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「Microsoft Flight Simulator」の進化はまだまだ続く。次期アップデートではパフォーマンスが大幅に向上
「Microsoft Flight Simulator」公式サイト
6月だけでも,実に3回のライブ配信を行ってプレイヤーとの交流を図っているMicrosoftとAsobo Studioだが,今回はAsobo Studioの設立者でありCEOのセバスティアン・ロック(Sebastian Wloch)氏が個人所有のPC(Core i7-9700K/GeForce RTX 2080SUPER搭載)を利用したデモンストレーションを披露している。Twitchの映像からも分かるように,高層ビルが建ち並ぶマンハッタンを使った比較プレイでは,現行の「Sim Update 4」のフレームレートが40fpsであるのに対し「Sim Update 5」では60fpsで,フレームレートが大きく改善されている。アップデートのリリースまでに,さらに最適化が進む可能性も高い。
ライブ配信で説明された,気になるポイントは以下のとおりだ。
- フレームレートの向上は,Asobo Studiosのソフトウェア改善によるもの
- PC版の「Sim Update 5」はDirectX 11ネイティブだが,Xbox Series X版はDirectX 12に対応
- Xbox Series X版ではリアルタイムレイトレーシングをサポート
- Xbox Series X版では,スタンダード版のみを発売
- Xbox Series X版でもキーボードとマウスに対応。Turtle BeachとHoneycombが,Xbox Series X向けの専用コントローラを開発中
- Xbox Series X版と「Sim Update 5」リリース後,アップデートは同じタイミングで行われる
- CPUに対する最適化により,大きな空港でのパフォーマンス低下などが改善される
- コミュニティによるシーナリー作成を支援するScenery Gatewayシステムのプロトタイプは開発しているが,リリースにはまだ遠い
- 2022年には,天候システムのライブアップデートを改良する
- 気象サービスのMeteoblueに連動したMETER(定時飛行場実況気象通報式)の改善は2021年内
- フォトグラメトリーのデータの中には,古いものでは7年前のものもあり,今後はサードパーティとの協力で改善していく
- 2022年中には6種類のWorld Updateをリリースする予定。そのうち1つは,2度めのアメリカになる
- 現在はまだ,ヘリコプター/グライダーのモデル制作会社を探している段階
- Microsoftは将来的に本作をクラウドゲームサービス,xCloudに対応させる
以上のように,「Microsoft Flight Simulator」は今後も大きく進化していくのは間違いない。直近では,上記のようにXbox Series X版と「Sim Update 5」が7月27日にリリースされ,8月末には拡張/精密化パックの第6弾となる「Wolrd Update VI: Germany / Austria / Switzerland」が登場する。また,6月14日の記事でお伝えしたとおり,映画「Top Gun: Maverick」(トップガン マーヴェリック)とのコラボレーションによる無料コンテンツが今秋中に登場するなど,これからも頻繁にアップデートが繰り返される予定だ。
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