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Intel,Radeon搭載の第8世代Coreプロセッサを開発中と発表。2018年第1四半期に市場投入
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印刷2017/11/07 00:00

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Intel,Radeon搭載の第8世代Coreプロセッサを開発中と発表。2018年第1四半期に市場投入

 北米時間2017年11月6日,Intelは,AMDのセミカスタム版Radeon GPUと広帯域メモリ「HBM2」をMCM(Multi Chip Module)でCPUパッケージ上に搭載するタイプの第8世代Coreプロセッサを開発中と明らかにした。プレミアムノートPC向けとなる「H-Processor Line」(Hシリーズ)の新作として,2018年第1四半期には市場投入予定という。

次世代Hシリーズプロセッサのパッケージ画像。パッケージの左に見える長方形のダイがHBM2で,その隣の大きなダイがセミカスタム版Radeonと思われる
画像集 No.002のサムネイル画像 / Intel,Radeon搭載の第8世代Coreプロセッサを開発中と発表。2018年第1四半期に市場投入
「従来のHシリーズプロセッサとGPU,グラフィックスメモリはノートPCのマザーボード上でかなりのスペースを占めていたが,セミカスタム版RadeonをCPUパッケージ上に統合することで,ここまで小さくなる」というイメージ画像
画像集 No.004のサムネイル画像 / Intel,Radeon搭載の第8世代Coreプロセッサを開発中と発表。2018年第1四半期に市場投入

 パッケージ上で,CPUとセミカスタム版Radeonは,Intelのプロセッサ間インターコネクト技術「Embedded Multi-Die Interconnect Bridge」(EMIB)を用いてつながることになる。次世代H-Series新CPUが導入する新しい「Power Sharing Framework」(電力分配フレームワーク)によって,CPUとGPU,HBM2の消費電力と性能,温度管理を適切に調整できるようにもなっているという。
 なお,次世代H-SeriesにおいてHBM2はあくまでもGPU専用メモリという扱いで,Intelが公開した動画を見る限りで,GPUとだけ接続されているようである。


 気になるのは,この次世代H-Seriesの採用するGPUコアの世代やスペックだが,IntelもAMDも,現時点では詳細情報を公表していない。なので,「組み合わせられるメモリがHBM2である以上,おそらくはVegaマクロアーキテクチャ世代であろう。ただし,それより古い世代を採用している可能性もゼロではない」と予想するのが精一杯だ。
 ちなみに,AMDでRadeon Technologies Groupのジェネラルマネージャー兼副社長を務めるScott Herkelman氏は,今回の協業が「Radeonのインストールベース拡大と,高性能グラフィックスという新しい差別化要因をもたらす」と述べたうえで,「ゲーマーやコンテンツ開発者に対して,AAAゲームやコンテンツ制作アプリケーションを動かせる単体GPUの性能を有する薄型軽量ノートPCを提供する」と主張している。

 IntelとAMDが,GPU技術のライセンスで協議したという噂は,以前から時々あがっていたものの,それがついに現実のものとなったわけで,歴史的な発表と言える。Hシリーズプロセッサのターゲットとする市場にはゲーマー向けノートPCもあるわけだが,そこで支配的なGeForceとの兼ね合いがどうなるのかも含め,今後の動向を注視したいところだ。

Intelによる当該プレスリリース(英語)

AMDによる当該プレスリリース(英語)

  • 関連タイトル:

    第8世代Core(Coffee Lake,Kaby Lake)

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