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「コール オブ デューティ ブラックオプス コールドウォー」のβテストが10月9日2:00にスタート。開発者に聞いた新要素の情報をお届け
本作は,陰謀論を絡めた“ブラックオプス”シリーズの5作目。1980年代の冷戦時代後期を舞台に,アメリカを内側から破壊しようと企む組織に対抗していく――というテーマになっている。そのマルチプレイヤーは,陸・海・空の兵器を使ったスピーディな戦闘にフィーチャーしている。
CoDシリーズは長らくFPS界で,ベテランから新参者までが行き着く場所として愛され続けているが,その一方で新しい機能やゲームモードが追加されたり,細かい改良や調整が行われつつ進化を果たしてきた。
2020年3月に,基本プレイ無料のバトルロイヤル「コール オブ デューティ ウォーゾーン」がリリースされたことにより,「新作にバトロワがない」などというファンからのプレッシャーから解放され,以前のようなキャンペーン,マルチプレイヤーモード,そしてゾンビモードという3本柱にフォーカスできるようになった。
さらにコンシューマ機の世代交代期ということもあってゲーマーコミュニティを分け隔ててしまわないよう,クロスプラットフォームだけでなくクロスジェネレーションもサポートしている。これについては「プレイ仲間が楽しく遊べる環境」にするというのが本作のモットーであると,Treyarchでリード・ゲームデザイナーを務めるアンソニー・フレイム(Anthony Flame)氏とマット・スクロンス(Matt Scronce)氏は語っていた。
9月19日〜21日にかけてPS4版限定でαテストが実施されたが,10月9日に開始するのは,先行予約購入したプレイヤー向けの早期アクセスで,10月11日からPlayStation 4ユーザー向けのオープンβテストが解禁。さらに,10月16日にはPCやXbox One向けにも開放されていくことになる。
詳しくは,公式サイトのブログエントリーである「CALL OF DUTY: BLACK OPS COLD WAR *オープンベータ: 知っておくべきこと」(関連リンク)をまずはチェックしてほしいが,βテストの概要は以下のようになっている。
新マップ: 「Cartel」
さて,今回のβテストで新たにプレイリストに追加されるのが,ニカラグアのジャングルを舞台にしたという新たなマップ「Cartel」だ。ニカラグアというと,「ブラックオプスII」の敵だったメネンデスの生まれ故郷という,時代的にも相関性のありそうなロケーションだ。
その名称からもわかるように,「Cartel」は謎のスパイ“ペルセウス”が関与しているという麻薬組織のアジトをテーマにしており,スナイパーが有利になりそうな物見台のある,倉庫でのCQC(至近距離戦)と,ステルスがし易そうなジャングル地帯で構成されている。
6対6及び12対12に対応しており,「Team Deathmatch」「Kill Confirmed」「Domination」「Combined Arms: Domination」の各ゲームモードで楽しめる。また,β時点では12対12専用として公開される「Crossroads」と「Armada」も,製品版では6対6のゲームモードに対応する予定だ。
新モード: 「VIP Escort」
また,今回のβテストから,6対6のゲームモードである「VIP Escort」も追加される。これは,どちらかのチームの1人がランダムにVIPキャラクターとして選択され,残りのプレイヤーは2つ存在する脱出ポイントまでVIPを保護しながら誘導,VIPのいないチームはVIPを捕獲するのが目的となる。
VIPに選ばれたプレイヤーの武器はピストル1丁に加え,スモークグレネードとフラググレネードが各2つに限定されているほか,周囲の情報を収集するためのフィールドマイクとスパイプレーンのみしか利用できない。
VIPではないプレイヤーはロードアウトを利用できるが,キルされると,近くにいるプレイヤーに蘇生してもらわない限りは次のラウンドまで復活できない。他の対戦モードより慎重さが求められそうだが,同時にワクワクする鬼ごっこを楽しめそうだ。
Combined Arms: Assault
αテストでは「Combined Arms: Domination」が開放されていたが,βテストでは新たな12対12のオプションとして「Combined Arms: Assault」もプレイ可能になる。歩兵とビークルを合わせた中規模チーム対戦モードの基本的な存在で,マップ中央にあるキャプチャーゾーンを巡って戦い,いずれかのチームがその占領に成功すると,相手チーム側に新しいキャプチャーゾーンが出現する。
Combined Armsは,「Crossroads」でスノーモービル,「Armada」で高速艇といったように,マップに合わせてアンロックされるビークルを上手く使いこなすことで,より派手なコンバットを楽しめるゲームモードだ。
Fireteam: Dirty Bomb
2週目のオープンβテスト開始からの追加になるのが,「Fireteam: Dirty Bomb」だ。これは最大40人のプレイヤーが10チーム,つまり4人ずつのスクワッドでプレイするという,本作にとっての最大プレイ人数のマルチプレイヤーモードであり,それぞれのチームがマップ中に散乱するウラニアム片(Uranium Cashes)を集めてダーティボム(放射性物質を拡散する爆弾)を発動させる。
ダーティボムが炸裂すると,その地域一帯には放射性物質がばら撒かれてしまうため,プレイヤーのヘルス回復,パークによる利益や移動速度にも徐々に悪影響を与えていく。これが繰り返されていくことでプレイヤーたちの活動範囲が狭まっていき,より白熱した戦いを強いられていくというわけだ。
Fireteam: Dirty Bomb専用のリスポーンシステムが搭載され,任意の場所へのパラシュートで降下してもらうか,搭乗中のビークルの空席などで復活が可能になるようだ。
ビジュアル面での新仕様
アンソニー・フレイム氏が,「ピン・システムは,より多くの人がゲームをプレイするために我々が加えた,最も重要な機能の1つ」と説明したように,ブラックオプスシリーズでは初めて,Ping Systemが採用されているも特筆しておくべきところだ。
この機能自体は対戦ゲームでよく見られるもの。プレイヤーが任意でマップ上に印をつけるという機能で,オブジェクトや行きたい場所の位置,ルートアイテムのありか,敵が隠れている場所などを他のプレイヤーと会話することなく伝達し合える。同じ地域のサーバーを利用していても,異なる言語を話す人も多く存在するため,言語以外の方法で,より迅速で円滑にコミュニケーションすることを可能にしているというわけだ。
この他にも,今回のβテストからは,焦点以外のボヤけている場所を調整できる「FOV Slider」を実装される。視野深度(Field of View)など,なんのために設定する必要があるのかと思う人もいるだろうが,次世代ゲーム機では非常に遠くまで見渡せるため,パフォーマンスを重視するために視野を狭めている現行世代機との間で,ゲームプレイに違いが生まれてしまう。その差を埋めるために実装されるのではないかと筆者は予想している。
また,次世代ゲーム機との違いで気になるところでは,PlayStation 5やXbox Series Xでは3Dスペシャルオーディオのハードウェア処理が可能になっているため,例えば足音のクリアさなどでゲームプレイに差が出てくる可能性はありそうだ。このことについて聞くと,フレイム氏とスクロンス氏は現行世代機の3Dオーディオ機能でも遜色ないプレイ体験ができるとし,足音の音量を移動速度のスピードにマッチさせていることによって,全てのプレイヤーが平等なプレイ体験ができるとしていた。
もちろん,本作では「ブラックオプス II」以来となる「Ninja」パークがフィーチャーされていることはアナウンスされており,これを使うことでステルス重視のプレイヤーも満足できるものになるだろう。
今回のβテストに参加し,Level 10を達成したプレイヤーには,サブマシンガン(SMG)クラス向けの武器設計図(Weapon Blueprint)となる「Mutual Animosity」を,ローンチ以降で利用できるようになるという特典も用意されている。
オープニングテーマ曲も,これまでのブラックオプスシリーズでは顕著だった重厚なバスとディストーションが加えられたスタイルから一変し,80年代音楽に大きくインスパイアされた様子の,どこかポップなシンセサウンドが取り入れられているのも非常に新鮮で,シリーズ最新作ながらリフレッシュした雰囲気の漂う世界に飛び込みたくなるのは間違いなし。気になる人はとりあえずはプレイ参加してみると良いだろう。
「コール オブ デューティ ブラックオプス コールドウォー」公式サイト
「CALL OF DUTY: BLACK OPS COLD WAR *オープンベータ: 知っておくべきこと」
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(C)2020 Activision Publishing, Inc. ACTIVISION, CALL OF DUTY, and CALL OF DUTY BLACK OPS are trademarks of Activision Publishing, Inc.
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