紹介記事
「Readyyy!」新章“T.O.P Idol SHOW!!”Team Iris編を公開。トップアイドルを目指す18人の男子高校生たちの新たな活躍を描く
アイドル18人との“今”を育む,プロデュースプロジェクト「Readyyy!」の新章「T.O.P Idol SHOW!!」が,「FANBOX『Room 19』」にて公開されている。これは,2022年2月13日に開催予定の4周年Liveイベント「Readyyy! 4th Anniversary Live “Twinkle of Protostars”」に向けて展開されるものだ。4Gamerでは,全4回に分けてこの新ストーリーを公開していく。「Readyyy!」ポータルサイト
新章では,ユニットごとではなく,それぞれのテーマを掲げた3つのシャッフルチームとして,アイドル強化合宿&リアリティショーを行うひと幕が描かれる。以下にざっくりとプロローグ内容をまとめたが,「FANBOX『Room 19』」にてプロローグが無料公開されているので,もっと詳しく知りたい人はそちらをチェックしてほしい。
――ざっくりプロローグ――
ライブイベント成功と,アイドルとしてのさらなる成長のため,ユニットの枠を超えたシャッフルチームを組み,強化合宿に挑むこととなった18人。シャッフルチームは「自分がアイドルとして何を大切にしているか」を基準にしてチーム分けが行われ,「希望」チーム“Team Iris”,「安らぎ」チーム“Team Shine”,「熱狂」チーム“Team Flame”の3チーム(各6人)に決まる。
さらに,各シャッフルチーム合宿の様子をリアリティーショー番組として公開することも明らかに。加えてスマホは没収,ネット環境も遮断され,ルールを破った者は“脱落”とともに番組や関連企画一切から降板させられるという,厳しい制約を課せられてしまうのだった……。
この合宿を通じて彼らが得るものとは……? 今回は第1弾として「T.O.P Idol SHOW!!」Team Iris編を公開しよう。
※以下,メーカー公開文の内容をそのまま掲載しています
「T.O.P Idol SHOW!!」Team Iris編
◆1話
――某日、Shirasu House。
♪〜♪〜〜♪〜
振付師
「はい、じゃあいったんここまで。
休憩挟んだら続きからいくから」
一同
「ありがとうございました!」
『T.O.P Idol SHOW!!』初日。
先陣を切った希望チームの6人は
早速合宿をスタートさせていた。
「……はぁっ、はぁっ」
「っだ〜〜〜〜、つっかれた〜……」
「大丈夫か、お前ら。
ほら、水」
「っつーか、ダンス難しすぎじゃね……?
まだ半分も振り入れ終わってねーのに
オレ、頭パンクしそう……」
「俺もだよ、五十嵐。
いつもは雅楽とふたりだから
こんなにポジションを
入れ替わることもなくて……」
「スマホ没収されてっから
ビデオ撮っとくこともできねーしな〜」
「では、亜樹が持っている撮影用の機材を
使ってもいいか、聞いてみましょうか?」
「……って、連絡ができないんでした」
「……ふぅ」
「梓、大丈夫か?」
「ああ、うん」
「よかった。今朝木虎さんに言われたこと
悩んでるのかと思った」
「え? ああ……」
木虎
「改めて……」
「今日から1週間。
希望チームを選択したこの6人には
Shirasu Houseで合宿をしてもらいます」
「まず、チームごとに課題曲を
1曲ずつお渡しします」
「キミたちは合宿中にレッスンをこなし
来たる2月のライブに向けて
パフォーマンスを磨いてください」
「ライブでそのパフォーマンスを披露し
お客さんに、今回の合宿の成果を
評価してもらいます」
「3チームの中で一番評価が高かった
チームには、ご褒美も用意しているので
他のチームに負けないよう
頑張ってくださいね」
一同
「はい!」
木虎
「いいですね〜。
希望チームの名にふさわしい
その、やる気に満ちあふれた表情」
「ところで皆さんは、希望を与えられる
アイドルになりたいということで
このチームを選んだと思いますが……」
「人に希望を与えるには
どうしたらいいんでしょうね?」
一同
「…………」
木虎
「はい、残念〜。時間切れ」
「早っ!!」
木虎
「目指す以上
ここはスパッと答えられないと」
「というわけで皆さんには
それぞれその答えを見つけてもらうべく
課題を出すことにします」
「課題?」
木虎
「そう」
「――この中からひとり、センターを決める」
一同
「!?!?」
木虎
「『希望チーム』として
パフォーマンスを届ける上で
誰が一番それを体現できるのか……」
「答えを見つけ、自分のパフォーマンスとして
しっかり表現できた人を
センターに任命しようと思います」
プロデューサー
「……どうしてよりによって
このメンバーでセンター争いなんでしょう?」
木虎
「なんか問題あった?」
プロデューサー
「え、っと……いや……」
木虎
「……あのね」
「ボクたちが作ってるのは番組。
エンターテインメントなわけ。
それはわかるよね」
プロデューサー
「はい」
木虎
「そしてこれはリアリティーショー。
視聴者はどこに感情移入すると思う?」
プロデューサー
「頑張っている姿、ですか?」
木虎
「違う。全然ダメ」
「ただ頑張ってるとこ見せられたって
『あ〜、頑張ってるな〜』以上の感情は
引き出せないよ」
「必要なのは
ぶつかる壁と、その高さ」
「そのインパクトが強けりゃ強いほど
乗り越えようともがく姿も
乗り越えた先の結末も
人の心に深く刺さる」
「『希望』を与えたいと願うなら
あの子らひとりひとりが
逆境から希望を見いだす様を
見せるのが一番なわけ」
プロデューサー
「…………」
木虎
「ま、そうは言っても強制じゃないから。
古傷えぐられるのが嫌だったり
人と争うのが嫌なら
立候補しなけりゃいいだけの話だよ」
「それにぶっちゃけ、センターになれたから
エラいってわけでもない」
「今回大事なのは、結果よりも過程。
アイドルとして
どうすれば希望を届けられるのか……。
それを見つけることだから」
「それにしても、今更センターを決める
ことになるとは思わなかったよな……」
「ね。ましてや
合宿最終日にオーディションだもんね」
「俺はそもそも
センターという概念すらなかったので
あまり、イメージが湧かなくて」
「オーディションへ参加するかどうかは
今日の夕方までに
決めないといけないんでしたね」
「審査員、めっちゃ有名な人呼ぶって言ってたよな。
強制じゃないとは言われたけど……
どうすっかな〜」
梓・蒼志・達真・弦心
「……」
「何悩むことあんだよ」
梓・達真・弦心
「……!」
「オレ様はやってやんよ!」
「伝えたいことがあんなら
前に出ねぇとだろ」
「立ち止まってるヤツにも
迷ってるヤツにも、希望は感じねぇ」
「……へへっ。言うじゃん、全」
「それにオレがセンターに立てば
摩天ロケットが
センターに立ったことになるしな!
んなーっはっはっ」
「全……」
「ははっ、参ったな」
木虎
「それでは、希望をとります。
センターに立候補する人は
名乗り出てください」
比呂・全・達真
「はい!」
木虎
「ふむふむ。まずは五十嵐クン
伊勢谷クン、明石クンね」
「全にあんな風に言われたまんまじゃな。
オレ、もう立ち止まんないって
決めたしさ!」
「? オレなんか言ったっけか?」
「おいおい、無自覚かよなー」
「俺も、せっかくの機会なんで」
「Just 4Uはあんな感じだから
今まで、メンバーで競い合ったことがなくて。
こういうチャンスがあるなら
自分の力を試してみたい」
「それに全の言う通り、俺だって
Just 4Uっていう看板を背負ってるわけだしな」
「俺もやります」
「俺はずっと、雅楽とふたり
『La-Veritta』でいたいと思っています」
「だから今回を逃したら
センターに挑戦するなんて経験
もう二度とないかもしれないので」
「私も、立候補していいでしょうか」
「全が摩天ロケットのためにもと
言ってくれたこと
すごく嬉しくて、頼もしかったんです」
「けれど、ここで全に任せるだけでは
いけない」
「ファンの皆さんの希望も
メンバーの希望も
両方を背負えるリーダーになりたい」
梓・達真
「……」
「それに、同じユニットだからといって
身を引くようなことをしては
本気で挑もうとしている全に
失礼だと思うから」
「……ね、全」
「蒼志……へへっ」
木虎
「ではこの5人でいいですか?」
「待ってください。俺も……」
「俺も立候補します」
「梓……!」
「みんなが上を目指しているのに
俺だけ遅れをとるつもりはないよ」
「それに俺も
踏み出して歩き出した足を
止めることなんてしたくない」
「一緒に頑張ろう、比呂」
「……おうっ!」
「全員立候補か。
相手に不足なし!だな」
「負けないよ、全」
「臨むところだ!
でも、ぜってぇオレがセンターに
立ってやっから、覚悟しとけよな!」
木虎
「では、皆さん」
「希望の象徴として
センターという玉座に座るのは誰なのか」
「熱きドラマを見せてください」
一同
「――はい!!!!!!」
◆2話
――合宿2日目。
♪〜♪〜〜♪〜〜
「……ファイブ、シックス、セブン、エイト」
「はぁっ、はぁっ……
どうだ、蒼志!」
「うん、完璧だったよ」
「やっぱり全はさすがだね。私はやっと
通しで踊れるようになったところなのに」
「へへっ、まあな」
「でもよ、なんか違和感あんだよな。
さっきの間奏部分が特に」
「? テンポもタイミングも
問題なかったと思うけど」
「んー……」
「っ、すみません! 紺野さん」
全・蒼志
「?」
「俺、今
ポジションずれてましたよね……
さっきから足引っ張って、申し訳ないです」
「大丈夫だよ。
覚えることがいっぱいで、混乱するよね」
「……はい」
「言い訳にはしたくないんですけど
こんなにポジションチェンジをする楽曲は
初めてで」
「自分のだけでなく
メンバーのポジションも覚えていないと
きちんと動けないんですね」
「改めて、他のユニットの皆さんの
すごさを感じます」
「今回、自分がセンターの時のバージョンと
サイドに回った時のバージョン
両方覚えないといけないから
むちゃくちゃキッツいよなあ」
「オーディションでは
両方披露しないといけないからな」
「達真さん。
ちょっと教えてもらってもいいすか。
オレ、まだまだ曖昧なとこばっかでさ」
「もちろん。
比呂が納得いくまで、付き合うぞ」
「……」
「どうしたんだい? ぼーっとして」
「ん? ああ、いやさ。
こういうの、なんかいいなって思ってよ」
「みんなで頑張って
みんなで競い合って……」
(あん時のオレが
したくてもできなかったことで――……)
それは、オレがディアプロに入る前。
中学ん時のことだった。
チームメイトA
「全!!」
全
「おうよ! 任せとけ!」
「オレ様が全部決めてやん、よっ――!」
ピピーーッ
チームメイトB
「っしゃ! ナイスシュー!」
サッカー部だったオレは、ほぼ3年間
チームの不動のエースだった。
ポジションはセンターフォワード。
3年になってからは、背番号も10番だった。
毎日汗だくになりながら
暗くなるまで夢中で練習して
ゴールだけ見て、ただ真っ直ぐ
走って、走って。
けど、中学最後の試合が近づいた頃……
全
「おい……!
ハーフタイム前のチャンス……
なんで前に誰もいねぇんだよ!」
チームメイトA
「わりぃ……! 全ならそのまま
ひとりでも突っ切れるかと思っちゃって」
◇◇◇◇◇
部長
「じゃあ、次の練習試合だけど……」
チームメイトB
「とにかく今回も、全にボール集めよう。
うちのエースなら百戦錬磨だしな!」
チームメイトC
「それが一番確実だろうね。
俺もさんせー」
全
「……」
◇◇◇◇◇
そして、中学最後の夏。
県大会、予選。
ピピーーーッ!
全
「……っ、くっそ!!
んでだよ……あと1分あれば……」
チームメイトA
「全。その……」
「全はさ
一生懸命頑張ってくれたと思うよ」
チームメイトB
「悔しいだろうけど、また高校で頑張れよ。
全ならきっと、もっと上行けるだろうし」
全
「――……」
あの時のアイツらの顔を、オレは忘れない。
負けたのに、悔しがってるのはオレだけで
みんな、どういうわけか笑ってた。
(……ああ、そういうことかよ)
うっすらと感じてた違和感に
オレはこの時、やっと気づいた。
脇目も振らずに走ってたのは
きっとオレだけだったんだ。
どうりで、パスを出したくても
出せなかったわけだ。
だってゴールの周りには
オレしかいなかったんだから。
だったら、もう。全部ひとりで――
(なんて、そんな風に思ってたけど
今はもう、あの頃とは違う。
だからこそ……)
「全?」
「……なあ、蒼志。
オレ、みんなに勝って
絶対センターつかんでみせるかんな」
「ふふっ。うん」
「でも、私だって負けないよ」
「おうよ」
♪〜♪〜〜♪〜
「……スリー、フォー、ファイブエン
シックスエン、セ〜ブン、エイト」
「んー、おっかしーな」
「この間奏のとこ、やっぱなんか
ちげぇ気がすんだよなぁ……」
「あああ〜〜〜……わっかんねー」
「でもとりあえず、あともっかい!」
(全、こんな遅くまでひとりで……)
「あれ、梓?」
「ああ、明石。筋トレ?」
「あ、いやあ……まあ、そんなとこかな。
ははっ」
「?」
「それより全のやつ
ずいぶん頑張ってるな」
「合宿始まってから毎晩
消灯時間ギリギリまで自主練して」
「うん。
頼もしいけど、ライバルってなると
少しこわいね」
「そうだな」
「……ねえ、明石。
明石も、ダンスの違和感
気づいているよね?」
「ん? ああ。
間奏の部分だよな」
「うん」
「楽曲プロデューサーから説明された
コンセプトと、なんだか噛み合っていない」
「振付師さんから教えてもらったものだから
本来はおかしいはずないんだけど……」
「もしかしたら、わざとかなって」
「え? わざとって……
わざと違和感があるような
振り付けにしてるってことか? なんで?」
「間違った憶測かもしれないんだけど……
これが番組の企画ってことを考えると
何か意図があるものなのかなと思ったんだ」
「もしそうだった場合、意見した方がいいのか
それとも素直に従う方がいいのか……
どっちが正解なんだろう、って」
「……すごいな、梓は。
そんなことまで」
「すごくはないよ」
「むしろ、そんな風に考えてしまう自分と
一生懸命ただ真っ直ぐ
パフォーマンスを追求している全とを
比べちゃってね」
「希望を与えられるアイドルって
センターを担うアイドルって……」
「もっとこう、全みたいに
理屈じゃない、純粋な魅力で引っ張っていく
力が必要なのかもしれない」
「梓」
「俺たちアイドルに
求められているものはなんなのか
俺たちにできることはなんなのか」
「そういうのを考え始めると
すごく難しいよね」
◆3話
――合宿4日目。
比呂・梓・全・蒼志
「…………」
「――本当に、すまない」
「弦心さんは本当にそれでよろしいんですか?」
「……ああ」
「やっぱり、向いてなかったんだと思う。
俺には」
「音楽面だけなら、自信はあるんだ」
「俺だって、La-Verittaだから」
「でもどうしても、ダンスは追いつけない」
「自分の課題すら乗り越えられないまま
センターに立ったって
誰かの『希望』にはなれないと思うんだ」
「だから俺は
このオーディション
辞退しようと思います」
比呂・梓・蒼志
「…………」
「他のみんなに託します。
きっとこのメンバーなら
誰がセンターになっても
必ず『希望』を届けてくれると思うから」
「……なんで」
「なんで、笑ってんだよ」
「……え?」
”全はさ
一生懸命頑張ってくれたと思うよ”
”悔しいだろうけど、また高校で頑張れよ。
全ならきっと、もっと上行けるだろうし”
「……っ」
バタバタバタっ、ガチャッ
「悪い! 遅れた!」
「!」
「……達真さん」
「え、っと……
取り込み中だったか?」
「終わったよ、話は」
「……」
「達真オマエ、部活やってた頃は
あんなに朝、強かったのにな」
「……昨日もおとといも寝坊して
集合時間、遅刻してたよな」
「全、違うんだ。その……」
「…………」
「全、待って……!」
バタンッ
比呂・梓・弦心
「…………」
「……っ」
木虎
「いや〜。
面白くなってきたんじゃない?」
「合宿も終盤。そこに突如
オーディションリタイアを告げる者。
寝坊の繰り返しで水を差す者」
「この険悪な雰囲気が
どうなっていくのか……」
プロデューサー
「面白くなってきたって、そんなのんきな」
「なんでこのタイミングで
あのふたりが……」
「それに、達真さんあの表情。
絶対に何か理由が――」
木虎
「そりゃそうでしょ」
「だってこれ、演出だもん」
プロデューサー
「…………は?」
木虎
「明石クンと清水クンには
こっちからそれぞれ指示を出して
そのとおりに動いてもらってんの」
プロデューサー
「!?」
「待ってください。どうしてですか!?」
「……演出?
こんな、亀裂ができるようなことを
わざとさせたっていうんですか?」
木虎
「そうだよ」
「言ったよね。
視聴者の心を揺さぶるために
必要なものは何かって」
「このアイドル飽和時代に
おてて繋いで仲良しこよしで切磋琢磨して
せーのでゴールテープ切る番組に需要ある?」
「過去も、苦悩も、挫折も、軋轢も――」
「アイドルを飾り立てて
彩る要素のひとつ」
「この演出だって、その一環だよ」
「失態を犯したメンバーが
この後どうやって再び信頼を取り戻すのか」
「辞退を申し出たメンバーが
どんなドラマを描いて
どういう結果を導き出すのか」
「気になるでしょ? そそられるでしょ?」
プロデューサー
「そんな……」
木虎
「ほら、これ見てみなよ」
「チーム内でセンターを懸けた
オーディションをするって告知したら
SNSでも大盛り上がりだから」
プロデューサー
「……」
木虎
「こういう視聴者の声は
しっかり見ておいた方がいい。
欲しているものが、手に取るようにわかる」
「それに、心配することはなーんもないよ。
番組側からの指示だってことは
視聴者にわかるように編集するし」
「オーディエンスも期待してると思うよ?
この演出が、どんなドラマを生んで
どんな展開を見せるのかを――」
「……はぁ、きついな」
「ねえ」
「! 梓か」
「え、っと……ははっ。
ごめんな、なんか……
空気悪くしちゃって」
「明石。もし間違っていたら、ごめんね」
「制作側から、何か指示された?」
「! なん、で」
「……勘かな」
「というか、これもきっと
『憶測』のひとつなのかもしれない」
「……」
「でも、ひとつだけ
『憶測』じゃないものもあるよ」
「明石は大事なところで
こんなミスをするような人じゃない」
「そうだろう?」
「梓……」
「……まったく、梓には敵わないな」
「そのとおりだよ」
「この間、夜、レッスンルームの前で
会っただろ?」
「あの時ちょうど
木虎さんに呼ばれた帰りでさ」
「寝坊して遅刻するように、って指示された」
「そうだったんだ」
「戸惑ったよ、正直。
でも、それが俺に求められてることなら
やらなきゃいけないのかなって思って」
「それに、意味だってきっとあると思うんだ」
「それが何か、まだ俺にはわからないけど
合宿が終わるまでに、ちゃんと見つけたい」
「……そっか」
「でも、気づいてくれてありがとな」
「誰にも言うなって言われてたから
相談もできなくて」
「梓が本当のこと知っててくれるだけで
だいぶ気が楽だ」
「うん」
「……なあ、梓。
この間話してくれたこと、あっただろ」
「色々考えちゃう自分と
全みたいに真っ直ぐ突っ走れるやつを
比べちゃうって」
「? うん」
「俺は、梓のそういうところが劣るなんて
まったく思わない」
「いろんな可能性とか、見えない意図とか。
そういうところまで
しっかり考えられる梓はすごいよ」
「それに、そういうのって
今まで梓が積み上げてきた経験から
きてるものだろ?」
「だったら、それは武器だ」
「……!」
「純粋さも真っ直ぐさも
もちろん武器だと思う」
「でも、それだけが全てじゃない」
「明石……」
「正解なんてないんだよ、きっと」
「それぞれの答えを見つけろって
木虎さんも最初に言ってただろ」
「やり方も考え方も、表現の仕方も
みんなバラバラでいい。
自分のやり方で、いいんだと思う」
「――そうだね」
「それにほら
梓のその『憶測』のおかげで、俺
すごい助けられたしさ、ははっ」
「……うん」
「ありがとう、明石」
「お互い頑張ろう」
「ああ!」
「全」
「っ、はぁっ、はぁっ……おう」
「またひとりで自主練かい?」
「まあな」
「あと2日だね、オーディションまで。
どう? 調子は」
「んだよ、んな改まって。
見てのとおり絶好調だぜ!」
「ダンスも完璧! 歌もまあ、ほぼ完璧だ」
「ふふっ。……そうだね」
「なあ、蒼志。
やっぱりよ……」
「人数が多ければ多いほど
みんなで同じ方見て同じように頑張るのって
難しいんだな」
「オマエとか、淳之介とか、亜樹とか
うちのメンバーは
そうじゃねぇってのはわかってる」
「ちゃんと同じ方見て、一緒に走れる」
「だから……
それが当たり前になってて、忘れてた」
「……」
「でも、いい。大丈夫だ。
オレは最後まで、全力でやってやんよ」
「で、ぶっちぎりで勝ってやる」
「ありがとう、全」
「?」
「全がそうやって
いつも前を向いていてくれるから
私も前に進もうと思える」
「おう」
「……うっし。そろそろ寝っか!
明日も朝練しねーとだしな!」
――そして、合宿7日目。
最終日にして、オーディション当日。
「いよいよだな」
「そうだね」
「やっべ〜……緊張してきた〜。
審査員、マジで有名人じゃん……」
「ですね。海外でも活躍するダンサーの方に
大手レコード会社の音楽プロデューサー」
「それから、ボーカルトレーナーの方も
有名ですし……」
「だからなんだよ」
「1週間、ハードなレッスン
こなして来たんだから、その成果を
ガツンとぶつけてやればいいだけだろ」
梓・比呂・蒼志・達真・弦心
「――」
木虎
「では、皆さん。
お待たせしました」
「さっそくオーディションを始めましょう」
「まずはエントリーナンバー1。
Just 4U・明石 達真」
「――はい!」
◆4話
♪〜♪〜♪〜〜
「はぁ、はぁっ……。
ありがとうございました!」
審査員・ダンサー
「いや、ほんと。技術力が半端ないね〜。
達真くんがセンターに来るだけで
一気にダンス力が底上げされて見えるよ」
「ありがとうございます!」
木虎
「明石クン。ワタシが
合宿の初日にした質問って、覚えてます?」
「人に希望を与えるには
どうしたらいいのか……」
「明石クンは
どんな答えを見つけたんでしょう?」
「俺は……
――信頼です」
「ちゃんと信頼してもらえる
アイドルになること。
ファンとの信頼関係を築くこと」
木虎
「というのは?」
「信頼がないと、声は届きません。
信頼がないと、期待も寄せてもらえない。
そして、誰もついて来てくれない」
「希望を与えるのは
一方通行の想いだけじゃ無理だから……」
「だから俺は
みんなに信頼してもらえるような
アイドルになることが、希望を与える
第一歩になるんじゃないかって思ってます」
「そのために、一生懸命向き合って
もっと説得力のあるパフォーマンスが
できるようになりたい」
木虎
「なるほど……いいですね」
「いつもはみんなから無条件に信頼を寄せられ
頼られる存在のキミが、ひと度逆境に
立たされた時、どんな気づきを得るのか」
「与えた課題からも
何かを学べたようで何よりです」
「……課題?」
◇◇◇◇◇
木虎
「それでは、次。エントリーナンバー4。
La-Veritta・清水 弦心」
「――はい」
(俺に与えられた課題の意味はきっと
多少のワガママをいとわないこと)
(迷惑かけることを恐れていたら
前には進めない)
(だから……)
「一度言ったことを覆して
迷惑かけて、すみません。
でも……」
「明日のオーディション
やっぱり俺も、参加させてください」
全・蒼志
「!」
「高い壁を前にしても諦めない姿勢こそが
『希望』に繋がるんじゃないかと
考え直したんです」
「もちろん、構わないけど
レッスンは大丈夫?」
「はい。俺なりに自主練もしてきました。
ポジションは振付師の先生にも
手伝ってもらって」
「そっか。じゃあ、消灯前に
弦心がセンターのポジションで
一回通してみるか」
「ありがとうございます……!」
♪〜♪〜〜♪〜
(これで、少しでも前に進めただろうか)
木虎
「――はい、ありがとうございました」
「それじゃあ、次はエントリーナンバー5。
摩天ロケット・伊勢谷 全」
◇◇◇◇◇
「っはぁ、はぁ……」
審査員・ダンサー
「うん、ダンスのレベルも高いし、いいね!
パッとステージが明るくなるよ」
審査員・音楽プロデューサー
「自分の魅せ方もわかってるしね」
「あざす」
木虎
「……ただアレだね。
キミはずっと前しか見てない」
「パフォーマンス中
一度でもメンバーと目合わせた?」
「!」
木虎
「センターってさ。
ファンの希望もだけど、同じくメンバーの
希望も背負うポジションなんだよ」
「前ばかり見すぎて、歩くスピードが遅い人を
置いていかないようにね」
「……」
木虎
「じゃあ次、ラスト。エントリーナンバー6。
SP!CA・紺野 梓」
「はい」
「すみません。
パフォーマンスを始める前に、少しだけ
メンバーと打ち合わせをしてもいいですか?」
木虎
「? どうぞ」
「みんな、ごめん。
ひとつお願いがあるんだ」
「振り入れの時から
ずっと気になっていたんだけど
間奏の部分、違和感があって……
少し振りを変えさせてもらないかな」
比呂・全・蒼志・達真・弦心
「!?」
「楽曲のコンセプトが『希望』なのに
ここだけどうしても無機質だから
もう少し寄り添えるものにしたい」
「変えていいのかよ」
「……さっきまでは
変えない方が『正解』だと
思っていたんだ」
「でも、このまま終えたら
きっと俺は後悔するって気づいた」
「その気持ちは
『正解』じゃないはずだから。
俺も、自分の気持ちに向き合いたい」
「付き合わせて申し訳ないけど
協力してほしいんだ」
「――わかった。やろう」
「ありがとう」
◇◇◇◇◇
♪〜♪〜♪〜〜
木虎
「はい、お疲れさまー」
「ありがとうございました!」
「……」
(違和感、たしかになくなってた。
すげぇ踊りやすかったし
何より、音楽プロデューサーから聞いてた
コンセプトとも、しっくり来て……)
(自分の時より断然……)
(でも――)
「……こんなのありかよ」
木虎
「ダメだなんて一言も言ってませんよー」
「それにね、ここのダンスは
わざと違和感が残るように
仕掛けておいたんです」
一同
「!」
審査員・ダンサー
「気づいた人は他にもいたっぽいけど
変えてきたのは梓くんだけだったね」
「全員の表情がよく見えるように、立ち位置も
考えられてたし、振りを入れ替えることで
無機質さが払拭されてた」
「どんなコンセプトでアレンジしたの?」
「『希望』を届けると考えたときに
一番に『共に前を向くこと』が浮かびました」
「ひとりで前を向くことが難しくても
誰かが一緒なら、それができる」
「俺の大事な……ユニットのメンバーが
教えてくれたことでもあります」
「そのためには、ちゃんと耳を傾けることが
必要で、相手が何を求めているかを
しっかり考える必要があると思ったんです」
「周りを見て、見えない言葉にも耳を傾ける」
「幸いにも、それは俺の武器でもあるので
そんな自分の武器を
精一杯、使ったつもりです」
比呂・達真
「梓……」
「……」
木虎
「いいですね。
ちゃーんと発揮できていたと思いますよ」
「紺野クンは、ダンスの件だけでなく
明石クンの課題にも
気づいていたようですしね」
「あの……
先ほどからおっしゃっているその課題とは
一体なんなのでしょう?」
木虎
「明石クンにね、集合時間に遅刻するように
という指示を出したんです」
全・蒼志
「……!?」
木虎
「清水クンの辞退宣言も
同じくこちらからの指示」
「あとは五十嵐クンにも指示を
出したんですが……無視したでしょ」
「うっ……すんません。
レッスンサボるとか、オレにはできなくて」
木虎
「まあ、いいです。
やるやらないの選択も
キミたちの自由でしたから」
「んだよそれ! 指示って――」
(じゃあオレは、それに気づかないで
勝手に失望してたってことかよ)
(モヤモヤして、それじゃあもう
ひとりでやってやるって振り切って)
(だけど梓は、それにすら気づいてて……)
木虎
「――ではそろそろ
今回のオーディション結果を
発表しましょうか」
(なんだよ。そんなの、そんなの……)
木虎
「今回希望チームの
センターを勝ち取ったのは――……」
コン、コンッ
「プロデューサー」
プロデューサー
「全さん」
「合宿、お疲れさまでした」
「おう」
「……なあ、プロデューサー。
オレ、どうしたらよかったんだろーな」
「オーディションの結果がどうこういう前に
オレ、どーしようもねぇ失敗した」
「恥ずかしいっつーか、悔しいっつーか」
プロデューサー
「……全さん」
「そうですね……。
正直私は、番組のあのやり方に
賛同はできません」
「でもただ、あそこから
ひとつ学べるとしたら……」
「全さん、この動画を見てみてください」
「動画?」
プロデューサー
「はい。実は、番組宛てに
寄せられたSNSの感想を見ていた時に
気になる投稿を見つけたんです」
「コンタクトをとって話を聞いてみたら
中学時代、全さんと一緒に
サッカー部に所属していた方でした」
「!」
プロデューサー
「それで、もし合宿中
何かの助けになればと思って
ビデオメッセージをお願いしたんです」
「番組内では流せなかったんですが
よかったら、見てみてください」
「……」
中学の頃のチームメイトA
『全、久しぶり!』
中学の頃のチームメイトB
『なんか、すげー変な感じするけど……
全がテレビ出てたりすんの
いつも見てるよー』
中学の頃のチームメイトC
『今回の合宿の配信も見てるけど
やっぱりお前すごいな!』
『いっつも前向きで、止まらないで走ってて。
見てるだけで、俺たちも力もらえるよ』
中学の頃のチームメイトA
『なんかそんな全の姿見てたら
中学の時のこと、思い出しちゃってさ』
『あの時オレらが
もっと全についていけてれば
全国大会行けたかもしんねーのに、とか』
中学の頃のチームメイトB
『思い出す度に、情けなくて悔しくなるけど
あの時のオレたちは、全のスピードに
まったく追いつけなくて……』
『ひとりで頑張らせる感じになって
悪かったな』
中学の頃のチームメイトC
『最後の試合とか
全の前で俺らが泣いたらダメだと思って
めっちゃ我慢したよね』
中学の頃のチームメイトA
『そうそう。
一生懸命作り笑いしたりしてな』
中学の頃のチームメイトB
『でも、今は全のスピードに
ついていける仲間と
一緒に頑張れてるみたいで、よかったよ!』
中学の頃のチームメイトA
『オレたち応援してっからさ。
センターつかめよ、エース!』
「……」
「…………んだよ。なんだそれ」
「あん時から、全部オレの
勝手な思い込みだったってことか」
「木虎が言ってた、歩くスピードが遅い人を
置いていくなって……
……っ、そういうことかよ」
プロデューサー
「……」
「誰もついて来なかったんじゃなくて
オレが……っ、オレが
見てなかっただけだった」
「歩くスピードも歩幅も
合わせること、できてなかった」
「……だからオレ、っ、負けたのか」
「んだよ。全然……
全然、成長してねぇじゃねぇか……」
プロデューサー
「そんなことありませんよ」
「負けた理由に気づけたのなら
それは、紛れもなく成長です」
「……」
プロデューサー
「それに、どんな時でも
真っ直ぐ前を見て全速力で進めることは
全さんの最大の武器です」
「デビューを見据えて
がむしゃらに頑張っていたあの頃も」
「ゲリラライブをしたいと
提案してきてくれたあの大雨の夜も」
「亜樹さんの手を取って
駆け出したあの夕暮れも……」
「全さんのその武器が
摩天ロケットをここまで
前進させてきたんです」
「プロデューサー……」
プロデューサー
「全さんは、この合宿をとおして
またひとつ成長しました。
きっとこれからも、もっと成長します」
「今の武器だけじゃなくて
もっともっとたくさんの武器を身に着けて」
「そうしたら、全さん。きっと――」
「っ、……そうだよな……
んなの……」
「……最強に決まってんよな!
へへっ……!」
プロデューサー
「――はい」
「光希〜、タクミ〜、佐門〜〜。
終わった〜〜〜〜……もうダメ、オレ……」
「ははっ。スマホを返してもらってすぐ
メンバーに連絡なんて、本当に仲がいいな」
「そういうお前は
さっそく甘いもの食べてるんだな」
「あ、はい……ははっ。
合宿中は制限されていたので」
「弦心さん、お茶も入りましたよ。
よかったら皆さんも
ご一緒にいかがですか?」
「ありがとう、もらうよ」
「なんだか日常が戻ってきたみたいで
ほっとするね」
「この後すぐ、次のチームに
バトンタッチだから、少し休んだら
俺たちもここを出ないとだけどな」
ガチャッ
プロデューサー
「皆さん」
梓・蒼志・達真・弦心
「!」
「Pちゃん!」
プロデューサー
「合宿、お疲れさまでした。
そして――」
「梓さん」
「はい」
プロデューサー
「センター、おめでとうございます」
「ありがとうございます」
「俺も今度は
胸を張って前に立ってみせます」
プロデューサー
「はい」
「梓。おめでとう」
「全……。ありがとう。
戦えてよかったよ」
「おう。悔しいけど、オレもだ」
「――頼むぜ、センター」
「任せてよ」
「『俺でいいんじゃない。俺だからいい』」
「今回のセンターは、そう思っているから」
「……へへっ」
プロデューサー
「――よし、皆さん。そろそろ時間です。
準備してくださいね。
ホテルへ移動しますよ」
「ええ〜〜、もう!?
蒼志が淹れてくれたお茶
まだ飲んでねーのにー!」
「急いで飲もう! もったいない!」
「蒼志、オレのも!」
「ふふっ、あるよ」
「熱っ……!」
「気をつけて、清水」
プロデューサー
「ははっ、まったく」
プロデューサー
「……ふぅ」
(あと、残り2チーム……)
木虎
「ずいぶんお疲れだね。
はい、コーヒー」
プロデューサー
「あ、木虎さん。どうも」
「…………」
「あの、この先も
こんな感じなんでしょうか?」
木虎
「さあ〜。
それはメンバーを見て臨機応変に、かな」
「同じことして
同じようなドラマを起こしたって
ちっとも面白くないだろうし」
プロデューサー
「……ドラマ、ですか」
「あの……やっぱり少し
やりすぎじゃないでしょうか」
「あまりにも、酷(こく)です」
「彼らはまだ高校生で
完全な大人じゃない」
「守ってあげなきゃいけないはずの大人が
番組とか、自分たちの都合で
こんな――」
木虎
「はいはい、そうっすね。
おっしゃるとーり」
「じゃ、次の打ち合わせあるから
ボクはこれで。
あ、愛江田社長にもよろしく〜」
プロデューサー
「…………」
「社長も、何を考えているんだろう――」
END
「T.O.P Idol SHOW!!」Team Iris編
主要人物紹介
La-Veritta
清水弦心(CV:田中文哉)
卓越した作詞の才能を持ち、雅楽に絶対的忠誠を誓うパートナー。雅楽の音楽の才能に惚れ込んでおり、どんな仕打ちをされても執事のように付き従うがそれには理由があり……。責任感が強く聞き上手で、他のメンバーからも強い信頼を集めている。ペットとしてうなぎを飼育している。
摩天ロケット
伊勢谷 全(CV:大町知広)
自分に絶対の自信を持つ、オレ様アイドルだが、特に根拠となるものはない。根は純粋で情があつく友人も多い。困った人を見ると放っておけない一面も。学校ではサッカー部のエースストライカー候補で、部員からも一目置かれている。女系家族で育ったためか、じつはファンシーな雑貨が大好き。
摩天ロケット
藤原蒼志(CV:澤田龍一)
高貴な笑顔で周りをなごませる、マイペースな摩天ロケットのリーダー。祖父がスコットランド人のクォーターで、貴族の血を引いているが、日本生まれの日本育ち。常におっとりとしており、彼の周囲だけ時間の流れが遅いのではという噂も。
Just 4U
明石達真(CV:黒木陽人)
ダンスの才能に優れ、豊富なバックダンサーの経験から、Just 4Uのリーダーに抜擢されたスポーツマン。4人兄弟の長男で面倒見がよく、学校ではバスケ部キャプテンも務めているお兄ちゃん気質。メンバーには「パパ」扱いされることも。情熱家だが、熱意が空回りすることも多く、予期せぬ事態に弱い。メンバーに振り回され、よく胃を痛めている。
SP!CA
紺野 梓(CV:遠藤 淳)
SP!CAの前身ユニットからのメンバーで、儚げで艶やかな魅力の持ち主。達観したところがあり、いつも穏やかな笑顔でメンバーを見守っている。実家は老舗の和菓子屋で、和文化に明るく、思ったことをつい川柳にしてしまう癖も。過去の経験から、一歩踏み出すのをためらうきらいがあったが……。
SP!CA
五十嵐比呂(CV:小宮逸人)
光希の幼なじみで、彼の状況を知るやいなや、追いかけるように事務所に入所した。考えるより体が動くタイプで、難しいことを考えると思考が停止する。 実家は魚の卸問屋で、勉強は苦手だが魚の知識は豊富。天真爛漫で常に明るい、SP!CAのムードメーカー。
「Readyyy!」ポータルサイト
FANBOX
「Dear Production『Room 19』」
(C)SEGA