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「ゲロカス」の開発コードネームは“惨劇サンドボックス”だった。「竜騎士07 Project オンライン発表会」放送後合同インタビュー
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印刷2020/09/11 19:43

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「ゲロカス」の開発コードネームは“惨劇サンドボックス”だった。「竜騎士07 Project オンライン発表会」放送後合同インタビュー

 エンターグラムは2020年9月10日,同社による“竜騎士07 Project”の今後の展開を紹介し,新情報を発表するオンライン発表会を実施した。
 その中では「うみねこのなく頃に咲 〜猫箱と夢想の交響曲〜」PS4 / Switch)に登場する新キャラクターなどの情報が発表されされたのだが,これらは先に掲載した記事でお伝えしているので,そちらをご一読いただきたい。

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 エンターグラムから2021年1月28日に発売予定のノベルゲーム「うみねこのなく頃に咲 〜猫箱と夢想の交響曲〜」(PS4 / Switch)にて,新キャラ“フラウロス”と“ピース”や,初めてボイスが用意される“シエスタ556”の詳細が公開された。また合わせて,新テーマソングをフィーチャーしたムービーも公開されている。

[2020/09/10 19:54]

 さて,この発表会は40分ほどで終了となったが,その後にオンラインでの合同インタビューの時間が設けられていたので,本稿ではその模様をお届けする。答えてくれたのは,発表会に出演した原作者の竜騎士07氏と,声優の大原さやかさん,発表会でMCを担当された滑川恭子さんだ。

画像集#001のサムネイル/「ゲロカス」の開発コードネームは“惨劇サンドボックス”だった。「竜騎士07 Project オンライン発表会」放送後合同インタビュー

竜騎士07Project 公式サイト



ベアトリーチェが“過去”にならなかったのは根強く支えてくれたファンがいたから


――「ひぐらしのなく頃に奉」と「うみねこのなく頃に咲」の両作品が令和の時代に復活することになりました。まずは,新展開を迎えるにあたっての感想をいただけますか?

竜騎士07氏:
 「ひぐらし」を発売する頃にも,たしか「昭和58年という時代をご存じない方々にもプレイしてもらいたい」みたいなことを言っていた記憶がありますが。それがついに,平成を超えて令和の時代に入ってしまったということで,むしろ未プレイの方にこそ楽しんでいただきたいと思っています。
 時代ごとに皆さんの受け取り方や雰囲気は変わってくるでしょう。令和の時代の皆さんが作品をどう受け止めて,どんな反応をいただけるのか,いち制作者として楽しみにしています。

大原さやかさん(以下,大原さん):
 初めて収録した頃からだいぶ時間は経っているんですけど,不思議と「久しぶり」って感じはしませんでした。自分の心のどこかに,ずっとベアトがいた気がしていて……。それは愛してくださるファンの方が,ずっと根強くファンであり続けてくださったからなんです。
 ベアトの思い出話をしてくれる方や,セリフをリクエストしてくれる方がいたおかげで,うみねこに関わっていない時間もベアトと一緒にいた感覚がありました。もちろん懐かしい気持ちはありましたけど,再収録のときに「忘れてる,取り戻さなきゃ!」って感覚がまったくなかったのが,自分にとってもすごく嬉しかった。
 たぶん,「うみねこ」に関わった人はみんなそうなんじゃないかなって思います。それだけ,自分の心の中に深く刻まれている作品なので,また演じることができて嬉しかったです。

――滑川さんは,お二方とは少し違う立場ですが,新しく始まる作品への期待などをうかがえればと思います。

滑川恭子さん(以下,滑川さん):
 私はもう,本当にただ個人的にファンの人なので……。時を経た今でも,私が大好きな作品が発売されるのが,ただ嬉しいです。今を生きている若い方にも絶対届く強いメッセージが込められた作品なので,これから一緒に作品を愛してくれる人が増えていくのが楽しみです。

――「うみねこ」はシナリオがエピソード別に分かれていますが,それぞれの好きなエピソードを教えてください。

ピース
画像集#003のサムネイル/「ゲロカス」の開発コードネームは“惨劇サンドボックス”だった。「竜騎士07 Project オンライン発表会」放送後合同インタビュー
滑川さん:
 実は,新しい刺客のピースが活躍するラストノートをちょっとだけ拝見させていただいていて。これがもう,すごく楽しみです!

竜騎士07氏:
 僕はエピソード3と6の辺りが好きかなぁ。ベアトがいい人になりそうな,ならなさそうな,心が通じたような通じなかったような……。「うみねこ」の中でもとくにラブストーリーっぽい話で,書いててすごく楽しかったです。
 エピソード6を書き終わった後は「これより面白いものを書く自信がないなぁ」と“エピソード6ロス”になっちゃって,書き終わった後に数週間くらいスランプに陥ったのを覚えてます。

大原さん:
 演じていても(エピソード3&6は)そうでした。ベアトの本心が垣間見えるというか「本当はどっちなのベアト! 本当はなんなの!?」って,揺れ動く乙女心みたいなものは演じていて楽しかったです。
 ベアトは振り幅が大きくて,各エピソードどれも好きなんですけど……バトラを裸にして首輪付けて「よっしゃ―!」ってやるところは強烈で楽しかったです(笑)。

――ネタバレで言えない部分も多いかとは思いますが,新キャラクターのフラウロスとピースについて,答えられる範囲でキャラクターの魅力や注目ポイントをうかがえればと思います。

竜騎士07氏:
 各エピソードごとに新しい刺客がやってきますよね。ピースは久々に訪れた新しい刺客で,刺客といえば中身は最低最悪のゲロカスだったりします。見てくれが可愛いらしい彼女が,どうゲロカスになってはっちゃけるか,あのビジュアルに騙されないで,活躍をご期待頂ければ幸いです。

大原さん:
 ピースは衝撃なキャラクターでしたね。これ以上どんなキャラがあるんだと思っていましたが,盲点でした。「そこに来るんだ!?」と衝撃を受けましたよ。
 竜騎士先生の台本って,台本というより小説や映画を楽しんでいるような感覚になるんです。気付くと自分のパート以外も全部,普通にハラハラしながら読み込んじゃう。そんな中でも,ピースのエピソードはとくに,期待していただいていい内容でした。

画像集#002のサムネイル/「ゲロカス」の開発コードネームは“惨劇サンドボックス”だった。「竜騎士07 Project オンライン発表会」放送後合同インタビュー


「ゲロカス」の開発コードネームは「惨劇サンドボックス」。プレイヤーは研究者のような気分で虐殺を俯瞰する


――新作「幻想牢獄のカレイドスコープ」の話に移りたいと思います。樋上いたるさんがイラストレーターとして参加されていますが,どういった経緯でこの組み合わせが成立したのでしょう。

幻想牢獄のカレイドスコープ
画像集#004のサムネイル/「ゲロカス」の開発コードネームは“惨劇サンドボックス”だった。「竜騎士07 Project オンライン発表会」放送後合同インタビュー
竜騎士07氏:
 樋上いたる先生と初めてご一緒させていただいたのは「Rewrite」PC / PS4 / PS3 / PSV / PSP)でしたが,その際は僕が後から呼ばれてきたスタンスだったんです。それから,先生と最初から組んでお仕事ができたらいいな,という想いを,ずっと持っていたんですね。
 そこで,「幻想牢獄のカレイドスコープ」PS4 / PSV / Switch。以下,ゲロカス)の話をいたいたとき「樋上いたる先生のフワッとした可愛いらしい魅力のあるキャラクターを,僕のワールドで徹底的に料理したい!」と,熱い意志を伝えてみたんです。すると,先生としてはホラーチックな作品にも興味があったようで「挑戦の幅を広げる意味でもやってみたい」という旨のお返事をいただけまして。ならばよし,やってやろうと。
 結果として,非常に可愛く可憐なキャラクターが生み出されまして,僕としては「こんなに可愛いキャラクターを阿鼻叫喚させられるんだ!」と,たいへん楽しませていただいています!

――そういえば公式略称の「ゲロカス」は竜騎士07さんの発案なのでしょうか。

竜騎士07氏:
 はい,これは仕込みです。本当はもっと後にバラす予定だったんですが,割とすぐにバレちゃったみたいですね。

――かなりインパクトのある略称ですが,これにはどういった意図が込められているのでしょうか。

竜騎士07氏:
 樋上いたる先生が描くふわっとしたキャラクターは,傍目には美しいじゃないですか。でも,血の通ったキャラクターには,美しい部分と同時に影をも抱えているものです。覗き込むたびに違う絵が見えるカレイドスコープ(万華鏡)のように,樋上いたる先生が描く可愛らしいキャラクターも,見方や状況によっては最低最悪の一面も見せる。
 それと同じように,「幻想牢獄のカレイドスコープ」という美しい響きのタイトルも,略せば「ゲロカス」になってしまう。この美しさと醜悪さが対になる構図を作れたらいいな,という意味が込められています。

――「ゲロカス」では,4枚のカードを誰に配るかによって物語が変化するシステムが採用されていますが,この組み合わせの数は相当なものになりますよね。各ルートをすべて竜騎士07さんが執筆された,ということでよろしいでしょうか。

竜騎士07氏:
 ええ,組み合わせはけっこういい数になります。なりますが,それを全部書ききりました!

――このシステムならではの楽しみ方や,気に入っている組み合わせがあれば教えてください。

竜騎士07氏:
 先程の映像ではたまたま風華が出ていて,彼女だけがドギツイ変貌をしたように見えたかもしれませんが……。断言しましょう。このゲームはプレイヤーによってシナリオを見る順序が異なるので,好きになるキャラクター,嫌いになるキャラクターは,プレイヤーごとにバラバラになります。誰になにを配ったらどうなるのか,同じ4人なのに毎回なぜこんなに違うお話になるんだ,という部分もぜひ楽しんでみてください。


――カード以外に,プレイヤーがシナリオに関与できる要素はありますか?

竜騎士07氏:
 プレイヤーが自らの手でゲームに直接影響を与えられる要素は,最初にカードを配る部分に集約されています。それ以降はカードを与えられた彼女達が,どう立ち回って,どんな末路をたどり,誰が死ぬかを“観察する”という感じですね。
 今のタイトルは「幻想牢獄のカレイドスコープ」ですが,一番最初の開発コードネームは「惨劇サンドボックス」だったんです。この惨劇環境に,特定の負荷を加えたモルモットを4匹集めたらどのように殺し合うか,と。プレイヤーは研究者のような気分で,その虐殺を俯瞰する,というテーマから始まってるんです。
 だから,プレイヤーが「この子が助かるように選択しよう」とか,そういう次元じゃない。……という,すごく悪趣味な恐ろしいお話なんですよ。詳しい部分は,エンターグラムさんからの続報をお待ちいただきたいと思います。

――竜騎士07Projectとして「なく頃に」シリーズの作品が集約されつつありますが,現在展開中の新作「キコニアのなく頃に」についてはいかがでしょう。例えば,エンターグラムさんを介した展開などは予定されていますか?

竜騎士07氏:
 皆さんの応援次第,といったところでしょうか。現在のところは何も言えませんね。

――では最後に,ファンの皆様へのメッセージをお願いいたします。

滑川さん:
 「ひぐらし」に「うみねこ」が復活して,新作の「ゲロカス」も登場します。こちらも新しい魅力が詰まった,今までにない作品になっていると思います。これからも,ご注目をよろしくお願いいたします!

大原さん:
 「うみねこ」は,ファンの皆さんはもちろん,役者やスタッフの愛情が非常に深い作品です。こういった場や衣装を用意してくださったり,とにかく世界観に対する愛が深い。だから,これを終わりにしてほしくない。これを機にアニメ化とか,朗読劇とか,コロナが落ち着いたら海外でのイベントとか,色々な展開をしたいなと思っています。これをもって再スタートするうみねこを,見守っていただきたいなと思っています。

竜騎士07氏:
 こういった形で発表にこぎつけられたのも,応援してくださる皆さんやスタッフさんの愛情の賜物です。本当にありがとうございます。この令和の時代に作品を届けることができて,すごく嬉しいです。今後とも応援を,よろしくお願いします!


竜騎士07Project 公式サイト

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