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  • 発売日:2019/12/12
  • 価格:パッケージ版:4200円(+税)
    ダウンロード版:3980円(税込)
    た特装版「宴セット」:9090円(+税)
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邦キチ,ご来店。レトロンバーガー Order 46:「劇場版 忍者じゃじゃ丸くん」が,ついに公開されたのでありまするよ〜編
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印刷2020/09/12 00:00

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邦キチ,ご来店。レトロンバーガー Order 46:「劇場版 忍者じゃじゃ丸くん」が,ついに公開されたのでありまするよ〜編

画像集#001のサムネイル/邦キチ,ご来店。レトロンバーガー Order 46:「劇場版 忍者じゃじゃ丸くん」が,ついに公開されたのでありまするよ〜編

 いいですよね。映画

 スマートフォンで多彩なエンタテインメントをシリアル感覚で消費するのが当たり前になった現在。ただ映像を見ながら2時間ほどを過ごす映画館は,従来以上に特殊なエクスペリエンスを得られる空間となったように感じられます。

 筆者は映画好きでして,今年はCOVID-19の影響もあって劇場へ足を運ぶ機会が激減しているものの,「ミッドサマー」「パラサイト 半地下の家族」「犬鳴村」「地獄の黙示録 ファイナル・カット」「カラー・アウト・オブ・スペース -遭遇-」「三島由紀夫vs東大全共闘〜50年目の真実〜」は観ました。ちなみに好きな映画監督はジョン・カーペンター氏,ポール・バーホーベン氏,デヴィッド・クローネンバーグ氏です。

 映画といえばゲームです。“映画を原作としたゲーム”は,家庭用ゲーム黎明期のMicrovision用ソフト「Star Trek: Phaser Strike」(1979年)やAtari 2600用ソフト「Alien」(1982年)から,近年の「Friday the 13th: The Game」(2017年)や「Predator: Hunting Grounds」(2020年)まで,多くのタイトルがリリースされています。最近はPRアプリのリリースや既存アプリでのコラボイベントなどが主体となっていて,「The Mummy Demastered」(2017年)のような売り切り型タイアップゲームは減少気味ですが,昨日配信された「Ubisoft Forward」では「スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団」(2010年)を原作とした「Scott Pilgrim vs. The World: The Game Complete Edition」(PS4 / Xbox Ome / Nintendo Switch)が発表されたりもしました。

 そして“架空のビデオゲームを題材にした”映画なら「トロン」(1982年),“特定のビデオゲームを題材とした”映画なら「スーパーマリオブラザーズ ピーチ姫救出大作戦!」「RUNNING BOY スター・ソルジャーの秘密」(ともに1986年)など,これらもまた長い歴史があります。

 今年は「ソニック・ザ・ムービー」がゲームが原作の映画として史上最高のオープニング成績を記録しましたし,自分の住む世界がゲームの中だと気付いたモブキャラが主人公の「Free Guy」(日本公開は2021年1月)や,Midwayのドキュメンタリー「Insert Coin」が公開予定だったりもします。今回は,それらに比肩する“ゲームを原作とする映画”と,その原作タイトルでやっていきましょう。

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 「劇場版 忍者じゃじゃ丸くん」とNintendo Switch用ソフト「忍者じゃじゃ丸 コレクション」です。


燃えよニンジャ


 「劇場版 忍者じゃじゃ丸くん」を制作中であることが発表され,完成に向けたクラウドファンディングが開始されたのが2014年。当初は2015年9月の公開予定でしたが,制作が難航したそうで,公開時期が2020年までズレ込みました。上映は東京のシネ・リーブル池袋と大阪のシネ・ヌーヴォで行われたほか,9月18〜24日には京都みなみ会館でも上映予定。いずれも1日1回・1週間限定上映です。何があったかは分かりませんが,ここまで上映が限られるのはレアケースです。

 映画の原作であるジャレコから1985年にリリースされたファミリーコンピュータ用ソフト「忍者じゃじゃ丸くん」は,「なまず太夫の率いる妖怪軍団にさくら姫がさらわれたので,救出に向かう」という設定こそあるものの,全21面をクリアしたり,ボーナスステージでなまず太夫を撃破しさくら姫を救出したりしても,プレイヤーの残機がゼロになるまでステージのループが続く構成となっていて,とくにストーリーテリングは行われていませんでした。そこで「劇場版 忍者じゃじゃ丸くん」は,「主人公がじゃじゃ丸くん」「ヒロインの名前はさくら」「妖怪軍団を率いるなまず太夫」といった要素はフィーチャーしつつ,現代を舞台にした独自の設定で再構築しています。

原作ゲームはこんな感じ
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 物語の始まりは人里離れた忍者の隠れ里。そこで次期党首に選ばれたじゃじゃ丸(演:杉原勇武)が,ふらりと帰ってきた放蕩者の兄者(演:川連廣明)に連れられて外界の生活に触れ,地上げ騒動に巻き込まれたり,外界で忍術を悪用していたなまず太夫と対決したり……といった形で物語が展開していきます。オリジナルと違う要素に不安を覚える人もいるかとは思いますが,「サイレントヒル」(2006年)は主人公を女性としたことで新しい魅力が出ましたし,「ランペイジ 巨獣大乱闘」(2018年)は大胆にアレンジしたからこそスマッシュヒットを飛ばしました。変な先入観は禁物です。

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 さくらは姫でなく,兄者が特撮仲間として親しくなった渡辺(演:コウメ太夫)の一人娘(演:倉持由香)として登場します。余談ですが,倉持さんが映るシーンになると,筆者の脳裏には夫であるプロゲーマー・ふ〜ど氏の顔がチラつきまくっていました。


 基本的にはコメディ映画なので,とくに“シナリオの妙”といったものは無いのですが,アクションシーンは掛け値なしにすごい! 「ヒットマン:エージェント47」(2015年)や「アサシン クリード」(2016年)に匹敵すると言っても過言ではない殺陣(たて)を見ることができます。それも単にアクションが続くだけなら,すぐ「お腹いっぱい」となってしまうところですが,映像的なテンションを保てるギリギリのところで,状況や場面の転換がうまく挟み込まれます。

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 ただ,一口に“殺陣”と言っても,その演出方針は作品や人物によってさまざま。タイ映画「マッハ!!!!!!!!」や香港映画「SPL 狼たちの処刑台」に見られるトニー・ジャーさんの殺陣なら斬撃のような鋭い攻撃の応酬,アメリカ映画「デッドロック」シリーズに見られるスコット・アドキンスさんの殺陣なら華麗にして重みのあるエアリアルアクション,フランス映画「メカニック」「トランスポーター」に見られるジェイソン・ステイサムさんの殺陣なら流れるような美しい動きに込められた凶暴性の演出,アメリカ映画「ジョン・ウィック」シリーズなどに見られるキアヌ・リーヴスさんの殺陣なら派手なアクションと演技性の融合……。

 「劇場版 忍者じゃじゃ丸くん」の殺陣はそのどれでもなく,“特撮ノリ”とでも言いましょうか,ケレン味と見得で飾られた,「日本らしい」ユニークな演出となっています。「KONAMI×東宝で作られた『超星神』シリーズってこういう方向性の殺陣だったよね」と思い出したりもしたのですが,敵の1人を演じていたのが「超星艦隊セイザーX」で主演を務めていた高橋良輔さんだと後から知って,「ああ,やっぱりそういう?」となりました。

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 全体的な評価としては「まったくイロモノなのに,アクションは見応えあるし,案外面白く出来ている……『お姉チャンバラ THE MOVIE』(2008年)と似た雰囲気がある映画だな」といったところ。後から調べてみたところ,監督の柴田愛之助氏は「お姉チャンバラ THE MOVIE」および「お姉チャンバラ THE MOVIE vorteX」(2009年)に関わられていたとのことで,「ああ,やっぱりそういう?」(二度目)となりました。

 あと川連廣明さんも「お姉チャンバラ THE MOVIE」に出演されていたそうですが,同氏の出演作を調べてみると日活・SUSHI TYPHOONレーベル(微妙に関連記事)の「ヘルドライバー」(2011年)があって,これもまた「ああ,やっぱりそういう?」(三度目)となりました。と言うのも「ヘルドライバー」の脚本を手がけた井口 昇氏(同作では継田 淳氏と連名)の監督作品として「電人ザボーガー」(2011年)があり,これも「劇場版 忍者じゃじゃ丸くん」と似た雰囲気があるのです。さらに井口監督作品の「スレイブメン」(2017年)や「ゴーストスクワッド」(2018年)には,杉原勇武さんが出演されているそうで,重ね重ね「ああ,やっぱりそういう?」(四度目)となります。

 というわけでアレですね。筆者的には「『忍者じゃじゃ丸くん』の映画ならゲーマーとして見逃すわけにはいくめえってことで観たけど,こいつぁ俺に“お馴染み”な映画じゃねえか!」という感じです。小旅行でバスに乗ったら実家に着いた気分です。

 そう,万人にオススメは出来かねるものの,ある種の好事家にとっては馴染みすぎるほど肌に馴染む,粗にして野だが卑ではない空気感。こういうの,漫画「邦画プレゼン女子高生 邦キチ! 映子さん」の主人公,“邦キチ”こと邦吉映子さんが好きそうですよね。そんなわけで,邦吉さんからコメントをいただきました。ノリで。


(C)服部昇大/ホーム社
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 マイナー邦画の世界では,もはや伝統的ジャンルと言っていいほどずっと作られ続けている忍者映画ですが,このたびあの伝説的ファミコンソフト「忍者じゃじゃ丸くん」が2020年にまさかの実写化でありまする!

 数年前にネットで実写化の噂は聞いておりましたが,まさか本当に公開されるとは今年一番の驚きなのです。

 近年のゲームはよく映画化されてますが,まさかのファミコンのゲームが実写映画化するなんて,「スーパーマリオ 魔界帝国の女神」以来の快挙なのではないでしょうか?

 忍者の里から都会にやってきたじゃじゃ丸くんが,お世話になってる渡辺さんの“アレキサンダー御殿”を守るためにヤクザや忍者や妖怪やゾンビと戦う……と言うと子供向け忍者映画のようでもありますが,見所はめちゃくちゃに体を張った肉体派アクションなのでありまする。

 とくに主演のじゃじゃ丸役・杉原勇武のかわいい顔つきに似合わぬバキバキに鍛え上げられた筋肉! 多彩な武器を駆使した工夫溢れるアクション! 美しい回し蹴り!

 さまざまな忍者映画へのオマージュを織り込みつつ,原作ゲームのネタも“低予算映画ならでは”の規模でしっかり再現する映画根性(とくにクライマックス)はハリウッド映画にも負けないと思うのです。

■「邦画プレゼン女子高生 邦キチ! 映子さん」
 ホーム社の無料Webマガジンサイト「スピネル」にて隔週金曜日掲載で連載中の,服部昇大氏による漫画作品。とある高校の「映画について語る若人の部」を舞台に,そこそこ洋画が好きな部長・小谷洋一と,邦画趣味にしてもだいぶ偏った傾向を持つ部員・邦吉映子,そのほか近隣の「東洋电影(アジアえいが)研究部」「シネマサロン部」「特撮作品について熱く語り合う部」メンバーなどが,映画についてプレゼンや討論を繰り広げる。現在はシーズン5が連載中で,シーズン1〜4はそれぞれ単行本となってコミック/電子書籍で販売中。

●コミックス発売記念特設サイト
シーズン1
シーズン2
シーズン3
シーズン4


「スピネル」の「邦画プレゼン女子高生 邦キチ! 映子さん」掲載ページ



 ありがとうございました。そう,クライマックスでゲームの“あれ”をあんな風に再現するなんて,本当びっくらポンでした。あの衝撃を味わえるのが,今のところ全宇宙で3劇場しか無いなんて勿体なさすぎます。ぜひとも映像ソフトでリリースしたり,映画サブスクリプションサービスが買い付けに行ったりしてほしいところです。

 ところで,ゲームメディアの人間が「劇場版 忍者じゃじゃ丸くん」を取り上げるにあたって邦吉さんからコメントをいただいたわけですが,その一方で映画宣伝会社は「TENET テネット」のPRにヨコオタロウ氏らゲーム業界の著名人からコメントをもらっていましたので,自分で言うのも何ですが,ある種の“世界の隔たり”を感じます。


リベンジ・オブ・ニンジャ


 ゲームの「忍者じゃじゃ丸」くんは,いささか奇妙な経緯で誕生しました。

 もともと1984年10月に発売:タイトー/開発:UPLでリリースされたアーケードゲーム「忍者くん 魔城の冒険」があり,それをファミリーコンピュータに移植したものが発売:ジャレコ/開発:トーセで1985年5月にリリースされました。そのジャレコ&トーセ体制が続けて作った独自の発展タイトルが「忍者じゃじゃ丸くん」だったのです。

 2010年にガスコイン・カンパニーおよびハピネットから発売されたDVD「ザ・ゲームメーカー 〜ジャレコ編〜」の同梱冊子では,当時ジャレコの広報を担当していた“菊地名人”こと菊地博人氏が,「不確かな記憶」と前置きしつつ「(『忍者くん 魔城の冒険』の)続編を作るには版権をまた借りなきゃいけない。じゃあ忍者くんじゃなく弟の『じゃじゃ丸』にしようと(いう話になった)」と述懐しています。

ジャレコ独自の続編ですが,忍者くんとじゃじゃ丸は兄弟という設定。「忍者じゃじゃ丸コレクション」のミュージアムでは,その旨が記載された各種資料を閲覧できます
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 「忍者じゃじゃ丸くん」はヒット作となり,ファミリーコンピュータやゲームボーイなどで独自のシリーズ展開を始めます。しかしジャレコは経営状態が徐々に悪化し,2000年代半ばにはゲーム事業を大幅に縮小。ジャレコ自身によるIP運用はほとんどなくなりますが,クラリスディスクレーベルからジャレコタイトルのサウンドトラックCDをリリースしていた縁から,シティコネクションが2013年夏にIPを継承したそうです。それを機に,レトロゲームシアターによる「ミュージカル☆忍者じゃじゃ丸くん」(2014年)の上演など,新たな動きが始まりました。

というわけで,映画以前にミュージカルがありました(写真は公演DVD)。ゲームはバーチャルコンソール(Wii U / Wii / ニンテンドー3DS)向けが主軸だったものの,LINEスタンプやバンダイナムコエンターテインメントの「カタログIPオープン化プロジェクト」への参加なども
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 そんな“シティコネクション時代のじゃじゃ丸くん”の代表作と言えるのが,2019年12月に発売されたNintendo Switch用ソフト「忍者じゃじゃ丸 コレクション」です。本作は,ファミリーコンピュータ用ソフトとしてリリースされた「忍者じゃじゃ丸くん」「じゃじゃ丸の大冒険」「じゃじゃ丸忍法帳」「じゃじゃ丸撃魔伝 幻の金魔城」「忍者じゃじゃ丸 銀河大作戦」と,完全新作「じゃじゃ丸の妖怪大決戦」計6本が収録されています。

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完全新作の「じゃじゃ丸の妖怪大決戦」
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 「じゃじゃ丸の妖怪大決戦」は「忍者じゃじゃ丸くん」を大幅にモダナイズしたアクションシューティングゲームです。フィールド上に出現する敵を殲滅するとステージクリアという点に変わりはありませんが,「クリアしたら次のステージに進む」のではなく,任意のステージでの1プレイに挑戦する形式となっているので,残機の概念や1UPアイテムは無くなりました。それに伴い,「忍者じゃじゃ丸くん」で1UPアイテムを集めると発動できた“忍法ガマパックン”は,巻物アイテムを入手すると発動する形式へと変更。さらに巻物アイテムから発動する忍法は“忍法火炎大車輪”や“忍法水まき”といった複数のバリエーションが追加されました。

忍法発動時はディスコ風の画面演出が発生します
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 また,フィールド上に出現するジャレコマークのアイテムを取得すると,他のジャレコタイトルとクロスオーバーした特殊な忍法(?)が発動。プレイヤーキャラクターが「シティコネクション」のクラリスカーとなって敵をオイル缶でなぎ倒せたり,「エクセリオン」のファイターに変身して敵に機銃掃射できたり,「燃えろ!!プロ野球」の野球選手に変身して敵をバントでホームランできたりします。これらは「超強力だが癖が強い」性能で,巻物の忍法と差別化されているようです。

お忍者さまの戦い方じゃない……? そのほかスーチーパイに変身できたりもします
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 「じゃじゃ丸の妖怪大決戦」を総合的に評価すると,プレイヤーキャラクターのアンロックに作業感が否めなかったり,シンプルなゲームデザインゆえにキャラクター性能の高低がダイレクトに難度として跳ね返ってくるきらいはあったりしますが,ゲームプレイ自体はスリルと爽快感を兼ね備えたバトルを手軽に味わえて,サクッとした気持ちよさがあるナイスなゲームです。

ゲームオーバー時,プレイ中に取得した金つぶとタマシイがジャレコインに精算されて,ストックされたジャレコインの総額に応じて隠し要素がアンロックされていきます。ジャレコインを溜め込む“じゃじゃバンク”は「じゃじゃ丸ポップコーン」がモチーフです
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 なおPS4版「忍者じゃじゃ丸コレクション」の発売が予定されていたり,「じゃじゃ丸の妖怪大決戦」へ高田馬場&池袋ゲーセンミカドの“ミカドちゃん”(※)や高難度の“地獄モード”を追加するアップデートがアナウンスされていたり,PC / Xbox One向けの「じゃじゃ丸の妖怪大決戦」単体版のリリースなどを構想していたりもするそうですが,それらは開発が難航している模様です。焦らず今後の展開に期待しましょう。

※クラリスショップの店舗特典コードで先行使用が可能。




ニンジャさん:ザ・ドミネーション


 ついでに「忍者くん」シリーズの話もしちゃいましょう。ジャレコが「忍者じゃじゃ丸くん」に次いで「じゃじゃ丸忍法帳」をリリースし,独自のシリーズ展開を始めた一方,UPLは「忍者くん 魔城の冒険」の正統続編であるアーケードゲーム「忍者くん 阿修羅ノ章」を1987年に自社パブリッシングでリリース。「忍者くん 阿修羅ノ章」もファミリーコンピュータに移植されていますが,その後も含めて開発・販売ともにジャレコとの絡みは無く,一線を引いていた様子が感じられます。

 1991年には開発:NMKのゲームボーイ用ソフト「戦国忍者くん」がリリースされたりもしましたが,UPLは1992年に倒産。その後,どういう権利関係の動きがあったのかは不明ですが,1994年にはジャレコがスーパーファミコン用ソフト「すーぱー忍者くん」を発売,2000年代に入るとケイブ,ビービーエムエフおよびボーステックモバイル(提携),ジグノシステムジャパンなど複数社から「忍者くん」シリーズの携帯電話アプリ移植版がリリースされます。そんな当時のパッケージやプレスリリースを見ると,UPLの権利表記があったりなかったり(消滅法人の権利表記があるのも,版元の権利表記が無いのもおかしな話なのですが)で,権利関係は本当に謎です。巷には「UPLからジャレコに『忍者くん』の版権が売却された」という噂もありますが,だとするとジャレコの権利表記が入っているはずなので,先の菊地氏の述懐も踏まえて考えるに「ジャレコがファミリーコンピュータ版『忍者くん』を制作するときに有償で版権利用の許諾を得た」という話が曲がって伝わっているのでしょう。

 2000年ごろは謎な雰囲気が漂っていましたが,ハムスターが2016年5月に「忍者くん」シリーズを含むUPLのIPを取得したと公表。現在の「アーケードアーカイブス 忍者くん 魔城の冒険」(PS4 / Nintendo Switch)などはハムスターが自社の権利表記付きでリリースしています。


 そんなわけで,基本的にはシティコネクションが「忍者じゃじゃ丸くん」,ハムスターが「忍者くん」の権利を所有しています。ただし先述のように「すーぱー忍者くん」はジャレコの発売,2013年にリリースされたニンテンドー3DS用ソフト「忍者じゃじゃ丸くん さくら姫と火竜のひみつ」はハムスターの発売だったので,おそらく「互いに他社IPのシリーズタイトルを有している」ことにもなっています。なんだか複雑ですね。

 “近いようで遠い”関係が長らく続いている「忍者じゃじゃ丸くん」と「忍者くん」。ただ,シティコネクションはハムスターの許諾を得てUPLタイトルのリメイク作品「ぺんぎんくんギラギラWARS」をNintendo Switchでリリースしたり,ハムスターはシティコネクションの許諾を得てジャレコタイトルをアーケードアーカイブスでリリースしたりしていますので,「忍者くん」と「忍者じゃじゃ丸くん」のクロスオーバーというのも将来的には考えられるのではないでしょうか。いっそのこと,ゼロディブ(※)が有する彩京IPから「戦国ブレード」のジェーンや「戦国エース」のユーニス,ハムスターが有するビデオシステムIPから「ソニックウイングス」の緋炎も呼んじゃってさ! 忍者祭りだ! そーれニンジャワッショイ! ワッショイニンジャ! キャバァーン! パワリオワー!!

※2019年3月にシティコネクションが全株式を取得して完全子会社化。

「忍者じゃじゃ丸コレクション」のミュージアムにおけるじゃじゃ丸の解説文には「兄は忍者くん」という一節があり,兄弟設定は健在のようです。はたして,今後じゃじゃ丸くんと忍者くんの(出展を明瞭にした形での)共演はあるのでしょうか?
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踊るニンジャ伝説


 「忍者くん」や「忍者じゃじゃ丸くん」に限らず,ゲームと言えば忍者,忍者と言えばゲームです。昨年,発売:Activision/開発:フロム・ソフトウェアの「SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE」PC / PS4 / Xbox One)が大ヒットしたのも記憶に新しいですね。そのほかの大手各社に目を向けてみても,セガに「忍 -SHINOBI-」あり,バンダイナムコエンターテインメントに「未来忍者 慶雲機忍外伝」あり,KONAMIに「メタルギア ライジング リベンジェンス」あり,カプコンに「ストライダー飛竜」あり,タイトーに「ニンジャウォーリアーズ」あり,コーエーテクモゲームスに「NINJA GAIDEN」あり,SNKに「サスケVSコマンダ」あり,データイーストに「ドラゴンニンジャ」あり,Atariに「Kasumi Ninja」あり,ゲーム業界は忍者だらけです。

 世界的トップストリーマーもNinja氏,一見すると忍者無関係のミリタリーFPSだってPerk名やスキル名にNinja,ついでに筆者の愛車もカワサキのNinjaです。Bethesda Softworksの「GhostWire: Tokyo」PC / PS5)は主人公が“ハイテク忍者エクソシスト”だそうですし,宇宙忍者ゲーム「Warframe」も次世代ゲーム機など(原文:next-generation consoles and other devices)への展開がアナウンスされていて,これからも忍者はバリバリ活躍します。

 忍者はファンタジーRPGのジョブにしてよし,SFのサイボーグ戦士にしてよし,シューティングゲームのパイロットにしてよし,正義のために舞い忍んでよし,3000倍になってよし,どんなゲームにも馴染みます。そして忍者と言えば脱衣ですね。忍者は脱げば脱ぐほど強くなるものです(出典:Wizardry)。邦吉さんも触れていましたが,「劇場版 忍者じゃじゃ丸くん」でも因縁のライバル対決を繰り広げるじゃじゃ丸と影丸が上半身裸となり,演じる杉原勇武さんと新田匡章さんの筋肉バキバキでキレッキレな肉体がスクリーンいっぱいに映し出されていました。

 そして脱衣と言えば麻雀です。ジャレコなら「アイドル雀士スーチーパイ」シリーズや「VS雀士ブランニュースターズ」,彩京なら「対戦ホットギミック」シリーズ,ビデオシステムなら「対戦アイドル麻雀ファイナルロマンス」シリーズ。ついでにシティコネクションは「スーパーリアル麻雀 LOVE♥2〜7!」の販売を担当していますし,ハムスターは日本物産(ニチブツ)のアレコレも権利を所有しています。また,「スーパーリアル麻雀」シリーズの大半でキャラクターデザインや原画などを担当された田中 良氏は,アニメ版「バーチャファイター」のキャラクターデザインと作画監督を担当されていましたが,「バーチャファイター」の忍者キャラ・影丸は趣味が麻雀です。やはりゲームと忍者と麻雀と脱衣は密接な関連性があるようですね。古事記にもそう書かれている。

麻雀好きな影丸さん。きっと「セガNET麻雀 MJ」とか「スケバン雀士竜子」とかをやっているのでしょう(※画像はWiiバーチャルコンソール版「バーチャファイター2<ジェネシス版>の紹介ページをキャプチャしたもの)(C)SEGA
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 去年から今年にかけて,ちょっとした麻雀ゲームのリリースラッシュが起こっていて“流れ”が来ていますので,往年のアーケード麻雀ゲームのクロスオーバーも期待したいところ。ゲームと忍者と麻雀と脱衣は密接な関連性がありますから。次世代ゲーム機でもバリバリ。でもニチブツのは普通に危ないのが多いからな……シンプルな復刻すらどうかな……ハッ!? シティコネクションとハムスターの脱衣麻雀ネタでのオチ,前にもやったな! こうなったら……忍法・九種九牌流局の術!!(別名:場をブン投げ)
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