紹介記事
サバイバルホラーの金字塔「バイオハザード」シリーズのナンバリング作品を一挙紹介。洋館事件の前日譚を描く“0”から,最新作“ヴィレッジ”まで
Vol.1:「バイオハザード」の始まりとも言える洋館事件からラクーンシティ崩壊までが描かれる。
- PS4「バイオハザード オリジンズコレクション Best Price」(「バイオハザード HDリマスター」「バイオハザード0 HDリマスター」が収録)
- PS4「バイオハザード RE:2 Z Version Best Price」
- PS4「バイオハザード RE:3 Z Version」
Vol.2:アンブレラ崩壊後も依然として止まない世界各地でのバイオテロ事件が描かれる。
- PS4「バイオハザード4」
- PS4「バイオハザード5」
- PS4「バイオハザード6」
Vol.3:Vol.3:新たな主人公イーサン・ウィンターズとその家族の物語が描かれる。
- PS4「バイオハザード7 レジデント イービル ゴールド エディション グロテスクVer. Best Price」
- PS4「バイオハザード ヴィレッジ Z Version」
ナンバリング9タイトルが3つのセットに分けられて収録されており,バイオハザードの世界にこれまで触れてこなかった人にもオススメの作品となっている。今回は発売を記念して,収録される9タイトルを簡単に振り返りたいと思う。25年にもわたるシリーズの軌跡を感じてもらえたら幸いだ。
「バイオハザード 25th エピソードセレクション」本日発売。ナンバリング作品のPS4版をエピソード別に収録し,Vol.1〜3同時リリース
カプコンは本日,サバイバルホラーゲームシリーズ「バイオハザード」の25周年を記念したお得なパッケージ「バイオハザード 25th エピソードセレクション」の3セット(Vol.1〜Vol.3)を,本日発売した。これまでに発売されたシリーズナンバリング作品のPS4版をエピソード別にまとめて収録したものだ。
※本記事には若干のネタバレ要素が含まれます。未プレイの人は注意してください
「バイオハザード 25th エピソードセレクション」製品紹介ページ
バイオハザード0 HDリマスター
すべての出発点とも言える「洋館事件」の前日譚を描いたのが,「バイオハザード0」。第1作「バイオハザード」ではクリス・レッドフィールドのサポート役として活躍したレベッカ・チェンバースが主人公ということで注目を集めた作品だ。
本作を象徴する特徴的なシステムと言えば「パートナーザッピング」。プレイ中はレベッカと彼女の相棒となる死刑囚のビリー・コーエンの2人を操作するのだが,操作キャラクターを瞬時に変更でき,攻略面においても大きな影響を与えている。
2人を操作できるところから従来の1人操作よりも恐怖感が和らいでいる部分もあるが,シチュエーションによっては1人きりになることもあり,その際に襲ってくる孤独感は本作独特のものと言える。また,列車がメインの舞台ということで,狭い通路でクリーチャーと対峙しなくてはならない点もプレイヤーの頭を大いに悩ませた。
キャラクター人気が高いレベッカだが,実は主人公として操作できるのは本作のみ。バイオハザード0はレベッカの勇姿を堪能できる数少ない作品というのも重要なポイントだろう。
「バイオハザード0 HDリマスター」公式サイト
バイオハザード HDリマスター
1996年にPlayStation向けに発売された第1作バイオハザードはゲームキューブ向けにフルリメイクされており,それをさらにHDリマスター化したタイトルが本作となる。すべての始まりである「洋館事件」が描かれており,バイオハザードファンだけでなく,未プレイの人にも遊んでほしいマストタイトルと言える。
クリス,ジル,バリー,ウェスカー,レベッカといった現在においても高い人気を誇るキャラクターたちの初々しい姿が見られるという意味でも貴重な一本で,強敵の象徴とも言えるタイラントも本作で初登場している。また,弾薬をなるべく消費せず,避けられる戦闘を極力避けるというリソースマネジメントの要素,後年のタイトルにも通じるプレイスタイルはこの頃から確立されており,まさに原点と呼べる作品に仕上がっている。
フルリメイク版ならではのオリジナル要素は多数あるが,その中でも通常ゾンビの上位互換とも言えるクリムゾンヘッドは悪夢というしかないほど凶悪な性能を誇っている。初めてプレイする予定の方は覚悟して臨んでほしい。
「バイオハザード HDリマスター」公式サイト
バイオハザード RE:2
爆発的なヒット作となった第1作バイオハザードだが,ファンの期待に応え,シリーズの確固たる地位を築いた作品が「バイオハザード2」だろう。レオン・S・ケネディとクレア・レッドフィールドが初登場した作品でファン人気も高く,リメイクが熱望されていたタイトルということもあり,本作の開発が発表されたときは全世界のファンが歓喜した。
本作のテーマは「再:新作」。オリジナル版をリスペクトしつつも,さまざまな新要素が追加されており,「ビハインドビュー」で描かれるバイオハザード2の世界は新しい恐怖をプレイヤーに与えてくれた。
また,テーマの1つとしてゾンビの恐怖の再定義がうたわれており,本作のゾンビはただの雑魚敵ではなく,厄介な難敵,恐怖の対象として描かれている。ビハインドビューの臨場感も相まって,相対した時の恐怖や噛みつかれたときの痛々しさは想像以上のものに仕上がっている。
「バイオハザード RE:2」公式サイト
バイオハザード RE:3
RE:2に続く,フルリメイクとして登場したのが「バイオハザードRE:3」だ。物語の舞台はバイオハザードの象徴とも言うべき街「ラクーンシティ」。第1作に続いての登場となるジル・バレンタインはアンブレラの捜査を続けていたが,彼女が街を脱出するまでの過程が描かれる。なお,時系列的にはバイオハザード2よりも少し前から物語は始まる。
本作において最も強烈なインパクトを残した存在が,“追跡者”とも呼ばれるクリーチャーの「ネメシス」だろう。ジルを標的として定め,どこまでも追いかけてくる執拗さには,多くのファンが恐怖を感じたはずだ。もちろん,ジルの脅威はネメシスだけではない,オリジナル版からさまざまな変化を与えられたクリーチャーが彼女を苦しめる。オリジナルの「2」と「3」はとくに人気の高い作品であり,そのリメイクである本作と「RE:2」はぜひとも合わせてプレイしてほしい。
「バイオハザード RE:3」公式サイト
バイオハザード4
シリーズの方向性を大きく変えるきっかけになった分水嶺的作品が「バイオハザード4」だ。それまでの定点カメラを用いたスタイルではなく,キャラクターを背後から映した独特の視点「ビハインドビュー」が初採用されている。なお,このカメラスタイルは「デッドスペース」や「ギアーズ・オブ・ウォー」といった海外の人気シューターにも影響を与えたと言われている。バイオハザード4以前と以後に分かれるくらい,シリーズにとってはターニングポイントとも呼べる作品なのだ。
主人公は数々のバイオハザードシリーズに登場するレオン・S・ケネディ。さらわれた大統領の娘・アシュリーを救うべく,ヨーロッパのとある村を訪れる。本作の特徴は,敵がゾンビではなくガナードという仲間同士の意思疎通が可能な知性を持った生命体であるということ。そのため,ゾンビでは考えられないやり方で攻撃してくるなど,攻略の部分でも過去作にはない要素が持ち込まれている。バイオハザードの歴史を語る上では絶対に避けて通ることのできない傑作だ。
「バイオハザード4」公式サイト
バイオハザード5
バイオハザードシリーズと言えば不気味な洋館や,薄暗い夜の街など,「暗」の要素が強い印象だが,本作は「明」の要素をフィーチャーした異色な作品と言える。
舞台は灼熱の大地・アフリカ。主人公はシリーズ歴戦の強者・クリスと,相棒のシェバ。クリスとシェバは常にタッグで行動し,お互いを助け合う。クリスがピンチの時にはシェバが回復アイテムを使ってくれたり,高いところに登る際にサポートしてくれたりと,タッグであることを強く感じさせる作風となっている。
今回の敵は寄生生物のプラーガに寄生された元人間のマジニ。バイオハザード4のガナードもそうだったが,ゾンビにはない敏捷さを持つほか,集団で襲ってきたり武器を使ってきたりと知性を伴った行動でクリスたちを苦しめる。
また,本作ではクリスの宿敵とも言えるアルバート・ウェスカーとの決着が描かれる。長きに渡るウェスカーとの戦いを見届けるという意味でも,ファン必見の作品と言えるだろう。
「バイオハザード5」公式サイト
バイオハザード6
これまでのバイオハザードシリーズの集大成とも言えるのが,「バイオハザード6」である。レオンとクリスが初共演した作品でもあり,加えて2で登場したシェリーや,ウェスカーの息子であるジェイク,さらにはレオンとの関係性も気になるエイダなど,そうそうたるメンバーが顔を揃える。
ストーリーに関しても,アメリカ,中国,東欧のイドニア共和国という3つの国を舞台としており,7人の主人公,4つの物語で描かれる事件のスケールは過去最大級。極上のホラーエンターテイメントとうたわれており,ただ怖いだけではなく,人間ドラマやメッセージ性を含んだ展開など,あらゆる要素を内包している。また,多人数プレイに対応しており,CO-OPでのオンラインプレイはもちろん,ローカル通信や画面分割などで遊ぶことも可能だ。
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バイオハザード7 レジデント イービル
シリーズの原点である「恐怖」というものを徹底的に追求し,数あるシリーズ作品の中でもトップクラスに怖いと評判を得たのが「バイオハザード7 レジデント イービル」だ。
本作は新たな主人公イーサン・ウィンターズを迎え,新生バイオハザードとして構築された作品で,過去作とはテイストが異なる部分も多い。それを象徴するのが,ナンバリングとしては初となる一人称視点の採用だ。「アイソレートビュー」と命名されたこの視点は,バイオハザードの根源的なテーマでもある恐怖と相性がよく,本編はPSVRに完全対応もしている。シリーズの新たな可能性を提示してくれた。
もちろん,戦闘や探索というバイオハザードにとってマスターピースとも言える要素も健在。とくに戦闘面では,一人称視点を取り入れたことで,より迫力や臨場感を感じられるようになった。クリーチャーが画面いっぱいに襲ってくる恐怖は,一人称視点だからこそ得られるものと言える。なお,本作は過去作とほとんど接点がないのも特徴の1つ。手始めに本作から遊んでみるのもいいだろう。
「バイオハザード7 レジデント イービル」公式サイト
バイオハザード ヴィレッジ
イーサンの物語を描ききるとうたわれ,その結末が世界中のファンに衝撃を与えたのが「バイオハザード ヴィレッジ」だ。タイトルにナンバリングが刻まれていないが,これは初めてバイオハザードシリーズを遊ぶ人にも気軽に遊んでもらいたいという配慮であり,実質的には「8」に相当するタイトルである。
「ヴィレッジ」を語るうえで外せないのが強烈な個性を放つ四貴族の存在だ。長身の貴婦人・ドミトレスクや,巨大な鉄槌を武器に持つハイゼンベルクなど,その存在感は本作の象徴とも言える。また,本作は前作の「7」よりもアクション面が強化されており,「7」が静の恐怖だとしたら,本作は動の恐怖と言えそうだ。
本作はヴィレッジの名の通り「村」が1つのテーマとなっている。イーサンが滞在することになる村が持つ独特の雰囲気や閉塞感などが作中の至るところで感じられるようになっており,筆者は村にいること自体に恐怖を感じるようにもなった。ぜひプレイする際には,もう1人の主人公とも言える村を意識して遊んでみてほしい。
「バイオハザード ヴィレッジ」公式サイト
さて,ナンバリング9作品を一気に振り返ってきたがいかがだっただろうか。バイオハザードシリーズはこれらの作品以外にもさまざまなタイトルが登場しているが,正史に位置づけられるストーリーは本日発売の「バイオハザード 25th エピソードセレクション」に収録される9タイトルを遊べば,ほぼすべて網羅できるようになっている。これまでバイオハザードシリーズに触れていなかった人や,あらためてシリーズを遊んでみたい人は,購入をぜひ検討してほしい。
「バイオハザード 25th エピソードセレクション」製品紹介ページ
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