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  • 発売日:2022/02/04
  • 価格:8770円(税込)
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印刷2021/11/17 00:00

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「ダイイングライト2 ステイ ヒューマン」の先行体験レポートを,プレイムービーとともにお届け。プレイヤーの選択で変化するストーリー展開が魅力

 ポーランドのゲーム開発会社Techlandが制作し,スパイク・チュンソフトがPS5 / PS4向け日本語版の販売を担当する「ダイイングライト2 ステイ ヒューマン」PC / PS5 / Xbox Series X / PS4 / Xbox One / Switch)は,2015年にリリースされた「ダイイングライト」の続編となるオープンワールド・アクションRPGだ。 ※Switchはクラウド版

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 廃墟となった都市を駆け巡るパルクール要素に,自身で武器や薬をクラフトするサバイバル要素,押し寄せる感染者(ゾンビのようなクリーチャーたちの総称)との過酷な戦い,そして,隔離された都市に取り残された人々の生々しい物語が描かれ,国内外で大きな人気を獲得した「ダイイングライト」。7年の月日を経て登場するその続編は,1作目の20年後の世界を舞台に,文明再興の未来を目指す人々や勢力の物語が描かれる。

 そんな本作のPC版を,2022年2月4日の発売に先駆けて行われたメディア向けのハンズオンで先行体験してきたので,プレイムービーとともにそのレポートをお届けしよう。記事の後半には,試遊後に行われたTechlandの事の後半には,試遊後に行われたTechlandのLead Game DesignerのTymon Smektała氏へのQ&Aセッションの内容も記載しているので,合わせてチェックしてほしい。

今回プレイしたのはPC版で,UIやメッセージなどは基本英語だったが,メインストーリーやサブクエストなどの会話は日本語字幕付きで楽しめた
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現代の暗黒時代を迎えた人類は,どのように生きているのか


 まずは,本作のバックグラウンドや主人公の情報をまとめておこう。前作にてハラン市に蔓延した謎のウイルスは,その数年後にジュネーブの研究施設から流出し,全世界に拡散。わずか2年のうちに人類の98%が死滅し,現代文明は崩壊のときを迎えた。

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 それから十数年後,ヴィレドーという名の壁に囲まれた都市に,主人公のエイデン・カルドウェルがやってくるところから本作の物語は始まる。彼がたどり着いたヴィレドーでは,ようやく文明復興の兆しが見えつつあったが,生き残った人間はその考え方の違いから,いくつかのグループに分かれていた。
 各地で緩やかな共同体を形成する「サバイバー」に,無慈悲なリーダーに仕える元囚人で構成される「レネゲイド」。そして,自らの法と秩序を強要し,歯向かう者には容赦をしない「ピースキーパー」。大きく分けてこの3つの勢力が緊張関係にあり,それぞれの思惑のもと主導権を争っている状態だ。

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 記憶の大部分を失っており,その記憶を取り戻す手がかりとなるかもしれない妹を探して旅をしているエイデンは,“自分自身はいったい何者なのか”を知るため,この地でさまざな勢力に協力し,ときに敵対しながらこの過酷な世界を生き抜くことになる。

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 ハンズオンのデモ版は,建物の屋上らしき場所からスタートした。屋上といっても,ヨーロッパの街並みによくある,4,5階建ての建物が連なった一角のため,それなりの広がりがある。
 周囲を少し探索してみると,屋上のあちこちに人がおり,野菜や穀物を育てている畑もある。ダイイングライトの世界は,地上は多くの感染者がいる危険な場所となっているが,彼らはドアのカギをこじ開けたり壁をよじ登ったりはできないため,強固に固めた塀の中やビルなどの高い建物は比較的安全な場所となる。この時代を生きる人類は,地上から離れたこの“屋上世界”が一つの生活拠点となっているのだ。

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屋上に草木が生い茂っており,ところどころに農業プラントや発電設備などがある
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虫に刺された人と,それを手当しようとしている人。こういったところからも“屋上世界で暮らす人々”の日常が感じられる

 メインクエストの内容を確認してみると,エイデンはピースキーパーからの依頼を受け,ルーカスという指揮官の死について調べている途中らしい。まずは行き先を指し示すマーカーを頼りに,クエストの目的地へ向かって屋上世界を移動してみることにする。
 パルクールアクションの爽快さは本作も健在だ。掴んだり足場にしたりできるオブジェクトには黄色い目印がついているので,前作をプレイした人はもちろん本作で初めてダイイングライトの世界に身を投じるという人も,すぐに操作方法を掴んで,気ままに駆け回ることができるはず。

一見行き止まりのような場所でも,少し探してみると黄色い目印がある
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 マーカーが示す場所は,周囲を建物やフェンスに囲まれた教会だった。内部は入り組んだ小さな店が並び,人々はその場所を「バザール」と呼んでいるようだ。バザールの指導者はカールという男で,文明崩壊後の世界を変化と受け止め,「人々は絆によって結ばれるべきで,警察も軍も無用だ」と説き,この場所のリーダシップをとっている。

バザールの指導者であるカール。文明崩壊に陥れたかの出来事を,「悲劇であると同時に必然でもあった」と語る
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 そのカールに話を聞くと,ルーカスに関する情報はソフィーという女性が知っているという。また,エイデンはカールと初対面ではないらしく,以前このバザールでひと悶着を起こしていたらしい。おそらく,今回のデモの部分より前のストーリーにそういった展開があるのだと思うが,そちらも気になるところだ。

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移動中,妙な歌声が聴こえてきたので声の元に向かうと,そこには一人の女性が。話しかけてみると「風で飛ばされたストールを取り戻してほしい」とお願いされた。このように,自然な流れでサイドクエストに挑戦できる
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バザールでも,電気柵の材料集めや人探しといったさまざまなサイドクエストがあった

 ソフィーはすぐに見つかったものの,彼女は弟のバーニーのことで頭がいっぱいのようでこちらの話に耳を傾けてくれない。どうやらバーニーは仲間とともに感染者たちが徘徊する一帯に向かったまま戻らないらしく,ソフィーはそんな彼の安否を気にしているようなのだ。
 このままでは話が聞けない。行きがかりではあるが,エイデンはバーニーの行方を探すことに。バーニーたちが向かった場所は「ダークゾーン」と呼ばれる感染者たちの巣窟で,彼らはそこに「クリスタル」を求めて踏み込んだらしい。

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 このクリスタルというワードはこの後もストーリー上の様々な場面に出てくるのだが,現時点では詳しい情報は明かされていない。とにかくこの世界の住人にとって無くてはならない貴重なもののようで,物語においても重要な存在となりそうだ。
 再び高所に登って移動していくと,ほどなくダークゾーンらしき建物にたどり着く。中を覗くと,おぞましいほどの感染者の数。こんな状況で,はたしてバーニーは生きているのだろうか。ともあれ,中に足を踏み入れるには,感染者が外に出払う夜を待つ必要がありそうだ。

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ダークゾーンとなっている建物を発見。中に入ってみると……
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内部は感染者だらけ。物音をたてず慎重に歩けば襲われないが,気づかれたとたん大勢が集まってくるので油断できない

 一度戻って夜を待とうかと考えていると,頭上から助けを求める声が聞こえてきた。声の主は近くの集落の住人で,UVライトに電力を供給する風車が止まってしまったらしい。それは確かに一大事だ。

 ここで「なぜそれが一大事なのか」を解説しておくと,ダイイングライトに登場する感染者は紫外線を苦手としており,この世界の人々はUVライトを使って集落の安全を確保している。昼間は野外にいる感染者は少なく,その多くはダークゾーンに身を潜めているのだが,それは太陽光の紫外線を避けているからだ。

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 夜になれば,地上はまさに感染者たちの世界。闇から這い出た者たちが大勢徘徊し,日の下では鈍かった動きも生き生きとした(?)ものに変わり,とても危険な場所へと変貌するのである。
 どのみち夜を待つ予定だったので,風車の修理を手伝うことに。風車によじ登って修理し,電力を復旧させると,なんとこの場所が安全な拠点(セーフハウス)として使用できるようになった。本作ではこのようにして各地のセーフハウスを開放し,探索の拠点にできるようだ。
 また,この風車の修理自体もメインのストーリーを進めるうえでのクエストの一つで,ここで夜まで休むことでダークゾーンへの潜入へとストーリーが進むようだ。

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 このセーフハウスで夜まで休もうとしたところ,UVライトを浴びたエイデンが急に苦しみだした。実はエイデンもウイルス感染の初期段階にあり,強い紫外線を浴びたときに,一時的な発作を起こすのだ。日没後や紫外線の届かない場所で長く行動していると,感染者と化してしまう。
 これも本作の世界観設定の一つで,現在生存している人類の多くは,発症こそしていないものウイルスには感染しており,いつどのようにかは不明だが,皆がその身体に感染者になる因子を持っている。自分自身や周囲の人間が,いつ感染者の群れの中の1人になるか分からないという恐怖を抱えながら,この世界の人々は過酷な日々を生きているのだ。

苦しみ始めるエイデン。タイムリミットが近づくと,IMMUNITY LOW(免疫低下)の表示が出る
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 夜になってダークゾーンを訪れてみると,感染者の大半は建物の外へと出払っており,ほどなくバーニーが立てこもる部屋を発見できた。しかしバーニーは,初対面でいきなり「救助にきた」というエイデンのことは信用できないようで,行動を共にしようとしない。また自分のためにおとりになった,仲間のバーディーのことを気にかけているようだ。
 ここでバーディーを探すかどうかの選択が発生。とくに断る理由もないので,探してみることにする。

エイデンを信用しようとしないバーニー。なかなかの曲者のようだ
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 感染者たちの時間である夜であるだけに,移動や探索は日中以上に気が抜けないものとなる。とくに,光の届かない暗い場所では,感染者は凶暴化するので要注意。相手が1体なら倒せないこともないが,物音を聞いて周りから大勢集まってくると厄介だ。暗く狭い建物の中だと逃げ場を失うこともあり,そうなればあっという間に感染者たちの餌食となるだろう。

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 敵の体力ゲージの左に強さの指標となる数字が表示されるので,初めて足を踏み入れる場所などはこちらにも気をかけておこう。なお,今回のハンズオン範囲では登場しなかったが,前作同様,さまざまな能力を持った感染者がいるようだ。
 近くの建物内でバーディーを見つけたのち,バーニーのいた部屋に戻ってみると……。このエピソードの顛末は,実際のプレイの中で確かめてみてほしい。

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 その後エイデンは,バザールを脅かす盗賊(バンデッド)であるジャックとジョーの一味との戦いに手を貸すことになる。ここまでは感染者との戦いが中心だったが,それは一転し,今度は人間を相手に戦う機会が増える。
 ジャックとジョーは,かつてはバザールの一員だった。だが,とある出来事で追放されてからは,仲間とともにバザールに水を供給する給水塔を占拠。食料や薬,クリスタルを要求するようになった。

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 人間は,ただやみくもに突進してくる感染者とは違い,一体一体が手強く,かつ角笛などで仲間と連携して攻撃を仕掛けてくるので油断できない。戦いに挑むときは,先にステルスキルで敵の数を減らしてからにするなど,人間相手ならではの戦い方を意識する必要がある。

クラフトした矢や火炎瓶で,遠くから攻撃するのも一つの手段。仕掛ける際は所持数に注意しよう
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 ジャックとジョーのアジトを襲撃し,彼らに拉致されたカールを救出するなど,バザールの人々に手を貸すエイデンだが,本来の任務はピースキーパーからの依頼を達成することである。その裏ではピースキーパーと連絡を取り,バザールがルーカスの死に関わっているかどうかも調べていく。

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 複雑な関係にあるさまざまな勢力や組織が存在するなか,エイデンはとくにどこかに属しているわけではなく,彼自身の選択でこのように立ち回っているようだ。スパイや潜入捜査モノのような緊張感のある物語はさらに進み,結果バーニーにこちらの意図を感づかれ,彼の一派と一戦交えることになってしまった。
 今回のプレイでは以上のような展開となったが,このあたりは“彼(プレイヤー)自身の選択”で変わることもありそうだ。実際に,ジャックとジョーと対峙したとき,戦って倒すか話し合うかという選択肢があり,詳細については伏せておくが,ここでの選択がその後の展開に影響を及ぼしていた。
 もう少しピースキーパー寄りに行動していたらどうなったのか。バザールに寄り添った動きをしていたらどうなったのか。本作における“選択の重み”を,ほんの少しだが感じられた。

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 さらにゲームを進めていくと,舞台はヴィレドーの旧市街地から,かつて都市の中心として栄えたという,高層ビルが建ち並ぶセントラルループへと移る。
 巨大ビル群が印象的なセントラルループでは,パラグライダーを使って高層ビルの間を行き来することが可能だ。下降するときの速度や角度の調整,旋回などのコントロール次第で好きなように飛び回ることができ,さらにビルの屋上の換気口から排出される空気や上昇気流を捕まえると,さらに高く浮かび上がる。

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 最初は操作方法に戸惑ったが,うまくコントロールできるようになるとなかなか爽快だ。これによって,探索できる範囲が上下に大きく広がるだけでなく,目的地への移動も素早く行えるのも嬉しい。前作になかったファストトラベルがあるかどうかは不明だが,移動がスムーズになる点でもパラグライダーはかなり大きな追加要素と言えるだろう。

 なお,セントラルループでは,ハリウッド俳優のロザリオ・ドーソンさんが演じるラワンというキャラクターが登場する。
 コメディからシリアスまで幅広い作品に出演し,近年はアニメ作品でワンダーウーマンの声優も担当しているドーソンさんの演技はとても惹きつけるものがあり,とあるシーンで,街の電力の復旧を喜ぶ彼女の身振りや声は,今回の試遊の中でも印象的なものの一つだった。ゲームをプレイしたときはこちらもぜひ注目してほしい。

ロザリオ・ドーソンさんが演じるラワン
画像集#031のサムネイル/「ダイイングライト2 ステイ ヒューマン」の先行体験レポートを,プレイムービーとともにお届け。プレイヤーの選択で変化するストーリー展開が魅力

 日中は建物の上や感染者たちがうろつく一帯を自由に颯爽と駆けまわり,夜は凶暴化した感染者たちの動きに細心の注意を図りながら行動する。ダイイングライトの特徴の一つと言えばこの“二面性”だが,そのあたりは1作目と変わらぬ魅力として存在している印象だ。
 さらに本作はストーリーが“より濃厚に”パワーアップしており,それら物語性が探索やアクション,選択といった部分に関わってくる分,プレイ感覚は新鮮なものがある。

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 荒廃し破滅に向かうものではなく,“新たに生まれつつある世界”を描く物語である点も興味深い。音楽はホラー系ではなく中世をイメージさせるもので,今回メインで試遊したヴィレドーが旧市街地のような街並みだったこともあり,西洋ファンタジーや中世ヨーロッパ――それこそ黒死病(ペスト)を描く物語を追っているかのような感覚もあった。この後のストーリーはもちろん,“エイデンの過去”も気になるところ。それらは製品版で見届けたいと思う。

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ほんの少しだがPS4版も体験。試遊前の説明で「前世代機でも“しっかり動く”という点は重要視して制作している」と語られており,実際プレイしてみたところ,グラフィックスは大きく見劣りするほどではなく,また4,5人の感染者が一斉に襲ってきた場面でも重くなることはなかった。製品版ではどうなるのか,その仕上がりに期待したい(画像はPC版)
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Tymon Smektała氏へのQ&Aセッション


 メディア合同で行われたTymon Smektała氏へのQ&Aセッションでは,試遊で体験したことに関する質問やゲーム進行といったシステム面の話だけではなく,世界観や物語に込めた思いやこだわりについても聞くことができた。

──前作とストーリーのつながりはどの程度あるのでしょうか。

Tymon Smektała氏:
 同じ世界観を共有していますが,20年後の別の地域,別のキャラクターたちを描いた別の物語です。だいぶ離れてはいますが,前作とのつながりを感じられるところがあるので,1作目をプレイした人であれば,より楽しめると思います。


──今回プレイできた範囲だけでもさまざまな選択肢が登場しましたが,プレイヤーの選択はストーリーにどの程度影響するのでしょう。

Tymon Smektała氏:
 もちろん大きく影響します。エンディングが何種類あるかは明言できませんが,いろいろ用意しています。プレイヤーの選択によって分岐が起こるだけでなく,過去の選択も影響し,異なる結末にたどり着くことになります。

以下,ゲームシーンはすべて公式画像
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──BGMに,どこか中世の作品を思わせる雰囲気がありました。本作の音楽で表現しようとしたことや,その意図や思いなどを教えてください。

Tymon Smektała氏:
 そこに気づいてくれたことはとても嬉しいです。音楽はOlivier Deriviere氏(「アサシン クリードIV ブラック フラッグ」「A Plague Tale: Innocence」などの音楽を手がける作曲家)が担当しているのですが,本作の世界観のテーマにある「Modern Dark Age」を表現するために,鉄くずなどのスクラップから新しい楽器を作り,曲を演奏しているのです。
 つまり,現代文明が崩壊して,その残骸の中から始まった新しい文明の音楽というイメージですね。なのでその印象は,我々としては“ばっちり”な感想です(笑)。

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──ハンズオンでは武器の耐久性が高く,敵を倒しやすく感じました。今回試遊した範囲は,製品版だとどれくらい進んだ段階に当たるのでしょうか。

Tymon Smektała氏:
 ゲーム開始から4,5時間ほど進んで,序盤のチュートリアルを抜けたあたりです。ただ,武器の耐久性が高かったり,プレイヤーの体力が減りにくいなどといった点や難度はハンズオン用に調整したものなので,製品版との比較というのは少し難しいですね。

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──成長システムに関してはどのような変化があるのでしょうか。

Tymon Smektała氏:
 基本的には前作を踏襲しています。パルクール,コンバットに関する行動を行うことで,それぞれのスキルポイントを得ることができ,スキルツリーを開放できるようになります。
 また,2つに属さない「基本スキル」のようなものもあり,GRE(世界救済活動会)のコンテナを開けたときに見つかる「インヒビター」を3つ集めるごとに成長させることができます。こちらはほかのスキル習得の条件にもなるので,パルクール,コンバットだけに着目せず,基本スキルもバランス良く上げていくといいでしょう。 


──「最大4人の協力プレイ」とは,どのような要素になりますか。

Tymon Smektała氏:
 オンラインで協力プレイする要素になります。協力をオンにすると,フレンド,フレンド以外に関わらず,救援要請を受け取った誰かがゲーム内に助けに来てくれるというものです。


──開発の進行度はいかがでしょうか。

Tymon Smektała氏:
 最終段階にさしかかったところで,コンテンツに大きな変更はない予定です。今後はさらなるクオリティアップやバグ修正に力を入れていきます。

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──プレイ時間の目安については。

Tymon Smektała氏:
 オープンワールドの作品は,ゲームの進め方も人それぞれになりますし説明するのは少し難しいですね。前作では,5000時間遊んだと言ってくれたプレイヤーもいましたから(笑)。想定のプレイ時間ですが,平均的なクリア時間としては100時間くらいで,メインストーリーだけ駆け足で遊んだとすれば20時間ほどといったところでしょうか。


──オープンワールドはどのくらいの規模になるのでしょう。

Tymon Smektała氏:
 地上面積だけで前作の2倍はありますし,さらに建物の上やパラグライダーで移動できる場所もあるので,単純に面積だけでは語れない部分もあります。マップは12地区に分かれていて,その中で7地区が,ピースキーパーやレネゲイドなどの勢力が支配権を争っています。


──最後に,日本のゲームファンにメッセージをお願いします。

Tymon Smektała氏:
 違う国,違う文化,そして遠く離れた地で作ったゲームにも関わらず,興味を持っていただいたことに感謝します。もしかしたら日本の方にはあまり馴染みのないスタイルのゲームかもしれませんが,実際にプレイしてもらい,「ダイイングライト2 ステイ ヒューマン」を好きになってもらえたら嬉しいです。

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