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[GDC 2019]スマホ向けTES,「The Elder Scrolls: Blades」のセッションレポート。横画面でダンジョン,縦画面で生産など,プレイの状況に応じて持ち方が変えられる
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印刷2019/03/19 15:22

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[GDC 2019]スマホ向けTES,「The Elder Scrolls: Blades」のセッションレポート。横画面でダンジョン,縦画面で生産など,プレイの状況に応じて持ち方が変えられる

画像集 No.002のサムネイル画像 / [GDC 2019]スマホ向けTES,「The Elder Scrolls: Blades」のセッションレポート。横画面でダンジョン,縦画面で生産など,プレイの状況に応じて持ち方が変えられる
 Game Developers Conference 2019(以下,GDC 2019)の初日となる北米時間2019年3月18日,Bethesda Game Studios(以下,Bethesda)が開発中のスマートフォン向けRPG「The Elder Scrolls: Blades」(iOS / Android,以下 TES Blades)をテーマにしたセッション「Building the Interface of 'The Elder Scrolls: Blades' in Landscape and Portrait」が行われた。
 セッションを担当したのは,本作でUIデザインを担当するMarie Jasmin氏だ。

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セッションタイトル
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Marie Jasmin氏(UI Designer,Bethesda)

 セッションの内容は,TES Bladesにおけるユーザーインタフェース(以下,UI)設計を開発者向けに説明するというものなので,ゲームそのものの内容やリリース時期,日本向けに展開されるかどうかなど,ファンが気になるような話題は含まれていない。しかし,スマートフォンに最適化したRPGの設計という点で興味深い話だったので,簡単にレポートしよう。なお,ゲームの内容については,E3 2018でのレポート記事を参照してほしい。

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[2018/06/13 20:10]


縦持ちでも横持ちでもプレイしやすいRPGのUIとは?


スマートフォン向けゲームで一般的な持ち方の例
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 スマートフォン向けのゲームといえば,縦画面か横画面のどちらかで表示するものがほとんどで,縦画面でも横画面でもプレイできるタイトルは少数派だ。しかしTES Bladesは,縦でも横でもプレイできるゲームとしてUIを設計しているとJasmin氏は述べた。
 TES Bladesは,基本的に一人称視点で進むゲームで,画面左下で移動,右下でカメラ操作という,スマートフォン向けFPSでよくある操作系を採用している。しかし,縦画面と横画面では表示領域の違いから,必要な操作が変わる場合もあるという。

TES Bladesは,左下で移動,右下でカメラ操作を行う。よく使われている操作系なので,迷わずに操作できそうだ
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左は横画面,右は縦画面の例。画面上に表示しているバーやボタン類は同じだが,ゲームの雰囲気はだいぶ異なる
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 開発中のバージョンでテストしたところ,縦画面ではやはり視界が狭いという問題が生じた。以下の写真は,同じシーンを横画面と縦画面で表示した例だが,縦画面で同じ範囲を視認するためには,カメラを横に動かさなくてはならないことが分かる。

ダンジョン内を横画面で表示した状態。左前方と右側に通路が見える
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同じ画面を縦画面で表示したイメージ。カメラを動かして確認しないと,もう一つの通路を見落としてしまいかねない
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 Jasmin氏は,「横画面状態は没入感に優れる」と説明する。それなら縦画面は必要ないんじゃないかと考える人もいるだろうが,例えば電車やバスでの移動,片手しか使えない状態でもゲームをしたいという要望に応えるためには,縦画面の設計もおろそかにはできないという。当然ながら,縦横どちらでも支障なく使えるUIを開発するとなると,その分,デザインの作業量も増える。

縦横どちらでもプレイしやすいUI開発には,通常なら作業全体の20%ほどすむ検討時間が60%に増えたという(左)。右はデザイン例で,画面に表示すべき要素を絞り込んでいく過程が示されている
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戦闘中の画面に,ユーザーの操作を記録したマップを重ねたもの。中央やや下に見える白い盾のマークが防御のボタンで,これらボタンの位置は,最新ゲームらしくカスタマイズが可能だ
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ポーションの作成画面を横画面と縦画面で比べたもの
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 TES BladesのUser Experience(以下,UX)デザインチームは,両方の画面でプレイしやすいUIの設計に取り組んだわけだが,当然ながら簡単ではなかったという。とくに問題となったのは,ディスプレイの解像度やアスペクト比が端末によってまちまちであることだとJasmin氏は述べる。しかも,最近では画面の一部が欠けた「ノッチ」を有する端末も増えているので,ディスプレイのバリエーションは非常に多い。
 結局,TES Bladesでは,横画面の場合はアスペクト比16:9(※縦画面なら9:16)を基準として,それよりも広い画面では表示領域を広げることで対処したそうだ。

スマートフォンやタブレットのアスペクト比バリエーション。最近ではノッチも加わってきたので,ゲーム開発者は頭を悩ませているはずだ
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 面白いことに,限定公開中のβ版でプレイヤーの行動とプレイ履歴を集めたところ,横画面状態は縦画面状態よりもプレイ時間が長くなる傾向を確認できたそうだ。じっくり腰を据えて遊びたいときは横画面,縦画面は隙間時間でプレイしているということだろう。
 β版のプレイヤーは,おそらくThe Elder Scrollsシリーズのファンが多いと考えれば,横画面でじっくりプレイするのを好む人が多いであろうことは納得がいく話だ。

縦画面(Portrait)と横画面(Landscape)でプレイ時間の長さを比較したグラフ。縦軸がプレイ時間で,横軸は7:00から23:00までの時間帯を示す。どの時間帯も,横画面のほうがプレイ時間は長い
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横画面でプレイできるときはクエスト,縦画面になるときは生産といった使い分けをしている人が多いようだ
画像集 No.018のサムネイル画像 / [GDC 2019]スマホ向けTES,「The Elder Scrolls: Blades」のセッションレポート。横画面でダンジョン,縦画面で生産など,プレイの状況に応じて持ち方が変えられる
 また,ダンジョン探索やクエストをプレイしているときは横画面が多く,街中で何かをしたり,アイテムの生産などでメニューを操作しているときは縦画面のほうが多いという結果も出ているという。
 こうしたプレイの違いについてJasmin氏は,縦画面と横画面でプレイスタイルが変わるわけではなく,プレイの状況に応じて持ち方を変えているプレイヤーが多いと分析しているそうだ。

 今のところ,日本でのサービス予定についても発表されていないTES Bladesだが,シリーズのファンなら楽しめそうなタイトルになりそうなので,ぜひ日本での展開を期待したい。

BethesdaのTES Blades公式Webサイト(英語)

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