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男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第446回「戦っていく以上は変化に対応しなければならない」
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印刷2017/09/07 12:00

連載

男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第446回「戦っていく以上は変化に対応しなければならない」

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 サッカーファン歓喜の週でしょうよ。日本代表チームが2018 FIFAワールドカップに出場できることが決まったのだから。
 いや,ホントめでたい。何がめでたいって,世界的なお祭りに参加できるってことなんですよ。それを言うと五輪もそうではあるんだけど,競技がたくさんあるからどれを見るか悩んじゃうじゃない。でも,競技がサッカーだけに絞られた状態だと,ある意味では見やすいでしょ?
 何がいいって,経済効果もそうなんだけど,みんなが明るくなるのがいいと思うの。浮かれすぎて問題が起きることもあるかもしれないけど,でも沈滞ムードよりはいい。来年のワールドカップ本戦ではもっと浮かれているんでしょうね。

 で,肝心の試合の件だけど。小中高サッカー部の私としては,先日のオーストラリア戦での日本代表の戦い方にはビックリさせられたわよね。正直,ホームで相手に合わせる戦い方を選択するとは思わなかった。私,今回は引き分けなのかな? って思っていたのよね。いつもの日本代表のように,ボールを保持してはいるけど決め手に欠ける展開になるのかな? と。でも,相手にボールを保持させてカウンターで点を取るヤり方できた。それもホームで。
 サッカーにも流行というものがあって,今はショートカウンターの時代なのですよ。ちょっと前まではバルセロナやスペイン代表がよく使っていたボールポゼッションという,なるべく自分達がボールを保持して主導権を握る戦い方が主流だったのね。ボールを持っていれば失点することはない,という考え方。ただ,それに対抗する形で登場したのがショートカウンター。相手がボールを持つんだったら,じゃあ逆に相手にボール持たせて,攻め込んできたところを奪って少ない人数で逆襲して点を取る,という戦法ね。
 気付かない? ちょっと前までは中田英寿(以下,敬称略)や中村俊輔,小野伸二や稲本潤一といった中盤の選手が海外に行ってメディアに取り沙汰されていたけど,最近はどちらかというと本田,香川をはじめ,岡崎,大迫,原口,久保,浅野,乾といったアタッカーが注目を集めていることに。
 これ,要はサッカーの流行の変遷でもあるのよね。ちょっと前は中盤のパス回しが重要視されていたからそのポジションの選手が注目されていて,今は少ない人数で点が取れる……すなわちカウンターで重要視されるポジションの選手が注目されている。そういうことなの。ま,単純に海外から声がかかる選手が増えているってのもあるんだけどね。
 もっと細かいことを言えば,ボールを持っているときに攻撃参加したり,守備に戻ったりするサイドバックも近年注目されていて,その意味でも長友なんかは海外に行って注目されているってことも付け加えておくわ。
 で,ですよ。そのショートカウンターをホームで選択するとは思わなくてビックリしたって話。元々日本はボールつなぎのサッカーはまあまあできるほうなの。決定力がなかっただけで。でも,ショートカウンターを手に入れることによって,相手が強くてボールがつなげないときでも,勝機を見出せる戦いができるようになった。
 これは実は凄いことなんですよ。もちろん,その戦い方の完成度を上げていかなきゃいけないのはあるんだけど,これでようやく世界と戦える下地が整ったんじゃないかな,と思うわけです。その意味で,こないだのオーストラリア戦は収穫のある一戦だったのかなと。サッカー好きの私には,感慨深いものがあるわけです。これを書いている時点でサウジアラビア戦はまだ行われていないから,ちょっと不安ではあるけども。

画像集 No.007のサムネイル画像 / 男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第446回「戦っていく以上は変化に対応しなければならない」
 で,「ウイニングイレブン 2018」PlayStation 4 / PlayStation 3。以下,ウイイレ 2018)の体験版です。ついに来ましたね。毎年夏が終わるぐらいには配信されるんだけど,今回の体験版は製品版に向けてもの凄く期待が高まるものだったのね。というのも,今回はAI守備の感じが実にそれっぽくなっているのよ。ちゃんと組織的にブロックを形成する感じ。誰がボールを取りに行って,誰がそのスペースの穴を埋めるのかっていうのが実に本物っぽい。で,それを攻略できるようなドリブルもできるようになってるわね。
 これ,ちょっとだけ専門的なことを言うとね。「1枚剥がす」っていう表現がサッカーにはあるんだけど,その感じが再現できているのよね。ちなみに,組織で守っている相手のうちの1人を崩すっていう意味ね。例えばドリブルで1人をかわせば,誰かがカバーに来るじゃない。そうすると,カバーに来た人のスペースが空く。そのスペースをさらに誰かがカバーして……っていうように,1枚剥がすと組織が崩れるきっかけになるのよ。そんな感じ。
 そのおかげで,けっこう組織的な駆け引きができるようになった印象ね。今作はボールの奪いどころを意識する守備が必要になるんじゃないかしらね。一方で,攻めとしては前作だとクロスが強かったんだけど,今作はミドルシュートがけっこう刺さる印象
 というのも,守備が組織だっているがゆえに,AIは数的有利をキープしようとして,なかなかボールを取りに来ないことが増えたのね。スペースを消すポジション取りをしようとするから。すると,ボールを持っている選手がフリーになる。そのときに打つミドルシュートが,前作までよりも高い確率で決まるようになった気がするわね。まとめると,フリーの状況を作るってことが攻めのポイントになるのかしら。
 まだ体験版での感触ではあるけども,そんなところかしらね。とても面白いので,このたびのサッカー熱に当てられた人はプレイしてもいいんじゃないかしら。体験版だけに無料だし。今って,数多くのゲイムが無料体験版を配信する時代になっているわよね。これってつまり,「無料でプレイできるんだから,大目に見てよ」が通用しにくくなってる時代でもあると思うの。そんな市場環境に合わせて,だいぶ完成度を上げてきている印象よ。そりゃそうよね。体験版で面白くなかったら,製品版を買ってもらえないわけだからね。

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 サッカーもそうだけど,ゲイムもどんどん状況が変わっていくわ。一年前の常識が通用しない。そして,その世界で戦っていく以上は変化に対応しなければならない。古き良き……的な意見もある。過去はいつだって優しいわ。イヤなことは良い思い出に,いい思い出はより良い思い出になりやすい。でも,固執してはいけない。あくまで過去のコンテンツは選択肢,武器の一部なのよ。今の時代に合わせないと,古き良き過去も効果的じゃない。どうせ自分が持つ武器なんだったら,効果的に使いたいじゃない。
 日本を代表する選手達が新たな武器を手に入れてワールドカップ出場を手に入れたわ。もちろん,そのことから勇気をもらう人も多いでしょう。そこで! どうせだったら,もう一歩踏み込んだところで,自分達に還元してみませんか。これすなわち,自分の武器(長所)は何かを考えること。で,余裕があれば増やすこと。いいのよ,別に武器が不発に終わっても。
 自分と向き合う,それだけで一歩前進できるんだから。その積み重ねですよ。と自分に言い聞かせつつ今週はこの辺で。また来週。

今週のハマりゲイム
PlayStation 4:「ウイニングイレブン 2018」(体験版)
PlayStation Vita:「GOD WARS 〜時をこえて〜
Nintendo Switch:「ARMS
ニンテンドー3DS:「スナックワールド トレジャラーズ
iOS:「クラッシュ・ロワイヤル

■■男色ディーノ(プロレスラー)■■
ディーノ選手がプロデューサーを務めるDDTプロレスは,今週末の9月9日に徳島・鳴門市市民会館大会「DDT徳島初上陸!! 鳴門UZUSHIOエンターテイメント旗揚げ1周年記念興行〜うずうずフェスタスペシャル〜DDTプロレスリング鳴門大会」を,翌10日に大阪・大阪市此花区民ホール大会「今は秋べと咲くやこの花2017」を開催します。団体のプロデューサーに就任しても,移動などに関する何らかの特権を得られるわけではないようで,ディーノ選手は「バスがね……。腰にね……」とぼやいていました。
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