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「The Elder Scrolls V: Skyrim VR」の冒険は最高。メインクエスト完了まで遊んだうえで,通常版より圧倒的に面白いと断言する
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印刷2017/12/28 00:45

レビュー

「The Elder Scrolls V: Skyrim VR」の冒険は最高。メインクエスト完了まで遊んだうえで,通常版より圧倒的に面白いと断言する

 2017年12月14日に,PlayStation 4用ソフト「The Elder Scrolls V: Skyrim VR」(以下,Skyrim VR)が発売された。オープンワールドRPGの傑作「The Elder Scrolls V: Skyrim」(以下,Skyrim)のPlayStation VR対応版だ。よくある技術デモや,VR版専用の短時間の体験ではなく,Skyrim全編をそのままVRで楽しめるという仕様なので,「早くスカイリムに飛び込みたい!」と楽しみにしていたドラゴンボーンの読者も多いかと思う。もちろん筆者もそのクチだ。

Skyrim VRのスクリーンショット。画像サイズが960×720だったり,グラフィックスの品質が微妙だったり,画面の端が歪んでいたりするのは,VRによる撮影の仕様だ。プレイ時の見え方とは大きく異なるので,参考程度に見てほしい
The Elder Scrolls V: Skyrim VR

 ではさっそく,本稿ではSkyrim VRを触ってみたのでプレイレポートを……などと,ぬるいことを言うつもりはない。本作が発表されたときから,首を長くしてVRで遊べるのを待っていたのだ。そもそも,Skyrimなんて数百時間遊び込んだプレイヤーが大勢いるであろうタイトルのVR版を,ちょっと遊んで感触を伝えるだけでは,納得してもらえると思えない。
 というわけで,今回はひとまずアルドゥインをぶっ飛ばし,メインクエストを完了するところまでじっくりプレイしてみた。VRになったSkyrimには,どのような魅力が詰まっているのだろうか。


操作は複雑。移動設定はテレポートを必ずオフに


 そんなこんなで,ゲームスタートである。プレイ済みであればご存じのとおり,馬車に揺られてヘルゲンに向かうシーンから始まる。当然,この時点でVRに対応しており,目の前にはレイロフがいるし,首を動かして馬車内を見ると,口を塞がれたウルフリックや,この後撃ち殺されるおっさんの姿を確認できる。この「キャラクターと同じ空間にいる感覚」は,通常のSkyrimでは味わえないものだ。

The Elder Scrolls V: Skyrim VR The Elder Scrolls V: Skyrim VR
The Elder Scrolls V: Skyrim VR
ヘルゲンに到着するとキャラメイクが始まるが,そもそも一人称視点のSkyrim VRでは自分の姿が見えないので,外見にこだわっても意味がない
The Elder Scrolls V: Skyrim VR
ヘルゲンと言えばこのイベント。展開を知っていても,VRの視点で処刑台に送られるとちょっとドキドキする
PC版でキャラを作るたび,散々目にしたアルドゥイン。お久しぶりです。今回のプレイではお前をぶっ倒してやるからな
The Elder Scrolls V: Skyrim VR

 アルドゥイン登場のイベントを終えれば,いよいよ自由に操作できる。本作の操作は,ゲームパッドとPlayStation Move(2本)のどちらにも対応している。ゲームパッドの場合は視点だけVRのSkyrim,PS Moveの場合は操作を含めて完全に専用仕様となるのだが,没入感は後者のほうが圧倒的に上だ。筆者も今回はPS Moveでプレイした。

 PS Moveでの操作はかなりややこしい。最初に,自分の利き手を設定し,これによって左右のPS Moveで操作が変わる。移動操作で主に使うのは,利き手でないほうのPS Moveだ(筆者は右利きなので,以降は便宜上「左手のPS Move」とする)。初期設定では,[Move]ボタン([○/×/△/□]ボタンの真ん中にある,一番押しやすい大きなボタン)を押すと地面にカーソルが出るので,位置を左手のPS Moveで動かしてから[Move]ボタンを離せば,その場所にテレポートする。そう,テレポート移動だ。せっかくスカイリムの地に降り立ったのに,自由に歩けないのでは魅力半減どころの話ではない。

デフォルト設定はテレポート移動。いやいや,Skyrim VRにこれは求めていない
The Elder Scrolls V: Skyrim VR

 しかしご安心あれ。オプションで移動方法の切り替えが可能で,「[Move]ボタンを押している間,左手のPS Moveを向けている方向に進む」という設定にできる。
 また,右手のPS Moveの[○]/[×]ボタンには,カメラの回転(キャラクターの向きを変更)が割り当てられている。これで向きを調整して,左手のPS Moveで前進するというのが,本作の基本的な移動方法だ。このほか,ダッシュ操作は左手側,ジャンプやしゃがみは右手側のボタンに割り振られている。思うように移動できるまで慣れるのは,けっこう大変だ。

後退したい場合は,左手のPS Moveを後ろに向けて[Move]ボタンを押す必要があり,ちょっと分かりにくい
The Elder Scrolls V: Skyrim VR

 VR視点での移動というと,酔いが気になる人は多いだろう。Skyrim VRに関しては,酔いはまったく問題ないとも,ものすごく酔うとも言える。筆者はどちらも体験した。どういうことかというと,本作のデフォルト設定は,酔い防止のさまざまな機能がすべてオンになっていて負担が軽いのだが,これをオフにすればするほど,没入感が高まるのだ。
 その最たるものが,先に述べたテレポート移動と前進の切り替えだろう。これに関しては,Skyrim VRを楽しむなら前進設定以外にないと断言するが,ほかにも「カメラの回転をクリック式(固定の角度ぶんカクっと回転する)からスムーズなものにする」「移動時やカメラ回転時に画面端に黒いモヤがかかって視界を狭める機能のオンオフ」「黒いモヤの濃さ」など,さまざまな設定がある。筆者の場合,最初はカメラの回転をスムーズにしていたのだが,頻繁なカメラ操作が必要になる狭い砦に入ったところ,すぐに気分が悪くなり,設定を戻すことになってしまった。

 本作をプレイするにあたって最も重要なのは,「自分がプレイできる程度の酔い防止設定を見つけること」だ。これを間違えてしまうと,VRの楽しさを体験できないばかりか,酔いで嫌な思いをしてしまう。必ずオプションをいじって,自分に合った設定を探しながら遊んでほしい。実際,筆者は合う設定を見つけて,操作にも慣れた結果,前進移動でもまったく酔わずにプレイできるようになった。

フィールド上は酔いにくいのだが,上下の移動やカメラ操作が多い砦の中などに入るとキツい
The Elder Scrolls V: Skyrim VR The Elder Scrolls V: Skyrim VR
スクリーンショットで見ると黒いモヤが邪魔に思えるかもしれないが,意外にもプレイ中は気にならない。クリック式のカメラも,著しく体験を損なうようなものではないので,酔いがキツければオンのままでいい。また,設定とは別に,立ってプレイすることをオススメしたい。疲れはするが,没入感は高まる
The Elder Scrolls V: Skyrim VR

 戦闘の操作もSkyrim VRならではのものだ。左右のPS Moveを動かすと,これに合わせて画面内の手も動く。武器を持っている場合,敵に向かって振ればダメージを与えられるし,攻撃魔法なら敵に手を向けて[T]ボタン(トリガー)を押せば発動する仕組みだ。通常のSkyrimと違って,左右の手で違う方向を攻撃して,複数の敵を相手することもできる。

通常のSkyrimのような武器の攻撃モーションがなく,手の動きに依存した速さで攻撃できる。そのため両手武器の場合,通常よりも高速で攻撃可能だ。これを悪用して,手を小刻みに動かして剣の先端で敵を撫でまくると効率的にダメージを与えられるが,ロールプレイの観点からするとあまりにかっこ悪いので,ちゃんと振ってあげてほしい
The Elder Scrolls V: Skyrim VR The Elder Scrolls V: Skyrim VR
The Elder Scrolls V: Skyrim VR
左右の手を独立して動かせるので,魔法の感覚は通常と異なる。クロスヘアも別々に表示され,魔法を使い分けやすい
The Elder Scrolls V: Skyrim VR
防御は盾(もしくは武器)を構えるようにPS Moveを動かすことで発動し,雰囲気バッチリ

 弓の操作は特殊で,左手のPS Moveを縦に持って弓を構え,そこに矢をつがえるように右手のPS Moveを動かし,右手の[T]ボタンを押しながら弓を引き絞る。その状態から目視で狙いを付けて矢を放つという感じだ。
 ここだけ書くと本格的だが,ヘタに手を伸ばして弓を引くポーズを取るとPS Moveが認識範囲外に出てしまったり,狙いをつけたくても弓をあまり動かせなかったりして,操作性はイマイチ。そもそも,弓術スキルを30まで上げて「鷲の目」のスキルを取らないと,クロスヘアが表示されないのでロクに当たりゃしない。そして何より,左手のPS Moveを移動に使う都合上,弓を構えてしまうと歩きたい方向に歩けない。弓を撃つ動作自体は楽しいのだが,操作的にちょっと厳しい。

楽しいが操作に難のある弓。クロスヘアを出せるようになればマシだが,それまでは至近距離で敵に殴られながら強引に当てるしかない。筆者はアーチェリーの経験があるが,本物よりSkyrim VRのほうが難しいと思う
The Elder Scrolls V: Skyrim VR The Elder Scrolls V: Skyrim VR
The Elder Scrolls V: Skyrim VR
Skyrim VRでアイテムを取るには,その場所に右手を持っていく必要がある。このとき何かを装備している場合は,剣や矢の先を使って対象を指すことで調べることもでき,非常に操作性が良い
The Elder Scrolls V: Skyrim VR
武器をしまうとPS Moveが画面内に表示される。ボタンの誤爆を防げるのでありがたいが,もうちょっと世界観に合わせたデザインにしてほしい気もする

 最もクセが強いのは泳ぎの動作だ。[T]ボタンを押しながら左右のPS Moveを動かすと,水をかくような判定になるので,がんばって泳ぐ。水面だとやたら高速になったり,浮いているオブジェクトを貫通したりと動作が怪しいうえ,チュートリアルなどもないので,コツを掴まないと水面に顔を出すことすらできず,あっさり溺死してしまう。というか,何度も死んだ。安全な場所で泳ぎの練習が必須である。


VRで見ると,Skyrimのすべてが変わる


 操作の説明だけで長くなってしまったが,以上を踏まえてSkyrimのプレイはどう変わるのだろうか。筆者はメインクエスト終了までプレイしたわけだが,結論から言おう。何もかもむちゃくちゃ楽しい
 筆者はPC版のSkyrimを400時間ほど遊んでいるが,ここまでプレイしていると飽きを感じる部分もあり,「どこに行っても雪山ばかり」「ダンジョンに潜っても単調」「ドラゴンなんて面倒なだけで,たいして強くもない空飛ぶトカゲ」などと思っていた。MODによる拡張やバランス変更で楽しめてはいるが,通常のコンテンツはお腹いっぱいという感じだ。しかし,これらがVRになるだけで,どれも新鮮に見えてくるのだ。

 広大なスカイリムのフィールドは,新しい発見に満ちている。これまでは,目的地のマーカーに向かって進んでばかりだったが,VR視点になるとゲームの世界に降り立っている感が強いので,自然と道を歩き,看板などをチェックしながら進みたくなる。ふと周りを見回して建物を見つければ足を運んでみたくなるし,NPCを見つけると何を話しているのか気になってつい聞き耳を立ててしまう。何をやっても,作業感のようなものがない。

The Elder Scrolls V: Skyrim VR
クエストマーカーに頼らず,看板を見て行き先を確認したくなるのは,視点の影響だろう
The Elder Scrolls V: Skyrim VR
NPCの存在感も大きく増すので,話している内容が気になる。スリのためのスニークプレイなども緊張感が高まる
通常のSkyrimをプレイしていると,「目的地まで迂回するの面倒だな,無理やり崖登ろう」といった移動をしてしまいがちだが,Skyrim VRではやめておこう。無茶な登山は酔うのだ。飛び降りも,VR視点では落ちたら死ぬ高さが把握しづらいので,うっかり落下死する。道を進まなければいけないのは,ある意味リアル
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 ダンジョンに関しても,VR視点で探索するのは冒険心がくすぐられる。迷路を進んでいくのはドキドキするし,これまではワラワラ湧いてきて邪魔くさいだけだと思っていたドラウグル達も,起き上がって四方八方から自分を囲んでくる様子はなかなか怖いものがある。

 通常のSkyrimと比べて,最も印象の違ったダンジョンはドワーフの遺跡だ。機械の駆動音が響く遺跡内はより不気味に感じられるうえ,VR視点で無機質な戦闘機械(とくに人型)に襲ってこられると,得体の知れない恐怖のようなものがこみ上げてくる。

Skyrim VRで個人的に怖かった敵ナンバーワンのドワーフ・スフィア。小型のスパイダーや大型のセンチュリオンは問題ないし,人型でも意思が感じられるハグレイヴンやドレモラは気にならないのだが,感情のない人っぽい敵が無言で殺しに来るのはゾクっと来た
The Elder Scrolls V: Skyrim VR

 Skyrim VRの一番の魅力は,さまざまなもののスケール感が味わえることだと思う。街は広いし,首長のいる建物はでかくて装飾も立派。ドラゴンは巨大で恐ろしい。そうした当たり前のことも,通常のゲーム画面では「そういうものか」と流してしまいがちだが,VR視点になるとじっくり見るようになって,まったく異なる印象を受けるのだ。

VR視点で建物やドラゴンを見ると,その大きさを実感できる
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Skyrim VRで面白かったのが,話している相手の顔をよく見るようになったこと。「このNPC,こんな顔だったんだな」と改めて思うことが多かった
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あまりゲームに没入しすぎると,テーブル越しにNPCと話しているときに,自分もうっかりテーブルに腕を乗せようとするなど,ちょっと危ないこともある。プレイ時は周囲を片付けておこう
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Skyrimファンなら絶対に遊ぶべき


 正直に言えば,不満はたくさんある。当たり判定がイマイチで,ぶつかるまで接近して武器を振っても当たらない敵や,なぜか目の前に立って棒立ちになる敵に遭遇することもしばしば。泳ぎは酷いし,弓は使いにくい。操作は独特なのにほとんど教えてくれず,オプション画面などでボタン割り当てを確認できないのはあまりに不親切。通常のSkyrimをプレイ済みなだけに,操作性が原因で死んだりすると腹が立つ。「これバグだろ……」と思った挙動も多々ある。

The Elder Scrolls V: Skyrim VR
Skyrim VRでもったいなく感じたポイントその1。本が空中で開かれてしまう。手に持ってページをめくれたら最高だったが,文字サイズの関係で難しいのは分かる
The Elder Scrolls V: Skyrim VR
もったいなく感じたポイントその2。鍵開けがボタン操作のみで済んでしまう。PS Moveでロックピックと鍵を動かすような専用のシステムがほしかったところだ

 しかし,そうしたマイナス点を加味しても,Skyrim VRは最高だ。何をしても,通常のSkyrimとは比べものにならないほどの没入感があり,より深く楽しめるのだから。Skyrimファンであれば絶対に遊んでおくべきだ。気の早い話だが,「The Elder Scrolls」シリーズの次回作には,必ずVRモードを搭載してほしいと思えるデキだった。

 最後に念を押しておくが,必ず移動と視点関連のオプションを変更して,自分の体に合った環境でプレイすること。これさえ覚えておけば,存分にVRでの冒険を堪能できるだろう。

メインクエストを終え,しっかりと遊んだうえで断言するが,通常のSkyrimより圧倒的に面白い。最大の不満は,MODが使いやすいPCでも遊びたかったということだが,それはそれで,プレイ時間が大変なことになる気がする
The Elder Scrolls V: Skyrim VR
武器に手を添えるなど,“それっぽい”動きをするとロールプレイ感が増す。左の画像は手を添えながら剣を召喚,右の画像は刀を腰から抜くように攻撃という感じ。もちろん意味はないのだが純粋に楽しいので,ドラゴンボーンになりきって遊ぶのがオススメだ
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「The Elder Scrolls V: Skyrim VR」公式サイト

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