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ゾンビ映画と一口に言っても,その作風はさまざまじゃ。銃を撃ちまくって敵をなぎ倒す爽快な娯楽作もあれば,一方では登場人物が絶望的な状況に追い詰められていく,救いのない作品も多い。
そして後者のような映画では,主人公がヒーローではなく,どこにでもいる普通の人間であることが少なくない。
武器も食料も足りない中で,誰を信じ,誰を見捨てるか――そうして下していく非情な決断こそが,こうした作品の見どころになっておる。
今回紹介する「Into the Dead: Our Darkest Days」は,まさにその「普通の人が生き残る難しさ」を遊びに落とし込んだゲームなのじゃ。
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ゲームの舞台は1980年のアメリカ,テキサス州にある架空の街ウォルトン。ゾンビの大発生で街は外の世界から切り離され,残された人々はただ逃げ場を失っておる。
プレイヤーが操作するのは戦闘のプロなどではなく,たまたま生き延びた一般人たちじゃ。彼らを率いて,最後はこの街からの脱出を目指す。それがこのゲームの目的なのじゃ。
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このゲームでやることは大きく分けて2つじゃ。ひとつは「探索」。シェルターの外へ出て,民家や教会,ゲームセンターといった場所を歩き回り,食料や薬,武器の材料を集めるといった具合じゃ。
昼でも夜でも探索には出られるが,このゲームは敵と積極的に戦うようには作られておらん。基本はとにかく息を潜め,ゾンビに見つからないよう立ち回ることじゃ。
武器を持っておれば背後から忍び寄って一撃で仕留められるが,正面から相手取るのは無謀でしかない。武器があっても無傷では済まんし,武器がなければ一巻の終わりじゃ。
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そして厄介なのは,なんとかシェルターへ帰り着いても,負った傷は勝手には癒えてくれんということじゃ。治すには医薬品がいるが,それとて貴重で無闇には使えん。
手当てが追いつかなければ,怪我を引きずったまま次の探索へ送り出すという苦しい判断も迫られる。
だからこの探索は常に「戦うべきか,逃げるべきか,そもそも今日は出るべきか」を考えさせられるわけじゃ。
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このゲームでやることのもうひとつは「拠点での生活」じゃ。集めた物資を持ち帰り,シェルターを補強したり,武器や道具を作ったりして次の探索に備えるわけじゃな。
だが安住はできん。フェーズが進むたびに,ゾンビの群れがシェルターへ襲いかかってくる。バリケードで防ぐことになるが,その補強に使う木材だって無限ではない。
さらに厄介なのは,同じ拠点に居座り続けるほど襲撃が激しくなっていくことじゃ。最初は小さな被害でも,やがて一度の襲撃でバリケードが大きく削られるようになり,補修が追いつかなくなる。
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バリケードを破られれば,中の生存者が容赦なくダメージを負う。さらに探索できるのは拠点の周りだけで,一度漁った場所の物資は復活せん。
だからどこかで腰を上げ,より安全な次の隠れ家へ移らねばならん。移動すれば襲撃の激しさもいったんリセットされる。この追い立てられるような感覚が,本作の肝となっているわけじゃな。
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管理せねばならんのは物資だけではない。仲間たちには空腹や疲労といった体の状態に加えて,「絶望」という心の状態まである。
骨折のような怪我だけでなく,心の傷とも向き合わねばならんというわけじゃ。
加えて,このゲームには死んだ仲間が二度と帰ってこない「パーマデス」が採用されておる。判断を誤れば,大切に育てた仲間をあっさり失うわけじゃ。その喪失の痛みが,1つひとつの選択にずっしりとした重みを与えておる。
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悩ましいのは,探索中に新たな生存者と出会ったときじゃ。仲間に迎え入れて人手を増やすこともできるが,当然,人が増えればその分だけ食料の消費もかさむ。
出会った相手を片っ端から仲間にしておったら,あっという間に物資が立ち行かなくなるのじゃ。
生存者の特性はその場である程度わかるようになっておるから,情に流されず「この人手は役に立つか」で冷静に値踏みせねばならん。この線引きが,なんとも人間性を試してくるのじゃ。
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さて,このゲームの早期アクセスが始まったのは2025年4月の話じゃ。ではなぜ今,このゲームを取り上げたのか。それは2026年2月のアップデートでようやく公式日本語に対応し,言葉の壁を気にせず遊べるようになったからじゃな。
開発もすこぶる精力的じゃ。新たな脱出ルートや探索地,仲間にまつわるミッションを継続的に追加し続けており,つい先日も物資を食料や武器と交換できる「トレーダー(商人)」が実装されたばかり。
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公開されたロードマップを見るに,この先はシナリオモードや新たな脱出計画,さらには相棒となる犬の追加なども予定されておるという。製品版1.0に向けて,まだまだ育っていく作品というわけじゃ。
というわけで,ゾンビものが好き――それも撃ちまくる爽快なやつではなく,物資をやりくりして必死に生き延びるシビアなサバイバルを求めておる者には,今の早期アクセスの段階でも十分すぎるほど遊べる一本になっておる。
仲間の命を背負う重さを味わいたいなら,この絶望の街に飛び込んでみるとよいぞ。






























