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【PR】3D性能は折り紙付き。iiyama PCから登場したゲーマー向けノートPCの持つ,侮れない実力を探る
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印刷2014/06/28 12:00

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【PR】3D性能は折り紙付き。iiyama PCから登場したゲーマー向けノートPCの持つ,侮れない実力を探る

画像集#056のサムネイル/【PR】3D性能は折り紙付き。iiyama PCから登場したゲーマー向けノートPCの持つ,侮れない実力を探る

15GSX8050シリーズ
メーカー:iiyama PC(ユニットコム)
問い合わせ先:パソコン工房 各種お問い合わせ窓口
BTO標準構成価格:12万9980〜23万5980円(税別)
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 ディスプレイメーカーとして長い歴史を持つiiyamaの名を冠し,「国内生産」にこだわるPCブランドとして立ち上がったiiyama PC。そんなiiyama PCの製品ラインナップには,ユニットコムのゲーマー向けPCシリーズ「GS」の型番が与えられたモデルもいくつかある。たとえば,今回取り上げる15GSX8050シリーズがそれだ。

 2014年6月下旬時点で,15GSX8050シリーズには,BTO標準構成価格が12万9980円(税別)の最下位モデルから,23万5980円(税別)の最上位モデルまで,幅広い選択肢がある。今回4Gamerでは,4コア8スレッド対応のCPUを搭載する上位3モデルを入手できたので,シリーズ共通の特徴から各製品の性能まで,細かくチェックしてみたいと思う。


15.6インチで見やすい液晶パネルを搭載

インタフェースと機能も充実


 15GSX8050シリーズは,共通の筐体を採用し,“中身”で差別化されている。なのでまずは,シリーズ共通の特徴から確認しておこう。

15GSX8050シリーズにおける画素密度のスペックは141ppi。高精細でありながら,文字を拡大したりせずとも,デスクトップの文字は読みやすい。これは,ウインドウモードでゲームをプレイするときにも重要なポイントとなる
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 搭載する液晶パネルは15.6インチで,解像度は1920×1080ドット。液晶パネルの表面加工はノングレア(非光沢)タイプなので,室内の蛍光灯が映り込んだり,画面が暗転したりするときに自分の顔が映り込んだりする心配は無用だ。
 一般に,ノングレアのパネルは,コントラスト感でグレア(光沢)タイプと比べて劣るとされているが,コントラストに違和感はなく,この点も好印象である。

必要十分なコントラスト感があり,かつ,映り込みのない液晶パネルを搭載。見る限りTN方式のようで,斜めから見ると若干の偽色が生じるが,ノートPCの画面は正対して使うものなので,大きな問題はない
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キーボード正面から。[Fn]キーと組み合わせるファンクションキー部には機能アイコンが青でプリントされている
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[Fn]+[Esc]キーで呼び出せるControl Center。ここからも各種機能の設定は行える
 キーボードは,10キー部が用意された日本語109配列の,いわゆるアイソレートタイプだ。主要なキーのピッチは実測約18mmと,デスクトップPC向けキーボードのそれに近いので,すぐ慣れるだろう。キーストロークは約2mmと,十分な深さがあり,打鍵もしやすい。

 そんなキーボードには[Fn]キーが用意されており,ファンクションキーなどとの組み合わせにより,タッチパッドの液晶パネルの輝度やサウンド出力音量設定などが行える。また,プリインストールの制御ソフト「Control Center」を[Fn]+[Esc]キーから起動することも可能だ。これを利用すれば,左[Windows]キーの有効/無効切り替え,本体に内蔵するファン回転数を強制的に最大まで引き上げる機能も利用できる(※Windows 8.1プリインストールモデルなら,ファン回転数変更機能は[Fn]+[1]キーで利用可能)。

 各種インタフェースは本体向かって左右と背面に用意されており,左は奥からIEEE 1394a(4ピン)×1,1000BASE-T LAN×1,USB 3.0×2,USB 3.0/eSATA(排他)×1,マルチカードリーダー×1で,右は奥からUSB 2.0×1と3.5mmミニピン×4(サウンド入出力用)で,背面にはACアダプター接続用とDisplayPort,mini DisplayPort,HDMI(Type A)各1となっている。

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本体両側面のインタフェース。USBポートが左右に散っており,ワイヤードのゲーマー向けマウスを取り回しやすいのはグッドだ。マルチカードリーダーはSDHCとSDXC,MMC,メモリースティックに対応する
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本体手前側はLEDインジケータがあるのみで,すっきりしている。背面はACアダプター接続端子を除くと,ビデオ出力インタフェースが集中する格好である

Realtek Semiconductor製のサウンドコントロールパネル。スピーカー出力を選択することによって,ミニピン端子の用途を変更できる
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 4つ並んだ3.5mmミニピン端子は,Realtek Semiconductor製のサウンドコントロールパネルから用途を選択できるようになっており,7.1/5.1chのアナログサラウンド出力や,光デジタル出力,マイク入力&ヘッドフォン出力といった具合で,使い方に応じた設定が行える。

 ただ,サウンド関係では,サウンドコントロールパネルではなく,ソフトウェアスイートとして用意されるCreative Technology製の「Sound Blaster X-Fi MB3」のほうをよく使うことになるだろう。
 というのもSound Blaster X-Fi MB3には,定評ある「SBX Pro Studio」が用意されており,接続したヘッドフォンやヘッドセット,あるいは本体内蔵の2.1chスピーカーを使って,簡単にバーチャルサラウンドサウンドを楽しめるからだ。ヘッドフォン/ヘッドセットとスピーカーでは,前者のほうがよりサラウンド感に優れるので,ゲーム用途ではこちらを勧めるが,中高域の特性に優れる内蔵スピーカーの利用も悪くない。

Sound Blaster X-Fi MB3の設定メニュー(左)。設定内容を「ミュージック」「ムービー」「ゲーム」の3プロファイルに保存し,切り替えて使える。右はバーチャルサラウンドサウンド出力「SBX Pro Studio」の設定項目。ヘッドフォン/ヘッドセットを利用するとき,よくお世話になるだろう
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GPUはShadowPlay&Battery Boost対応のGTX 870M

自己責任でのメモリ&ストレージ交換にも対応


GTX 870M GPU。GPU上には「N15E-GT-A2」の刻印がある
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 基本仕様を押さえたところで“中身”に入っていきたいが,15GSX8050シリーズには,パーツレベルでも共通の部分がある。それが,搭載するGPU「GeForce GTX 870M」(以下,GTX 870M)だ。
 GTX 870Mは,Keplerアーキテクチャを採用し,1344基のCUDA Core,演算ユニットである「Streaming Multiprocessor eXtreme」でいえば7基を集積するGPUである。メモリインタフェースは192bitなので,全体的にはデスクトップPC向けの「GeForce GTX 660 Ti」に近い規模を持つと述べていいだろう。
 動作クロックはベース941MHz,メモリ5000MHz相当(実クロック1250MHz)。GPU情報表示ツール「GPU-Z」で確認したところ,ブースト最大クロックは3モデルとも967MHzに達していた。

GeForce Experienceに用意されたBattery Boost(※日本語版だと表示は「バッテリブースト」)のスライダー。ゲームによっては,60fpsものフレームレートが出ていなくても快適にプレイできるものがあるため,そういうタイトルではフレームレートの上限を設定することで,GPUの利用率を下げ,ひいてはバッテリー駆動時間を延ばそうというわけである。設定範囲は20〜50fpsの範囲で,5fps刻みだ
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 NVIDIAのスイッチャブルグラフィックス技術「Optimus」に対応し,必要のないときは自動的に電源がオフとなるGTX 870Mだが,注目すべきは,バッテリー持続時間を伸ばす「Battery Boost」と,自動でも手動でもプレイ中のゲームを録画できる「ShadowPlay」を利用できる点だろう。
 Battery Boostでは,バッテリー駆動時に,対応ゲームをプレイするときのフレームレート上限を設定することで,GPU負荷を下げ,いきおい,ゲームプレイ時間を延ばせる。一方のShadowPlayでは,「いいプレイができた!」と思ったときに,最大でその瞬間から過去20分のゲームプレイを書き出し可能だ。しかも,GPUに与える負荷は小さいので,ゲームをプレイしている最中,ずっとShadowPlayを有効にしておき,いいプレイができたらそのたびにファイルとしてストレージに保存し,あとでSNSなどを使って共有する,といったことが行えるのである。

15GSX8050シリーズの上位3モデルで共通して採用する,4コア8スレッド対応のCore i7プロセッサ
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 では,“中身”の何が異なるのかだが,端的に述べると,CPUとメインメモリ,ストレージである。
 今回取り上げた3モデルのスペックを表1にまとめたが,最上位モデルとなる「15GSX8050-i7-YQB」ではCPUが最大3.9GHz動作,メインメモリ容量が32GBで,容量250GBのSSDと容量1TBのHDDという構成なのに対し,上から2番めのモデルとなる「15GSX8050-i7-YTB」ではCPUが最大3.8GHz動作,メインメモリ容量が16GB,ストレージはSSDの容量が120GBとなる。そして,上から3番めの「15GSX8050-i7-YFB」だと,CPUの最大動作クロックは3.5GHzとなり,メインメモリは容量8GBのシングルチャネルとなって,ストレージも容量500GBのHDDのみ……といった具合だ。
 なおCPUは,いずれも最新のHaswell Refresh世代となっている。

※1 入手した個体が搭載していたものであり,変更になる可能性もある
※2 同じBTO構成,同じ価格で64bit版Windows 7 Home Edition+SP1へも変更可能
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本体底面
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底面のカバーを開けたところ
 ここで,底面カバーを外して内部構造を確認してみたいと思うが,その前に1つ,重要な情報をお伝えしておくと,15GSX8050シリーズでは,底面のカバーを外しただけなら製品保証が無効にならない。つまり,ユーザーが自己責任でメモリモジュールやストレージなどを交換することも可能になるのである。
 もちろん,保証対象となるのは出荷時の構成のみなので,その点は十分に注意してほしいが,「底面カバーを外した時点で保証が無効になる」というゲーマー向けノートPCも少なくないだけに,15GSX8050シリーズの立ち位置は魅力的だ。

 というわけで底面カバーだが,2ピースになっており,小さいほうを開けると2.5インチストレージベイに,そして大きいほうを開けると,4基中2基のDDR3Lメモリスロットと,mSATAスロットにアクセスできるようになる。つまり,いま挙げたデバイスは,一定レベルのPC自作知識があれば,簡単に換装できるというわけである。

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ファンの径は左右で異なる
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冷却機構を取り外したところ。CPUの熱は2本のヒートパイプでファンへ運ばれる仕様だ。GPU部の熱も2本のヒートパイプで運ばれるが,それとは別にもう1本,メモリチップの熱を運ぶためのヒートパイプも用意される
 さて,あらためて内部を確認してみると,天地ひっくり返して背面を手前側にした状態で,CPUは左側,GPUは右側に配置されており,それぞれ,専用の冷却機構によって熱は筐体の後方へ排出される仕様になっている。

 ここでは,2つ用意されたブロワーファンの直径が,CPU側で45mm,GPU側で55mmといった具合に異なっている点に注目したい。径が異なると,風切り音の周波数帯が変わるため,人間の感じる「うるささ」が低下するという理屈に基づく設計だと思われるが,実際,筆者の主観で話をさせてもらうなら,3Dゲームを長時間実行したときの動作音は,15.6インチクラスのゲーマー向けノートPCとして,かなり静かだ。
 付け加えると,熱源が筐体向かって奥側に集中し,しかもその熱は筐体背面に排出される仕様であるため,キーボードやパームレストが熱を帯びる心配はない。ここは,とくに長時間にわたってゲームをプレイする人ほど見逃せないポイントになるだろう。


i7-4770T+GTX 750 Tiという構成の

デスクトップPCと性能を比較


 では,GTX 870Mを搭載するゲームPCは,どの程度のゲーム性能を持つのだろうか。
 デスクトップPCと比較したほうが絶対的な3D性能をイメージしやすいであろうということで,今回は「Core i7-4770T」(以下,i7-4770T)と「GeForce GTX 750 Ti」リファレンスカードとを組み合わせた,表2に示すとおりのシステム(以下,i7-4770T+GTX 750 Ti)を用意している。i7-4770Tは定格クロック2.5GHz,最大クロック3.7GHzの4コア8スレッド対応モデルで,入手した15GSX8050シリーズ3製品に搭載されるCPUとクロックが近いため,用いることにした次第だ。

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 テスト方法は4Gamerのベンチマークレギュレーション15.1準拠。また,解像度はiiyama PCの標準解像度である1920×1080ドットと,アスペクト比16:9でその1つ下となる1600×900ドットを選択した。


“デスクトップPC換算”でミドルクラスの

実力を持つ15GSX8050シリーズ


 テスト結果を見て行こう。
 グラフ1は,「3DMark」(Version 1.2.362)の結果だが,スコアはご覧のとおりで,15GSX8050シリーズはFire Strikeテストにおいてi7-4770T+GTX 750 Tiより約10%高いスコアを示している。
 15GSX8050シリーズの3製品でスコアにほとんど違いがないのは,GPUがGTX 870Mで揃っている以上,妥当と述べていいだろう。

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 グラフ2,3は,「Battlefield 4」(以下,BF4)のテスト結果だが,ここでは15GSX8050-i7-YQBと15GSX8050-i7-YTBがi7-4770T+GTX 750 Tiに対して14〜17%程度のスコア差を,15GSX8050-i7-YFBはi7-4770T+GTX 750 Tiに対して10〜13%程度のスコア差を付けた。

 気になるのは,15GSX8050-i7-YFBが上位2モデルからやや離されていることだが,その理由は何だろうか?
 15GSX8050-i7-YFBが搭載するCPUは,15GSX8050-i7-YTBのそれと比べて定格クロック,最大クロックとも300MHz低いが,それが理由なのだとすれば,15GSX8050-i7-YQBと15GSX8050-i7-YTBの間にも相応のスコア差が生じているべきだ。

 そのためおそらくは,メモリアクセス性能の違いがこの結果を生んでいるものと推測される。実際のゲーム内シーンを使っているBF4のテストでは,「15GSX8050-i7-YFBのメモリアクセスがシングルチャネルとなっていること」がスコアを左右しているのだろう。

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 ベンチマークレギュレーション15.1で扱うタイトルのうち,最も描画負荷の高い「Crysis 3」。そのスコアをまとめたものがグラフ4,5だ。Crysis 3ではGPU性能がフレームレートを左右することもあり,「標準設定」で15GSX8050シリーズはi7-4770T+GTX 750 Tiに対して25〜31%程度高いスコアを示した。シリーズ内でテスト結果に違いがほとんどないのは,3DMarkと同じ理由と見て間違いない。
 「高負荷設定」においては15GSX8050シリーズとi7-4770T+GTX 750 Tiのスコア差が縮まるが,これは“デスクトップPC換算”でミドルクラスのGPUにとって,レギュレーション15.1で規定される描画負荷が高すぎるため,スコアが丸まっているものと考えられる。

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 一方,描画負荷の低いFPS代表となる「BioShock Infinite」では,15GSX8050シリーズの3モデルで若干のスコア差が生じる結果となった(グラフ6,7)。描画負荷が低ければ低いほどスコア差がついているので,BioShock Infiniteでは,低いグラフィックス設定時に,CPU性能の違いが出てくるといえそうだ。
 ただ,よりグラフィックス品質を高めた「UltraDX11_DDOF」では,3DMarkと似たような傾向も示している。実際,できる限りグラフィックス設定を高めたうえで,プレイアブルなフレームレートを維持しながらゲームをプレイするにあたって,15GSX8050シリーズの3モデルに体感できる性能差はないと述べていいだろう。

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 公式の高解像度テクスチャパックを導入することで,メモリ負荷を高めてある一方,ゲームエンジン自体の描画負荷は決して高くない「The Elder Scrolls V: Skyrim」(以下,Skyrim)の結果がグラフ8,9となる。
 ここで注目したいのは,15GSX8050-i7-YFBとi7-4770T+GTX 750 Tiがほぼ互角のスコアで,上位2モデルがそれらに対して9〜13%程度高いスコアを示していること。BF4と同じように,メモリ負荷の高いSkyrimでも,メモリアクセス性能の違いがスコアを左右しているわけだ。

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 グラフ10,11は,「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編」の結果となる。
 ここでは,「標準品質(ノートPC)」で,やはりメモリアクセス性能の違いから15GSX8050-i7-YFBがやや置いていかれるのが気になるかもしれないが,「最高品質」で,スクウェア・エニックスが規定する「非常に快適」のラインであるスコア7000を超えているため,実のところ,そう大きな問題ではない。15GSX8050シリーズなら,最高品質の1920×1080ドットで,快適なゲームプレイを期待できることのほうが重要である。

※グラフ画像をクリックすると,平均フレームレートベースのグラフを表示します
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 「GRID 2」のテスト結果をまとめたグラフ12,13のスコアは,全体的に3DMarkと似た傾向だ。15GSX8050シリーズは,i7-4770T+GTX 750 Tiに対して16〜27%程度高いスコアを示した。

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SSDの効果は圧倒的! 体感性能重視なら

SSD搭載モデルの存在感が際立つ


15GSX8050-i7-YQBと15GSX8050-i7-YTBが搭載する,SSD 840 EVO。mSATAというインタフェースに対応するカード型SSDだ
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 搭載するGPUが変わらないため,「下位モデルでも最上位モデルとほとんど変わらない3D性能が得られる」と判明した15GSX8050シリーズだが,では,上位モデルのメリットはどこにあるのだろうか。ここからは,3製品でスペックが異なるストレージ周りの性能もチェックしていきたい。
 まずは,定番のストレージベンチマークソフト「CrystalDiskMark」(Version 3.0.3b)からだ。ここでは,テスト回数5回,テストサイズ「1000MB」,テストデータ「Random」というデフォルト設定でスコアを3度実行し,その平均値をスコアとして採用することにした。

 その結果は以下のとおりスクリーンショットで示すが,mSATA接続のSSDをシステムディスクとして採用する15GSX8050-i7-YQBと15GSX8050-i7-YTBが,2.5インチHDDがシステムディスクの15GSX8050-i7-YFBを圧倒するのが一目で分かるだろう。
 上位2モデルで比較すると,15GSX8050-i7-YQBが搭載するSSDは容量250GBでキャッシュ容量は512MB,15GSX8050-i7-YTBが搭載するそれは順に120GB,256MBという違いがあるため,NCQ(Native Command Queuing)を用いた小さなファイルの転送速度を見る「4K QD=32」の書き込みで大きなスコア差が生まれるなど,全体的に15GSX8050-i7-YQBが優勢だ。

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容量250GBのSSD 840 EVOをシステムディスクとして採用する15GSX8050-i7-YQBにおけるCrystalDiskMark実行結果(3回分)
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容量120GBのSSD 840 EVOをシステムディスクとして採用する15GSX8050-i7-YTBにおけるCrystalDiskMark実行結果(3回分)
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容量500GBのWD Blueをシステムディスクとして採用する15GSX8050-i7-YFBにおけるCrystalDiskMark実行結果(3回分)

 この違いは,日々のPC用途やゲームの読み出しにどういった影響をもたらすのか。3.5インチHDDをシステムディスクとして採用する比較対象機ともども,OSとゲームアプリケーションで,その違いを見てみたい。

 OSの起動テストでは,ログインパスワードをあらかじめ無効化したうえで,「各テスト対象の電源ボタンを押してから,デスクトップが表示されるまでの時間」を3回計測し,その平均をスコアとして採用することにした。15GSX8050のUEFI設定は工場出荷時のまま。比較対象のデスクトップPC側はベンチマークレギュレーションで規定する内容となる(※UEFI Bootは無効)。
 一方のゲームアプリケーションでは,BF4のキャンペーンモード「SHANGHAI」冒頭のデモシークエンスが始まってから,背後でのデータ読み出しが終わって,シークエンスをスキップするための[Esc]キーを押せるようになるまでの時間を,システムの再起動を行いながら3回計測し,やはり平均値をスコアとして採用することにした。

 その結果がグラフ14で,ここでもSSDを搭載する上位2モデルのスコアが群を抜いている。実際,スコアを取るまでもなく,上位2モデルのOS起動速度やゲーム読み出し時間の高速性は体感できるので,まさに効果は抜群と述べてよさそうだ。

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バッテリー駆動でのゲームプレイには期待が持てる

クーラーは十分な冷却能力でかつ静か


 ミドルクラスのゲーマー向けデスクトップPC並みという性能をコンパクトな筐体で実現している15GSX8050シリーズだが,消費電力はどの程度に達しているのだろうか。また,バッテリー駆動時間にどの程度の違いがあるのかも気になるところだ。
 そこでまずは,ログの取得が可能なワットチェッカー「Watts up? PRO」を用い,システム全体での消費電力を比較してみることにした。テストにあたっては,ゲーム用途を想定し,無操作時にもディスプレイ出力が無効化されないよう指定。加えてバッテリーパックを取り外し,バッテリーの影響が出ないようにしたうえで,OSの起動後30分放置した時点を「アイドル時」,各アプリケーションベンチマークを実行したとき,最も高い消費電力値を記録した時点を,タイトルごとの実行時とした。

 その結果がグラフ15となる。アイドル時は,OptimusによりGPUが無効化されることもあって,さすがに15GSX8050シリーズの消費電力は優秀。各アプリケーション実行時の消費電力はCPUクロックやメインメモリ容量,ストレージに応じたスコアになっているのが分かる。
 アプリケーション実行時の消費電力が比較対象のデスクトップPCと比べて高く出ている点は気になるかもしれないが,15GSX8050シリーズでは15.6インチで1920×1080ドットの液晶パネルが持つ消費電力も消費電力として計算されることに注意してほしい。ディスプレイまで入れた消費電力はほぼ互角か,デスクトップPCより低いレベルだと述べていいのではなかろうか。

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バッテリーパックは14.8V 5200mAh仕様
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 バッテリー駆動時間はどうだろう? Futuremark製バッテリーベンチマーク「PowerMark」(Version 1.2.0)を用いて,実際のバッテリー駆動時間を計測してみた。PowerMarkは,ワープロソフトによる文書編集とWebブラウジングを交互に実行する「Productivity」ワークロードと,3Dアプリケーションとビデオ再生を交互に実行する「Entertainment」ワークロード,そして両ワークロードを繰り返し実行する「Balanced」の3パターンで,それぞれバッテリー駆動時間を見るものとなっている。
 ここで,液晶パネルの輝度は電力設定からOS標準の「バランス」を選択し,40%にまで落としてあることをお断りしておきたい。

 というわけで結果はグラフ16に示したが,ゲーム用途が想定されるEntertainmentワークロードのスコアを見てみると,最も駆動時間の短かった15GSX8050-i7-YQBでも3時間弱と,ゲーマー向けノートPCとしてはかなり長い駆動時間を確保できている。この点は15GSX8050シリーズのメリットと述べてよさそうだ。
 ちなみに,下位モデルほどバッテリー駆動時間が延びているのは,構成部品が少ないためである。

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 最後にCPUとGPUの温度も確認しておこう。ここでは,アイドル時に加え,3DMarkの30分間連続実行時点を「3DMark時」とし,CPUの温度は「HWMonitor Pro」(Version 1.19),GPUの温度は「GPU-Z」(Version 0.7.8)から追うことにした。テスト時の室温は24℃で,比較対象のデスクトップPCはPCケースに組み込まず,いわゆるバラックの状態で机の上に置いている。

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 結果はグラフ17,18のとおりで,アイドル時,3DMark時とも,15GSX8050シリーズのCPU温度とGPU温度はデスクトップPCを上回った。
 ただし,これは悲観するような話ではない。前述したとおり,15GSX8050シリーズのファン回転音は15.6インチクラスのゲーマー向けノートPCとしてかなり低いからである。また,実温度値も,まったくもって問題のないレベルなので,ここはむしろ「冷却機構が適切に機能している」と評すべきポイントだったりする。温度は見事に制御されているのだ。

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3D性能は十分。あとは予算次第で選べば

快適なノートPCゲーム環境が手に入る


 まとめよう。iiyama PCブランドのゲーマー向けノートPCである15GSX8050シリーズ上位3モデルは,どれを選んでも,ミドルクラスのゲーマー向けデスクトップPCに相当する3D性能を,15.6インチで1920×1080ドットの見やすい液晶パネルとセットで入手できる製品だ。

 BTO標準構成価格は,15GSX8050-i7-YQBが25万4859円(税込),15GSX8050-i7-YTBが19万4379円(税込),15GSX8050-i7-YFBが15万4419円(税込)。ざっと10万円近くも価格差があるわけで,どれを選ぶべきか迷う人もいるのではないかと思う。

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 もちろん,「予算が許す限り上のモデル」を選ぶのが正解……ではあるのだが,もう少し突っ込んで紹介してみると,迷ったのであれば,税込価格で20万円未満の15GSX8050-i7-YTBを選んでおけば間違いない。15GSX8050シリーズの“おいしい”ところが全部詰まっているからだ。
 ただし,システムディスクの容量が120GBなので,ここにゲームアプリケーションをたくさんインストールしようとすると,ちょっと苦しい。ゲームの読み出し時間短縮を図りたい場合には,上位モデルたる15GSX8050-i7-YQBを検討するといいだろう。個人的には,15GSX8050-i7-YTBをベースに,SSDだけ容量250GBモデル,もしくは容量500GBモデルへ変更するのがベストだと思うが,「ハイエンドのゲームPCを買ったら,写真の加工など,大量のメインメモリを必要とする作業もバリバリこなしたい」と考えているのであれば,15GSX8050-i7-YQBを選ぶのも大いにアリといえる。

 3モデル中では最も安価な15GSX8050-i7-YFBは,GTX 870Mの3D性能を,とにかく安価に入手したい人向けの選択肢である。同程度の性能を持つデスクトップPCと液晶ディスプレイのセットを手に入れるのとそう大きくは変わらない価格で,使わないときには畳んでおけるノートPCが手に入るのは,やはり大きい。
 15GSX8050-i7-YFBを選ぶときのお勧めは,プラス1280円(税別)で実現できる,メモリアクセスのデュアルチャネル化(※PC3-12800 DDR3L SDRAM SO-DIMM 4GB×2)だ。これを選択しておけば,先の性能検証時に確認できた,一部アプリケーションにおける性能低下も回避できるので,価格重視の人もここはぜひ検討してほしいと思う。

 いずれにせよ,15GSX8050の基本機能と基本性能は申し分ない。どんなBTOオプションを選ぶにせよ,満足度の高いゲームPCを入手できるはずだ。
 パソコン工房やGoodwill,TWOTOP,BUYMOREといった全国のユニットコム直営店でBTOを行いつつ注文でき,店頭,もしくは24時間365日対応のサポート用コールセンターによるサポートが受けられるという便利さも魅力。本稿の中盤で,パーツの換装が可能という話をしたが,換装の相談も全国のユニットコム直営店で受け付けてくれるから,“自作的”な作業はちょっと……という人も安心だ。

 この夏,ゲームプレイを前提にノートPCの購入を検討しているなら,国内生産のiiyama PCを,ぜひ選択肢に加えてみてほしい。

15GSX8050-i7-YQB製品情報ページ

15GSX8050-i7-YTB製品情報ページ

15GSX8050-i7-YFB製品情報ページ

iiyama PC公式Webサイト

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