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「ディアブロ IV」,キャラクターのアートや技術を紹介する最新映像とブログが公開
「ディアブロ IV」公式サイト
「ディアブロ IV」四半期アップデート ‐ 2021年6月
2021年2月に開催されたオンラインイベント「BlizzConline」では,新クラス「ローグ」の追加が明らかになるなど,2019年の正式発表以来,段階的に情報が公開されてきた「ディアブロ IV」。
更新されたブログエントリーでは,「ゴシックホラー」とも形容されるディアブロの世界観にふさわしいキャラクターやモンスターのグラフィックス表現や使われている技術,カスタマイズ機能などについて,アートディレクターのジョン・ミュラー(John Muller)氏らが詳しく語っている。
「ディアブロ IV」のキャラクターアートの標準として取り上げられているのが,サンクチュアリの創造者でもある「リリス」だ。「ディアブロ III」からの方向性でもあるリアルな映像がさらに強調されており,眼球に当たる光の反射や,汗の落ちる様子,肌や布,髪の毛,金属表面などの表現を大幅に改善した。そのため,ゲームに登場するカットシーンはほぼすべて,プリレンダではなく本編のゲームエンジンがリアルタイムで描画したものだという。
こうした表現を行うレンダリング技術として「物理ベースレンダリング」(PBR/Physic-Based Rendering)が採用されている。3Dアーティストがコンセプトアートで使われている色をPBRの数値に置き換えることで,例えば,白に近いグレーである銀色が,光の反射があることでより暗い色に見えたり,ダンジョンでは毛皮のような素材が光を吸収し,より黒っぽく見えたりするという。
また,「ディアブロ IV」では染料システムが拡張されており,アーマーでも,兜と胸当て,手袋,下衣,ブーツなど,鎧の各部分の色を自由に決められる。さらに,テクスチャには「ディテールマッピング」と呼ばれるレイヤーが追加されており,キャラクターやアイテムにズームインした場合でもシャープで緻密な表現が行われるとのこと。
公開されたキャラクターやクリーチャーのトレイラーからも,以上のようなディテールにこだわった表現が確認できるはずだ。
「ディアブロ II リザレクテッド」 や「ディアブロ イモータル」といったプロジェクトも進行しているため,まだ発売時期の見えてこない「ディアブロ IV」だが,多くのファンが期待を寄せている作品だけに,四半期ごとに予定されているという次回の更新も楽しみにしたい。
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