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本作は本日5月14日より,初となるセールを開催している。対象はゲーム本体+サウンドトラックなどのバンドルセット限定となるが,期間中はそれらを10%OFFの価格で購入できる。
評価の高い作品の初セールということで,「どれどれ」と食いつく読者もいるであろう。そんなCinderiaは,そもそもどんなゲームなのか。最新バージョンでの手触りを含めて紹介する。
ダークファンタジーの世界で繰り広げられる
完成度の高いローグライトアクション
物語の舞台は,強大な魔女が支配する“灰の王国”。薄暗い地の避難所では人々が肩を寄せ合い,そこを拠点に活動する赤頭巾の少女「ルー」は日々,魔女の影響下にある怪物たちを倒していた。
ゲームの特徴は,スピード感のあるアクションを主軸に,童話モチーフのダークな世界観と,ローグライトな遊びを取り入れた点にある。
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メインゲーム中は,画面をスクロールしながらマップを進行していくアクションではなく,1画面内(広い場所だと少しだけスクロールあり)に出現するすべての敵を倒さないと,次のエリアに進めない。
敵を倒しきると,お金やパッシブスキル,装備品など何らかの報酬が得られ,次に移動する方向(エリア)を選択できる。ローグライト好きには「Hades(ハデス)」系の作りといえば伝わるだろうか。
つまり,アクション性の高さをウリとするゲームデザインだ。
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バトル中は,敵の背後から攻撃すると大ダメージを与えられる。そのため,敵が大きく攻撃を振りかぶったりして隙をさらした瞬間,ダッシュで背後に回ろう。背面からの連続攻撃が序盤の基本スタイルだ。
というのも,序盤は回復手段がほぼ皆無なので,ローグライクならびにローグライトにおける「敵の被弾は可能な限り避ける体力維持の鉄則」をキモに銘じておこうという話である。目指せ,ノーダメ進行。
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ゲームを進行させれば,「エリア移動ごとにHP1回復」といった永続バフ効果を拠点で開放できるようになる。さらに,HPを少量回復できるポーションを敵がドロップするようにもなる。
また,最大HPを伸ばす「ケーキ」が手に入るエリアも出現することがあるので,運よく到達できれば,多少のダメージは帳消しにできる。
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エリア進行中に倒されてしまうと,プレイヤー拠点に送還され,ワンプレイが完了となる。つまるところ,出撃→1画面クリア型のローグライトダンジョンを進行→倒されると拠点に帰還,のローテーションを繰り返していくゲームだ。
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拠点となる避難所では,そこら中からなんとか退避してきた人たちと会話することで,新たな情報を得たり,出撃して得たポイントを消費して永続バフ効果を得たりと,次の冒険に向けた準備を行える。
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拠点には発展・強化要素があり,冒険中に出会ったNPCを拠点に招くことで,新たな施設をオープンできる。
寂れた避難所がジワジワと発展していく様子も,見ていて楽しい。
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ほかのローグライト作品と一線を画す独自要素としては,パッシブスキルを取りすぎるとデバフ効果をくらうことだ。
パッシブスキルの取得時や一部イベント発生時は「侵食度」が上下し,これが100に達すると「呪い」を受けてしまう。そのため,エリア進行中はギリギリのラインを見極めながら行動していく必要がある。
世界設定的にも,パッシブスキルはいわば,黒魔法の残滓を身体に取り込んで利用しているようなものなので,それがたまりすぎると身体に毒,といった解釈をしておくといいだろう。
この要素があることで,ローグライト系ではお決まりの「パッシブスキルを取りまくって強化すれば余裕」という事態にはならず(これが醍醐味でもあるが,そのカウンターとしての),取捨選択の緊張感が生まれ,ゲームバランスの秩序もうまく維持されている。
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呪いによるデバフは大抵,リスクの高い効果となる。一方でハイリスク・ハイリターンな側面もあるため,腕に自信がある上級者であれば,デメリットを上回るメリットとして生かすことも可能だろう。
なお,呪いは特定の場所で浄化することもできる。選択を誤って侵食度が100になってしまっても,リカバリーできる可能性が残されているわけだ。厳しい呪いにかかっても,あきらめずに挑戦を続けよう。
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無数のビルド構築が可能な点も,本作のウリのひとつだ。
攻撃手段そのものとなる,アクティブスキルとパッシブスキルが挑戦ごとに変化するのはもちろん,現段階でプレイアブルキャラクターが4人用意されており,それぞれ戦い方もまったく異なる。
キャラクターはゲーム進行に応じて開放され,のちほど拠点で交代できるようになる。キャラクターを変更すると,それだけで新鮮なプレイ感覚を味わえるため,遊び比べて好みを探求しよう。
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全体的な難度としては,激ムズというほどではないが,お気楽にやっていてもサクサク進めるかというと,そんなこともない。何度も何度も倒されては,再挑戦を繰り返すことになるかと思われる。
ただ,道中で新たなイベントと出会うことで,拠点に常駐するNPCが増えたり,永続バフ効果を得る機会が生まれたりと,プレイするたびに何かしら獲得できるライトさは練られている。いつまで経っても先へ進めないということは,まずないだろう。幅広い層が楽しめる作りだ。
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今後の進化から目を離せない,確かな手応え
新進気鋭のローグライトアクション
早期アクセスが開始されてからまだ1か月と少しだが,本作は総合的に見て,現段階ですでに完成度が高い。
強力なスキルを入手できたときの快進撃っぷりや,各スキルのシナジー効果がピッタリとハマったときの爽快感が確かで,膨大なビルド構築にしても,何度も挑戦を繰り返すローグライトとの相性がいい。
なお,3月の早期アクセス開始から5月現在までの主なアップデート内容は以下のとおりだ。本作はここまで,新システムの追加,キャラクターのリワーク,全体の最適化などが施され,リリース時とはまるで別物になっている部分もある。しばらく遊んでいない人こそ要注目だ。
■主なアップデート内容
・進行強化システムの追加
(初めて魔女を倒すと開放。難易度上昇システム)
・第一章ランダムボス「Bone Devourer」追加
・システム・ゲームバランスの調整
・パフォーマンスの最適化
・新しい魔法&装備の追加
・「ルー」「リベット」のバランス調整とリワーク
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今のところ,ローグライトアクションの体感と,ゲームクリアまでのリプレイ性が高く評価されているが,上記の進行強化システムをはじめ,ゲームクリア後の周回要素は拡充の途上にある。
ここが現状,本作の早期アクセスらしいポイントといえよう。
好評のレビューを寄せているプレイヤーのなかにも,今後がどうなるかを気にしている人は少なくない。
圧倒的に評価されている現状を維持していけるかは,精力的なアプデによる,この先の進化にもかかっている。
とはいえ,本作は早期アクセス開始から今現在までに,計10回ものアップデートを施してきた。今後についても「今まで通り,3〜5日に1回の頻度でアップデートしていく予定です」とコメントをもらえた。この気概だけとっても,改善方向に加速していく一途なのは間違いない。
開発中のステータスでありながら,スタートダッシュで波に乗りきった,新進気鋭のCinderia。強大な魔女(ゲーマーの肩身をせまくするお母さんなど)から薄暗い避難所に逃げ込むのは,今このときだ。


















































