イベント
木村良平さん,石川界人さん,友常勇気さん出演。トークやミニ朗読劇で盛り上がった「青山オペレッタ」ゲームリリース記念イベントをレポート
サイバード,エイベックス・ピクチャーズ,ABCフロンティアによる青春歌劇団育成ゲーム「青山オペレッタ」(iOS / Android)のリリース記念イベントが,2024年5月23日に都内のanimate hall BLACK(アニメイト池袋本店9F)で開催された。本イベントには,アプリから登場した新キャラクターを演じる木村良平さん(千木清雅役)と石川界人さん(千木琉雅役),さらに演劇コンテンツプロジェクト「青山オペレッタ」の始動時から携わる友常勇気さん(加賀見祥太役)がMCとして出演した。
本稿では,ゲームの内容に沿ったトークや,ここだけのミニ朗読劇が展開されたイベントの模様に加え,木村良平さんと石川界人さんへのインタビューをお届けしよう。
■イベント概要
日時:2024年5月23日(木)
会場:animate hall BLACK(アニメイト池袋本店9F)
出演者:木村 良平さん(千木清雅 役),石川 界人さん(千木琉雅 役)
【MC】友常 勇気さん(加賀見祥太 役)
抽選で集まったファンの大きな拍手に迎えられ,友常勇気さん,木村良平さん,石川界人さんが登壇し,イベントが始まった。
まずは,煌びやかな「青山オペレッタ THE STAGE」の映像を観ることに。友常さんと以前から交流がある木村さんは,「輝いてるなぁ……嫌いだな!」と,仲が良いからこそのお茶目な発言で,会場の笑いを誘っていた。
続いて,自身が演じるキャラクターに関するトークが展開された。木村さんは清雅について,「美しいけれど,演じてみると実は熱い部分がある」こと,そして石川さんは琉雅について,「兄の清雅のこと以外にはそこまで興味がなく,芯の芯は冷たいかもしれない」と話す。お二人の的確なキャラクター紹介に,友常さんは「100点!」と採点し,満面の笑みだ。
清雅たちと同じ99期生である,ほかの新キャラクターも紹介された。どのキャラクターも個性豊かで,キャスティングの豪華さにも興味津々だった様子のキャスト陣。増田俊樹さん演じる真里谷 忍のインパクト大なキャッチコピー「全方位ケンカ外交メンヘラ」を,木村さんはとくに気になっていたようだ(イベントの後半,石川さんが「全方位謝罪」とアレンジする場面も!)。
次は,友常さんが実際にゲームをプレイしながら紹介してくれた。ガチャを引いたり,「バトル」で演出家と戦ったり,「ルーム」で演じる加賀見祥太の会話をみんなで堪能したり……。ゲームをプレイした友常さんは笑顔で,「ゲームで自分の声が聴こえることに感動!」とうれしそうに話し,これまたほっこりとさせられる。
お待ちかねの朗読劇は,祥太がスマホゲーム(青山オペレッタ)のやり方を,千木兄弟に教えてもらうというストーリー。聞くだけでゲームの遊び方が分かってしまうという一石二鳥(!?)な内容になっていた。
千木兄弟は,お互いに似ているキャラクター(どう見ても本人)にメロメロな様子で相思相愛だ。琉雅は,ホーム画面に設定した清雅の生ボイス(横で木村さんが実際にアテレコしている)とイラストに,うっとりしていた。一方の祥太は,ゲーム内の背景に飾られたハト時計のハトに,どうやら心奪われてしまったようだ。クールに見える祥太だが,かわいらしいところが垣間見られた。
ちなみに,祥太役の友常さんはかなり緊張をしていたようで,朗読劇を終えると「汗半端ない! あぁドキドキした!」と,ほほ笑ましい姿を見せていた。
茶目っ気たっぷりながらも,しっかりとゲームをアピールした朗読劇のあとは,キャストの寄せ書き色紙をかけて,会場のファンとじゃんけん大会が行われた。「皆さんに勝つつもりです!」と気合十分な石川さんは,本当に全員に勝ってしまい,ほかのキャストからツッコまれてしまうひと幕も。最後はキャスト一人ひとりからメッセージが送られたところで,イベントは終演した。
ゲームはリリースされたばかり,これからの展開も楽しみな「青山オペレッタ」に要注目だ。
イベント前の木村良平さんと石川界人さんにインタビュー!
4Gamer:
まずは,ご自身が演じるキャラクターの特徴や魅力を教えてください。
石川界人さん(以下,石川さん):
僕は清雅の弟,琉雅を演じているんですけれども,わりと明るく朗らかで,兄さんよりも身長が高くてちょっと体ががっしりしている,いわゆる男役のマルテです。兄さんがすごく大好きで「ブラコンマルテ」と言われています(笑)。一直線なところも,彼の魅力の1つです。
だからこそ兄さんと一緒にいるために,自分の技術を磨くことも欠かしません。わりとストイックに自分の芸に対して向き合っているところも,天真爛漫な中に真面目さが見えて,魅力なのかなと思っています。
4Gamer:
最初の印象で,癖のあるキャラクターなのかなと思いましたが,話している姿は爽やかな好青年でしたね。
石川さん:
そうなんです。最初は僕も結構クセを出して演じてはいたんですけど,芯の部分はそこまで病んでいるわけではなくて,ただ清雅のことが好きなだけなんです。「あんまり病んでる感みたいなものを出さないでほしい」とディレクションいただいて,わりと爽やかになっているのかと思います。
木村良平さん(以下,木村さん):
清雅は,劇団「青山オペレッタ」のなかでは研究生で後輩キャラ的な位置ではありますが,芯がしっかりしていて自信もあるキャラクターです。後輩だからという引け目みたいなものがまるでないところが,かっこいいですね。あと,弟との対比で,弟が兄のことをすごく好きみたいな感じに描かれていますけど,蓋を開けてみると,どうやら兄も弟のことが相当好きでしたね。
4Gamer:
清雅は,女役(ベネラ)ということもあって,かなり美人ですね。
木村さん:
そうですね。お芝居で女形をやるというのも,また1つエンタメ的には面白いのかなと思います。
4Gamer:
また,ストーリーを読むと,クールに見えて意外と熱い印象も受けます。
木村さん:
熱いですよね! 大きい声を出したり,表情を変えたりということはあまりしないだけで,もう根っこのところはかなり燃えている熱い男だと思います。
4Gamer:
ありがとうございます。では本作の魅力的に思うポイントをお聞かせください。
木村さん:
僕ら声優には所属事務所はありますけど,普段,芝居は個人個人で現場に出てやっています。彼らみたいに1つの釜の飯を食って,座組として切磋琢磨して競い合ってというわけではないので,そういう部分は面白く思いますね。
4Gamer:
彼らは一緒にも住んでいますね。
石川さん:
うーん……僕は1人の時間が欲しいです(笑)。
木村さん:
俺も。家に帰ってまで役者といたくない!(笑)
石川さん:
帰ってきて「今日の仕事どうだった?」とか聞かれたくない!
木村さん:
最悪!
4Gamer:
相部屋は難しそうですね(笑)。
木村さん:
旅行に行っても1人部屋が良くて,実際に役者仲間と何人かで旅行に行ったときに「俺は1人部屋ね」って言いました。
石川さん:
僕も友達と旅行に行ったときに,勝手に全員分の部屋を取りました……。
4Gamer:
なるほど,先手必勝ですね(笑)。作品の魅力について,石川さんはいかがでしょうか。
石川さん:
ちょっと敷居高めに感じるような,いわゆる芸事というものを,こうやって「青山オペレッタ」という形で,ライトに接せられるのは魅力的ですね。自分から触れようとしないと,なかなか踏み出せない世界を体験しながらも,チーム,劇団ごとのちょっとした青春的なやり取りを,演出助手としてサポートしていく……その空気を一緒に味わえるっていうのは,作品全体の一つの魅力なのかなと思います。
また,この作品はキャラクターを演じている役者が,舞台に実際に立っています。2.5次元をさらに進化させたようなメディアミックスコンテンツなので,新しい楽しみ方が見つかるんじゃないかと思っています。
4Gamer:
ちなみに,これから出演されるイベントで朗読劇が行われますが,楽しみなところをお聞かせください。
木村さん:
アプリゲームの収録は通常,相手の芝居をサンプルとして聞くことはあっても,掛け合いで収録することはあまりないんですよね。界人だったらよく知っているので,声のイメージをすることはできましたが,実際に掛け合いができるのは,こういうイベントならではかなと思います。生朗読だからこそ発見があったりとか,演じながらキャラクターのことをより深く知れるので,すごく楽しみです。
ゲームの「青山オペレッタ」に関しては,まだ1回収録しただけなんです。これからどんどん関わっていく作品だと思っているので,今回のイベントを通して,より作品のことを知っていけたらなと。何しろ,長く作品に関わってる友常がMCをやってくれていることですし。彼にお任せして,僕はお客さんと一緒に楽しもうかなと思います。
石川さん:
全部言われてしまった(笑)。そうですね……こういうコンテンツって,ファンの皆さんと一緒に空気感を作っていくというか,コンテンツ全体が成長していくものだと思います。こうやって関わり始めの初期段階で,実際にこのコンテンツのファンの皆さんの空気感を知れるっていうのはいい機会ですし,一緒に盛り上がって次につなげていけたらうれしいです。
4Gamer:
ありがとうございます! 木村さんと石川さんの兄弟役というので,うれしいファンも多いのではないかと。
木村さん:
(本作以外でも)めちゃくちゃ一緒にやってますけどね。何か相性的なものがもしあるんだとしたら,僕たちは相性がいいんでしょうね。これだけ共演が多いってことは。
石川さん:
僕も,また良平さんと血のつながりがあると思いました(笑)。(木村さんが演じた役の)父親もやったことがありますし,ちょっと補佐的な役割をやっていただくことも多いですよね。その裏で暗躍してる補佐みたいな……あとは親友と敵役もあって……全部多いな(笑)。
木村さん:
界人に何回か倒されてますし(笑)。
4Gamer:
今回は穏やかな感じで。
石川さん:
そうですね,今回は仲良しです。
4Gamer:
ちなみに,MCを担当される友常さんとはこれまでにご一緒したことはありますか。
木村さん :
別作品で,声を僕が担当して,舞台版では彼が役を演じていることがありました。それもあって,何度か飲んだこともあります。なので事前に,「今日はよろしくお願いします」って連絡が来ていました! こちらとしては,むしろ「頼むから!」という感じですが。
石川さん:
僕は初対面です。すごくスタイルがいい人が入ってきたと思ったら,良平さんとすごく仲良さげだったので「あっ……はい,うっす!」という感じで(笑)。とにかく,すごく人柄の良さそうな,優しそうな方だったのですごく安心しました。
4Gamer:
最後に,ファンにメッセージをお願いします。
木村さん:
「青山オペレッタ」は,すでにたくさんの人に楽しんでもらっているコンテンツなので,今さら僕が何かすることもないかなとは思うんですけれども,新たに僕たちが加入したことによって,より作品を盛り上げていければうれしいです。僕もこの作品をより知って,一緒に楽しんでいければと思いますので,どうぞ引き続き一緒に楽しんでいきましょう。よろしくお願いします。
石川さん:
今まで出てらっしゃるキャストさんからしたら,僕たちはちょっと毛色が変わった研究生になると思います。皆さんに受け入れてもらえるかどうかも不安なところですが,新しい風になっていけたらいいのかなと。この取材はイベント当日ですが,皆さんと一緒に楽しみながら作品に馴染んでいけたらうれしいです。僕自身,お芝居のなかで学んだことを,活かしていけるように頑張りますので,今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
4Gamer:
本日はありがとうございました!
「青山オペレッタ」公式サイト
「青山オペレッタ」ダウンロードページ
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(C)AO