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時間や空間を自由自在に操る個性的なFPS,「シンギュラリティ」のレビューを掲載。朽ち果てた謎の研究施設で何が起こったのか
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印刷2010/10/01 00:12

レビュー

時間を操って戦い,謎を追う異色のFPS

シンギュラリティ

Text by Chihiro


画像集#001のサムネイル/時間や空間を自由自在に操る個性的なFPS,「シンギュラリティ」のレビューを掲載。朽ち果てた謎の研究施設で何が起こったのか

 2010年9月22日,スクウェア・エニックスから「時間を操る」というユニークなシステムを搭載したFPS「シンギュラリティ」PlayStation 3/Xbox 360)が発売された。
 同社の海外ゲーム専門レーベル,「エクストリーム・エッジ」からリリースされた本作の開発は,北米の大手パブリッシャ,Activision傘下のRaven Software。ここは,「Soldier of Fortune」シリーズや「Quake 4」など,多くのFPSを制作してきた実力派のデベロッパだ。

画像集#002のサムネイル/時間や空間を自由自在に操る個性的なFPS,「シンギュラリティ」のレビューを掲載。朽ち果てた謎の研究施設で何が起こったのか

 2010年,アメリカの偵察衛星が,オホーツク海に浮かぶ孤島から発せられた正体不明のエネルギーを探知する。それを受けた政府は空軍の偵察部隊に調査を命令したが,部隊がロシア領空に侵入して現場へ向かっている途中,謎の爆発が発生し,これに巻き込まれた部隊は散り散りになってしまう。
 この島には,旧ソ連時代「Katorga-12」(カトルガ12)と呼ばれる軍事研究施設が置かれていたのだが,現在は朽ち果てた姿をさらしており,人の姿も確認できない。プレイヤーは偵察部隊のナサニエル・レンコ大尉となって,カトルガ12で起きた事件の謎を解きつつ,この島からの脱出を目指すのだ。

 リリースされた日本語版は,主要キャラクターのみ音声吹き替えという仕様だが,ムービーシーンなどでは一般のNPCも日本語をしゃべる。また,英語版と同様に字幕を出すことはできない。
 日本語版と英語版の違いについては,例によってスクウェア・エニックスの公式サイトで説明されているので,確認しよう。

 なお,今回のレビューはXbox 360版を使用しており,ボタン配置などもそれに準じている。

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「シンギュラリティ」公式サイト



E99という新種のエネルギー源が
物語の鍵を握る要素となる


謎の爆発で島への不時着を余儀なくされた主人公ら。島内には朽ち果てた建物だけが残されており,スターリンの巨大な胸像や,住民が書き残したメモなども見られる
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 もう少しゲームの設定について説明しよう。1940年代,この島でウラン鉱脈を調査中に偶然,「E99」と呼ばれる物質が発見された。この未知の物質は巨大なエネルギーを内部に秘めており,それに着目したソビエト連邦は,膨大な予算をつぎ込んで研究を進めたのだが,ある日,激しい事故が発生して研究施設は崩壊。E99の汚染によって人が住める土地ではなくなってしまう。そのためソ連はこの土地を見捨て,記録からも抹消したのであった。

 このE99というエネルギーは大きな力を持っており,時空の歪みを引き起こし,タイムスリップを可能にしたり,建物を急激に劣化させたりと不思議な現象を引き起こす。この力は事故から半世紀以上経過した現在でもまったく衰えていないようだ。

 E99を兵器として利用することも研究されていたと思われ,この技術を応用した武器も存在する。島内のいたるところで「E99テクノロジー」と呼ばれるアイテムが入手できるが,これもゲームを進めていくにあたって重要になる。

フラッシュバックによって,そこで起きたことが見えたり,遠くからクリーチャーの吠える声が聞こえてきたりなど,オカルト色の強い演出が施されている
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タイム・マニピュレーション・デバイスを利用して
時間を思いのままに操る


 シンギュラリティの操作は,左スティックでキャラクターの移動,右スティックで照準のコントロール,Rトリガーで射撃,Aボタンでジャンプといった具合で,普段からFPSをプレイしていれば,戸惑うことはないはずだ。攻撃でダメージを受けた際は,拾うだけですぐに効果が現れる「スティムパック」か,消費することで大きな効果が得られる「ヘルスパック」を使って体力を回復する仕組みだ。
 シングルプレイモードでは,次々とミッションが発生していき,これをクリアしていくことでストーリーが進行していく。ストーリーやマップの進行はリニアな一本道だが,結末だけはプレイヤーの判断で分岐するマルチエンディングになっている。

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 自由度の高いマップや,体力の自動回復などを特徴とする最近のFPSに比べ,古典的なゲームシステムに見えかもしれないが,シンギュラリティの最もユニークな点は,「タイム・マニピュレーション・デバイス」(以下,TMD)にある。これは,ゲームを進めていくことで手に入るアイテムで,特定の区域の時間を自在に操れるものだ。

 TMDを使って,どんなことができるのだろうか。まずは,「リニュー」という機能がある。これはオブジェクト周辺の時間を巻き戻して,崩れ落ちた階段や壊れたスイッチを元の姿に戻す(つまり,修理できるわけだ)。これで壊れたアイテムボックスを修復すれば,中身も出現するので,アイテムが入手できる。
 逆に時間を進めて破壊する「エージング」という機能もあるので,これらを使い分けてミッションを進めていこう。
 もちろん,TMDを利用したパズル的な謎解きも各所に用意されている。意地悪な仕掛けはそれほど多くないが,先に進むためにはちょっとしたヒラメキが必要だったりする場合もある。

 TMDは,戦闘でも役に立つ。例えば敵兵やクリーチャーの時間経過を急激に早め,相手を老化させて倒すことも可能だ。「デッドロック」という能力は,一定範囲内の時間の進みが遅くなるため,その付近にいる敵は動作もゆっくりになる。この状態なら簡単に照準を合わせられるので,攻撃が当てやすくなる。
 もっとも,TMDを作動させるとE99を大量に使用してしまうため,連発はちょっと難しい。消費したエネルギーは時間と共に回復するが,「E99エネルギーセル」というアイテムで急速にチャージすることもできる。

TMDが使えるオブジェクトは,照準を合わせると青色かオレンジ色のマークが出るので分かる。瓦礫で埋もれた通路(左)もこのとおり(右)
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敵の兵士を急激に老化させればあっという間に倒せるし(左),デッドロックなら時間を遅くして,有利な状態で攻撃できる(右)。いずれも消費エネルギーが多いのが欠点
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 またゲームが進むにつれて,TMDの能力をアップグレードしていける。上記のデッドロックのほか,地面に落ちているアイテムを引き寄せたり,相手が撃ったロケットをつかまえ,跳ね返せる「重力制御」,敵をクリーチャーに変えて同士討ちさせる「変異」などといった能力が追加されていくので,ますます便利になっていくのだ。

ステージを進めていくとTMDのアップグレードイベントが発生する。また,オーグメンターでTMDの強化も可能。E99テクノロジーを集めて,どんどん能力を高めていこう
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 アップグレードには,マップの所定の場所にある「オーグメンター」という設備を使用することになる。TMDに特殊効果を追加する「TMD追加装備」,TMDの機能を強化できる「TMDパーク」,主人公自身を強化できる「ヒーローパーク」の3つのアップグレードがあるので,好きなものを選ぼう。
 また,マップにはTMD追加装備数を増やす「TMD設計図」や,ヒーローパークの項目を増やす「バイオフォーミュラ」というアイテムなどがあり,これらを見つけることで,オーグメンターのパワーアップリストが増える仕組みになっている。
 ちなみに,主人公の強化メニューには,「あらゆる武器の命中精度を強化する」「体力の最大値が増加する」などさまざまなものがあるが,これを導入するにはそれなりの数のE99を渡さなければならない。ゲームの世界ではE99が通貨代わりになっているわけだが,能力を強化するほど要求される額も大きくなるのは,現実世界と同じだ。


さまざまな武器が登場
ここにもE99のパワーが使われている


シーカーは発射後に弾丸の視点に切り替わるのがユニーク。着弾後に爆発するので,一定範囲内の敵をまとめて倒すこともでき,非常に使い勝手がいい。ただし装弾数は少なめ
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 武器は,最大で2種類を同時に携行することができる。武器は一度入手すれば,マップの各所にある「武器ロッカー」から引き出せるようになる。
 銃の種類としてはアサルトライフル,ショットガン,スナイパーライフル,グレネードランチャーなど,用意される武器はFPSとしては一般的なものばかりだが,E99テクノロジーが加わることで一味違ったものになっている。例えばスナイパーライフルなら銃を撃つ際,時間の進行を遅くすることで敵に当たりやすくなるし,グレネードランチャーなら,発射後にグレネードの方向をコントロールして,好きな場所で爆発させられるという具合だ。
 ユニークなのは「シーカー」という銃で,これはLトリガーを引いた状態で撃つと,銃弾の視点に切り替わり,さらにそれを操って敵に当てられるのだ。いずれも,通常のFPSでは考えられないような武器ばかりで,それをどのように使っていくかという戦略が楽しめるのだ。

接近戦でならショットガン,遠くの敵ならスナイパーライフルというように,状況に応じて武器を切り替えよう。ロッカーでの武器のアップグレードも忘れずに
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 武器もTMD同様にアップグレードが可能になっており,こちらは「武器テクノロジー」というアイテムを入手する必要がある。アップグレードは武器ロッカーで行うことができ,与えるダメージを増やしたり,リロード速度をアップするなど,さまざまな効果を得られる。とくに終盤はかなり固い敵が増えるため,あらかじめできるだけ強化しておきたいところである。


さまざまなマップから構成されるシングルプレイモード
最新グラフィックスエンジンで描かれたビジュアルも必見


 シングルプレイには,これといってはっきりしたチャプターはないが,実績(トロフィー)から察するに,全部で6つのマップに分かれているようだ。
 6つでは少ないような気がするものの,1つ1つのマップの内容が濃いため,ボリューム不足という印象はない。筆者の場合は,12時間程度でエンディングに到達しており,最近のFPSとしては一般的なプレイ時間になるのではないだろうか? ゲームの難度はイージー,ノーマル,ハードの3つから選べる。

クリーチャーはの中にはテレポートで一気に間合いを詰めてきたり,単純に殴りかかってくるなど,種類/攻撃方法はさまざま。たいていは,複数で襲ってくる
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 敵となるクリーチャーは,異様に手足が長かったり,反対にずんぐりむっくりとしていたり,近づいてきて自爆したりと種類は多い。また,クリーチャーのほか,人間の敵も登場する。面白いのは現代で戦っているときは現代のロシア兵,過去にタイムスリップしているときは,ソ連兵と,しっかり年代によって兵士の格好が異なる点だ。
 戦闘シーンでは,多くの敵が徒党を組んで襲ってくることが多いため,最初は苦戦することもあった。しかし,TMDの能力の1つであるデッドロックを覚えたあとは,これを使って相手の動きを遅くし,一方的に攻撃できるため,途中からはさほど苦戦することなく進めた。TDMを使いこなせれば,ゲームの難度はそれほど高くはないという感じだ。

このような,巨大なクリーチャーも登場する。攻略のヒントはないが,いかにも「撃ってください」とアピールされている部分があるため,そこを狙うのが吉だ
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 ちなみに,グラフィックスエンジンとしては「Unreal Engine 3」が使用されており,そのクオリティは高い。荒廃した研究施設や橋の上を走る列車,貨物船の中など,さまざまなロケーションが用意されているが,とくに放棄されて半世紀以上経過した研究施設は,その荒んだ感じや,不気味な雰囲気が見事に表現されていて,なかなか怖い。
 不意に,過去にその場所で起こった出来事がフラッシュバックしたりなど,ホラー的な演出も多いので,「怖いのがちょっと苦手」という人は注意が必要かもしれない。
 いずれにせよ,爆発のエフェクトや波がしぶく様子,TMDの力で施設が修復されていくシーンなど,ビジュアル的な魅力は十分で,ゲームの見どころの一つといえそうだ。

TMDを利用して,崩落した橋や海中から引き上げられた沈没船を修復するイベントもある。巨大なものを元に戻すため,より多くの力を使うが,エフェクトもかなり派手になっている
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個性的なマルチプレイヤーモードも搭載
ただし,やや不満も


 マルチプレイモードについても軽く紹介しよう。シンギュラリティでは,最大12人のプレイヤーによるマルチプレイが可能で,ルールは2種用意されている。

・エクスターミネーション

 兵士とクリーチャーの2チームに分かれ,それぞれに課せられた目標の達成を目指すもので,兵士側はビーコンの起動,クリーチャー側はビーコンの起動を阻止という目的がある。マップには3つのエリアがあり,それぞれにビーコンが3つずつ設置されている。一つのエリアのすべてのビーコンを起動し,20秒間守りきることができれば,次のエリアに進める。制限時間内にすべてのビーコンを起動すれば兵士側の,守りきれなかった場合クリーチャー側の勝利となる。

・クリーチャー対兵士
 その名のとおり,クリーチャーと兵士に分かれ戦うルールで,いわゆる「チームデスマッチ」だ。相手を倒すたびにポイントが加算され,残り時間がなくなるとラウンド終了。2ラウンドが終わったときに,ポイント数の多いチームが勝ちとなる。

マルチプレイモードでは,出撃時にクラスを選ぶ。パークはランクを上げて解除するのではなく,最初からあるものの中から選択するため,それほど戦略性は高くない印象だ
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 クリーチャー,兵士ともに4種類のクラスがあり,好きなクラスを選んで戦える。兵士にはテレポート能力を持つ「ブリッツァー」や,回復能力を持つ「ヒーラー」があり,クリーチャー側には体液を浴びせて攻撃する「リバート」や,爆弾で攻撃する「レディオン」など,本作ならではの個性的なクラスが用意されている。戦闘では自由にクラスを切り替えて,臨機応変に動くことも可能だ。
 兵士側は出撃時に装備する武器とパーク(特殊能力=移動速度を上げたり,ダメージを増加させるなどの効果がある)を1つずつ設定可能だが,クリーチャー側は武器を持てないため,パークを2つ設定できる。

マルチプレイ用のマップは「エクスターミネーション」向けに3種類,「クリーチャー対兵士」向けに8種類用意されている。エクスタミネーションでは,このビーコンを巡って争うことになる
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 シンギュラリティのマルチプレイはざっとこんな感じだが,オンラインにはあまりプレイヤーがおらず,夜の時間帯ならなんとかプレイできるというレベルだ。
 海外版ともマッチング可能ならプレイヤーが増えるかもしれないが,あまり人気があるとはいえない状況だ。ちなみにランキングボードを見たところ,スコアが記録されているのは40件ほどだった。
 プライベートマッチの部屋を建てれば,自分しか参加者がいなくてもゲームを始めることができるので,マルチプレイマップを見ることはできる。とはいえ,掲示板などコミュニティで呼びかけて集まらないと,対人戦をプレイするのはちょっと難しそうだ。


時間を操り事故の真相に迫る
SF映画好きな人にオススメしたい一本


 シンギュラリティをプレイしていて感じたのは,やはりTMDの性能があまりにも良すぎることだろう。多彩な機能を持ち,本作のキモでもあるのだが,これさえあればたいていなんとかなってしまうので,戦闘にやや緊張感を欠く。ただ,パワープレイを楽しみたい人や,FPSビギナーには取っつきやすいだろう。戦略を考えるのも面白い。
 また,やり込み派の人には,クリア済みのマップを選んで再び遊べないのが残念。アイテム収集系の実績が用意されているのだが,チャプターを選んで補完ができないため,取りこぼした場合はゲームを最初からやり直さなければいけないのだ。

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 時間を操り,現代と過去を行き来して事件の真相を暴く本作。シングルプレイには巨大なボスとの戦いがあったりなど,ド派手な演出や凝ったストーリーでプレイヤーを飽きさせることがなく,最後まで一気にプレイできるはずだ。マルチエンディングになっているので,リプレイ性も高い。それぞれ異なる結末を迎えるので,ぜひともすべてのエンディングを見て,どれがベストのエンディングなのか,それぞれのプレイヤーが考えてほしい。 時間操作の概念を巧みにゲームに盛り込んできた本作。とくにSF映画好きや,ホラータッチの的な演出が好きだという人には,ぜひチェックしてほしい作品だ。

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