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Web3領域で活躍する女性が業界の展望を語る。IVS Cryptoの講演「女性の視点で探るWEB3マーケットと未来」レポート
この講演には,KawaiiGirlNFT(外部リンク)のプロジェクトを展開するあめちゃん,OasysのPR&Communication Managerである大枝朱里氏,The FabricantのコミュニティマネージャーであるKay氏が登壇した。モデレーターを務めたのは,Web3Girls(外部リンク)の創設者であるたぬきち氏だ。なお,あめちゃんと大枝氏もWeb3Girlsの運営メンバーに名を連ねる。
2022年は暗号資産が大暴落し,大手取引所FTXの経営破綻もあった。ブロックチェーン業界にとって激動の年であり,クリプトウィンター(暗号資産の冬)とも呼ばれている。
そこから大手ブロックチェーンの時価総額は,2023年第1四半期に前年比83%増を記録し,多少回復してきたものの,まだ低迷している印象は拭えない。また,最近ではSEC(米国証券取引委員会)が暗号資産に厳しい姿勢を見せていることも,市場にネガティブな影響を与えている。
一方,日本では規制面のサポート(関連記事)が入り,プロジェクトを進めやすくなってきたという。たぬきち氏のもとには,海外企業から日本に移転したいという相談が入ってきているそうだ。
あめちゃんは,NFT(非代替性トークン)マーケットの歩みを語った。
NFTの規模や知名度は2021年初頭から拡大し,多くのクリエイターやコレクターが参入するようになると,Beepleの作品が約75億円で落札されるなど,一部の高額な取引も大きな話題となった。
2021年8月頃には,いくつものブルーチップ(優良)NFTが登場し,NFTバブルのような盛り上がりを見せた。ほどなくして市場は落ち着いたが,2021年末から2022年初頭にかけて,再び波が訪れる。
NFTプロジェクト「CLONE X」の発行元であるRTFKTをNIKEが買収したことや,アニメ調のプロジェクト「Azuki」がローンチされたことが注目を集めた。また,2022年4月にリリースされたプロジェクト「Moonbirds」は,リリースから2日間で約330億円の売上を記録している(上記のグラフにおける左から3番めの山)。
その後のマーケットは,ピーク時と比べると規模が小さい。注目すべきは,大手マーケットプレイスのOpenSeaより,2022年10月にローンチしたBlurの取引量が多いことだ。たぬきち氏によると,エアドロップ(無料配布イベント)の人気が高いという。
今後の成長については,ブロックチェーン技術自体の発展と,世間一般に浸透させていくことが必要だと,あめちゃんは主張する。また,現存するNFTプロジェクトの多くは,コミュニティ文化と結びついているため,外部の人を巻き込むような動きが生まれやすいと語った。
大枝氏は,こうしたタイトルを模倣して「Crabada」や「Aglet」が登場する流れは,コンシューマやモバイルなどのゲーム開発の歴史からも珍しいものではないと語り,「歴史は繰り返さないが,韻を踏む」というマーク・トウェインの言葉を引用する。現在のブロックチェーンゲームは第3フェーズ「発明期」に該当し,第4フェーズ「IP活用期」への移行を支えていくと述べた。
二条城を借り切った「Oasys Special Event」では,セガが保有する「三国志大戦」のIPを活用し,Oasys上で展開されるブロックチェーンゲーム「Battle of Three Kingdoms」をはじめ,国内外のパブリッシャから新作の情報が発表された。強力なIPと提携する戦略は順調に進んでいるようだ。
二条城を貸し切って開催されたブロックチェーンゲーム発表会「Oasys Special Event」の模様をお届け。Ubisoftなど13企業が登壇
Oasysは2023年6月28日,同社が展開しているゲーム特化型ブロックチェーン「Oasys」の大型イベント「Oasys Special Event」を京都・二条城で開催し,12プロジェクトおよび5つのVerseの情報を公開した。本稿では会場の模様や,ゲーム関連の主な発表内容についてお届けする。
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デジタルファッションやメタバースの領域で活動しているKay氏によると,Appleが発表したXR HMD「Apple Vision Pro」(関連記事)や,メタバースプロジェクト「Otherside」が,最近は話題となっているようだ。
また,海外では数え切れないほどのメタバース上のイベントが開催されており,DJのパフォーマンスを楽しんだり,イベントのグッズを着て,みんなで踊って遊ぶようなコミュニティが形成されている。4Gamer読者であれば,「フォートナイト」内で開催された著名なアーティストによるバーチャルライブの存在を知っているだろう。
2021年10月にFacebookがMetaに社名を変更したことで,メタバースは一時期ブームとなったが,技術不足などの壁にぶつかり,2022年夏頃には沈静化した。しかし,Kay氏いわく,落ち着いて企画を練る時間ができたことから,今はメタバースに関わる人にとっては面白い時代だと述べていた。
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