プレイレポート
おかえりを伝えたい「千銃士:Rhodoknight」先行プレイレポート。マスター入門用アプリとしてもピッタリな貴銃士育成RPGを紹介
マーベラスが2021年11月24日に配信予定のスマホ向けゲーム「千銃士:Rhodoknight」(iOS / Android。以下,「千銃士R」)は,銃の化身である“貴銃士”の活躍を描く育成RPGです。前身となるアプリ「千銃士」が2019年に惜しまれつつサービス終了を迎えるも,TVアニメやコミック,オフライン版アプリの配信によってさまざまな展開を見せてきたIPだけあって,タイトルのみならず“絶対高貴”“貴銃士”といったワードにも覚えがある読者も多いのではないでしょうか。
ついにリリースを迎える「千銃士R」では,前作で描かれた革命戦争から7年後の世界を舞台に,貴銃士とマスターによる完全新作のストーリーが展開されます。シリーズファンにとっては待望の再会であり,初見の人にとっては「初めまして」となる「千銃士R」を先行プレイする機会を得たので,本稿ではその概要やシステムを紹介していきます。
※本稿のゲーム画面はすべて開発中のものです。開発環境での先行プレイとなります
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革命戦争終結から7年後の世界は今
武力による圧政を敷いた世界帝を打ち倒したあとの世界が舞台ということで,役目を終えた貴銃士たちは銃の姿に戻り,各国へ返還されたその後のストーリーが描かれます。
レジスタンスによって解放された世界は平穏を取り戻したかと思いきや,各国はかつての英雄たちの面影にすがるかのように,自国の象徴として貴銃士たちをこぞって目覚めさせていました。
その陰では世界帝派を名乗る組織“トルレ・シャフ”や“アウトレイジャー”と呼ばれる虐殺者が出没し,世界に新たな脅威が忍び寄ろうとしていたのでした。
フィルクレヴァート士官学校に通う主人公(プレイヤー)は,アウトレイジャーの襲撃をきっかけに貴銃士を呼び覚まし使役する“マスター”の力を得てしまい,世界連合軍直属の組織・カサリステの一員として戦いに身を投じることになります。
各国の象徴として飾り立てられる貴銃士たちの現状,アウトレイジャーが生む新たな戦禍,そして世界帝派を名乗る謎の集団の目的とは……? 新たな脅威に立ち向かう物語とともに,各国で召銃された貴銃士たちのドラマをメインストーリーとロードストーリーで見届けましょう。
今回のプレイでは第2章の物語まで読み進められたのですが,コミカルからシリアスまで振り幅のあるシナリオは読み手を飽きさせず,基本となる世界観の解説もすんなりと受け入れられる形で盛り込まれていて,本作が初めての「千銃士」となる人でも読みやすい印象を受けました。
加えて,本作で登場する貴銃士の多くは,新たに主人公と絆を紡いでいくことになるので,事前知識なしの状態でも置いてきぼりを食らう心配がないという点もお伝えしておきたいです。
世界に1つしか存在しない一品銃や,前作に登場した貴銃士と同一銃と思わしき存在もいるようなので,前作をプレイしているからこそ気付ける伏線やお楽しみもあるといえばあります。
とはいえ,新たに築かれる貴銃士同士の関係性や,個々の内なる葛藤は“7年後の世界”だからこそ生まれる良質のドラマばかりなので,予習なしでも十分楽しめると思います。余談ですが,初歩的な知識しか持ち合わせていない筆者でも,先の展開が気になるあまりストーリーを読み進める手を止められませんでした。
物語を彩る貴銃士たち
絶対非道と絶対高貴とは
マスターであるプレイヤーは,物語の中でさまざまな貴銃士と出会うことになります。前作では世界帝率いる現代銃に対抗すべく,古銃の貴銃士を呼び覚まして戦いを繰り広げましたが,本作では現代銃も古銃も関係なく仲間にできるのがポイントです。貴銃士はメインストーリー上で仲間に加わるほか,ローズストーンやチケットを消費して召銃(ガチャ)することでも獲得できます。
貴銃士たちはとにもかくにも個性派揃い。彼らの人物像や関係性はモチーフとなる銃がどのように生まれ,どのように使われてきたかといった背景が投影されているため,貴銃士をより理解するために銃そのものの来歴をついつい調べたくなってしまいます。
<マスターのもとに集う貴銃士たち>
古銃も現代銃も“共に戦う仲間”という点では同じですが,彼らに秘められた力にはある違いがあります。本作のキャッチコピーにもある“絶対高貴と絶対非道”がそれで,貴銃士を語る上で決して欠かせない要素の1つです。
まず絶対高貴は,古銃の貴銃士が目覚める強く気高い高貴な心の境地のことで,マスターに宿った薔薇の傷痕を浄化できます。一方の絶対非道は現代銃の貴銃士が目覚める非道な心の境地を指し,圧倒的な力を得る代償にマスターの薔薇の傷痕を悪化させて生命力をむしばんでしまうという,それぞれ真逆の力を秘めているのです。
この絶対高貴と絶対非道はストーリーにおいてキーになる場面が多いので,古銃は絶対高貴,現代銃は絶対非道の力を持っているというのは覚えておくといいかもしれません。ちなみに,古銃と現代銃の区別は製造された年代と薬莢で区別されているとかいないとか(一部例外もあり)。
脅威に立ち向かうため貴銃士をじっくり育成
メインストーリーを読み進めていくと,ストーリー展開に沿ってクエストバトルが発生することがあります。序盤は苦戦せずに突破できますが先に進むほど敵が手強くなっていくので,来るべきときに備えて貴銃士をコツコツ育成しておかなければなりません。
バトルにはメイン6挺+サポート6挺の貴銃士を小隊に編成して挑戦。バトル中は貴銃士たちが自分の意志で通常攻撃を繰り出してくれるため,マスターは戦況を見つつスキルや心銃,マスタースキルの発動を指示するだけでOKです。WAVEごとに現れる敵を全滅させれば勝利となるので,貴銃士が全滅したり,タイムアップになったりしないよう貴銃士をサポートしましょう。苦戦しそうにない敵であれば,スキルと心銃の発動も貴銃士に任せられるオートモードを活用するのも1つの手です。
操作面で難しさを感じることはありませんでしたが,バトルの相手次第では小隊の編成を工夫したり適切なスキル発動のタイミングを問われたりといった,マスターとしての手腕が問われる場面も。マスタースキルで貴銃士を回復させる必要もあったりします。
マスターとして覚えておきたい知識として,属性相性によるダメージ増減や,特定の組み合わせで発生するリンクスキル,陣形による攻撃のされやすさの変化など,まだまだ細かい要素もありますが,このあたりはゲーム内の「教えて!ジグせんせい」のコンテンツ内で丁寧に解説してくれています。本格的に育成を始める前に目をとおしておくのがオススメです。
小隊の強さは編成した貴銃士の総戦闘力で表され,この戦闘力を向上させるには個々のステータスアップが必要になります。貴銃士の育成はクエストバトルや成長バッジでのレベルアップ,装備強化でのステータスアップが基本ですが,バトルでより活躍させるならばカードの記憶を消費して行う「覚醒」でスキルと心銃を強化しましょう。育成メニューにはステータスが向上する「戴冠式」と呼ばれる要素もありますが,達成条件はなかなか厳しめです。
■装備を強化してステータスアップ
■育成の最終目標ともいえる戴冠式
■クエストで育成アイテムを収集
本格的に貴銃士の強化を始めるならクエストも外せない要素の1つです。クエストには装備品を獲得できる「フリークエスト」,強化バッジ,UC,強化ペタル,戦術書を収集できる「演習」「討伐」「探索」「視察」,一部カードの記憶がドロップする「記憶の硝煙」があります。
クエストバトルで行き詰まってしまったら,強化アイテムをクエストで収集しつつ戦力強化に努めましょう。育成にはそれなりの数の強化アイテムが必要になることを考えると,クエストでのアイテム集めは日々のルーティンに加えておくのがよさそうです。
貴銃士も通う学び舎
士官学校には便利な施設がたっぷり
召銃によって人の姿を得た貴銃士たちは,いわば“人間1年生”。そんな彼らは社会の常識やマナーにも疎く,マスターとともにフィルクレヴァート連合士官学校に通うことになります。この士官学校で貴銃士たちが過ごす姿を見られるのはもちろん,育成や交流に欠かせない施設も備わっている重要なスポットで,めちゃくちゃお世話になります。
育成や交流に関わる施設ももちろん重要ですが,忘れてはならないのが士官学校から派遣できる「職業体験」です。社会見学の一環として2挺の貴銃士を派遣すると一定時間経過後にUCを得られるこのコンテンツ,何かとUC不足に陥りがちな貴銃士育成においては欠かせない要素ともいえます。特定の組み合わせで派遣すると特別な会話が発生するお楽しみもあるので,いろんな組み合わせを試しつつUCをガッポリいただいちゃいましょう。
マスターとして作戦を練る楽しさがあるバトルに,充実した育成コンテンツなど,ゲームとしての遊びごたえもある「千銃士R」ですが,やはり一番の見どころは貴銃士たちの織りなすストーリー。
貴銃士ごとの人物描写やバックボーンの絡め方がうまく,キャラクターが生む吸引力によって物語にぐいぐいと引き込まれました。銃の背景を照らし合わせてシナリオを読み込めば,「なるほど,この出来事が彼をこうさせるのか……」と新たな発見ができるのもまた楽しいポイントです。
個人的にぐっときたのはメインストーリー第2章。どっちつかずな態度にやきもきとさせられたシャルルヴィルが中心となったシナリオなのですが,1話読み進めるごとにその理由が明らかになり,その痛々しさに胸が締め付けられました。
前述したとおり,世界観解説が丁寧かつ前作の知識なしでも楽しめるアプリに仕上がっているので,本作が初めての「千銃士」の人には入門用のアプリとして,前作からのファンの人には貴銃士たちの世界のその後を見届けるアプリとして,ぜひプレイしてもらいです。
「千銃士:Rhodoknight」公式サイト
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(C)Marvelous Inc.
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