの背景にしたのは,それがまさに我々の歴史の一部であるからです。十字軍遠征の失敗とともに異端審問官による暴政が始まり,さらには黒死病が蔓延していく中,フランスとイギリスの百年戦争が勃発するという,ひょっとしたらヨーロッパが滅亡してしまったかもしれない過酷な状況の中に,この姉弟を置いてみようということになりました。周囲の世界に翻弄される少年と少女という意味で,スタジオジブリのアニメ作品,とくに「火垂るの墓」にも影響を受けています。それは,遊んでみれば感じられるでしょう。

A Plague Tale: Innocence

4Gamer
 アミシアは15歳,ヒューゴは5歳という設定ですが,ゲーマーの中には「そう簡単に子供を殺すようなことはないだろう」などと深読みする人もいそうです。

ショトー氏
 とんでもない,我々のゲームでは死んじゃいますよ(笑)。ゲームの中で子供が死ぬという表現の是非もあるでしょうが,黒死病が蔓延する中で戦争が勃発するという悲惨な状況ですから,当然ながら,当時の子供達も安全とはほど遠い状況だったでしょう。

A Plague Tale: Innocence

4Gamer
 異端審問官など,宗教的なモチーフも感じられる作品ですね。

ショトー氏
 ええ。「A Plague Tale: Innocence」の背景は,3つの要素から成り立っています。1つは「姉と弟の絆」です。それから,異端審問官が登場するなど,過激思想に走る当時の「宗教」,そして,社会に黒死病をもたらす「ネズミ」です。ゲームのトレイラーに登場した教会内部には,人骨が蟻塚のようにうず高く積まれていました。これは,社会不安を表した当時の絵画などでも見られるモチーフで,こうした絶望的な社会が物語のベースになっているのです。

4Gamer
 トレイラーでは,教会内部から聞こえる母親の声に反応して奥に入っていくヒューゴに,「あれは母親じゃないのよ!」と制止するアミシアの姿が描かれていました。あれはどういう状況なのでしょう。

ショトー氏
 あの映像は,ゲームの雰囲気を伝えるためにまとめたもので,必ずしもゲームの内容が反映されているわけではないということを理解してください。そのうえで言うなら,あのシーンはゲーム序盤ではなく,3分の1ほど進んだあたりを想定しており,すでにアミシアは自分の母親が死んだことを知っています。それなのになぜ,母親の声が聞こえてくるのか,といったところがミステリーですね。背景やストーリーについては,これから徐々に紹介していきたいと思っています。ですから,今はあまり深く解説しないでおきましょう。

A Plague Tale: Innocence

4Gamer
 分かりました。ところでアミシアには,ネズミが寄り付かないようなパワーがあるのでしょうか。

ショトー氏
 いえ,アミシアは異端審問官の追っ手も気づかないようなステルス能力を使っていますから,ネズミ達も子供達の存在に気づいていないという設定です。ネズミは光を怖がるので,光のある場所には近付きません。しかし,アミシアがランプを持って歩いていれば追っ手に見つかってしまいます。……うーん,異端審問官はネズミを駆逐すべき対象であると考えているのに対し,アミシアは「ネズミのいる世界」に適応していると言えば分かりやすいでしょうか。
 当然ですが,光源のないところでネズミに囲まれると,アミシアも餌食になってしまいますよ。

A Plague Tale: Innocence

4Gamer
 アミシアは,スリングショットを使って,追っ手のランプを消し,ネズミをけしかけるという戦術を使っていましたね。

ショトー氏
 はい。アミシアの基本的な武器はあのスリングショットです。ただし,人を倒せるほどの威力はなく,例えば相手の手元のランプを狙うつもりで体に当てたりすると,存在に気づかれてしまうといったことも起こります。ゲームでは,スリングショット以外の武器を手にして相手をキルしなければ,どうしても先に進めないというシーンもあるのですが,基本的には,アミシアのステルス能力とヒューゴを使ったパズルの解決を駆使して,ゲームを進めていくことになります。

4Gamer
 教会では,ネズミが波うって出てきていましたが,何匹くらいいるんでしょう。

ショトー氏
 現状ではリミッターをかけていて,あれで3000匹くらいです。最終的には,その3倍くらいを表示させたいと思っています。

4Gamer
 それはすごい。ゲームエンジンは独自開発ですか。

ショトー氏
「A Plague Tale: Innocence」の専用デモルームでは,このようなネズミの群れが表現されていたが,ゲームではこれが動き回るのだからさらに気持ちが悪い
A Plague Tale: Innocence
 そうです。設立からもう15年近く,ずっと同じゲームエンジンを改良しながら使っています。最近,Microsoftの「HoloLens」向けに,「Fragments」「Young Conker」という2つのARタイトルを作りましたが,あれらも同じゲームエンジンです。我々のゲーム開発の知識が上がるたびにゲームエンジンもアップグレードしているので,もう,我々そのものといえるでしょう。我々の誇りであり,喜びなんです。

4Gamer
 なるほど。それにしても,大量のネズミが,シーッ! と鳴き声で威嚇したり,カリカリと何かをかじっているような効果音などはもう,背筋が寒くなります。

ショトー氏
 そうですね。プレイヤーの中には不快に感じる人もいるでしょうが,我々は「A Plague Tale: Innocence」でそうした不快かつ悲惨なゲーム世界を描いていきますので,プレイヤーの皆さんにもそれを存分に味わってほしいと思います(笑)。

A Plague Tale: Innocence

「A Plague Tale: Innocence」公式サイト

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