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レトロンバーガー Order 75:クソゲー? ちょっち刮目して見てみなさいな……と,約30年前のスペイン産ゲームに言われた気になってみる編
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印刷2021/12/18 00:00

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レトロンバーガー Order 75:クソゲー? ちょっち刮目して見てみなさいな……と,約30年前のスペイン産ゲームに言われた気になってみる編

画像集#011のサムネイル/レトロンバーガー Order 75:クソゲー? ちょっち刮目して見てみなさいな……と,約30年前のスペイン産ゲームに言われた気になってみる編

無知はけっして悪を生まない。
危険な罪悪を生むのはただ誤謬の観念である。

 ジャン・ジャック・ルソーは「エミール、または教育について」で,このように述べました。その一方でロバート・ブラウニングが「無知は無罪にあらず,有罪であるシェケナベイベー」と述べているように,無知も良いことではありませんが,要するにルソー的には「知識の有無より,無知から誤った認知をしてしまうことが悪いってんだよヨーメーン?」という考えだと思われます。孔子も「知るを知るとなし,知らざるを知らずとなす,これ知るなりプチョヘンザ」(知っていることは知っている,知らないことは知らないと理解するのが,“知る”ということなんだよPut your hands up)と言ってますし,だいたいそんなもんです。

 ただ,人間の認知能力は固定観念や既成概念に執着しがちであり,筆者もその例に漏れません。先日,コンピュータやビデオゲームの歴史を研究しているエンジニア・Misty De Méo氏のTweetを見て,従来の認識に過ちがあったかもしれないと気付きました。


 Méo氏は,端的に訳せば「PALゲームのカルチャーを嘲笑してはならない」と述べています。

 PALは映像規格の一種で,ヨーロッパ,南米,アフリカ,中央アジア,東南アジア,オーストラリアで採用されました。Méo氏は上記のTweetに続くツリーで,ヨーロッパで流行したAmigaやSpectrumなどの8/16bit PC向けゲームを嘲笑することへの不快感も示しています。

 歴史は国/地域で大きく異なるもの。ヨーロッパでは1990年代になってもニーズがあるほど8bit PCが流行しましたし,アメリカではAtariがコンシューマ/アーケードに多大な影響を与え,南米ではメガドライブやマスターシステムが長期にわたって人気を博し,ロシアではSteeplerによるファミリーコンピュータのコピー品「Dendy」が初期のゲーム市場を築くなど,ゲーム史も国/地域でそれぞれです。

 あらかじめ森羅万象を知り置くことは不可能ですが,異邦が奇異に見えるからと言って短絡的に嘲笑していたら「危険な罪悪」の種。かつてソフトバンク系ゲーム雑誌の読者だった筆者は,「ソード・オブ・ソダン」「デスクリムゾン」などの特定タイトルを見ると通電した電球が光るように面白い気分になってしまうのですが,この「ソード・オブ・ソダン」もデンマーク生まれのPALゲーム! も……もしかすると俺は,“クソゲー帝王・ソダン様”という固定観念に囚われて,ソダン様の真の魅力に気付かなかったのでは!?

 過去のクソゲー回でも「ド素人がツクール等で投げやりに作ったクソゲーに大した価値はありません」と述べましたが,つまり“投げやりでない”,血と汗と涙が染み込んだゲームなら,例え拙い手付きによるものであっても見出だせるものはあるはずですし,一見の印象で解釈を放棄するなんてアホのやることです。あと“才能のある人だと,ちゃっちゃと作ったものでもザコの努力や工夫を一蹴するほど超面白いことがあるよね……”という意味でもありますが,まあそれは,うん。

 自分は本当にクソゲーを理解できているのか――これは,改めてクソゲー(とされているもの)と向き合う必要があります。というわけで今回は,スペインのゲームメディア・HobbyConsolasには「最も重要な祖国のゲームの1つ」賞賛され,日本のゲーム雑誌「Beep!メガドライブ」の読者レースでは最下位クラスのクソゲーと貶された,スペイン産タイトル「Risky Woods」でやっていきましょう。奇しくもMéo氏がTweetした2日後にGOG.comでリリースされたので!

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 Piko Interactiveは2021年11月25日,1992年にリリースされたプラットフォームアクションゲーム「Risky Woods」のMS-DOS版の配信を,GOG.comで開始した。AmigaやAtari ST, MS-DOS,Genesisで展開され,日本国内では「邪神ドラクソス」の名でメガドライブ版が発売されたタイトルだ。

[2021/11/26 14:54]


 「Beep!メガドライブ」の読者レースでは,「Risky Woods」のメガドライブ移植版である「邪神ドラクソス」が,「ソード・オブ・ソダン」や「おそ松くん はちゃめちゃ劇場」「ラスタンサーガII」「XDR」「ああ播磨灘」などと激しい最下位デッドヒートを繰り広げました。蠱毒か?



邪神ちゃん秩序のない現代にドロップキック


 「Risky Woods」は,開発:Dinamic SoftwareおよびZeus Software,発売:Electronic Artsで1992年に発売された,Amiga / Atari ST / MS-DOS向けのサイドビュー式アクションゲームです。日本ではメガドライブ移植版が,「邪神ドラクソス」のタイトルでエレクトロニック・アーツ・ビクター(Electronic Artsがビクター音楽産業と提携して設立したゲームパブリッシャ)から発売されました。

 Electronic Artsと言えば,今では「Battlefield」「FIFA」「Apex Legends」「Need for Speed」といった世界的な人気IPで知られていますが,エレクトロニック・アーツ・ビクター時代(1990〜1998年)は,ある意味で有名なスーパーファミコン用ソフト「ジーコサッカー」,別の意味で有名なPlayStation用ソフト「サイベリア」,近年リメイクもされたハイクオリティ移植のX68000版「コットン」,3DOでしか遊べない専用エディションの「卒業FINAL」など多彩なタイトルを販売し,続くエレクトロニック・アーツ・スクウェア(1998〜2003年)時代は「マックス・ペイン」「メモリーズオフ」シリーズを販売して“右手に洋ゲー,左手にギャルゲー”状態となるなど,今とは違う意味で非常に面白いパブリッシャでした。

 EA話はさておき。「Risky Woods」の基本的なゲームデザインは,「ファンタジー世界を舞台としたサイドビュー形式のアクションシューティングゲーム」という概観をはじめ,ステージ開始前の全体マップ表示や,金銀の鎧,不規則に宙を動く赤い悪魔など,カプコンの「魔界村」シリーズから強い影響を受けていることが感じられます。まあ,日本のゲーム史もパクりパクられの繰り返し,まして始まりは「PONG」のクローニングでしたので,よくあることです。

ステージ開始時に全体マップを表示する,バリバリの「魔界村」スタイル
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 ただ,ゲームデザインはアーケードライクなラン&ガンスタイルではなく,アイテム取得のためにしゃがまなければいけなかったり,回復アイテムを取ると一定時間眠ってしまったり,ステージクリアのためには封印された僧侶を解放する必要があったりと,進行のテンポが控え目になるような工夫が随所に見られます。「制限時間内のクリア」に危機感を持たせようという考えだとは思いますが,正直「余計な枷がついている」ようにしか感じません。また,ギリジャンでないと届かない足場,狭い画面で延々湧き続ける敵,それらによる高い難度は,クソゲーと呼ばれるのも納得のものです。

左右から無尽蔵に湧く敵の処理は,宝箱やアイテム袋にショットが食われることも問題に
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 ただ,クソゲーと言っても「ソード・オブ・ソダン」や「デスクリムゾン」に初めて触れたときのような,刃物を握ってしまったかのようなゾッとする手応えはありません。実際のところ突出した面白さは感じませんし,魔界村っぽくて突出したものが無いなら魔界村やればよくね?と思ったりはしますが,「口に合うか合わないかつったら後者だけど,ゴミ箱にダンクシュートするほどのもんじゃないよ。“こういう味”と思えば食えるって」くらいの風味はあります。

お米だってよく噛めば甘さが出てくるだろう
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 ならば「邪神ドラクソス」があそこまでの低評価を受けたのは,「移植でクソになった」パターンでしょうか。メガドライブの「邪神ドラクソス」もやってみましょう。

メガドライブ版はこんな感じ。主人公の服装がガラッと変わっています
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 グラフィックスや一部システムが変わったりはしていますが,唾棄すべき欠点が生じているわけではない,これも普通に“遊べる”ゲームだと感じられます。……まあ1993年(2月)の発売ということを考えると,メガドライブでは「ガンスターヒーローズ」「エクスランザー」,ライバルのスーパーファミコンでは「スターフォックス」「ロックマンX」,アーケードでは年末に「バーチャファイター」が稼働開始したような年なので,「邪神ドラクソス」を定価の8900円+税(3%)で買っていたら「その金額で他のゲームをどれだけ楽しめたか」と深い慚愧の念に襲われるでしょうが。

 つまり「邪神ドラクソス」の何が一番クソだったかと言えば,リリースのタイミングがクソだったのではないでしょうか。ゲームが大きな進化の真っ只中にあり,こと日本がその中心地だった頃,1992年のスペイン産PCゲームを移植したタイトルは,一定の“水準”に達することができませんでした。もし時代が違かっていたら,「邪神ドラクソス」の受け取られ方も変わっていたはずです。


エゴとエゴとのデスゲーム


 とはいえ「Risky Woods」の背景を追ってみると,そんなタイミングでリリースされて大コケしたのは必然であり,逆に言えば,そうでなければ「邪神ドラクソス」が世に出ることは無かったのだと感じられます。

 1983年に創立されたDinamic Softwareは,ZX Spectrumなどの8bit PC全盛期にはリリースするゲームのクオリティが高いことから人気を博しました。また「Game Over」シリーズではアメコミ誌「Heavy Metal」のカバーアートを採用していたり,「Hundra」のカバーアートはスペインのPC情報誌・MicroHobbyから1988年度の“best title art of 1988 award”を贈られたりと,店頭や広告では相当“映え”ていたパブリッシャ/メーカーだったようです。

正規ライセンスで運営されているZX Spectrum用ソフトのアーカイブサイト「World of Spectrum」では,多くのDinamic Software発売タイトルに関して,画像や動画などを閲覧したり,ROMイメージをダウンロードできたりします。グラフィックスは今でも「よくぞここまで」と唸らされる出来!
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 ですがDinamic Softwareは8bit PCから16bit PCや家庭用ゲームへの移行に失敗し,かつて有していたパブリッシング能力も1992年にはすでに喪失。なのでElectronic Artsがパブリッシャとなり,同社が日本でも展開を行っていたことから「邪神ドラクソス」も作られたわけですね。もしDinamic Softwareが経営に不調を来さない状況/環境だったら,「邪神ドラクソス」が産まれることはなく,国内のメガドライバー諸氏が悶絶することもなかったわけです。

 自社販売や単独開発がままならなくなったDinamic Softwareが起死回生をかけて送り出した,初のコンシューマ向け同社タイトルの「Risky Woods」でしたが,各国の市場でさほど歓迎されず,その失敗がDinamic Softwareにトドメを刺すことになりました。Dinamic Softwareは,1992年に倒産しています。「邪神ドラクソス」は,最初から失敗が決まっていた遺児でした。

 Dinamic Softwareの創設者を含む同社メンバーの一部は,1993年にDinamic Multimediaという後継的な企業を設立し,スペインやイタリアなどでゲームパブリッシャ/メーカーとして事業を展開していきます。Zeus Softwareも,Dinamic Multimediaから資金援助を受けて,当時としては画期的なオープンワールド型3Dアクションアドベンチャーゲーム「Energy」の開発に取り組みました。

 しかし「Energy」は2年以上におよぶ開発期間の長期化と,Dinamic Multimediaの経営悪化によって開発中止となり,それにあわせてZeus Softwareも解散します。さらにDinamic Multimediaは2001年にリリースしたPC向けMMO「La prisión」の展開で失敗(当時は珍しかったβ版でのリリース,大型アップデートに伴うキャラリセットなど)。金融市場の冷え込みもあって,同年にリリースしたPCゲーム「Runaway: A Road Adventure」を最終作として倒産しました。

「Energy」に関しては,今ではイタリアを拠点とする未発売ゲームのアーカイブを中心としたメディア・Unseen 64に掲載された資料くらいしか残っていません
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 Dinamic Multimediaの主要スタッフはスペインのゲームデベロッパ・Pyro Studiosに移籍したそうです。Pyro Studiosは,Eidos Interactiveをパブリッシャとしてリリースしたステルス系ミリタリーストラテジーゲーム「Commandos」シリーズで高い評価を得たものの,2006年に発売したスピンオフのFPS「Commandos:Strike Force」が不評だったことから,経営難に陥っていたEidosとの関係が悪化。2009年にEidosがスクウェア・エニックスに買収されて以降は,ドイツ・Kalypso Mediaやイギリス・Merge Gamesなどがパブリッシングを担当していましたが,Pyro Studios自体が2017年に解散となります(当時の社名はPyro Mobile)。なおPyro StudiosのIPは,2018年にKalypso Mediaが取得しており,SteamなどでのPyro Studios製タイトルを引き続きパブリッシングしていたり,ライセンスアウトによってH2 INTERACTIVEが「Commandos 2 - HD Remaster」を10月28日に発売したりしています。

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 H2 INTERACTIVEは,Switch向け「Commandos 2 - HD Remaster」(コマンドス2 - HD リマスター)を,本日国内リリースした。「Commandos 2」は,ステルス系ストラテジーゲームの名作として知られるコマンドスシリーズの第2作。美しく生まれ変わったあの名作が,Switchで遊べるのだ。

[2021/10/28 12:02]

どっこい生きてる(?)Dinamic Software系譜タイトル。ちなみに「GQ España」(男性向け情報誌「GQ」のスペイン版)では,「Commandos 2」が「メトロイド サムスリターンズ」や「GRIS」と並ぶ“史上最高のスペイン産ビデオゲーム”の1つとして挙げられていたりも
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 Dinamic SoftwareとDinamic Multimediaがそうやって消滅した一方,両社の設立メンバーの1人であるPabro Ruiz氏は1999年にFX Interactiveというパブリッシャを設立。傘下なのか内部なのかは不明ですが,現在Dinamic Gamesというスタジオを運営しています。この会社はこの会社で経営危機に瀕しており,とくに2015年の金融危機で大打撃を受けたとか。そんな中で2016年には「Football Club Simulator - FCS #21」,今年8月には「Imperivm RTC - HD Edition "Great Battles of Rome"」をリリースしています。今日まで38年にわたって,たびたびフルボッコ状態になって潰えたり復興したりしながら,その名を掲げ続けているDinamicブランド……なんか,すげえな!


 先述の「Runaway: A Road Adventure」も,日本では“知る人ぞ知る”タイトルで,4Gamerでも辛うじてオーバートップ(2005年に閉店)の入荷情報に名前が出るくらいでしたし,北米でも振るいませんでしたが,フランスでの成功を中心としてヨーロッパ全体で60万本を売り上げるスマッシュヒットを記録しています。その成功によって開発のPenduilo Studiosは連鎖倒産の危機を免れ,「Runaway」のシリーズ展開も成功。現在も“スペインで最も長く活動しているデベロッパ”として活動しており,フランス・Microidsから12月16日に発売されたばかりの「Alfred Hitchcock - Vertigo」PC / PS5 / Xbox Series X / PS4 / Nintendo Switch / Xbox One)などを手がけています。

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 Microidsは,Pendulo Studiosが開発した新作アドベンチャーゲーム「Alfred Hitchcock ‐ Vertigo」をリリースし,ローンチトレイラーを公開した。アルフレッド・ヒッチコック監督の名作「めまい」の公式ライセンスを取得した作品で,最愛の家族を失った男性を主人公にしたオリジナルストーリーが展開する。

[2021/12/17 18:29]

現在はApp StoreやSteamで販売されている「Runaway: A Road Adventure」およびシリーズタイトル。なかなか日本人の感覚では面白さを捕えることが難しいタイトルですが,特定市場で大流行したものの,海外市場には一部にしか響かなかった,グラフィックノベル……位置付け的には「To Heart」あたりが国産タイトルでは近いでしょうか?
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 国内メガドライバーにとっては代表的なクソゲーの1つとして口に上りがちな「邪神ドラクソス」ですが,現在のスペインゲーム市場が辿ってきた歴史の,重要なファクタを象徴するタイトルだと言えるでしょう。


シューターも格ゲー勢もギャルゲーマーも共存していくしかないんですね


 時代は変わっていきますし,変わるからこそ続いていくものもあります。

 「エミール、または教育について」は,1762年の発刊当時は焚書されたうえ,ルソーに逮捕令が発行されることにもなりましたが,フランス革命の時代には新しい教育制度の参考とされました。その一方,当時の男女観が色濃く刻まれた内容は,現代では認められるものではありませんが,だからといって今日では顧みる価値が無いということもありません。

 そう,その時々の価値観で貶したり破壊したりするなんて愚かしいこと。時が経てば,あれも重要な時代の1ページであり,かつ1ページに過ぎないのだと思う日が来るかもしれません。そのときに凝り固まった旧態的な思想を持っていたら,生き恥もいいところです。

 ゲームも,操作性が悪かったり,レベルデザインが雑だったり,即死トラップの視認性が悪かったりして,かつてはクソゲーだと思ったものも,時代背景などを踏まえてプレイすれば面白さが見えてくるはず。「ソード・オブ・ソダン」だって……あっ,Antstreamで配信されてるわ。せっかくだから触ったことないAmiga版やってみよう……。

Antstream Arcadeで配信されているAmiga版「ソード・オブ・ソダン」
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 あれ? Amiga版って割と普通に遊べるな。ゾンビがビーム出さないし。

 実はメガドライブ版も遊べるんじゃないか? ゾンビがビーム出すけど。

同じくAntstream Arcadeで配信されているSega Genesis(北米向けメガドライブ)版。なおリーダーボードでスコアランキング1位となっているユーザーの名前は「YUYUKICHI」……深淵のRTAランナー・ゆゆキチ氏ですよね……?
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 ……何なんでしょうか。地方都市・Amigaから,大都会・メガドライブ / Sega Genesisに出てきて,慣れない環境で精神を病んじゃった農家の次男坊みたいな感じでしょうか。

 やっぱりメガドライブ版「ソード・オブ・ソダン」は,良く言っても「めっちゃ癖の強いチーズ」みたいなゲームで……いや素直に言わせてもらおうか! クソゲーだよ! 貶すとか低評価とかを通り越した,もう半端モンじゃ着いていけない,輝かしいニュアンスすら含んだ,“皇帝”以外の何物でもないクソゲー中のクソゲーだよ! ここまで電球光るクソゲーはホント限られるわ!


神ゲーばかりでは無いさ でも次の扉をノックしたい


〜今日のQ&Aコーナー〜

Q. て言うか,移植でもなく純国産で問答無用・無国籍・絶対無敵なクソゲーでいらっしゃる「デスクリムゾン」様は何なのでしょうか?

A. 神だろ。

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