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「ストリートファイターV アーケードエディション」の発売記念イベントが開催。ときどさんとマゴさんが,本気の戦いを繰り広げた
イベントでは,発売したばかりの本作を試遊できる体験会や,会場に集ったプレイヤーによるトーナメント大会が行われたほか,ゲストとしてプロゲーマーのときどさんとマゴさん,そして本作のプロモーションプロデューサーを務める綾野智章氏が登場した。プロゲーマーによる“ガチ”の戦いも行われたイベントの模様を,本稿でお伝えしよう。
まずは体験会とともに,ときどさん,マゴさん,綾野氏との対戦企画が実施された。以前の持ちキャラである「リュウ」を操るときどさん,新たに追加されたキャラクター「さくら」を使用するマゴさんと綾野氏が,腕自慢のプレイヤーたちと熱戦を繰り広げたのだ。
続いてはトーナメント大会が開催。平日のイベントにも関わらず,シード枠が急遽用意されるほどの盛況ぶりで,17名のプレイヤーが優勝の座を懸けて争うこととなった。
トーナメント大会後には,ときどさんとマゴさんによるエキシビションマッチが行われた。使用キャラクターは,ときどさんはおなじみの“豪鬼”を迷わず選択。対戦企画では“さくら”を使用していたマゴさんも,今回は持ちキャラである“かりん”を選択し,お互いのメインキャラを使った本気の対戦となった。
試合は2ラウンド先取の一本勝負で行われた。どちらも世界で活躍するプロゲーマーということもあり,試合は一進一退の展開を見せる。チャンスを見逃さずにコンボを決め,体力を一気に削ったときどさんが第1ラウンドを制すると,負けじと粘りを見せたマゴさんも,劣勢からの逆転によって第2ラウンドを制した。
勝負を決める最終ラウンド,序盤はときどさんに有利な展開に。そのまま勝負が決まるかと思われたものの,マゴさんが発動したクリティカルアーツが豪鬼を直撃。一気に体力の優劣が逆転し,ときどさんが追い込まれる形となってしまった。最後はどちらも体力が残り少なくなり,じりじりとお互いの体力を削っていく緊迫した展開の末,勝負を決めたのはなんと弱キック。少々味気ない幕切れとなってしまったものの,プロゲーマー同士による激戦は,マゴさんの勝利で幕を閉じることとなった。
イベント後,ときどさんとマゴさん,そして綾野氏への囲み取材が行われたので,最後にその模様をお伝えしよう。
――まずは,イベントの感想を聞かせてください。
ときどさん:
楽しかったですね。本作は続編ということもあって,「ストリートファイターV」を結構プレイされている人が多く,こちらにも刺激になるような対戦ができました。プレイヤーとしても良い経験になったと思います。
マゴさん:
自分を含めたプロゲーマーたちは,普段は限られた人としか会っていないんです。こうしたイベントで同じゲームをやっている人たちと出会うのは新鮮でしたし,楽しかったです。またこういったイベントがあれば参加したいと思いますし,どんどんやってほしいとも思いますので,皆さんよろしくお願いします。
綾野智章氏(以下,綾野氏):
1月13日に大阪で開催した体験会と同じく今回も平日の開催でしたが,トーナメント大会にシード枠を作らなければならないほど集まっていただけました。来週には「EVO Japan」も控えていますし,これからe-Sportsは盛り上がっていくのではないか,という手ごたえも感じられました。
――本作で注目している,またはオススメなキャラクターを教えてください。
マゴさん:
やはり「ラシード」「アビゲイル」「ユリアン」ですね。これらのキャラクターはかなりパワーを持っていると感じてます。あとは“豪鬼”も強いので,この4キャラクターが初中級者にオススメです。
ときどさん:
僕が使っている“豪鬼”はいろいろなことができるキャラクターで,プレイヤーがどんなことをやりたくても,それに対応できる幅を持っていると思います。ですので,豪鬼をオススメします。
綾野氏:
カプコンとして注目してほしいキャラクターは,「ファルケ」と「G」という,「ストリートファイターV」から新たに参戦するキャラクターですね。まだ皆さんもどうなるかは分からないと思いますし,僕らもコンセプトはあるけどまだ開発中という段階です。
今後も注目度が高まるようにプロモーションをやっていきたいですし,キャラクター性能にも注目していってほしいと思っています。また,本作で久しぶりに復活するキャラクターもいます。中でも「ストリートファイターII」から参戦する“ブランカ”には注目していただければと思います。
――本作に期待していることはなんでしょうか。
ときどさん:
僕らはあまりストーリーモードなどはやらないのですが,やはりプレイヤーの裾野を広げるためには,そういった対戦以外でも楽しめるような部分をどんどん追加していってくれたらいいのかなと思います。
マゴさん:
これから期待することといえば,やはりオンライン周りですね。初心者や一般の方がこのゲームを購入して,ネット対戦をやった時に,テンポが悪かったり強すぎる人と当たってしまったりすると,そこでゲームを止めてしまうと思うんです。そういった部分をより良くしてもらえたら,おのずと裾野は広がるのではとも思いますね。あとは上位プレイヤーなどに対しても,もっとプレイする理由がほしいですね。最近「グランドマスター」というランクが追加されましたが,もっと上があってもいいかなとも思います。
綾野氏:
パッチで追加された「チームバトルモード」はオフライン専用のモードですが,これまでの1人でコツコツ対戦するというものではなく,3対3や5対5などのチーム戦を行うことができます。こうしたオフラインでやるチーム戦という形も,僕らは広めていきたいと思っていますし,また「チャレンジ」としてオンラインでさまざまなお題を配信したりしています。対戦だけではなく,プレイヤーによる横のつながりも広げていきたいと思っていますので,そこに注目していただければと思います。
――これから本作を始める初心者に向けて,アドバイスをお願いします。
マゴさん:
まずは一緒にやる友達を作るのが,うまくなる一番の秘訣なのかなと思います。1人で黙々とやっていると飽きてきてしまいますし,対戦相手がいるというだけで終わりがなくなりますから,モチベーションが維持しやすいんです。格闘ゲームは,対戦相手がいて成り立つものなので,やはり友達を作るのが大事ですね。
ときどさん:
格闘ゲームの世界では,オンラインでもオフラインでもコミュニティがありますから,上達するという意味でもそこをうまく利用するのがいいです。「ストリートファイター」は共通の題材にできる作品ですから,一種のコミュニケーションツールのように捉えて,気楽な感じで始めていただくのがいいと思います。
綾野氏:
本作には,キャラクターパスのシーズン1とシーズン2が入っています。2年前は16キャラクターが用意されていましたが,そこから順次キャラクターを追加していった結果,現在は28キャラクターがプレイできるようになっています。まず初心者の皆さんには,「アーケードモード」や「ストーリーモード」を楽しみつつ,どのキャラクターが自分に合っているのかを探し当ててほしいと思います。
――ありがとうございました。
「ストリートファイターV アーケードエディション」公式サイト
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