プレイレポート
「グランサガ」PCエミュレータβ版プレイレポート。グラフィックス表示に“極上”が追加され,最大120fpsでの動作が可能に
アニメチックながらもハイクオリティなビジュアルと,魅力的なキャラクターで注目を集める本作なだけあって,その実力をフルに発揮できるPC版のリリースを待ち望んでいた人は少なくないだろう。本稿を通じてゲームの概要を紹介するとともに,このPC版のプレイレポートをお届けしよう。
「グランサガ」公式サイト
最初に「グランサガ」の概要を紹介しておこう。主人公にあたるのは,伝説の騎士団・グランナイツに憧れる青年騎士ラスとその仲間たちだ。ラスたちは任務の中で記憶喪失の少女・セリアードを保護するが,身元を調べる過程で彼女のブローチが奪われてしまう。
奪ったのは,人々からの尊敬を集めるグランナイツの一員であるはずのカルシオン。カルシオンの追跡を命じられたラスたちは,セリアードの記憶に秘められた謎と,不思議な力を持つブローチをめぐる冒険に旅立つことになる。
最大の見どころは,Unreal Engine 4で描かれる高品質なグラフィックスと,それらを最大限に生かした演出の数々だ。美しく作り込まれたキャラクターのアクションはもちろん,ストーリーの中で挿入されるムービーシーンもミッチリと作り込まれているため,まるで1本のアニメを観ているかのように物語に没入できる。
バトルでは騎士団のメンバーから3人を選んで戦うことになるが,キャラクターはストーリーの進行に合わせて解禁されるため,自由にメンバーを選択できる。つまり,いわゆる“キャラガチャ”が本作には存在しないのだ。
育成システムもシンプルながら奥深く,時空を超えた伝説の存在が宿る武器「グランウェポン」によるスキルのカスタマイズや,レベルアップに応じて得られるポイントを割り振ってステータスを向上していく“潜在能力”の開放など,同じキャラクターでも多彩なビルドを組み上げられる仕組みが採用されている。
もちろんコンテンツはストーリーだけではなく,プレイヤー同士で協力して戦う「殲滅戦」や,ギルドを活用したマルチプレイコンテンツも用意されているなど,オンラインゲームらしく多彩な遊び方ができるのも大きな特徴だ。
より細かなゲーム内容を知りたい人は,これまでに掲載したプレイレポートや,インタビューなどを参考にしてほしい。
「グランサガ」はアニメ寄りのグラフィックスで遊べるオンラインRPG。かつて世界を救った騎士団がなぜ……? 先行プレイレポートを掲載
NPIXELのスマホ向け新作アプリ「グランサガ」が,2021年11月18日から配信される予定だ。本作は,Unreal Engine 4を採用し,アニメ寄りのグラフィックスで世界観やキャラクターが構築されたオンラインRPG。正式配信に先駆けて,そのプレイレポートをお届けしよう。
「グランサガ」配信直前インタビュー。MMOとは異なるキャラ育成が楽しめるRPG体験と,高級感へのこだわりについて聞いた
NPIXELより2021年11月18日にリリースされる予定の「グランサガ」は,天野喜孝氏や下村陽子氏をクリエイター陣に迎えたオンラインRPGだ。本稿では,ゲームのプロダクトマネージャーと,マーケティング担当者のそれぞれに実施したインタビューの内容をお届けしよう。
PC版は公式サイトの「Windows」ボタンからクライアントをダウンロードし,実行することでインストールできる。すでにスマートフォン版で本作をプレイしている人は,オプション(歯車マーク)からデータの連携が可能だ。
連携を行う際には,騎士団IDとパスワードを入力するか,スマートフォン版で連携済みのサービスを経由する必要がある。Apple IDを使用した連携には対応していないので,注意しておこう。
また,連携を行っていない場合は,有料コンテンツを購入できない。現状では購入時にスマートフォン版で決済の確認を取らなければならないので,購入の際にはチェックが必要だ。より詳細な手順を知りたい人は,公式サイトの告知ページを参照してほしい。
「グランサガ」公式サイト
PCエミュレータβ版『グランサガ』リリースのお知らせ
PCの性能を最大限に生かして楽しめる
グラフィックス設定“極上”の実力をチェック
ビジュアルのクオリティが高い本作だけあって「できるだけ高品質な環境で遊びたい!」と感じていた人も少なくないことだろう。というわけで,まずは気になるPC版のグラフィックスからチェックしていく。
PC版はあくまでエミュレータ(仮想的にPC上での動作を実現するシステム)なので,画面の構成などはスマートフォン版と同様だが,PC版ではグラフィックスのカスタム表示設定に“最高”の上位にあたる“極上”の設定が追加されている。
というわけで,いくつかの項目を調整しつつ,グラフィックスの変化をチェックしてみた。スマートフォン版はすべて最高設定,PC版はパフォーマンス優先設定と,すべて極上設定の2種類で撮影している。
パフォーマンスを優先した設定と比較すると,高品質な設定では影や光の拡散がシャープな印象になっているのが分かる。また,表示上限を変えると一部のNPCが読み込まれなくなり,表示限界距離も変化するため,人混みでは画面の豪華さが目に見えて変わる。
●噴水広場
スマートフォン版 |
PC版(パフォーマンス優先設定) |
PC版(すべて極上設定) |
●騎士団会館
スマートフォン版 |
PC版(パフォーマンス優先設定) |
PC版(すべて極上設定) |
●バトルエフェクト
スマートフォン版 |
PC版(パフォーマンス優先設定) |
PC版(すべて極上設定) |
●NPCの表示(上写真/遠景,下写真/接近)
スマートフォン版の最高設定と極上設定はいずれもハイクオリティで,エフェクトなどの細部に違いが見られる。さほど大きな違いではないが,消費電力や発熱に配慮する必要があるスマートフォン版を常時,最高設定で運用するのは難しい。
十分な性能を確保できているなら電力消費や発熱を気にする必要がないので,常に性能をフルに生かした美しいグラフィックス表現を楽しめるのが,PC版の強みだ。
画面の表示比率をある程度調整できるのもポイントだ。16:9比率のモニターで全画面表示をすると,スマートフォン版よりも画面の上下が広くなるため,景観がより美しく感じられる。
また,表示fpsを計測してみたところ,PC版は最大120fpsでの表示が可能となっていた。すべてを極上設定にした状態でのエフェクトは非常に美しく描画されるので,PC版ではバトルがより楽しくなること請け合いだ。
操作システムはベーシックなWASDキー方式
各種ショートカットの活用でより遊びやすく
続いて操作システムもチェックしてみよう。各種操作がキーボードとマウスに割り当てられており,移動はWASDキー,視点操作はマウスで行うことになる。
PCゲームとしては一般的な操作システムだが,マウスだけでもスマートフォン版と同様の操作ができる。
もちろん,ショートカットキーを活用すれば,各種スキルの実行や操作キャラクターのタッグ(切り替え),招集などの各操作もワンボタンで実行可能だ。ボス戦では頻繁に使用する招集がQキー(Wキーの隣)に置かれているなど,キー配置もかなり便利な形で設定されている。
ただ,現状ではメニュー操作関連にキーが割り当てられておらず,クリックしなければメニューに触れられないので,人によっては気になるかもしれない。とくにクエスト追従はよく使う操作なので,ショートカットキーを作ってほしいところだ。さらに欲を言えば,キー配置を自分でカスタマイズしたいが,そういった部分については今後のアップデートに期待したい。
なお,現時点ではゲームパッドでの操作に対応していない。バイブレーション機能をオンにしていると接続しているゲームパッドが震えることがあるが,ビックリするだけで操作自体はできないため,設定を切っておくのをオススメする。
11月18日にリリースされたばかりの本作だが,12月14日には早くも2回目となる大型アップデートが実施されている。すでにゲーム全体のボリュームは相当なもので,PC版のリリースを機に触れてみるのもいいだろう。
第2回大型アップデートの内容は,公式サイトのニュースページにまとめられているほか,立花慎之介さんが出演した公式生放送「グランサガ」でも紹介されている。ゲームのストーリーやシステムなども合わせて紹介されているので,本作に興味を持った人はチェックしてみよう。
「グランサガ」の物語チャプター7が開放。ギルドコンテンツ“精霊王の試練”のプレシーズン開幕やクリスマスイベントなど最新アップデート情報が公開に
NPIXELは本日(2021年12月14日),サービス中のRPG「グランサガ」で2回目となる大型アップデートを実施した。本アップデートでは,物語「チャプター7 女神の庭園」が開放され,ギルドコンテンツ「精霊王の試練」のプレシーズンも開幕している。また,クリスマスイベントの内容も明らかにされた。