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「『さんぽけ』×『真・三國無双7』」横浜中華街キャンペーン」が5月21日まで開催中。両タイトルのプロデューサーへのインタビューをお届け
それに先駆け,5月13日から21日まで,横浜中華街にて,「『さんぽけ』×『真・三國無双7』」横浜中華街キャンペーン」が実施中だ。
このキャンペーンでは,「三国志大戦」シリーズにちなんだ「謎解きウォークラリー」の実施や,横浜中華街の協力店舗に来店した「さんぽけ」プレイヤーへの限定コラボグッズ配布に加え,5月20日にはコスプレイベントも開催される。
本稿では,キャンペーンのオープニングイベントに登場した「三国志大戦」シリーズ プロデューサーの西山泰弘氏と,「真・三國無双」シリーズ プロデューサーの鈴木亮浩氏へのメディア合同インタビューの模様をお届けしよう。
──さっそくですが,今回のコラボが実現した経緯を教えてください。
西山泰弘氏(以下,西山氏):
最初にアプローチしたのはセガ側でした。コーエーテクモさんとセガは,長らく三国志を題材としたゲームを手がけていますが,あるとき,これまで一緒に何かをするということがなかったと気づいたんですよ。
そこで,おそるおそるお話を持ちかけてみたところ,「いいよ」と(笑)。お客様を楽しませたいという気持ちの部分で共感していただけました。コラボの内容も,2つのゲームメーカーが組んだからこその仕上がりになっています。
──お互いのシリーズに,どういった印象を抱いていますか。
鈴木亮浩氏(以下,鈴木氏):
「三国志大戦」は,今や三国志のゲームとして非常に認知度の高いシリーズですよね。コーエーテクモの中にも,「三国志大戦」が好きで,いつもプレイしているという社員がいます。今回コラボできたことを嬉しく思っています。
西山氏:
30年前,三国志のゲームといえば,光栄さんの「三國志」シリーズしかなかったんですよ。日本の三国志ファンは,光栄さんと横山光輝さんによって育てられてきたわけです。そうした流れの中で「真・三國無双」が登場して,遊んでみたらメチャクチャ気持ちいい。
また,僕らが作っているアーケードゲームは,長くても7分くらいで区切りが付くようにしているのですが,コーエーテクモさんのゲームにはそれよりも長い時間,ときには何日もかけて遊ぶからこそ面白いという特徴がありますよね。
そしてコーエーテクモさんのゲームに登場するキャラクターは,まさに王道です。僕らはTCGなどへの展開を踏まえて,三国志が好きだからこその少し砕けた表現にしていますから,いい意味で差別化できているんじゃないかと。
──最近では,コーエーテクモとセガだけでなく,さまざまなメーカーが三国志を題材にしたゲームをリリースしていますが,どのように捉えていますか。
鈴木氏:
三国志の世界観が一般に浸透してきたという印象を持っています。西山さんのおっしゃったとおり,2000年代に入るまでは三国志のゲームといえば,光栄またはコーエーの「三國志」しかないという状況でした。また「三国志は人気がある」と言われていましたが,どちらかといえば世間的にはマイナーで,ファンは少なかったんです。ですから,今のように広い層へリーチしているのはいいことだと思います。
逆に,ゲームなどのアレンジを加えたものから三国志に入ってきた層と,コアな三国志ファンの間でいざこざがあったりもしますけれど,それも全部飲み込んだうえで,もっと三国志の世界を広げていけるといいんじゃないでしょうか。今回の「さんぽけ」とのコラボも,そういった橋渡しの一つにしたいですね。
西山氏:
もともと「三国志大戦」は三国志が好きなスタッフが作り始めたんです。そして,あとから加わるスタッフも三国志が好き。お客さんに喜んでもらうためにときどき砕けた表現をすることもありますが,それは三国志の史実やキャラクターが好きだからできることなんですよね。おそらくコーエーテクモさんにも,「三國志」なり「真・三國無双」なりを進化させてきた中で,絶対外しちゃいけないという部分があると思います。
確かに最近はさまざまなところから三国志のゲームが出ていますが,本当に三国志が好きな人達が作ったものだけが残っていくんじゃないでしょうか。
三国志にはいくつもの解釈がありますし,さらにゲームではアレンジが加わりますが,一人の三国志ファンとして「それ,分かる」と思う瞬間があって,モチベーションが上がったりしますね。
あと,やっぱり歴史を学ぶと社会生活で役立ちますよね。「呂布みたいに裏切るのはよくないな」とか(笑)。三国志の裾野が広がり,皆が歴史を勉強して世の中がよくなるならウェルカムです。
──お二人は,今後どんな三国志のゲームを展開したいですか。
鈴木氏:
難しい質問ですね……。
西山氏:
コーエーテクモさんは,武将になりきるものや,武将を影で支えるもの,あるいは村の一員から成り上がっていくものなど,プレイヤーの立ち位置を変えてさまざまなゲームを作っていますからね。
なので,これからはスケールアップする方向に向かうんじゃないでしょうか。たとえば「真・三國無双」の敵を10倍以上にすることで,もっと迫力と爽快感をアップするとか。「三国志大戦」も,軍勢をもっと緻密に表現すれば,より対峙している感覚が出るかもしれません。そういったリアリティを追求したいんですけれども,予算が……。
──今回のコラボは「さんぽけ」での展開ですが,「真・三國無双」での展開は考えていますか。
鈴木氏:
ぜひ検討したいですね。ただ申し訳ないですが,現時点でお話しできることはありません。
西山氏:
今回のコラボやキャンペーンの反響がよかったら,コーエーテクモさんもより前向きに検討してくださると思います。
ただ,スマホゲームの「さんぽけ」やアーケードゲームの「三国志大戦」は,オンラインが前提ですので配信などがやりやすいのですが,「真・三國無双」ですとパッケージ版もありますので,そこまで自由が利かないという事情があるんですよね。
ともあれ僕自身は,1回きりのコラボで終わらせるにはもったいないくらいの仕掛けができていると考えています。もう携帯電話番号も交換していますから,時間をかけていろいろ相談していきたいです。
──コーエーテクモゲームスは「真・三國無双」のIPでネクソンと協業していますが,お二人は海外展開についてどうお考えですか。
鈴木氏:
ここ数年,コーエーテクモでは中国,台湾,韓国の企業との協業に取り組んでいます。「真・三國無双」では,中国のパーフェクトワールドさんとも協業していて,一緒に「真・三國無双 激闘版」を開発しています。はっきりしたことは言えないのですが,おそらくそれほど遠くない時期にリリースできるのではないでしょうか。
また,ネクソンさんとの協業では「真・三國無双:斬」を日本と中国以外のワールドワイドで展開していて,日本と中国での展開も検討中です。
アジアでは「三國志」のIPが強いですから,各国からいろいろお声がけいただくことが多いですね。水面下で具体的に動いている話もあるので,今後の発表にご期待ください。
西山氏:
セガもBaiduとの協業を中国で発表しています。彼らは僕らが想像できないような予算でプロジェクトを動かしますから,同じIPでゲームを作ると,僕らのオリジナル版よりすごいものができてしまうかもしれません。
たとえば世界的に「中国の『三国志大戦』はすごい!」という評価が上がることは,僕らとしてはウエルカムで,そのようにならないためにもオリジナル版に一層磨きをかけていくことを続けなければなりません。それを実現できる限りにおいて,海外はいいマーケットだと思いますし,セガも海外展開に取り組んでいきます。
──ありがとうございました。
「さんぽけ 〜三国志大戦ぽけっと〜」公式サイト
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(C)コーエーテクモゲームス All rights reserved.
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