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「BitSummit Vol.6」の注目インディーズゲーム10本を紹介。PS4用スタイリッシュACTやクマムシ研究アプリ,カニがケンカするPCゲームなど
■noname studio「BATTLLOON - バトルーン」(PC/MAC/Nintendo Switch)
風船を操作し,最大4人で対戦する。ルールと操作は非常にシンプル。空気を噴射したい方向を決めてボタンを押すと,風船が飛んでいく。相手の風船に体当たりし,壁にあるトゲにぶつけて割ってしまえば勝ちだ。飛んでいく方向を制御する手段は空気を噴射するしかない。例えば飛んでいる最中に止まりたければ逆方向へ噴射する必要があるわけだが,それだけに,試合が長引いてあちこち飛び回るほどに制御が難しくなる。敵を狙ったはずがトゲに突っ込んで自爆するなど,ハプニングが起こりまくるのが面白い。シンプルなルールとカワイイ絵柄で,年齢を問わず楽しめるイメージだ。
「BATTLLOON」公式Twitter
■Onion Games「BLACK BIRD」(PC/MAC/Nintendo Switch)
死んだ少女から生まれた「黒い鳥」を操るシューティングゲーム。禍々しい「黒い鳥」が街を襲って住人を殺す恐ろしい光景が,絵本のようなタッチのドット絵で描かれ,そこに架空言語らしき詞の「幻聴歌劇」が響き渡るという,独特のムードが秀逸だ。街の各所にある櫓を破壊するのが主な目的となる。左右任意スクロールでループ式のマップなので,敵に追われてもうまく振り切れば,再攻撃が可能。ディレクターは「チュウリップ」「勇者ヤマダくん」「RULE of ROSE」といった作品を手がけた木村祥朗氏。ファンは必見だ。
「BLACK BIRD」公式Twitter
■Kitfox Games「Boyfriend Dungeon」(PC)
武器に変身できる仲間と絆を深めながら戦うアクションRPG。ランダム生成のダンジョンでは仲間が変身した武器を携え,敵を攻撃する。男性「AJ」が変身したタルワールは攻撃範囲が広く,女性「ヴァレリア」のダガーは刺突が素早いなど,武器によってアクションと特性が異なる。プレイヤーキャラクターの性別は自由に選ぶことができるうえ,同性ともデート可能だ。恋愛シミュレーションゲーム的に好感度を上げると,武器の性能もアップする。Kitfox Gamesで本作を開発するTanya Short氏によれば,友情ではなくロマンス的な物語が展開するとのこと。
「Boyfriend Dungeon」公式サイト
■simatten「Ultimate Selfy」(PC/Nintendo Switch)
横視点のアクションゲーム。主人公を移動させ,敵を地形と画面端に挟んで潰すというアイデアがユニークだ。主人公は空中や地上から上下左右へのダッシュが可能。ダッシュして一度にたくさんの敵を潰すと,より多くのキラキラ(スコアアイテム)が手に入る。フィールド内をビュンビュン飛び回ると沢山のキラキラが舞い飛ぶのが,綺麗かつ爽快だ。元々は日本ゲーム大賞2017の優秀賞受賞作で,Nintendo Switch版は重力が無く自由に飛び回れるモードも追加されており,こちらではさらにスピーディなゲームプレイを楽しめる。
「Ultimate Selfy」開発者Twitter
■Ultizerogames「Lost Soul Aside」(PS4)
イケメン主人公が片手剣,大剣,槍を切り替えつつ戦う,スタイリッシュアクションゲーム。ボスは巨体のうえに攻撃力が高く手ごわいが,無敵状態で短距離高速移動を行う「ゴーストダッジ」を上手く使えば,攻撃をかいくぐりつつ接近してコンボを叩き込める。ゴーストダッジは空中でも発動可能で,慣れると縦横無尽に動くことができた。グラフィックスがとにかく綺麗なうえ,操作感も良い。出展バージョンでは雑魚戦&ボス1体という構成だったが,新たな敵と戦えるときが楽しみだ。
「Lost Soul Aside」公式サイト
■Ars Edutainment「クマムシさん惑星 宇宙進出のためのレッスン」(iOS/Android)
乾燥すれば真空にも耐えられ,凍ったままでも30年生きられる。実在する最強生物「クマムシ」の研究をゲーム化したアプリで,元NASAのクマムシ研究科・堀川大樹氏の公認を得て,同氏が発案したファンシーキャラクター「クマムシさん」のビジュアルを用いている。
プレイヤーは日本全国からタップでコケを集め,顕微鏡を使ってデフォルメされた可愛いクマムシを探す。研究していく過程は,実際のものに沿っているとのことだ。新種のクマムシを見つければ名付け親になれ,他のプレイヤーの端末にも自分の付けた名前が表示される。「クマムシを育てるには寒天の上に乗せ,クロレラを与えればいい」など,普通なら得られない知識が増えていくのが楽しい。
「クマムシさん惑星 Tardigrades Project」開発者Twitter
■RIKI「アストロ忍者マン」(ファミリーコンピュータおよび同互換機)
8bitゲーム機向けの縦スクロールシューティングゲーム。プレイヤーは横移動のみが可能な忍者を操り,上空からやってくる敵や隕石を撃ち落とす。1つのステージが短めでテンポが良く,ショットが自動で発射されることも相まって,「もう1ステージ,もう1ステージ」と遊んでしまう中毒性がある。アイテムを取ると分身が増えて攻撃力もアップし,バリバリ敵を倒せるが,ダメージを受けるごとに分身が減ってじり貧になっていくというバランスも面白い。古き良きゲームのエッセンスが,現代風のテンポで味付けされているという印象だ。会場では開発用のPCだけでなくファミリーコンピュータ互換機でも動作していた。公式サイトによると販売の予定は現状無いとのころだが,市販に期待したいところだ。
「アストロ忍者マン」公式サイト
■NEKOUP「Ukiyo Wave」(iOS/Android)
浮世絵をモチーフにした,スマートフォン用サーフィンゲーム。海面は階段状になっており,大きな波がきたら,スワイプ操作でキャラクターをジャンプさせると上の段へ行ける。最上段にはボーナスキャラが出現して高得点を得られるため,なんとか高い位置を保ちたいところ。ゲームはちょっと難しく感じられたが,良い波が続けて来たところに連続ジャンプを決められるとカッコイイ。富士山を背景にしたおめでたい雰囲気のステージや,曇天の波間に怪物が出現するホラー風ステージなど,いろいろなシチュエーションがあるのも面白い。
「Ukiyo Wave」公式サイト
■Nussoft「カニノケンカ -Fight Crab-」(PC)
海産物が戦うアクションゲーム「エース・オブ・シーフード」のNussoftによる新作は,カニ同士のバトル。勝利条件は「相手をひっくり返すこと」だ。2本のアナログスティックの動きがそのままカニの両手の動きになるのが本作の特徴。出展バージョンのカニは両手に剣やメイスといった白兵戦の武器を持っており,アナログスティックを上手く動かせば,自分の武器で敵の攻撃を受け止めることもできた。登場するのはカニだが,コマンド入力ではない,アナログ的な剣戟アクションとしての可能性を感じられた。
「カニノケンカ -Fight Crab-」公式サイト
■デジカ「ライバル・メガガン」(PC/PS4/Xbox One/Nintendo Switch)
2人のキャラクターが対戦する画面分割型の縦スクロールシューティング。分割された画面のそれぞれで同じステージをプレイし,先に耐久力の尽きた方が負けとなる(昔懐かしい「ティンクルスター・スプライツ」のようなシステムと言えば分かりやすいだろうか)。相手のフィールドに敵機や弾を送り込んで妨害したり,自分が巨大なボスキャラに変身して直接対決することも可能だ。敵機の相手で手一杯になっている時に弾を撃ち込むなど,妨害のタイミングが重要だが,あまり妨害に一生懸命になりすぎると,敵機の攻撃を避けられない辺り,絶妙なバランスとなっている。友達同士で並んで対戦すればかなり盛り上がれそうな印象だ。
「ライバル・メガガン」公式サイト
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(C)2018 noname studio Published by Sony Music Entertainment(Japan)Inc.
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