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んふんふ。10周年の「大なめこ展」開幕レポート。SEIKINさん&なめ先生に,1101種のなめこも大集結
会場では1101種ものなめこが集まる展示などを楽しめるほか,オープン前には巨大ななめこさんをはじめ,ビーワークスのゲームディレクターの河合真吾氏,同社社員でシリーズおなじみのダンボールなめこ氏,大のなめこファンである動画クリエイターのSEIKINさん,そしてなめ先生(SEIKINさんの愛用ぬいぐるみ)も駆けつけた。
本稿ではそれら,なめこ尽くしな1日をお届けしていこう。
晴れやかなテープカットで,大なめこ展がオープン!
原木に生える“なめこ”を収穫する,斬新な育成アプリ「おさわり探偵 なめこ栽培キット」は,2011年6月30日の配信開始から,老若男女を問わず数多くの人に親しまれ,長らく社会現象にもなっていた(※)。
※「なめこ」は当初,ニンテンドーDS用ソフト「おさわり探偵 小沢里奈」のサブキャラクターとして初登場し,それ以降に単独アプリ「なめこ栽培キット」で主役の座を射止めた
それからシリーズ作品を連ねてきたら,あれよあれよと今年で10周年。その節目にふさわしい展覧会が,この大なめこ展なのである。
大なめこ展に足を踏み入れると,華やかな飾りとともになめこたちが目に入る。なめこの大きな像をよく見てみると,2019年7月15日まで営業されていた公式ショップ「なめこ市場 東京本店」の3周年を祝う手描きイラストが。過去の経歴を感じさせる,ベテランなめこである。
来場者は彼に見送られながら会場に入っていくと,続いて10周年記念の装いとなったなめこたちのポップにお出迎えされる。
奥にいる王様なめこのフィギュアも威厳に満ちあふれている。
開場前には,公式Youtubeとしても活躍中のダンボールなめこ氏を司会としたオープニングセレモニーが行われた。
ダンなめ氏に呼びこまれたのは,展覧会の主催者・なめこさんと河合真吾氏。河合氏はディレクターかつグラフィックデザイナーでもあり,シリーズ作品に登場するほぼすべてのキャラクターデザインを手がけてきた,まさに“なめこの生みの親”とも言える存在だ。
この10年間ではなんと「2.2営業日に1匹」というペースで,なめこの新規デザインを生み出してきたのだとか。
次いで,なめこさんも「んふんふ」(なめこ栽培キットは6月30日にリリースから10周年を迎えました。その記念すべき日に展覧会を開くことができて感無量です。これまでアプリやグッズ,マンガやアニメでなめこをかわいがってくださったファンの皆さま,すべてのなめこ栽培家にありがとう。これからもよろしくね!)と温かいあいさつを述べた。
続いてはスペシャルゲストとして,大のなめこファンとしても知られるSEIKINさんと相棒のなめ先生が登壇した。なめ先生はSEIKINさんが8年ほど前にお店で見つけて迎えて以来のパートナーであり,動画チャンネルでもずっと一緒に出続けているレギュラー的存在である。
なめ先生は今回の式典にあわせて,蝶ネクタイでドレスアップされていた。こちらのアイテムは“SEIKINさんのお母さまの手作り品”だそうで,なめ先生のイニシャル「N」もあしらわれている逸品だった。
そしてなめこさんがテープを支えつつ,SEIKINさんと河合氏がハサミを入れてテープカット。大なめこ展が華々しく開幕した。
セレモニー後,ゲスト陣に話を聞くこともできた。
まずは「好きななめこ」について尋ねると,SEIKINさんはノーマルななめこと回答してくれた。なめ先生がまさにノーマル種であり,初めて出会ったときに見た目のかわいらしさに衝撃を受けたとも語ってくれたことから,お気に入りというのもうなずける。ちなみに,なめこさんも(自分自身がそうだから)ノーマルなめこ推しだそうで。
河合氏については“なめこモドキ”が好きだという。またデザイン制作で苦労したのは,クルマや電車に乗っているなめこで,とくに乗り物の資料をたくさん見たりすることが大変だったとか。
そして会場には,そんな乗り物系なめこを含めた全1101種が展示されているので,ぜひ探してみてくださいとコメントをもらった。
式典を終えたら,いざ会場散策へ。先に進むと,アクリル板でかたどられたなめこたちがズラリと出そろっていた。会場内に千種以上も生息しているというだけあって,どこもかしこもなめこだらけ。
ノート風の台紙は,これまたゲーム中のなめこ図鑑仕様になっていた。そこに気付いた人はニヤリとしてしまうことだろう。
その外側には,なめこの10年間の思い出をしたためられるメッセージコーナーがスタンバイしていた。なめこ型のシールにペンで書きこんだら,ペタッと原木に貼ってみよう。
なめこ栽培家の憧れ“無限なめこ収穫ゲーム”にも目を奪われた。
こちらはモニターを指でスワイプしたそばから,どんどんなめこが生えてくるという仕組みなので,延々と収穫していられる。
お隣のエリアは,なめこの活動を知るコーナーだった。
そこには過去のイベントで用いられた記念スタンプや,大なめこ展オリジナルの“パルコアラVer.なめこハンコ”が設置されていた。
なお,スタンプやモニター,メッセージ用のペンなどのそばには,手指を消毒できる感染症対策のアルコールも備えられている。
ついでに本家なめこ(食物)には,アルコールや二日酔いの原因となるアセトアルデヒドを分解するはたらきがある。豆知識にどうぞだ。
壁一面を埋め尽くす“毎菌新聞”も圧巻だ。こちらはこれまでのなめこ関連のニュースを報じてきたもので,読み応えも十分である。
さらにその一角に,ダンなめ氏のパネルも発見できた。ここはどうやら“ダンなめ氏のリアルなデスク”を再現しているようだ。
机上を見てみると,ちょっぴり散らかっている。付箋に包まれたガムも妙にリアリティがある。デスクの横にはダンなめ氏の年表が。目を滑らせたところ,財布や時計を何度も失くしているらしい。
大なめこ展の締めくくりは物販コーナーだ。棚にはかわいらしいマスコットたちが,我々の収穫を待つようにギュッ! っと並んでいる。
さらに壁際には,数えるのを諦めたくなるほどのガチャマシンの姿が。全1101種のアクリルキーホルダーをそろえた圧巻の台数だ。
種類が多すぎて,回してみてもなにが出るのかはまったく予想できそうにないが,そこにワクワクさせられてしまう。
このほか,展覧会はこのご時世とあって「なかなか出向けそうにない」という人たちのために,3Dビューで鑑賞できるオンライン展示も実施予定である。こちらの公開日は7月7日の予定となるので,気になる人は展覧会サイト「PARCO ART」をチェックしておこう。
最後になめこ現在10周年にちなんで,6月30日にシリーズ最新作「元祖 なめこ栽培キット」の配信が開始された。
本作はシリーズ第1弾「おさわり探偵 なめこ栽培キット」と,第2弾「おさわり探偵 なめこ栽培キット Seasons」がブラッシュアップされ,一つのアプリで二つの作品を楽しめる決定版となっている。
大なめこ展で意欲を刺激された人も,現なめこ栽培家も,さらにはなめこ未経験者も。梅雨時のジメジメしがちなこの季節を,かわいらしいなめこたちとともに乗りきってみてはいかがだろう。
「元祖なめこ栽培キット」ダウンロードページ
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元祖 なめこ栽培キット
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(c)Beeworks / SUCCESS
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