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作曲家・大嶋啓之氏による「天穂のサクナヒメ オンラインライブ 奏祭 ―かなでまつり―」全曲解説を掲載。配信チケットの販売は2月28日21:59まで(配信は同日23:59まで)
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印刷2022/02/21 17:00

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作曲家・大嶋啓之氏による「天穂のサクナヒメ オンラインライブ 奏祭 ―かなでまつり―」全曲解説を掲載。配信チケットの販売は2月28日21:59まで(配信は同日23:59まで)

 2022年2月19日,Streaming+において,オンラインライブ「天穂のサクナヒメ オンラインライブ 奏祭 ―かなでまつり―」(主催,企画,制作:Aetas,協力:マーベラス,えーでるわいす)の配信がスタートした。

画像集 No.013のサムネイル画像 / 作曲家・大嶋啓之氏による「天穂のサクナヒメ オンラインライブ 奏祭 ―かなでまつり―」全曲解説を掲載。配信チケットの販売は2月28日21:59まで(配信は同日23:59まで)

 このオンラインライブは,「天穂のサクナヒメ」PC / PlayStation 4 / Nintendo Switch)の音楽を担当した作曲家・大嶋啓之氏が,自ら企画,制作,発売したアレンジアルバム「天穂のサクナヒメ 実演楽曲集 奏 ―かなで―」のコンセプトをベースに,和楽器を中心としたさまざまな編成で「天穂のサクナヒメ」の音楽を披露しようというもの。配信チケットの価格は3970円(税込)で,2月28日21:59まで販売中。配信は同日の23:59まで視聴可能となっている。

 今回,大嶋氏にオンラインライブで演奏された全楽曲の解説,および収録時のエピソードを執筆していただいたので,以下に掲載しよう。

チケットの購入はこちら(2月28日21:59まで)

「天穂のサクナヒメ オンラインライブ 奏祭 ―かなでまつり―」オンラインライブ特設サイト




 4Gamerへ寄稿させていただくのは初めてとなります。「天穂のサクナヒメ」の音楽を担当いたしました,大嶋啓之と申します。
 このたびは「天穂のサクナヒメ オンラインライブ 奏祭 ―かなでまつり―」のレポート記事のご依頼をいただきまして,作曲者として見どころや舞台裏を解説させていただければと思います。
 冒頭から大げさな物言いで恐縮ですが,このオンラインライブが配信される2時間弱という時間は,私にとって人生の最高の瞬間なのではないかと感じています。これほどまでに幸運に幸運が重なって実現したイベントは,今後そうそう起こることはないと思うからです。

 最初にして最大の幸運は,なんといっても「たまたま依頼を受けて楽曲を制作したゲームが,日本中で話題になるほどのヒット作になった」ということ。そして「音楽も評価されてライブイベントを企画していただけた」こと。最後に「アレンジアルバムの方向性を実現し,その参加者に出演していただけた」ということです。
 アレンジアルバムがあるのなら,その曲を演奏するのはおかしなことではないのでは……? と思われるかもしれませんが,そのアルバム「天穂のサクナヒメ 実演楽曲集 奏 ―かなで―」は企業から出た公式な商品ではなく,私が許諾を取って制作・プロデュースを担当した二次創作,言わば同人作品ですから。
 サクナヒメの楽曲を演奏して動画を公開してくださる方がたくさんいたことから着想を得て,「打ち込みの原曲を生演奏すること」をテーマとしたアルバムを構想し,演奏していただけそうな方をお誘いしました。その中には和楽器のプロもいれば,ゲーム音楽演奏を趣味とする同人・アマチュアの方もいます。プロ・アマが垣根なく参加する同人CDという形態が,もともとインディーズゲームとして開発されたサクナヒメのアレンジアルバムとしてもふさわしいのではと考えていましたが,まさか企業主催のライブイベントでその理想を実現していただけるとは思ってもみませんでした。

 おかげさまで曲調・出演者とも非常にバラエティに富んで,なかなか前例のない興味深いライブイベントになったのではないかと感じています。ぜひお楽しみいただければ幸いです。


1.「静 ―寿舞―」(演奏:ファミ箏)


 ゲーム内で拠点となる「我が家」の冬の夜に流れる曲です。ゲームで初めてこの原曲を聴いた方の中には,これまでの我が家の曲とはずいぶん雰囲気の異なる曲が流れてきて,「何かイベントでも始まったのか?」と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。
 最初は,もう少し楽器数の多い曲を作っていたのですが,冬の夜の冷たさ,静けさを表現してほしいとのことで何度もリテイクを受け,結果的に箏と最小限の打楽器だけというシンプル極まりない編成の曲になりました。打ち込みでは音色の貧弱さを補おうとして手数が多くなりがちで,ここまでシンプルにするのは勇気がいるのですが,それだけ印象にも残りやすく,気に入ってくださった方も多いようです。
 とくに箏奏者の方にとっては弾いてみたくなる曲のようで,Twitterで演奏動画を上げてくださった方がいました。それが和楽器でゲーム音楽を演奏する団体「ファミ箏」の代表の沖政一志さんで,そのご縁から連絡を取らせていただき,「奏 ―かなで―」の制作にも大きく関わってくださいました。
 今回のライブの「静 ―寿舞―」は,その沖政さんによるアレンジを,同じくファミ箏のメンバーである神谷 舞さんと平野寿里さんに演奏していただきました。打楽器すらもなく純粋に箏のみというシンプルな曲だけに,ゲームと生演奏の差異がはっきりと感じられます。また,あえてこの曲を1曲目に持ってきたことで,これからどのようにゲーム内の音楽が演奏されていくのか,期待が広がっていくのではないでしょうか。
 二張の箏が奏でるハーモニーの妙に,ぜひ耳を傾けてみてください。

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2.「朧 ―おぼろ―」(演奏:太田 豊,大賀悠司)

3.「祓 ―はらえ―」(演奏:太田 豊,三浦元則,音無史哉)


 続いてはゲーム内で冒頭から流れている,雅楽をイメージした二曲「朧 ―おぼろ―」と「祓 ―はらえ―」を,本職の雅楽演奏家・太田 豊さんのアレンジでお送りします。
 このオンラインライブの収録は私も立ち会いに行きましたが,狩衣と烏帽子を身につけた正装で雅楽を演奏している姿を見て,「これは本当にゲーム音楽のライブイベントなのか……?」と自分でも目を疑うほどでした。
 私がイメージを頼りに作った曲が太田さんのアレンジと演奏によって神秘的に昇華し,雑然とした現実の世界から幽玄な雅楽の世界へと一瞬にして誘われます。幻想的な映像ともあいまって,まるで麓の世から頂の世へと一本の浮橋がかかるような印象を与えてくれます。
 「朧 ―おぼろ―」ではファミ箏に所属する大賀悠司さんが尺八を務め,「祓 ―はらえ―」では太田さんが龍笛,三浦元則さんが篳篥(ひちりき),音無史哉さんが笙(しょう)を務める合奏形式となります。
 また,曲中に登場する金属的な音色は仏壇でよく目にする「おりん」という仏具で,太田さんの地元の富山県高岡市のメーカーで開発されたおりんの楽器というものだそうです。涼やかな余韻が雅楽の音色と調和し,太田さんの個性を生かした独特の世界観が表現されています。
 ちなみに,「奏 ―かなで―」に太田さんをお招きできたことについてはエピソードがありまして,「この2曲をどなたかに演奏してほしいけれど,お願いできそうな方が見当たらない」「雅楽に詳しい方にツテがある方はご一報を」と私がブログに書いたところ,それを読んだ4Gamer編集部の方より太田さんをご紹介いただいたという経緯があります。あのときの連絡がなければこの演奏もなかったかと思うと,本当に貴重なご縁を作っていただけて,ありがたく思っています。

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4.「颪 ―おろし―」(演奏:しゃみお,太田 豊)


 ここまでがっつり和風の曲が続きましたが,ここで雰囲気を変えて序盤のダンジョン曲「颪 ―おろし―」をお送りします。
 サクナヒメの楽曲を作るにあたってゲーム開発元のえーでるわいすからは,「和風」であるとともに「ゲームミュージックらしさ」も前面に出してほしいという要望がありました。とくにダンジョン曲,ボス曲ではアクションを盛り上げる小気味良さ,耳に残るフレーズを意識して制作しています。
 「颪 ―おろし―」はその中でも,プレイヤーが最初に聴くダンジョン曲であり,初めて探索していくワクワク感と共に強く印象に残っている方も多いのではないでしょうか。
 そしてこの曲をいち早くアレンジして動画を上げてくださったのが,ヴァイオリン奏者で同人音楽家のhiyamaさんです。原曲に新たな解釈を加え,ヴァイオリンの美しい音色やカッコいいアドリブの入ったアレンジは非常に素晴らしく,「この曲を形に残さないのはあまりにもったいない!」と私が感じたことから,アレンジアルバムの制作を決意した,という経緯があります。
 今回のライブでもhiyamaさんの演奏を楽しみにしていたのですが,残念ながら参加はかなわなかったため,楽曲のアレンジのみという形になりました。しかし新たに太田さんと三味線奏者のしゃみおさんが演奏に参加し,アレンジ版にはなかった和楽器が加わることになりました。
 太田さんは雅楽のほかにも造詣が深く,「奏 ―かなで―」の完成品をお送りしたところ,とくにこの「颪 ―おろし―」を気に入っていただけて,「ぜひ演奏してみたい」と仰っていただいていました。今回こうした形で実現できて良かったです。
 しゃみおさんについては今後もたくさん登場するので,後ほどあらためてご紹介します。

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5.「桜 ―賀明寿舞―」(演奏:ファミ箏)


 ここから怒濤のファミ箏ゾーンに入ります。先ほどの繰り返しになりますが,ファミ箏の皆さんには「奏 ―かなで―」の制作においてたいへんお世話になっており,アルバム全17曲のうち7曲も演奏していただきました。アルバム発売後には「ファミ箏のオンラインコンサート vol.2『天穂のサクナヒメ』」も開催していただいたり,また今回のライブイベントにもご出演いただいて,そのたびに新規アレンジ曲が増えていき,現在では12曲ものレパートリーを持っていらっしゃいます。
 和楽器の専門家集団であり,かつゲーム音楽に造詣の深い皆さんにアレンジ,演奏していただけるのは本当に光栄なことで,私自身もたくさんのことを学ばせていただいています。
 「桜 ―さくら―」は我が家の春の夜に流れる曲です。春の曲は童謡・唱歌のような素朴なメロディにし,昼はにぎやかで生命力にあふれるイメージで作りましたが,夜は一転してしっとりと穏やかに,夜桜を見上げているような雰囲気を意識しました。
 演奏においては箏のみの「静 ―寿舞―」と比べ,十七弦箏,三味線,尺八と音色は増えていますが,それでも最小限の編成で成り立たせることを大切にしたそうです。個々の楽器の響きを楽しむだけでなく,音のない隙間も味わうというところに,和楽器ならではの侘び寂びが感じられますね。
 「静 ―寿舞―」や「桜 ―賀明寿舞―」などアルバムに収録されている曲につきましては,「奏 ―かなで―」公式サイトにファミ箏のインタビュー記事を掲載してありますので,そちらも合わせてご覧いただくとより深く知ることができます。


6.「蛍 ―ほたる―」(演奏:ファミ箏)


 アルバムには収録されていない,今回のライブイベントで初披露となる新規アレンジ曲です。我が家の夏の夜の曲「蛍 ―ほたる―」を,先ほどの編成に尺八,篠笛を加えてお送りします。
 明るくお祭り感のある昼の曲に対して夜の曲はおしゃれな感じに編曲しましたが,こうして和楽器で演奏されることで,ぐっと格調高い曲に生まれ変わりました。短い曲ですがとても耳に心地良くて,ずっと聴いていたくなりますね。とくに沖縄の三線を思わせるような三味線のフレーズが気に入っています。
 1コーラスが終わったあと突然3拍子になり,さらにそのあと秋の夜の曲「芒 ―すすき―」につながって終わるという面白いアレンジで,沖政さんの遊び心が感じられます。また,これで我が家の四季の曲がすべて演奏されたことにもなり,個人的にも満足感がありました。


7.「標 ―しるべ―」(演奏:ファミ箏)


 ここからは部屋を変えて大編成での演奏となります。そしてここからの2曲もまたアルバム未収録の新規アレンジ曲です。
 「標 ―しるべ―」はフィールドで流れるBGMとしてゲームの最初から最後まで耳にする曲です。ゲームをプレイした方にとっては「田植唄の第二主題が流れている曲」としてもおなじみかもしれませんね。長く聴くことになるので耳障りにならないようにと,大きなメロディを中心にのんびりとおおらかな曲にしましたが,演奏するとなると間延びした感じになりかねず,アレンジはやりにくいのではと思っていました。
 しかしそんな心配はまったく杞憂だったようで,それぞれの楽器が非常にいきいきと感じられる雄大な演奏となっています。とくに聴きどころは2コーラス目で,原曲にはない「田植唄の第一主題」を尺八が奏で,そのあと三味線と箏が休んで十七弦箏と尺八,篠笛だけになります。ヒノエ島を一歩一歩踏みしめて歩いていたサクナが,ちょっと足を止めて来た道を振り返り,三味線と箏が加わったところからまた歩き始めていく。そんなストーリーが思い描けないでしょうか。


8.「谺 ―こだま―」(演奏:ファミ箏)


 この曲は三味線を担当されている田辺 明さんのアレンジによるものです。正直に言って,この曲をアレンジしたいと言われたときには,「こんな変拍子だらけの難しい曲をやるんですか!?」とびっくりしてしまいました。
 詳しく解説すると非常に長くなってしまうので割愛しますが,基本の拍子が5/8+6/8,さらにサビのあとの展開部は変則的な7拍子という難解な曲で,あまりに演奏しにくいためかアレンジアルバムでも誰も手を付けなかったという,いわくつきの曲です。誰もやらないなら自分でアレンジしようかなとも思ったくらいなので,今回こうしてアレンジしていただけることになってとても嬉しかったです。また,これによってダンジョン曲もすべてアレンジされたことになり,自分としても満たされた気持ちになりました。
 最前列で箏を弾いているのが代表の沖政さんです。非常に濃密な曲となっていてすべての楽器に聴きどころがあり,一つ一つ挙げていったらキリがないのですが,面白い点としては原曲に入っている効果音を箏や三味線で再現しているところでしょうか。森のダンジョン曲ということで木々の枝が擦れるような音をイメージし,原曲ではシェイカーやウッドブロックなどの打楽器を使っているのですが,それを箏の弦を擦るように弾いたり,三味線の撥を細かく動かすことで表現しています。
 個人的には,ベースの動きを担当される十七弦箏に痺れました。映像でも手元が多く映っていて,上半身を傾けてめいっぱいに弾く姿は見応えがあります。演奏されている中島ひかるさんは,昨年のくまもと全国邦楽コンクールにおいて最優秀賞・文部科学大臣賞に輝くなど,現在とても勢いに乗っている方です。
 なお,この曲の拍子について詳しく知りたい方は,手前勝手ではありますが私のブログ(「Perfect Vanity」)に全楽曲解説記事がありますので,そちらもご覧いただければと思います。


9.「憩 ―いこい―」(演奏:ファミ箏)


 ゲーム内では素材の採取ポイントで流れる,ストリングスのピチカートやマリンバのコロコロとした音色が可愛らしいBGMです。
 「奏 ―かなで―」を制作するにあたって,沖政さんからアレンジしたい曲のリストをいただいたときに,この曲が入っていたことを意外に感じました。曲的には派手な部分がなく,メロディ以外はそれほど和風の印象も強くない曲だからです。しかし「この曲を和楽器でやってみたい」という強い意欲があったそうで,完成したアレンジもとても心地良く柔らかな印象の曲になりました。とくに原曲でのギターの裏打ちリズムを三味線で再現しているところは,何気なく弾いているように見えて実はけっこう難しいことをしているそうです。
 ちょうど一年前にアルバム制作のツイートでファミ箏の参加を発表するとともに,ホールでこの曲を演奏している動画を貼り付けたところ,のべ2万回以上も再生され,非常にたくさんの人にアルバムの存在を知っていただけました。そういう面でも思い入れの深い曲です。


10.「汀 ―みぎわ―」(演奏:ファミ箏)


 水のダンジョンで流れる曲で,自分の中では曲としての美しさはこのゲームの中でも随一ではないかと思っています。ダンジョン曲はそれぞれテーマに基づいて作っていて,基本的にはアクションゲームらしいテンポ感を大事にしていますが,この曲だけは例外としてピアノとストリングスによる流麗な雰囲気を表現しています。ファミ箏版でも,その空気感を大切にアレンジしていただきました。
 この曲の聴きどころは私が挙げるまでもなく,誰もが展開部の尺八ソロに一聴した瞬間に心をつかまれるのではないでしょうか。箏と三味線の合奏を背景に,激しく水流が渦巻くような怒涛のソロは圧巻で,思わず息をのむようなカッコよさがあります。アレンジだからこそ入れられたアドリブというところもありますが,作曲者としてはゲーム内のオリジナルでもこういったことをやってみたかったなと素直に思いました。
 尺八の神永大輔さんはファミ箏のほか和楽器バンドでも活躍される人気尺八奏者で,彼のアドリブは神タイムと呼ばれているそうです。素晴らしい神タイムを映像とともにたっぷりとお楽しみください。

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11.「盛 ―さかり―(盛夏 ―せいか―)」(演奏:京バンド)


 小休止を挟み,ここからは和楽器以外でのアレンジ曲が3曲続きます。まずは名古屋近辺で活動されている4人組アコースティックバンド,京バンドの皆さんによる,夏の昼の曲「盛 ―さかり―」と,夜の曲「蛍 ―ほたる―」をつなげて1曲にアレンジした「盛夏 ―せいか―」という曲をお送りします。
 「天穂のサクナヒメ」は和風アクションRPGではありますが,楽曲については必ずしも和楽器だけというわけではなく,ギター,ベース,キーボード,ドラムスといった4リズムも多用していますし,自分の好みでアイリッシュなどの民族楽器も取り入れています。アレンジアルバムにおいても,必ずしも和楽器だけに偏るのではなく,さまざまな音色やジャンルを交えて制作したいと考えて,以前に私と同じアルバムに参加したご縁があり,ゲーム音楽の演奏経験が豊富な京バンドさんにアレンジをお願いしました。
 「盛 ―さかり―」はお祭り感のある笛のメロディやラテンパーカッションなども入った熱い曲で,思わず体が動いてしまうような2拍子の軽快なリズムが特徴的です。一方で「蛍 ―ほたる―」に入るとテンポ感が半分になって雰囲気が変わる,という点は先ほどもファミ箏のアレンジで述べたとおりです。
 聴きどころは「蛍 ―ほたる―」の終わり際のオリジナル展開で,ベースとフルートが田植唄のフレーズを交えながら,再び「盛 ―さかり―」に戻っていきます。その後の手拍子の部分は,ぜひ皆さんも画面の前でご一緒にお願いします(笑)。

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12.「戦 ―いくさ―」(演奏:CLADDICT Ensemble)

13.「縁 ―えにし―」(演奏:CLADDICT Ensemble)


 クラリネットのみの編成でさまざまな楽曲を演奏しているCLADDICT Ensembleの皆さんによる,砦のダンジョン曲「戦 ―いくさ―」,心温まるイベントシーンの曲「縁 ―えにし―」の演奏です。「奏 ―かなで―」では1曲あたり2分ほどのメドレー形式でしたが,今回は2曲をフルサイズでたっぷりと演奏していただきました。
 お名前を知ったきっかけは,こちらもTwitterで,ちょうどアレンジアルバムの構想を考えていたときに「ヤナト田植唄」のクラリネットアレンジのTweetを見かけて,それならぜひ収録させていただけないかとお声がけしました。
 一口にクラリネットといってもさまざまな種類があって,高い音の出るEs Clarinetと一番低い音のContrabass Clarinetとでは大きさもまるで異なり,迫力のある低音が勇ましさを奮い立たせる「戦 ―いくさ―」,高音の甘いメロディが染み入る「縁 ―えにし―」と,まったく印象の異なる曲を見事に表現されています。
 「縁 ―えにし―」は原曲もアイリッシュなホイッスルによるメロディで,それがクラリネットアンサンブルになると和風の要素はどこにもないように感じられるかもしれませんが,メロディには田植唄の第二主題が使われており,サクナヒメの楽曲でしかあり得ないということがお分かりいただけると思います。
 2曲とも個人的に注目していただきたいのは内声の動きで,原曲の意図をしっかりと汲み取ってクラリネットに乗せていただいています。目立つメロディとベースの間で意識しにくいところかもしれませんが,映像を見ながら一本一本のクラリネットがどこを演奏しているかを感じていただけると,より深く楽曲を理解できるのではないでしょうか。

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14.「焔 ―ほむら―」(演奏:しゃみお,大賀悠司,うさぎいぬ)


 和太鼓奏者のうさぎいぬさん,三味線奏者のしゃみおさん,ファミ箏の大賀さんの3人で奏でる火山のダンジョン曲「焔 ―ほむら―」です。お面をつけた怪しげな二人組に挟まれているように見えますが,サクナヒメ的にお面をつけるのは正しいので問題ありません(笑)。
 この曲はなんといっても和太鼓が主役です。ダンジョン曲の中でも火山ステージは打楽器メインにしたいと考え,和太鼓を激しく打ち鳴らす力強い曲を目指しました。ゲームでは打ち込みなのでそこまで音色に説得力を持たせられませんでしたが,アレンジアルバムではぜひ生演奏にしたかったので,同人音楽で活動する和太鼓奏者のうさぎいぬさんに連絡を取り,参加していただきました。アルバムではうさぎいぬさんのアレンジで和太鼓に特化した曲になっていますが,今回のライブでは原曲の「焔 ―ほむら―」をベースに,和太鼓,三味線,尺八,篠笛を演奏していただいています。
 聴きどころの解説をしようにも,すべてが聴きどころと言っていいほどのカッコいいセッションですが,一つ挙げるなら中盤のソロパートでしょうか。原曲のループ間を長めにとって,和太鼓と三味線に自由に弾いていただく空白部分を設けました。一応,打ち込みで「ある程度こんな感じ」というサンプルは渡しましたが,基本的に奏者にお任せしました。
 とにかくこの曲については「自分のやりたかったことが実現できた曲」という感じで,とても満足しています。現時点で決まった話は何もありませんが,もしまたサクナでこういった曲を作ってほしいというオファーをいただくことがあったら,積極的に生楽器を取り入れていきたいですね。

画像集 No.008のサムネイル画像 / 作曲家・大嶋啓之氏による「天穂のサクナヒメ オンラインライブ 奏祭 ―かなでまつり―」全曲解説を掲載。配信チケットの販売は2月28日21:59まで(配信は同日23:59まで)


15.「怨 ―うらみ―」(演奏:ヌビア)


 ゲーム後半のボス戦曲「怨 ―うらみ―」をhiyamaさんが魔改造アレンジし,それをさらに超絶チェロ奏者ヌビアさんが演奏するという,非常にぜいたくな曲です。
 ヌビアさんは,しゃみおさんとユニットを組んでいまして,そのユニットにもアレンジと演奏を担当していただいていますが,今回のライブではしゃみおさんと同様に個人としても参加していただいています。
 この曲は元からトリッキーな構成で,基本は4拍子でありながら,ところどころで3拍子になったり,楽器編成やリズムも尖っていたりと,全楽曲の中ではかなり異色な曲となっています。しかし,hiyamaさんの曲想はさらにそれを上回り,ピアノもベースもギターも荒ぶった上でヴァイオリンが暴れまわるという,とんでもない曲に生まれ変わっています。正直,最初にアレンジのラフが送られてきた時点で言葉が出なかったですね。
 こういう(いい意味で)ぶっとんだ曲はヌビアさんも好みそうだなあと思っていたら,案の定チェロも荒ぶっていて,演奏を見ていて思わず笑いがこみあげてしまいました。
 100%カッコいいことが約束された曲ですが,それでもあえて120%を望むとするならば,hiyamaさんの生演奏もぜひここに加えたかったです。ヌビアさんと差し向かいで演奏が始まったら,きっとお互いアドリブバトルに発展して,すさまじい音楽の殴り合いが見られたのではないか……と,勝手に妄想しています。それも,叶うならばリアルに観客の皆さんの前で。どなたか企画してみませんか?(笑)

画像集 No.009のサムネイル画像 / 作曲家・大嶋啓之氏による「天穂のサクナヒメ オンラインライブ 奏祭 ―かなでまつり―」全曲解説を掲載。配信チケットの販売は2月28日21:59まで(配信は同日23:59まで)


16.「暴 ―あばれ―」(演奏:しゃみお,ガーディアンフォース)

17.「魁 ―かしら―」(演奏:しゃみお,ガーディアンフォース)


 序盤のボス戦の曲「暴 ―あばれ―」と,対石丸戦専用曲の「魁 ―かしら―」。二つのボス戦曲をしゃみおさんと4人組インストバンドのガーディアンフォースによる演奏でお送りします。
 ここであらためて,しゃみおさんについて紹介させていただきますと,凄腕の三味線奏者でありながら現時点で25万人もの登録者を持つYouTuberでもあり,ゲーム音楽やアニソンなどを三味線だけで演奏する動画で人気を博しています。アレンジアルバムを作るにあたってぜひ参加していただければと思い,コンタクトを取ってお引き受けいただきました。
 当初は「魁 ―かしら―」も三味線だけで演奏する形を考えていたのですが,転調する曲は不向きとのことで,それならばバンドとの共演という形にしようと考え,YouTubeにゲーム音楽のバンドアレンジ動画を投稿しているガーディアンフォースさんにコンタクトを取り,参加していただくことになりました。
 今回のライブでは「暴 ―あばれ―」も新しくアレンジしていただき,三味線+ロックバンドの爽快なアレンジでボス戦を2曲続けてお楽しみいただけます。アレンジは,さすがロックバンドといったところで,各楽器に見せ場を作るソロ回しは聴いていても楽しいですし,映像面でも動きが大きくて見応えがあります。とくにバンドではあまり動くイメージのないキーボードがぐるぐる動くという,なかなか珍しいアクションも見られます。
 アルバム制作時は別々に収録したデータをミックスしていただいて完成させたので,楽曲以外でのコラボ感は薄かったのですが,こうしてライブで実際に演奏している姿を見ると,自分が声をかけた二組のアーティストが息を合わせて一つの曲を作り上げていくことに深い感慨を覚え,貴重な機会をいただけたことをあらためて実感しました。

画像集 No.010のサムネイル画像 / 作曲家・大嶋啓之氏による「天穂のサクナヒメ オンラインライブ 奏祭 ―かなでまつり―」全曲解説を掲載。配信チケットの販売は2月28日21:59まで(配信は同日23:59まで)


18.「樹 ―龍神賀明光寿舞―」(演奏:ファミ箏)


 サクナヒメの全楽曲の中でも,とくに多くの人からご好評いただいたラストダンジョン曲「樹 ―いつき―」をファミ箏のアレンジでお送りします。
 私は普段から自分の作品の評判等は見たりしないのですが,それでもツイートやコメントなどでこの曲の人気が高いことは伝わっていました。ラストダンジョンということで,もちろん曲自体にも力を入れましたが,そこに至るまでのストーリーの流れも非常に熱く,その相乗効果でより深く印象に残ったのではないでしょうか。
 当初は文句ばかり言っていたサクナが人間達と息を合わせるために歌った田植唄が,最後の戦いに臨むにあたって豊穣神を称える田楽として歌われる。その決戦の地で田植唄をアレンジしたBGMが流れてくるという……。あらためて考えてみても,とても「エモい」流れが作れたのではないかと思います。嬉しいことに「みんなで決めるゲーム音楽ベスト100」というランキングでは,2020年の新曲部門で1位に輝きました。応援いただきありがとうございます。
 そんな「樹 ―いつき―」もぜひアレンジアルバムに収録したかったので,沖政さんにファミ箏でのアレンジをお願いして演奏していただきました。ドラムがないため原曲とはまた違った趣になりますが,箏と三味線の弦をはじく音がビートを生み出し,前へ前へと進んでいく躍動感を与えています。中でも目を引くのが十七弦箏で,原曲のベースに相当する低音を力強く押し出し,曲全体のグルーヴ感を支えています。低音の尺八から高音の篠笛までレンジも幅広く,まさに全員の総力戦で難関に挑んでいるという姿が心を打ちます。
 素晴らしいアレンジと演奏をしていただき,本当にありがとうございました。


19.「龍 ―みずち―」(演奏:3×4×S)


 ついに始まる最終決戦。邪悪な大龍との戦いを描いた重厚なラスボス曲を演奏していただくのは,しゃみおさんとヌビアさんによる音楽ユニット,3×4×S(さしす)です。
 三味線奏者とチェロ奏者という一見何の接点もないようなお二人ですが,高音の撥弦(はつげん)楽器である三味線と低音の擦弦(さつげん)楽器であるチェロがお互いにないものを補い合い,幅広いサウンドメイキングによって唯一無二の音楽を生み出されています。これまでにリリースしたアルバムが配信サイトでランクインするなど,海外でも高い評価を受けていらっしゃいます。
 しゃみおさんに「魁 ―かしら―」の演奏を依頼するときに,このユニットの存在を知り,3×4×Sの音楽性でラスボス曲「龍 ―みずち―」をアレンジしていただいたらどうなるだろうと強く興味が湧きまして,ヌビアさんにコンタクトを取って依頼させていただきました。出来上がった曲はまさに3×4×Sワールドといった感じで,EDMのリズムや分厚いシンセ,宗教的なコーラスを背景に,鋭い三味線と美しいチェロの音色が交錯するという,ほかに類を見ない楽曲に昇華しています。癖の強い原曲をもしっかりと3×4×Sの曲にしてしまうところに,卓越したセンスを感じますね。
 とくに1コーラスが終わってオリジナル展開に入ってからの三味線とチェロの応酬は痺れます。しゃみおさんが演奏している姿を見て笑顔を浮かべるヌビアさんが本当に楽しそうで,お互いに対するリスペクトや信頼が感じられて胸が熱くなりました。

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20:「ヤナト田植唄・巫 ―かみなぎ―」(歌唱:朝倉さや,演奏:ヌビア,大賀悠司,うさぎいぬ)


 オンラインライブもとうとう最終盤へ。クライマックスを飾るのはもちろんこの方,「天穂のサクナヒメ」の歌姫こと朝倉さやさんです。
 ゲームのエンディングに流れる「ヤナト田植唄・巫 ―かみなぎ―」を熱唱し,その朗々とした歌声で多くのプレイヤーの心を震わせ,壮大なストーリーの完結とともに感動の涙を誘いました。朝倉さんご自身のチャンネルで披露されたことはありますが,公式な場でこの唄を歌うのは初めてで,皆さんの前で聴いていただける機会が来ることを,私もずっと楽しみにしていました。4年前に歌を収録した頃には,まさかこんなヒット作になるとは思いもしませんでしたが,サクナヒメの音楽が評価され,こうしてオンラインライブまで開催できるようになったのも,朝倉さんの歌唱の力によるところが大きいと感じています。
 さらに今回は朝倉さんだけでなく,尺八と篠笛に大賀さん,和太鼓にうさぎいぬさん,チェロにヌビアさんと,3人の奏者が加わったスペシャル編成となっています。民謡に笛と太鼓は自然な取り合わせですが,そこにチェロが加わるのがこのイベントらしく,アレンジアルバムで目指した自由な音楽の形が取り入れられていて嬉しかったです。
 伸びやかで生命力にあふれる歌声,それを支える尺八と篠笛,温かみのある低音のチェロ,力強くも軽快な太鼓。なかなか見られない編成でお送りする渾身の田植え歌をたっぷりとお楽しみください。

画像集 No.012のサムネイル画像 / 作曲家・大嶋啓之氏による「天穂のサクナヒメ オンラインライブ 奏祭 ―かなでまつり―」全曲解説を掲載。配信チケットの販売は2月28日21:59まで(配信は同日23:59まで)

アンコールの解説はこちら

21.「蕾 ―つぼみ―」(演奏:ファミ箏)


 最後にもう一曲ということで,再びファミ箏の皆さんによる「蕾 ―つぼみ―」をお送りしてフィナーレとなります。コンサートが冬の夜の曲「静 ―しずか―」で始まり,そして冬の昼の曲「蕾 ―つぼみ―」で終わるという構成は粋な演出ですね。
 「我が家」のBGMは同じ曲を昼と夜でアレンジを変えています。この曲では箏の伴奏は「静 ―しずか―」に似ていますが,メロディは尺八が担当し,三味線や十七弦箏も加わって厚みを加えています。沖政さんのアレンジでは2コーラスめからは音数を減らし,時間経過や季節の移ろいという変化を表現されています。
 曲の最後では3人の尺八奏者がそれぞれに風の音色を表現し,冬から春へと季節が移ろいゆくさまを描いて演奏は終わります。


 この記事を書くためにオンラインライブの映像を最初から最後まで何度も見返しましたが,あまりにも内容が濃密でバラエティに富んでおり,最後まで見ると最初のほうの記憶が薄れてしまうため,またもう一度最初から見直したくなってしまい,執筆にも想定以上の時間がかかってしまいました。
 冒頭にも書いたとおり,私にとっては一生に一度の晴れ舞台と感じていて,2時間弱にも及ぶコンサートを言葉を尽くして解説したいと思うあまり,確認してみたら全部で1万3000文字を超える長大なレポートになってしまいました。ここまで長々とお付き合いいただきまして,誠にありがとうございました。
 最後になりますが,あらためまして今回のライブを企画していただいたスタッフの皆様,ご出演いただいたアーティストの皆様,そして応援いただいたファンの皆様に心より御礼申し上げます。

大嶋啓之


『天穂のサクナヒメ オンラインライブ
奏祭 ─かなでまつり─』


本編告知映像


■オンラインライブ 本編放送
2022年2月19日(土)20:00開演

※アーカイブは,2022年2月28日(月)23:59までご覧になれます。
※本公演はオンラインのみでの配信となります。
※本公演では事前収録した映像を放送いたします。


■チケット情報
オンラインチケット:3970円(税込)
一般オンラインチケット販売日:2021年12月1日(水)0:00〜2022年2月28日(月)21時59分

チケット購入・配信サイト e+(イープラス)streaming+
https://eplus.jp/sakuna-online/

■出演者
大空直美(MC ※声の出演のみ),朝倉さや,ファミ箏,3×4×S,太田豊(龍笛・おりん・その他),三浦元則(篳篥),音無史哉(笙),ガーディアンフォース,うさぎいぬ,CLADDICT Ensemble,京バンド,hiyama(アレンジ)

オンラインライブ特設サイト
https://www.4gamer.net/music/kanadematsuri/

オンラインライブ公式Twitterカウント
https://twitter.com/kanadematsuri

■主催,企画,制作
Aetas株式会社

■協力
株式会社マーベラス,えーでるわいす

・オンラインライブ限定グッズの再販売が開始

グッズ再販売期間:2022年2月14日(月)12:00〜2022年3月31日(木)23:59
※在庫がなくなり次第販売終了

『天穂のサクナヒメ オンラインライブ 奏祭 ─かなでまつり─』限定グッズ商店
https://kanadematsuri.stores.jp/

長袖Tシャツ(S,M):4200円(税込)
画像集 No.014のサムネイル画像 / 作曲家・大嶋啓之氏による「天穂のサクナヒメ オンラインライブ 奏祭 ―かなでまつり―」全曲解説を掲載。配信チケットの販売は2月28日21:59まで(配信は同日23:59まで)

手ぬぐい:3400円(税込)
画像集 No.015のサムネイル画像 / 作曲家・大嶋啓之氏による「天穂のサクナヒメ オンラインライブ 奏祭 ―かなでまつり―」全曲解説を掲載。配信チケットの販売は2月28日21:59まで(配信は同日23:59まで)

巾着:1600円(税込)
画像集 No.017のサムネイル画像 / 作曲家・大嶋啓之氏による「天穂のサクナヒメ オンラインライブ 奏祭 ―かなでまつり―」全曲解説を掲載。配信チケットの販売は2月28日21:59まで(配信は同日23:59まで)

アクリルキーホルダー:1200円(税込)
画像集 No.018のサムネイル画像 / 作曲家・大嶋啓之氏による「天穂のサクナヒメ オンラインライブ 奏祭 ―かなでまつり―」全曲解説を掲載。配信チケットの販売は2月28日21:59まで(配信は同日23:59まで)

・『天穂のサクナヒメとは』
世界累計出荷100万本突破!(※)本格的なお米づくり体験が話題の和風アクションRPG
鬼が支配する「ヒノエ島」を舞台に豊穣神サクナヒメが大暴れ!
さまざまな「武技」による華麗な連続攻撃と伸縮自在の「羽衣」による縦横無尽な爽快アクションが楽しめる。
そして,本作のもう一つの特徴が「米づくり」。
田起こし,田植え,収穫など一つ一つの工程を丁寧に行い良い米を収穫するほど,豊穣神サクナは強くなる!

パッケージ版がお買い得価格になった『天穂のサクナヒメ BEST PRICE』は好評発売中!
※ 世界累計出荷本数には,パッケージ版の出荷確定本数とダウンロード版およびSteam版(PC)の販売数を含みます。

公式サイト:https://www.marv.jp/special/game/sakuna/


チケットの購入はこちら(2月28日21:59まで)

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