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「ジャックジャンヌ」「うた☆プリDebut for Nintendo Switch」最新情報紹介番組のレポートを掲載。笠間 淳さん,梶原岳人さんのインタビューも
「AGFあおぞらマルシェ」が開催された2020年11月7日,8日の2日間,YouTubeのアニメイトタイムズの公式チャンネルにてアニメ・ゲーム特化型情報バラエティー番組「アニハコ〜AGFあおぞらマルシェ出張版〜」の生配信が行われた。8日の配信では「BROCCOLI presents 『ジャックジャンヌ』『うたの☆プリンスさまっ♪Debut for Nintendo Switch』最新情報紹介」という番組があり,2021年3月にNintendo Switchで発売予定の「ジャックジャンヌ」で睦実 介を演じる笠間 淳さん,白田美ツ騎を演じる梶原岳人さんが出演。
「アニバコ」MC陣である塚地武雅さん(ドランクドラゴン),マヂカルラブリー,天城サリーさん(デジタル声優アイドルプロジェクト「22/7(ナナブンノニジュウニ)」)と,作品の魅力を紹介したり,バラエティー番組らしい企画に挑戦したり,ファンにはたまらない内容になっていた。
本稿では,笠間さんと梶原さんから作品への愛が聞けた番組の様子と,放送後に行ったインタビューをお届けしよう。
笠間さんと梶原さんが即興劇に挑戦!?
まずは,2021年2月25日に発売予定の「うたの☆プリンスさまっ♪Debut for Nintendo Switch」の情報が紹介された。本作は2012年にPlayStation Portable専用ソフトとして発売された「うたの☆プリンスさまっ♪Debut」の移植版で,現在“QUARTET NIGHT”として活躍している先輩アイドル4人が初登場した作品だ。
2019年12月発売の「うたの☆プリンスさまっ♪Repeat LOVE for Nintendo Switch」,2020年5月28日発売の「うたの☆プリンスさまっ♪Amazing Aria & Sweet Serenade LOVE for Nintendo Switch」,そして本作の3本を購入すると新曲2曲が収録されたCDがプレゼントされる連動購入キャンペーン(初回生産分のみ)も開催中となっている。
続いて笠間さんと梶原さんが登壇し,「ジャックジャンヌ」の紹介が行われた。
本作は,男性だけで構成された劇団・玉阪座の役者を育てる名門「ユニヴェール歌劇学校」に,ある事情で通うことになった主人公・立花希佐(CV:寺島裕香/ON・OFF切り替え可能)が,自分の性別を隠しながら仲間と絆を深め,1年後にある最終公演で主演を目指す青春群像劇だ。
原作・キャラクターデザインを人気漫画家の石田スイさんが手掛けていることもあり,MC陣もどんなシナリオになるのか興味津々だった。
それぞれの役について,笠間さん演じる介は組んでいる高科更文(CV:近藤孝行)を大事にしていて,自分は花を飾る器だとよく言うそうだ。そのため笠間さんも,役者として前に出ようという思いをあえて殺して演じたという。
少女のように美しい美ツ騎を演じる梶原さんだが,中性的な役を演じたことはあまりなかったとのこと。また歌劇を収録する際は女性役として役を演じながら,さらに歌うということでどうすればいいのか考えたという話を聞かせてくれた。
作品にちなんだバラエティー企画として,2チームに分かれて即興芝居でパートナーを誘導してお題の行動やセリフを言わせる「秘密の目的ゲーム」を行うことになった。チーム分けは笠間さんと塚地さん,梶原さんとマヂカルラブリーの2人,天城さんは審査役だ。
笠間さんと塚地さんチームのお題は“犯人はお前だと言わせる”で,誘導する担当になった笠間さんはナレーションで塚地さんを名探偵役に仕立て上げる。塚地さんが「犯人はこの中に……」と言い出して,即クリアかと思いきやまさかの展開に! 笠間さんのナレーションを含む,複数の役の演じ分けが素晴らしかった。
梶原さんとマヂカルラブリーのお題は“君の瞳にかんぱいと言わせる”で,梶原さんが誘導役なのにノーヒントで当てようとしたマヂカルラブリー側から演じ始めるトラブル(?)が発生する。しかし梶原さんは巧みな芝居で主導権を取り返し,2人をお題にそったセリフに誘導していくのが見事だった。
番組終盤には,「ジャックジャンヌ」の先行試遊会の情報が紹介された。試遊会では歌唱パート2曲とダンスパート2曲の中から好きなものを2曲遊べ,参加すると特典としてオリジナルネックストラップ&学生証風カード(全6種類・ランダム)がもらえる。
曲についての感想で,笠間さんは試遊会でも遊べる「Fortune color is crystal!」のジャンル“スウィング”が難しく,リズムも音程も合っているのに「それは,スウィングのリズムじゃないんです」と言われてキャスト一同が苦労したというエピソードを明かしてくれた。
梶原さんは美ツ騎が歌がうまいため,最初からハードルが高いと感じたという。また魅力的でキャッチーな曲が多く,収録後もしばらく頭に残っていたそうだ。
ほかにも見どころ満載だった本番組は,YouTubeにてアーカイブ配信されている(11月14日まで)。さらに「アニテレ」でも11月15日より3か月間無料で配信されるので,見逃した人や見直したい人はぜひチェックしよう。
笠間さん&梶原さん番組収録後インタビュー
番組終了後に,笠間さんと梶原さんに作品や演じるキャラクターの話をうかがった。
4Gamer:
番組出演お疲れ様でした。まず,番組のご感想を教えてください。
笠間 淳さん(以下,笠間さん):
今の情勢で大変ななか,最大限「ジャックジャンヌ」の魅力をお伝えできる場だったと思うのでとてもありがたかったです。
梶原岳人さん(以下,梶原さん):
配信の時は何故かお客様の前よりも緊張しがちなんですけど(笑),今日は出演者の皆さんがフランクに接してくださって,即興劇をやったくらいから緊張もほぐれて楽しくできました。
4Gamer:
「ジャックジャンヌ」の魅力はどんなところだと思われますか?
笠間さん:
素晴らしい,すごい,キレイなど,どれほど言葉を並べても本作の魅力を伝えきれないと思っています。
実際にプレイしてあの世界観のなかで音楽やイラスト,シナリオにどっぷりとひたって,遊び終わったあとに浮かぶ感覚や感動を表す適格な言葉が見つからないんですよね。
後悔はさせません,しかないです。
4Gamer:
その頼もしいお言葉だけで,遊びたいという気持ちがより強くなりました。
笠間さん:
本作はゲームではありますが,アニメより綺麗な絵画を見ている気分になったり,オーケストラやミュージカルを鑑賞している感覚だったり,小説を読んでいるような感じに近いと思う方もいるはずです。皆さんの審美眼をもって,作品のすべてを感じていただきたい。
4Gamer:
芸術がつまっているんですね。演じられている睦実 介については,いかがでしょうか?
笠間さん:
いろいろネタバレになる部分が多く,彼を皆さんに知ってもらってからなら言いたい言葉があるのですが,今は言えないかな(笑)。
ただ介は本当に後輩たちを慈しんでいて,かわいいと思っています。
4Gamer:
いつか,そのお話が聞ける日が楽しみです。続いて梶原さんの作品への想いを教えてください。
梶原さん:
本作ではシナリオでも歌でも,かなりのボリュームのボイスを収録しました。演じていて共感するシーンが多かったのですが,時折プレイヤー目線になることもあったんです。自分が遊んでいたら,涙を流すだろうというシーンもたくさんありました。
僕もうまく言葉にできないのですが,その1つ1つのシーンが美しいなと思ったんです。プレイしてみていただけたらその気持ちがきっとわかるとおもいますし,1つずつが心に刺さるはずなので,ぜひ遊んでみてほしいですね。
4Gamer:
白田美ツ騎を演じられるうえで,苦労されたところはありますか?
梶原さん:
彼はかなり歌がうまい人物なので,自分の実力と戦いながら歌を収録しました。僕ができる最大レベルよりも,美ツ騎の方が出来るのではという気持ちがあったんです。
今回は歌を短期集中ではなく時間をかけて収録できたので,美ツ騎がスキルが上がったあとに歌う曲や難しい曲は後に回してもらいました。彼は新人公演と最終公演では技術・精神共に成長しているので,僕自身もボイストレーニングに通いながら技量を磨いて,その変遷を出せればいいなと思って収録しています。曲もシナリオもとにかくボリュームがあるので,大変だとは思いますが全部見て欲しいですね。
笠間さん:
梶原が美ツ騎の成長と自分の成長が重なるようにと話していましたが,僕も介がいたことで役者としての殻が破れたと感じたシーンがありました。
実は,演じていて役と自分の境界がわからなくなる瞬間があったんです。僕が心動くシーンで介も動いていたり,同じシーンで一緒に成長したり,シンクロすることが多かったです。
よくインタビューで「共感できる部分はありますか?」と聞かれることがありますが,本作に関しては共感どころか同じ血が流れている感じがして恐ろしかったですね(笑)。このキャスティングをした石田スイ先生がすごいし,やばいと思います。
あと,本当に主人公の希佐を好きになりそうになりました(笑)。
梶原さん:
それ,わかります。僕もあるシーンで,これは「いかんな」と思いました(笑)。
4Gamer:
今後ゲーム以外で期待したい展望はありますか?
笠間さん:
(ゲームは個別収録なので)キャスト全員そろっての収録は,ぜひやりたいです。
梶原さん:
劇とかもやってみたいですね。
笠間さん:
みんなで集まって,それぞれの息吹を感じながら演じたいです。
梶原さん:
今は想像で補っている部分がたくさんありますが,会話している本当の声で聞くと絶対に変わる部分があると思います。
4Gamer:
インタビューを通して,お2人の作品への深い想いがよくわかりました。現在リズムパートの試遊会や今後は体験版の配信も予定されているそうなので,ファンの皆さんの反響も楽しみですね。
梶原さん:
言葉よりも,実際に試遊してもらうのが1番刺さりますからね。あとYouTubeでも世界観ガイドPVやボイスドラマを公開していて,作品に触れられるのもすごくいいなと思っています。
笠間さん:
「ジャックジャンヌ」のリズムパートは,ドラマパートを味わってキャラに感情移入したあとに待ち受けているものなので,感動しながら遊べるものになっています。
リズムパートは歌劇部分になるため,彼に金賞を取らせたい,推しがジャンヌになっている公演だから自分の手で絶対に成功させたい,そんな今までのリズムゲームとは違うモチベーションでプレイすることになると思います。きっと未知の体験になると思うので,ぜひ楽しみにしていただきたいですね。
そんな風に感情移入できるにたるシナリオだし,音楽だし,ビジュアルであったり,登場人物であったりになっています。
これまで体験してきたスタンダードなリズムゲーム,乙女ゲームをイメージしている方も多いと思いますが,それは実は違うんだよってことをお伝えしたいですね。
4Gamer:
ありがとうございました。
権利表記
(C)Sui Ishida/BROCCOLI
(C)SAOTOME GAKUEN
「ジャックジャンヌ」公式サイト
「うたの☆プリンスさまっ♪Debut for Nintendo Switch」公式サイト
(C)Sui Ishida/BROCCOLI
(C)SAOTOME GAKUEN Illust.Chinatsu Kurahana,KOGADO STUDIO