2001年にドイツのPiranha Bytesによって開発された「Gothic」は,長きにわたるオークとの戦いで劣勢に転じつつあった人間の王国を舞台に,形勢を逆転するために王命によって駆り出された囚人が危険な地域に分け入っていくという,名もなきヒーローの活躍を描いたオープンワールド型アクションRPGだ。
ダークファンタジー溢れる独特の世界観やストーリーが高く評価され,コアなゲーマーたちから支持を得た。
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その「Gothic」を,実に四半世紀ぶりに完全リメイクしたのが「Gothic 1 Remake」だ。映像では,オリジナル版は当時としてもトップレベルのグラフィックスではなかったことを紹介しつつ,キャラクターの筋肉やアーマーを強調するなどのアイデアで,プレイヤーのイマジネーションに訴えかけるユニークなアートスタイルを構築していたことを紹介している。
「Gothic 1 Remake」のグラフィックスについて,アートディレクターのダニエル・カンディル(Daniel Candil)氏は,シリーズ化が進むにつれてリアリズムに傾倒していたのも事実であり,ただ単にポリゴン数を増やしたり,テクスチャーを高解像度させたりするのではなく,時代に沿った作り直しをしていると強調する。
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カンディル氏らが大きくインスパイアされたのは,フラットなゴシック絵画(12〜15世紀)ではなく,17世紀に主流となったバロック絵画におけるドラマティックな光と影の演出──いわゆるキアロスクーロの技法であるという。
代表格として,ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジオ,ディエゴ・ベラスケス,クロード・ロラン,ニコラ・プッサンらの名を挙げている。
また,都市景観画の先駆者であるユベール・ロベールや,フランドル地方の風俗画で知られるダフィット・テニールスらも,彼らの表現の参考として言及された。
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また,ゲームディレクターのレイナード・ポリース(Reinhard Pollice)氏よると,開発途中でUnreal Engine 5に乗り換えるにあたり,動的なグローバルイルミネーション技術である「Lumen」を明暗のはっきりとした世界に取り入れるのが難しく,調整に苦労したと語っている。
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オークやスカベンジャーなどのキャラクターデザインもかなり洗練されているが,スカベンジャーの鳴き声がしっかりと継承されているところは,ファンはうれしいところかもしれない。
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「Gothic 1 Remake」の発売時期については未だにアナウンスされていない。Steamでは,体験版を公開中なので,気になる人は遊んでみるといいだろう。
























