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イベント「オランピアソワレ〜Un Cadeau pour toi〜」の夜公演をレポート。長編朗読劇オトメイトドラマティックシアター開幕!
「オトメイトドラマティックシアター」は,人気作品の“続き”や“もしも”の物語を描く長編朗読劇だ。メインキャラクターはもちろん,サブキャラクターたちも登場し,本編を遊んだ時のような“特別”な時間を再び体験できる夢のような内容になっている。記念すべきシリーズ第1弾「オランピアソワレ〜Un Cadeau pour toi〜」が,東京の福生市民会館 大ホールにて有観客&配信形式で2022年4月24日に開催された。
本稿ではキャスト陣の熱演に心が震え,サブキャラクターたちのヒロインへの想いも鮮明に描かれた夜公演の模様をレポートする。
■出演 ※敬称略
松岡禎丞(朱砂役)
上村祐翔(天草四郎時貞役)
内田雄馬(縁役)
興津和幸(月黄泉役)
引坂理絵(カメリア役)
柴崎哲志(柑南役)
村田太志(刈稲役)
■声の出演 ※敬称略
杉田智和(玄葉役)
島﨑信長(璃空役)
堀江 瞬(ヒムカ役)
花婿たちが「ロミオとジュリエット」を演じる
公演前には縁,月黄泉,カメリアがスクリーンに登場し,イベントを楽しむための注意事項を説明してくれた。鑑賞のマナーを丁寧に説明しながらも,月黄泉が朱砂を呪おうとしたり,花婿たちに殺意を向けたり,どこか不穏な空気が漂っていて……。果たして朗読劇本編はどうなってしまうのか,いろいろな意味でドキドキするスタートとなった。
物語は花婿たちが,黄泉にある湯屋“死菫城”に呼び出されたところから始まる。劇団ムーンライトのメンバーだと名乗るカメリアと刈稲から,子供向けチャリティー演劇の話を聞いた花婿たち。彼らはオランピア(ヒロイン)の花婿に選ばれて2年が経過したことから,成長を示すためにその演劇に参加することになる。
しかも本編で花婿達と敵対していた月黄泉や柑南も参加するようで,ちゃんとした劇になるのか,何よりも全員無事に完成させることができるのか,かなり不安な幕開けになった。
花婿たちが演じることになったのは,名作「ロミオとジュリエット」だ。配役はジュリエット役がヒムカ,ロミオ役が朱砂,パリス役が縁など,設定も配役もかなり個性的。最初は重要な役どころのため,ジュリエットは自分には務まらないと拒んでいたヒムカだが,黄泉の子どもたちやオランピアのために引き受けてくれるところが健気でステキだ。
カメリアから脚本が配られ,いよいよ全員でセリフの読み合わせをすることになった。ノリノリで母親役をする月黄泉,何故かいつもよりも声が高い朱砂,役の味付けが濃すぎる縁と,キャスト陣の熱演に筆者は笑いが止まらなかった。
慣れない芝居でたどたどしくセリフを言うヒムカだが,因縁のある相手と似ている朱砂を前にすると,すらすらと殺気あふれる言葉が飛び出してしまい……。とても2人で芝居を続けられそうにはなく,代理で璃空がジュリエットを演じることになる。全力で嫌がった璃空だが,いざ芝居を始めると完璧に演じ切るところがすごい。
璃空と朱砂によって有名な窓辺のシーンが演じられるが,ロミオが「死んだっていい」というセリフを言ったところで,パリスによってロミオが殺される衝撃の展開に! なんと月黄泉の策略によって,早々にロミオこと朱砂が殺されてしまう物語になっていたのだった。
しかし朱砂も負けておらず,ロミオが不死身であると言う設定を後付けして対抗。それではロミオの一人勝ちになってしまうと言うことから, 柑南の提案でロミオ役を改めてオーディションで決めることになり,審査員には刈稲が選ばれた。
ロミオはジュリエットへの愛を伝えることが重要ということで,花婿たちはそれぞれの愛について語ることに……。ありのままの気持ちを語る玄葉, 初々しい恋心が微笑ましい時貞など,愛というテーマを通してオランピアへの深い想いをたっぷり聴くことができ,終始ときめきが止まなかった。
全員ステキだったため,誰をロミオ役に選べばいいか刈稲が悩んでしまったことから,ひとまず休憩をすることになる。しかし提供されたアイスティーには,月黄泉と柑南の暗躍で“死に水”が混ぜられており,刈稲がうっかり飲んで呪われてしまう。花婿たちは自ら“死に水”を飲み呪いを受けることで刈稲を解毒させることに成功し,さらに月黄泉の出す試練をクリアしたら,全員の呪いを解くという取引を行い……という気になるところで朗読劇の前編は終了した。
呪いを解く鍵は,演劇「白雪姫と7人の王子」?
幕間では,オランピアたちのペットである白鼠兄妹だいふく,パリス,ジュリエットの会話をスサノオ提供による特別字幕つきで見ることが出来た。それぞれが飼い主への気持ちを話したり,出演していないサブキャラクターたちの様子が明かしたりとかわいらしい画面も多く,緊迫した場面の多い朗読劇のいい息抜きとなった。
朗読劇後編では,花婿たちが協力して月黄泉の試練に挑む。その中で彼らは,全員主役&オランピアも出演する「白雪姫と7人の王子」を演じることに! 花婿だけでなく,オランピアに対してツンツンした態度ばかり取っている柑南も王子役の候補になる。さらに月黄泉が,どんな気持ちでオランピアのことを見守っているかも明らかになって……。
花婿たちの深い愛情が伝わってくる物語はもちろん,本編では見ることができなかったサブキャラクターたちと新たな絆が結ばれる美しい結末をぜひ皆さんの目で見届けてほしい。
本イベントは,2022年5月8日23:59までアーカイブ配信中だ。昼公演と夜公演では一部内容が異なるほか,キャスト陣の芝居にも変化が! どちらも楽しめる2公演通しチケットは5月8日19:00まで,1公演のみチケットは21:00まで購入可能だ。
5月1日には,同時視聴会も開催される。Twitterのオトメイトイベントの公式アカウントにて,見どころなどが随時配信されるので合わせて楽しもう。
また5月8日まで,Twitterにて出演キャストの寄せ書きサイン色紙プレゼント企画も開催されている。イベントの感想やメッセージを「#オラソワ朗読感想」のハッシュタグをつけてつぶやくと, 抽選で出演キャスト7人の寄せ書きサイン色紙が当たるので,参加しよう。
オトメイトドラマティックシアター「オランピアソワレ〜Un Cadeau pour toi〜」公式サイト
「オランピアソワレ」公式サイト
「オランピアソワレ for iOS」ダウンロードページ
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