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[プレイレポ]リメイク版「北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ」が初プレイアブル出展。コマンド選択式ADVの懐かしさを残しつつ,内容はパワーアップ
本作は1987年に発売されたファミコン版「北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ」のリメイクだ。遊びやすくなる便利機能の追加やフルボイスの対応といったパワーアップのほか,原作のシナリオを担当した堀井雄二氏の監修による,2024年を舞台とする新規ストーリーが収録されるのも見逃せないポイントだ。
リメイク版「オホーツクに消ゆ」が試遊できる機会は,今回の「BitSummit Drift」が初めて。さっそく遊んできたので,プレイレポートをお届けしよう。
ご存じの人も多いかもしれないが,まず「オホーツクに消ゆ」の簡単なイントロダクションを紹介しておこう。
主人公は警視庁の警部(通称:ボス)で,東京湾の晴海埠頭にて身元不明の男の死体が発見されたことから物語は始まる。被害者の身元を調べていくうちに,手がかりが北海道の地にあることを掴んだ主人公は,地元の刑事である猿渡俊介(通称:シュン)と共に事件究明に乗り出すことになる。
いわゆるコマンド選択式のアドベンチャーで,「場所移動」「あたりを見ろ」「人に聞け」「だれか呼べ」といったさまざまなコマンドを試していき,手がかりを収集していくという流れになる。このあたりはオリジナルとほぼ変わっていない。
大きく変化を遂げているのが,グラフィックスや音声といった演出面の強化,プレイアビリティの向上だ。人物の立ち絵は,荒井清和氏のイラストがそのままゲームに反映されているような形で,現場の状況や人物の動き,表情の変化が一段と分かりやすくなっている。
また,ゲーム中に手に入れたアイテムにも個別のグラフィックスが設定されているため,テキストだけでなく視覚からも情報が入るようになった。
死体の第一発見者,高野さん。警官の方に目線を向けて喋っている状況から,こちらに視線を向けて指をさす様子など動きがついたほか,吹き出しでテキストが表示されるようになった |
キャバレー「ルブラン」のチラシ。高田馬場 栄通りに店を構えていることや電話番号などの情報が視覚的にも分かる |
プレイアビリティの向上としては,既読テキストに色が付くようになったことや,これまでの人物相関図が表示できるようになったことなどが挙げられる。
少しプレイ間隔が空いてしまうと何をどこまでプレイしていたかが分からなくなるのは,アドベンチャーゲームあるあるだが,こうした状況を整理しやすくなる機能は素直にありがたい。
今回の試遊では,釧路に行って,仕事をほっぽり出して,さっそくシュンとブラックジャックに興じようと思ったところでタイムアップとなったが,純粋にパワーアップした現代版「オホーツクに消ゆ」として楽しめたというのが,率直な感想だ。
コマンド選択の多さや1つずつフラグを積み重ねていく地道なゲーム性は良くも悪くも変わっていないが,そのほかの要素はグッと現代風にパワーアップしている。言うならば令和版“昭和のコマンド選択式アドベンチャー”といったところだろうか。
ブースにいた鈴木 恒プロデューサーも,表現やプレイフィールといった「オホーツクに消ゆ」らしさはそのままにしつつ,利便性の向上を意識しながら開発を進めていると話していた。
ちなみにリメイク版で追加された書き下ろしのシナリオについては,予想外な形で登場するようで,過去に「オホーツクに消ゆ」をプレイ済みの人でも楽しめるそうだ。
今回のBitSummitは本作を世界最速で遊べる機会なので,会場に足を運ぶ際はジー・モードブースを訪れてみてほしい。
「北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ 〜追憶の流氷・涙のニポポ人形〜」公式サイト
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北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ 〜追憶の流氷・涙のニポポ人形〜
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(C)G-MODE Corporation/(C)ARMOR PROJECT (C)KADOKAWA
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