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マイスターたちとの物語が舞台でも楽しめる! 黒妖精たちも登場した「舞台『夢職人と忘れじの黒い妖精』」ゲネプロレポート
ジークレストの「夢職人と忘れじの黒い妖精」(iOS / Android)を原作とした,「舞台『夢職人と忘れじの黒い妖精』」が,2024年8月2日〜12日まで東京のシアターHにて上演中だ。本稿では,関係者/マスコミ向けに行われたゲネプロ公演のレポートと,キャスト/スタッフのオフィシャルコメントをお届けする。物語や演出のネタバレとなるような記述,写真が含まれるため,観劇予定の人は注意してほしい。
「舞台『夢職人と忘れじの黒い妖精』」公式サイト
舞台「夢職人と忘れじの黒い妖精」
■期間:2024年8月2日〜12日
■劇場:シアターH(東京)
■メインキャスト(敬称略)
クロウ役:武子直輝
イツキ役:佐野真白
グランフレア役:川上将大
ルージュ役:古谷大和
ノア役:新谷聖司
カイ役:若林星弥
シオン役:熊谷魁人
カミュ役:小野健斗
セブン役:吉原雅斗
ユミル役:梶田拓希
ヴィクトル役:田内季宇
レン役:武本悠佑
ナナシ役:橋本真一
ジョー役:伊勢大貴
エース役:内田将綺
マム役:田中良子
テスタメント役:矢田悠祐
【アンサンブル】
毛利光汰
千枝義人
粂川暁典
平井颯太
■STAFF(敬称略)
原作:「夢職人と忘れじの黒い妖精」(株式会社ジークレスト)
脚本・演出:西田大輔
音楽:TAKA
主催:舞台ゆめくろ製作委員会
※記事内の写真はオフィシャルも含みます
世界探索ギルド「月渡り」と出会い,黒妖精を辿る旅へ
アプリ「夢職人と忘れじの黒い妖精」は,「夢王国と眠れる100人の王子様」と世界観を共有する「夢世界シリーズ」の作品だ。物語には個性豊かな夢職人=マイスターたちが登場し,主人公(プレイヤー)は彼らをサポートするギルドキーパーとして,一緒に旅をしながら絆を深めていく。
本公演では,メインストーリー第1章「記憶の国・レコルド」〜第3章「歓楽の国・グレイブランド」までのエピソードが描かれる。メインストーリーを最初から追体験できるので,アプリをまだ遊んでいないという人でも,スムーズに物語に入れるだろう。
なお舞台でのギルドキーパーは観客(あなた)であるため,通路を使ったり,マイスターから呼びかけられたりする演出が多数用意されていた。これから観劇予定の人は楽しみにしてほしい。
ある日,世界探索ギルド「月渡り」に所属するマイスターのクロウ,イツキ,グランフレアが,ギルドキーパー(あなた)を探してレコルドへやってくる。クロウたちは,かつて共に旅をしていたものの,現在は行方不明となっている「エデン」が残した手紙を頼りに,あなたを探しに来たという。
時を同じくして,世界では黒妖精が関わっていると思われる暴動事件が起きるようになっていた。苦戦を強いられるクロウたちの前に突然現れた黒妖精「ナヴィ」「エヴァン」「ヒンメル」の3人。マイスターに取り憑き,力を貸してくれた彼らは,あなたを「主様」と呼んで……。
公式サイトのキャスト紹介で公開されていない黒妖精が,サプライズ登場する場面では,思わずニヤニヤしてしまった。アプリを遊んでいる身としては,舞台でもマイスター(夢職人)と黒妖精の関係性を楽しめるのがうれしい。
ちなみに,同じく公式サイトでは未公開だった世界ギルド連盟本部のランヌや,レコルド王も登場している。彼らも味のあるいいキャラクターなので,舞台でもマイスター(夢職人)と黒妖精に会えたのはうれしい驚きだった。
旅をするなかで,さまざまなマイスターや,黒妖精関連の事件に遭遇する一行。それを乗り越えるマイスターたちの強さ,そして仲間同士の絆が尊い。そのなかで才能豊かなマイスターたちも,それぞれ悩みを抱えていることが分かってくる。カイとシオンの友情,カミュとセブンの過去,マイスター同士の関係性が語られるシーンもたっぷり用意されていた。
また,ある事情から人間を恨んでいる黒妖精たちと,ギルドキーパー,マイスターたちが,どのように心を通わせていくのかも見どころになっている。舞台を観劇して,あらためてアプリのメインストーリーを読み直したくなった。
メインストーリーを追いかける展開なので,アプリのように個別の恋愛要素は詳細には描かれていないが,いつでもギルドキーパーを気にかけ,声をかけてくれるクロウたちの優しさからしっかり愛情を感じられる舞台となっている。キュンとするシーンもあるので期待してほしい。
マイスターたちの技やバトルでのアクションなど,舞台だからこその演出は必見
「生き絵師」であるグランフレアが生き絵を描く姿や,「月読み師」であるイツキが他国へ渡るための道「ムーンロード」の架かり方を読む様子など,映像で立体的に再現されているので要注目だ。舞台ならではの演出で,とても美しく,マイスターたちはこんな風に活動しているのかなと想像力が刺激された。
また,バトルシーンのアクションも迫力満点だ。マイスターごとに武器も戦い方も異なるため,それぞれの個性が発揮されていて見応えがある。
マイスターたちだけでなく,彼らと対立するキャラクターたちも魅力的な人物ぞろいだ。闇夜の2人こと,ジョーとエースの兄弟は,さまざまな事件を起こす悪党ながらも,どこか抜けていて憎めないかわいさがある。2人の仲のいいやり取りや,コミカルな言動が楽しく,登場するたびに笑ってしまった。
ほかにもミステリアスで存在から目が離せなくなるナナシ,圧倒的な存在感と歌声で強者感が半端ないテスタメント,美しく風格たっぷりで登場するだけで場が引き締まるマム,登場する全員が素晴らしく,何度も見返したくなるような作品だった。
なお当日券は毎公演販売予定とのことなので,気になる人は公式Xで情報を確認してほしい。また,8月11日17:00公演は,DMM TVにてライブ配信も予定されている(チケットは税込4000円)。見逃し視聴やアーカイブ配信もあるので,チケットの販売期間や,配信期間の詳細は,販売/配信ページでチェックしよう(外部リンク)。
さらに,2025年1月29日にはBlu-ray(税込1万2980円)の発売も決定している。8月11日公演の様子が収録されるほか,特典としてメイキング映像や,歌唱楽曲をライブ録音した特典CD,ブックレットが同梱されるとのこと。初回生産限定封入特典は,ランダムブロマイド L判2枚(全14種)だ。商品詳細はこちら(外部リンク)。
TCエンタ2.5次元公式通販の特設ページ(外部リンク)から予約すれば,特典として舞台写真ブロマイドセット(全17種)が手に入るほか,早期予約特典/撮りおろし企画映像配信「悪党罰ゲームを回避せよ!ゆめくろルーレット対決!!」も楽しめる。どちらも注文期間が決まっているので,ご予約はお早めに。
「舞台『夢職人と忘れじの黒い妖精』」公式サイト
■キャスト・/スタッフコメント(オフィシャル)
クロウ役 武子直輝さん
「夢職人と忘れじの黒い妖精」初の舞台化ということで始動した今作。沢山のファンタジーな部分を、観劇されるお客様(ギルドキーパーさん)が楽しめるよう、キャストスタッフ一同、毎日遅くまで一切の手を抜かず稽古をしてきました。
想像力と創造力は稽古において重要ですが、何より今回、舞台「ゆめくろ」をつくりあげるにあたりその力を強く信じる気持ちがとても大切でした。
そして、2.5次元ならではの歌やダンス、殺陣も盛りだくさんで、立体化した「ゆめくろ」の世界観の魅力が沢山詰め込まれています。クロウをはじめとする多くのマイスター達と舞台ゆめくろの冒険をお楽しみ頂ければと思います。
イツキ役 佐野真白さん
今作注目していただきたいポイントは、月渡りの雰囲気です。普段から家族のようであり、一方で背中を預けられる仲間でもある。僕たち自身にも、原作の月渡りの関係性に近いものを感じます。
僕が好きなシーンはやはりイツキを演じるということで、「月読み」のシーンです。劇場入りし、照明や映像が加わることでどのような景色が広がっていくのか、僕自身もとても楽しみです。
全16公演、夢の力を信じて演じます。劇場でお会いできる日を楽しみにしています。
グランフレア役 川上将大さん
今回、グランフレアに焦点が当たるシーンがあります。そのシーンの歌もとても気に入っていますし、映像や照明の演出もすごく繊細で美しく、そういったスタッフさんのサポートのおかげで自然と演技にも感情が乗ります。
それと、プリムスクラブの初登場シーンもとても好きです。音楽がとても壮大で、グランフレアとしてはノリノリになるわけにはいかないのですが、毎回思わず心が踊ってしまいそうになっています。
カイ役 若林星弥さん
舞台『夢職人と忘れじの黒い妖精』は、僕にとって、アクションにソロ歌唱と初めて尽くしの舞台です。特に、マギア・ゼミナールのエピソード回想シーンは、アクションに歌唱に試行錯誤を繰り返し、より良くなるよう一生懸命努めましたので、楽しんでいただけますと幸いです。
1シーン1シーン、キャスト・スタッフ全員のこだわりが沢山詰まった作品ですので、是非劇場で「ゆめくろ」の世界を体感していただきたいです。
カミュ役 小野健斗さん
プリムスクラブが全員揃った華やかさと迫力もそうですし、個人としましてはきらびやかな衣裳に金髪ロング姫カットはとても気に入っています。
マム役の田中良子さんには昔からお世話になっていて、大尊敬している役者さんです。初めて舞台でたくさん絡むことができるので緊張もありますが、一緒に芝居できる時間を大切にバチバチに戦っていけたらと思っています。
もう一役やらせていただくのですが、そこでも歌わせていただきます。作曲のTAKAさんも昔からの知り合いで、最高にかっこいい曲を作ってくださっています。たくさんの見どころがある今作、是非お楽しみに!
ナナシ役 橋本真一さん
派手なアクションシーンや巧みな舞台装置の使い方など、西田さんが生み出す観ていて“滾る”ような演出が満載で、幻想的かつ格好良い作品に仕上がっていると感じています。舞台だからこそ創ることができる表現を通して、演劇が好きな方にも原作が好きな方にも作品の魅力を届けられたらと思っています。
テスタメント役 矢田悠祐さん
暑い時期の熱い稽古を経て、様々な楽しみどころのある作品に仕上がったと思います。
西田さんの演出により、きっとストーリーを知らずに初見で観劇されても楽しめるような、そんな派手なエンターテイメントになっています。個人的な見どころとしては、久しぶりにアクションをすることになりました! テスタメント、無双してます(笑)
劇中の楽曲もジャンルが幅広く、この曲好きだなぁ、となる曲が見つかるかと思います。是非ご観劇にいらしてください!
脚本・演出 西田大輔氏
遂に開幕いたします。この壮大な世界を、俳優・スタッフと一緒に冒険してまいりました。
その世界の中で、肉体が宿り、生きてゆくという意味。それを、必死に体現するチームと出会えたのは、とても幸運です。演劇としての可能性を信じて、真摯に生きます。どうぞよろしくお願いいたします。
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(C)舞台ゆめくろ製作委員会