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暴力と裏切りが支配するこの街で,ある殺し屋の男女が銃を手に取った。腐りきった秩序を火薬の匂いで塗り替えるため,彼らは今夜も硝煙の渦中へと身を投じる。
本日は,Retrowareが手掛ける「Neon Inferno」を紹介しよう。プレイヤーは,犯罪組織「ファミリー」に属するアンジェロとマリアナとなり,対立するギャングや汚職警官で溢れかえる2055年のニューヨークを制圧していく。
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本作では画面の左から右へ進みながら,現れる敵を片っ端から撃ち倒すのが基本だ。ただし,目の前の敵だけでなく「画面の奥」にいる敵も同時に相手しなければならない。
通常の移動と射撃に加え,ボタン一つで照準を奥側へ切り替え,背景から攻撃してくるスナイパーや砲台を狙い撃つ操作が求められる。手前の敵を処理しつつ,奥からの攻撃にも気を配るという,常に画面全体を見渡す判断が必要になるわけだ。
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攻防の要となるのが,敵の特定の弾を跳ね返す「近接カウンター」だ。緑色の弾をタイミングよく殴ると,そのまま敵への攻撃として撃ち返せる。
さらにゲージを消費して時間の流れを遅くすれば,跳ね返した弾の軌道を自在に操り,物陰に隠れた敵や奥にいる敵へ正確に命中させることも可能だ。ただ撃つだけでなく,敵の攻撃を利用して窮地を切り抜ける手触りが,本作の個性を形作っている。
奥行きを支配する立体的な銃撃戦
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横スクロールアクションでありながら,画面の手前と奥,二つの戦場を同時にさばく忙しさが心地よい。目の前の雑魚を散らしつつ,背景のビルから狙ってくる敵に即座に照準を合わせる操作は,脳をフル回転させる快感がある。
単に避けて撃つだけの平面的な動きでは味わえない,空間全体を制圧しているという感覚が指先に伝わってくるだろう。
敵弾を凶器に変えるカウンター
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飛んでくる弾幕すらも攻撃の手段になる。緑色の弾を近接攻撃で弾き返し,時間の流れを遅くして狙いを定める一連の動作は,映画の主役になったような気分を味わえる。不利な状況を一瞬で覆す切り札として機能しており,反射弾で遠くの敵を撃ち抜いたときの爽快さは,単なる射撃とは一味違う手応えを残す。
暴力と美学が光るドット絵のNY
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描き込まれたドット絵と現代的なライティング技術が,退廃的な未来都市を鮮烈に映し出す。雨に濡れた路面の反射や,破壊の瞬間に飛び散る火花,妖しく光るネオンの看板など,細部の書き込みが凄まじい。画面を埋め尽くす弾幕と爆発の色彩は,過激な戦闘を彩る舞台装置として申し分ない迫力を生み出している。
本作は,往年のラン&ガンが持つ激しさに,現代的な操作の快適さと演出を加えた意欲作だ。難度は高いが,その分クリアした時の達成感は大きい。歯ごたえのあるアクションを求める人や,サイバーパンクな世界で派手に暴れたい人には,間違いなく刺さる一作である。

























