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[TGS 2019]「HARDCORE MECHA」初の公式対戦イベントが開催。格闘特化のメカが暴れる混沌とした戦場に,レーザーキャノンが突き刺さる
「HARDCORE MECHA」公式サイト
本作は,職人芸ともいうべき,細かく作りこまれたアニメーションで動きまくるロボットを操作して戦う,サイドビューのアクションシューティングだ。ロボットアニメ好きなら熱くなる,さまざまな演出が盛り込まれたシングルプレイと,個性的な機体を使った最大4人でのマルチプレイが楽しめる。
今回の出展では,このマルチプレイを使っての対戦イベントが行われた。試合当日に会場でエントリーした16人の参加者が,最強の座を目指して争った。
対戦のレギュレーションは,4グループに分けて4人ずつの予選を行い,そこから上位2人が次の試合に進出。さらにそこで勝ち残った上位2人ずつが決勝戦へと駒を進める。予選と準決勝の試合時間は3分間で,2本勝負を行ってその合計スコアで勝敗が決まる。決勝戦は5分間の3本勝負だ。
使用機体とパイロットは初めに申告が必要だが,試合開始後に機体を変えるのはOK。マップはランダムとなる。
予選と準決勝は,分かりやすい展開となった。なにせ,「ネルA3」を選択した選手が圧倒的に多く,とくにうまい人がこのメカを使う傾向にあったのだ。
ネルA3は,近接戦闘に特化した機体だ。格闘攻撃の威力が圧倒的で,これをぶちこむだけでスコアが稼げるうえに,乱戦で連続撃破も狙いやすい。機動力は低いものの,ロケットアンカーを使って一気に距離を詰めることが可能なので,アンカーさばきに自信があるプレイヤーは,次から次へと敵のメカを殴りまくる。試合によっては,4機中3機がネルA3なこともあり,「あまりにネル強すぎない?」という状態だ。
しかし,試合が始まってみると,その心配はまったく必要なかった。射程距離の関係で,どうしてもネルA3同士の殴り合いになるのだが,それを好機と捉えたのか,B3-custum選手は狙撃機体の「ヴァイパリド」を出してきたのだ。ヴァイパリドは,長射程のスナイパーライフルを使って,太く強力なレーザーキャノンを放てる。これを格闘戦中のネルA3達にぶち込み,まとめて撃破してポイントを稼いでいく。
狙撃の判断だけでなく,接近を許したときの立ち回りも見事で,機動力を生かして攻撃を回避しながらビームライフルで迎撃し,フローティングマインで追撃を阻止して戦闘を離脱。また隙を見て狙撃に戻るという,ほかのプレイヤーの機体チョイスを逆手に取った戦術を展開するヴァイパリド。その結果,3試合ともスコア1位(2戦目は2位と1ポイント差!)という戦績で,見事B3-custum選手が優勝を手にした。
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(C)2019 Rocket Punch Games. Published in Japan, Korea and South East Asia by Arc System Works.