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【PR】3Dゲーム環境を先取りしよう! Alienwareが贈るフルHD対応の3Dディスプレイ「Alienware OptX AW2310」テストレポート
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印刷2010/02/26 23:21

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【PR】3Dゲーム環境を先取りしよう! Alienwareが贈るフルHD対応の3Dディスプレイ「Alienware OptX AW2310」テストレポート

画像集#005のサムネイル/【PR】3Dゲーム環境を先取りしよう! Alienwareが贈るフルHD対応の3Dディスプレイ「Alienware OptX AW2310」テストレポート

 ジェームズ・キャメロン監督による映画「アバター」の大ヒットもあってか,「3D」映像がにわかに注目を浴びている。「ゲームなんかは全部3Dじゃないか」という人もいるだろうが,これまでの3Dゲームは内部データが3次元で扱われていても,表示自体はラスタライズによって2次元に変換して行われていた。ここでいう「3D」映像は,映像自体が立体感を持った,本物の3D映像のことだ。昨今では,大型テレビの次のトレンドとして,立体視を使った3D表現にフォーカスしている家電メーカーも多く,3D対応テレビ放送の構想なども動き出し,日本では,にわかに「3D」映像ブームが起きようとしている。

2010年2月末時点の価格は5万5893円(税込)から
画像集#004のサムネイル/【PR】3Dゲーム環境を先取りしよう! Alienwareが贈るフルHD対応の3Dディスプレイ「Alienware OptX AW2310」テストレポート
画像集#001のサムネイル/【PR】3Dゲーム環境を先取りしよう! Alienwareが贈るフルHD対応の3Dディスプレイ「Alienware OptX AW2310」テストレポート
 3D映像というのは,一度,優良な環境で優良なコンテンツを視聴すると,それはそれは衝撃的な体験ができるのだが,これまでよい機会に恵まれる人は少なかった。ここにきて,アバターの巻き起こしたムーブメントは,3D映像時代の本格的な幕開けを感じさせるものとなっている。
 そんな3D映像を,さらにディープに楽しめるのが3Dディスプレイ環境である。立体映像は,目で体験する現実の行動にきわめて近い情報量を持っている。しかし,ただ流れてくる絵を観ているだけでは面白さは半減しているのだ。インタラクティブな環境で立体映像が再現されてこそ,現実世界とゲーム世界が渾然となった境地を体験できる。この感覚は,英語では「Immersive」(イマーシブ)という表記が定着しているのだが,日本語にすると「没入感」という感じの表記となり,いま一つ実感が湧きにくい。感覚的にいうと,「向こう側」の世界に半分足を踏み入れる――そんな体験が味わえるのだ。

 さて,GPUメーカーであるNVIDIAでは,かなり以前からPCゲーム用の3Dディスプレイドライバを提供するなど,地道に活動をしていたのだが,それがようやく製品レベルのものになったのが1年ほど前の話である。そう,NVIDIA 3D Vision(旧称:GeForce 3D Vision)の登場だ。

 単に紹介するだけではありがたみが薄いので,できればそれまでの状況を知っておいていただきたい。ここに至るまでの,PCで3D映像を楽しむためのさまざまなアプローチや問題点などは,過去記事を読んでいただくのがいちばん早いと思われるので,リンクを紹介しておこう。

春だ飛び出せ,3Dステレオ映像ゲーム環境(その1〜3)

ディスプレイ部の高さは簡単に調整できる
画像集#010のサムネイル/【PR】3Dゲーム環境を先取りしよう! Alienwareが贈るフルHD対応の3Dディスプレイ「Alienware OptX AW2310」テストレポート
 およそ10年くらいにわたってNVIDIAが進めていた3Dディスプレイドライバの開発では,新製品やOSアップデートのたびに,多くの人の貢献によってノウハウを集めてきた汗と涙の歴史がある。それだけに,製品レベルでのサポートが行われるようになったというのは,実に感慨深い。
 しかし,記念すべきNVIDIA 3D Visionの発表から1年弱が経過したものの,その普及具合は芳しいものではなかった。エンドユーザーレベルでいえば,対応できるディスプレイが2種類(日本で入手できそうなのは1種類)しかなかったのが最大の原因だろう。その対応製品も,入手性がよいとはいえず,画面解像度が1680×1050ドット止まりと,残念ながらフルHDには対応してなかったため,わざわざディスプレイを買い換える対象としては魅力が薄かったのだ。

画面はノングレアタイプなので,ゲームプレイの邪魔になる映り込みが少ないのは嬉しい
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 その後も,NVIDIAとディスプレイメーカー各社は,新製品の開発を続けていたようで,最近になってようやくフルHD対応の3D Vision対応ディスプレイが登場してきた。今回紹介する「Alienware OptX AW2310」は,デルから発売されるとあって,現在最も入手しやすい3D Vision対応ディスプレイといってよい。
 ゲーマー向けPCで妥協のないラインナップを投入し続けるAlienwareブランドから登場することもあって,基本性能についてはほぼ心配ないだろう。ここでは,NVIDIA 3D Visionの評価を中心に,Alienware OptX AW2310を使った3Dディスプレイの可能性について見ていきたい。

Alienware OptX AW2310製品情報ページ


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Alienware OptX AW2310のケーブル接続部は本体下側にある
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NVIDIA 3D Visionとは?


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 今回のメインディッシュはディスプレイのほうなのだが,それを特別なものとして成り立たせている技術のほうから先に紹介しておきたい。

 NVIDIA 3D VisionはNVIDIAの3D映像表示技術だが,上記の過去記事で紹介したものとはまったく違った「液晶シャッター方式」による3D表示デバイスに対応した製品である。以前の記事では,主に偏光フィルタを用いた方式を取り上げているが,実は,液晶シャッター方式のほうが歴史が古く,家庭用ゲーム機などでもいくつか対応したものは出ていたので,ご存じの方も少なくないのではなかろうか。
 前述のように,家電メーカー各社は今年中の3Dテレビ投入に動いているのだが,それぞれ独自方式であるため,かなり混沌とした状況になることが予想されている。PC業界では,事実上,NVIDIA 3D Visionが標準方式となっているため,対応機材を導入しても遊べるゲームが出ないとか,今後メガネが無駄になるといった心配はなく,今後の普及にも拍車がかかっていくことだろう。

 まず,基本原理を簡単に紹介しておこう。偏光フィルタの仕組みについては割愛するが,だいたい「いろんな方向の横波になった光のうち,一方向の成分だけを通過させる」ものだと考えておいてほしい。フィルタ通過後の映像は,ほぼ半分の明るさになる。そして,90°違う方向の偏光フィルタをさらに重ねると,光はまったく通過できなくなる。偏光フィルタの後ろに液晶を配置して,液晶のねじれ具合で偏光フィルタを作り出し,手前の偏光フィルタに対して0°→90°と偏光角度を変えてやると,視界を開けたり閉ざしたりという電子シャッターを構築できる。
 ディスプレイ側では,右目の位置から3Dレンダリングした画像と,左目の位置から3Dレンダリングした画像を1フレームごとに切り換えてやる。それと電子シャッターを使った液晶メガネを同期させて,右目画像が出ているときは右目を開けて,左目を閉ざす,左目画像が出ているときは左目を開け,右目を閉ざす,といった動作を行うと,左右の目にはそれぞれの視点位置から見た画像が見えるので,立体感を味わえるという仕組みだ。

 個人的に,液晶シャッター方式の民生用デバイスでは初と思われるシャープX1用の「立体視映像セットCZ-8BR1」から始まって,「Metabyte Wicked 3D」「カノープスTotal3D」「ELSA 3D Revelator」といろいろな製品を使ってきたこともあって,この方式についてはいささか詳しいつもりでいるので,古くから使われてきた液晶シャッター方式が,メジャーになりきれなかった理由はよく分かる。

 従来製品では,画像のチラツキが多すぎたのだ。

 PC用のディスプレイなどは,1秒間にだいたい60コマの書き換えを行うことで映像を表現している。これくらいのフレームレートであれば,原理的に静止画のコマ送りであっても滑らかに見えることは,皆さんご存じだろう。
 しかし,これに液晶シャッターを適用すると,1フレームごとに左右に振り分けられるため,それぞれの目には半分の秒間30コマ分ずつの絵しか届かなくなる。さらに悪いのは,真っ暗な絵が挟まれるため,それがチラツキとなって感じられることである。人間の目は明るさに対して瞳孔を調節するなどの機能を持っているわけだが,明暗の変化が激しいと映像が見づらくなるばかりでなく,目が疲れやすくなるなどの悪影響があるのだ。これは液晶シャッター方式では避けられない問題となっている。

 これがどれくらい気になるのかには個人差があって一概にはいえないのだが,明滅が高速になるほど負担は少なくなるのは確かで,60Hz(秒間30回の点滅)では,かなり気になる&目の負担にもなると感じる人がほとんどだろう。
 NVIDIA 3D Visionでは,60Hzの倍,つまり120Hzで切り換え表示させることで,左右の目のフレームレートを通常ディスプレイ程度に保つとともに,チラツキを大幅に改善している。

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 民生用とはいえないが,オリンパスビジュアルコミュニケーションズが販売していたBenQの76Hz対応ディスプレイ使った液晶シャッター方式でのデモを見た経験からすると,70Hzを超えたあたりでもかなり目に優しくなる感じであった。100Hzくらいになると,理論上チラついてはいるはずなのだが,もはや目で認識できないレベルになっている。

 個人的な印象では,

  60Hz 明らかにチラつく
  76Hz 少しチラつく
  100Hz以上 ほぼチラツキは確認できない

といった感じだ。

 なお,NVIDIA 3D VisionとAlienware OptX AW2310の組み合わせでは,基本垂直同期周波数として100Hzと120Hzの2種類が用意されている。どちらでも設定できるのだが,西日本では120Hz,東日本では100Hzを指定するとよいだろう。これは室内の蛍光灯などが120Hzないし100Hzで点滅していることが多いため,メガネを通して画面以外のものを見たときにチラツキのように感じられることがあるからだ。今回のテストは,大半を100Hz動作で検証している。

赤外線エミッタ部に取り付けられたスクロールホイールで視差の量を調整できる。輻輳角については標準では調整機構が用意されていないのだが,どれかのキーに機能を割り当てれば調整できなくはないようだ
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 そのほか,NVIDIA 3D Visionの特徴をいくつか挙げておこう。まず,メガネがワイヤレスである。3Dメガネ部は,バッテリーを内蔵しており,USBケーブルで充電可能となっている。信号の送信は別の機器,USB接続の赤外線エミッタから行われ,広い範囲で安定して受信できる。また,赤外線エミッタには,ボタンとホイールが用意されており,動作のON/OFFや視差の調整が行えるのも大きな特徴だ。従来あった製品では,こういったものはキーボードから操作する必要のあるものが多かったのだが,ゲーム側でキーボードのフックを許さないようなものの場合は立体視表示が制御できなかったのだ。こういった細かな工夫がこらされている点にも長年のノウハウの蓄積を感じさせる。
 

導入の注意点


 3Dディスプレイ環境の導入に先だって,ハードウェア環境,ソフトウェア環境を確認しよう。
 まずはOSだ。Windows XPには対応していない。Windows VistaかWindows 7が必要になる。GeForce 8以上のGPUも必要だ。適用できるGPUのクラスとしては,GeForce 8シリーズだとGeForce 8800 GT,GeForce 9シリーズだと,GeForce 9600 GTあたりが下限となる。詳しくは表を見ていただきたい。

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 表の中でいちばん性能が低そうなのは,OEM向けの「GeForce GT 140」で,
「3DMark Vantage」の「Online Result Browser」から判断する限り,おおむね
「GeForce 9600 GSO」に近いスコアとなっているようだ。


3Dディスプレイの使用感


今回のサンプル画像撮影では,立体デジカメに液晶シャッターメガネをかけて,できるだけ実際の目で見た立体映像を忠実に再現できるように心がけてみた
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 お待たせした。では,Alienware OptX AW2310の3Dディスプレイとしての使用感を見ていきたい。「ゲーム画面が立体で〜」と文章で説明してもまったく説得力がないと思うので,ここは読者それぞれに実際に確認してみていただくしかないだろう。以下では,いくつかのゲーム画面を使って,ディスプレイが表現する立体感自体を実際に確認してもらいたいと思う。

 さて,問題は3Dディスプレイの映り具合をどうやって記事にしていくかということだが,今回は,フジフイルムの3DデジカメFINEPIX Real 3D W1を使用して,液晶メガネからの映像を直接記録するという方式を採用した。このカメラには2個のレンズが右目と左目の位置についており,このカメラにメガネをかける感じで,メガネからの映像をそのまま記録する。
 繰り返すが,サンプルの多くはデジカメを通した映像なので,色が不正確であったり,解像感が落ちていたりする画像が続出してしまうのだが,実際には,このクラスの一般的な液晶ディスプレイと比べて問題ないレベルの映りをしていることを,あらかじめお断りしておきたい。

 では,ゲームを動かしてみよう。
 こちらのページにNVIDIA 3D Visionで推奨されるゲームの一覧が掲載されている。ドライバを使わずにネイティブ対応のゲームもあり,3Dディスプレイ環境の力を最も発揮できるのはそれらのゲームだとされている。現状では,「バイオハザード5」と「Batman: Arkham Asylum」の2本があるが,今後どんどん増えていくことだろう。

 誤解がないように確認しておきたいのは,一覧にあるゲームだけが動作するのではないことだ。一般的なPC用3Dゲームで,ある程度まっとうな作りがされているものであれば,基本的には3D映像で楽しむことができる。

 今回テストするゲームの選択については,NVIDIAのリストにあるゲームは,だいたいそのまま動くと仮定して,あまり再検証はしない方針だ。
 個人的に,3Dディスプレイでの没入感を最大限に体験できるゲームは,行動に自由度の高いMMORPGだと思っているので,オンラインゲームを多めに取り上げてみた。また,テスト環境の注意だが,今回は諸般の事情から64bit版Windows 7環境下でGPUには「GeForce GTX 275」を使用している。
 従来の3Dディスプレイ環境がいちばん苦手としていた分野(ほとんど動かなかった)で,どの程度の状況改善が行われているかの確認にもなるだろう。

 画像は前述の方法で直撮りしたものである。裸眼立体視(平行法)用に左右に並べて配置してあるので,遠くを見るようにしながら画像をあわせると,ディスプレイ上での立体感が再現されるようにしてある。残像が確実に固定される静止画で見る場合と動きのある動画で見る場合は,印象が異なるので,今回は動画を中心に見ていただきたい。
 コツは,まず一度静止させて,左右の画像がぴったりと重なったら再生を続けることだ。ただ,閲覧しているディスプレイが大きかったり,平行法に慣れていない人は,Webブラウザの表示倍率を多少下げて試すことをお勧めしておきたい。Internet Explorer 8であれば,ウィンドウ右下のルーペマーク部分で75%を選択してみよう。

 まずは,小手調べに古くからあるNVIDIAの3Dテストプログラムから。画面のかなり手前まで絵が飛び出してくるのが分かるだろうか。


 続いて,NVIDIAのMedusaデモを3Dディスプレイ対応にしたサンプルプログラムだ。


 だいたいの感じが分かったところで,実際のゲーム画面を見ていこう。どれもチュートリアルや初期マップしか使っていないので,ゲーム内容には期待しないこと。どれくらい立体に見えているのかだけ確認してみてほしい。

Perfect World -完美世界-
 完美時空のタイトルを代表してテストしてみた。同社のタイトルはすべて同系統のエンジンであり,運営も同じシーアンドシーメディアなので,これが大丈夫ならほかのも大丈夫だろうと推測できる。
 試したところ,ほぼ問題なく動作するといっていいだろう。アイテム名などの文字表示がやけに手前に飛び出して見えるものの,それ以外では特別な問題点は見つからなかった。Perfect Worldは低レベルのうちから飛行できたり,2段ジャンプでいろんなところに登れたりといった自由度の高さが嬉しい。3D映像向きのタイトルだと思えるMMORPGだ。

 
The Tower of AION
 カスタマイズしまくられたCryENGINEで作られたゲームだが,3D表示に関してはほとんど問題なし。グラフィックスでは定評のあるゲームがきちんと3D映像で楽しめるのは嬉しい。


グラナド・エスパダ プラス
 これもグラフィックスには定評のあるゲームだが,ほとんど問題なく動作する。


TARTAROS-タルタロス-
 最近評価の高いMOタイプのアクションRPG。トゥーンシェーディングかつポリゴン数は少ないので,3D映像の醍醐味には欠けるのだが,3D Visionの動作自体はほぼ問題ない。


マビノギ
 これもトゥーンシェーディングかつ低ポリゴン3D MMORPGだが,以前のテストでも立体で楽しめる数少ないタイトルとして紹介していた人気タイトルだ。今回の3D Visionでも,ほぼ問題なく3D画面で楽しめた。


Alliance of Valiant Arms
 Unreal Engine 3を使ったオンラインFPS。起動までちょっと時間がかかったような気はするが,ほぼ問題なく3D映像環境でプレイできている。撮影しているチュートリアルシーンはちょっと暗すぎたようで,せっかくのウリになっているグラフィックスがよく見えない。申し訳ない。



鉄鬼
 OSの組み合わせなどからしても, 最近話題を集めているメカ系シューティングゲーム鉄鬼。これもほぼ問題なく3D映像表示される。


Heroes in the Sky
 第二次対戦をモチーフに,戦闘機などによる空中戦を繰り広げるシューティングゲーム。これもほぼ問題なく3D映像でプレイできる。


 全体に,以前やった,ほかの3Dディスプレイでのテスト時よりも,オンラインゲームは素直に動いている印象がある。3Dディスプレイ用のドライバが,チートツールとみなされて蹴られる現象はなくなっているのも大きい。まだ,いくつか動かないゲームは散見されるのだが,3D映像が今後もっと普及していけばプログラム側でも対応されるものが増えていくことだろう。総じて,3D映像環境としては,かなり良好といってよい。左右分離が不完全らしいとは分かっていても,ゲーム中にそれを感じる局面はほとんどなかった。
 今回掲載用に画像で採用した裸眼立体視平行法では,少し慣れが必要で,普段使わない目の使い方をするので負担も大きいと思うが,これをもっと楽に,かつ大画面で展開できるのが3Dディスプレイだと思っていただきたい。そして,大きな視野角で楽しむ3D映像は,ゲームの迫力を何倍にも拡大してくれるのだ。

画像集#024のサムネイル/【PR】3Dゲーム環境を先取りしよう! Alienwareが贈るフルHD対応の3Dディスプレイ「Alienware OptX AW2310」テストレポート

 NVIDIA 3D Visionではドライバレベルで3D映像化されるので,ほとんどのゲームで,とくになにもしなくても3D映像を楽しめる。しかし,標準的なAPIの使い方をされていないのか,USBドライバあたりを弾いているのか,たまに3Dモードにならないゲームも見受けられる。オンラインゲームでは,「ファンタジーアース ゼロ」や「ルーセントハート」「飛天オンライン〜第三の季節〜」「Grand Fantasia -精霊物語-」で3D表示が有効にならなかった。また,「MysticStone -Runes of Magic-」は,立体表示されているようではあるものの,左右視差が画面半分に及ぶ大きなものとなっており,キー操作やエミッタでの調整が不可能だった。このように,いくつか3D映像向きではないタイトルはあるものの,今後,3Dディスプレイの認知度が上がれば対応タイトルはさらに増えていくと思われる。

 ほかに3D映像に向いてない例として,低ポリゴンのゲームは,ポリゴンの節約が激しすぎて,平面表示ならごまかせたものが3D映像だとごまかせない場合もある。かつてのゲームでは,樹の平面画像2枚を上から見て十文字になるように組み合わせて置いておけば,どの角度から見てもなんとなく樹のように見えることを利用した手抜き表示などがあったり,草むらなどを1枚のテクスチャに描いた絵を並べて表現するものが多かったのだが,3D映像にすると,そういった手抜きの高速化手法では,すべて「ありのまま」に見えてしまうのだ。建物の陰影をテクスチャの書き込みだけでやっているようなゲームも,3Dディスプレイだとのっぺりした壁にしか見えなくなる。
 3D映像では,ごまかしが利かないので,しっかりした作り込みと,それを受け止められる高性能GPUは必須といってよい。逆にいえば,きちんと作り込まれたゲームでも,平面表示のディスプレイでは,その真価を発揮できないということにもなる。これからの時代,ハイレベルなゲームを100%堪能するには,3Dディスプレイは必須といってよいだろう。

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 なお,個別には挙げていないが,上記ゲームで共通した問題点が二つある。それは,解像度を上げると画面が粗くなる症状があることだ。おそらくNVIDIA 3D Visionのドライバが旧製品のディスプレイでしか検証されていないのだろうと思われるのだが,フルHDの状態で120Hz(100Hz)表示を指定すると,画面が切り替わって表示はされるものの,全体の解像度はなぜか落ちて,間引かれたような表示になってしまう(多少,解像度を落とせば綺麗に表示される)。
 3D映像表示のためには,フレームバッファを4面使う描画が必要にはなってくるのだが,いくらフルHDだからといって,896MBのグラフィックスメモリで不足があるとは思えない。このあたりは今後,ドライバのバージョンアップで解決されていくことだろう。
 もう一点は,主に明るい背景の部分で左右画像の分離がうまくいってない状態が確認できることだ。片目を閉じても逆側の目に対応した絵がうっすらと見えることがある。

空と船体の輪郭を見るとうっすらと影のように,逆側の画像が残っているのが分かる
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 皮肉なことに,これはドライバのセットアップ中のサンプル画像で最も顕著に確認できるようだ。すでにゲームの映り具合を直撮りした映像を見ていただいているわけだが,これに気付いた人はほとんどいないのではないだろうか。実際,ゲームが動いている画面ではほとんど気にならなかった。
 偏光方式でありがちな左右分離が不完全な場合とは,また趣が違って,どうやら目立つ局面が限られているようだ。液晶の反応速度は,変化する色の組み合わせで変わってくるのだが,おそらくは「やや暗→やや明」のような微妙な階調でのパターンが部分的に間に合っていないためと思われる。液晶シャッターでの3D映像生成では,倍速動作したうえで全色域にわたって,1フレーム内での完全な書き換えが必要で,非常に高いスペックが要求されるわけだが,わずかに遅れている部分が存在するようだ。
 これがどれくらい気になるかは,人それぞれだろう。気になる人は,もう一度サンプルを見直して各自で判断してみてほしい。


新時代のゲーム環境をいち早く体験しよう


 当初はメガネのチラツキを最も懸念していたのだが,その部分は予想以上に負担が少なく,長時間の使用でもほとんど気にならないレベルだったのは正直いって意外であった。昔,200Hz入力が可能なCRTを導入して120Hz表示の液晶シャッター方式を試したこともあったのだが,CRTより液晶のほうが格段に目に優しい感じだ。
 総合的に,これまで試した3Dディスプレイのなかでは,Alienware OptX AW2310が最も完成度が高いといっていい。選択肢が非常に少ない3Dディスプレイのなかで,ほぼベストの製品で入手性もよく,PCゲームは次々と対応しつつある。時代的にも,PlayStation 3が3D映像サポートの方向性を打ち出しているなど,コンテンツ環境も揃いつつあるという追い風もある。さらに3Dデジカメや最近増えつつある3D映画など,先進的なコンテンツを楽しむためには必須のデバイスでもある。

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 PCゲームは確実に3D映像に向かっている。実は,今回紹介したディスプレイや3D Visionのセットなしでも,NVIDIAの3Dディスプレイドライバを導入しさえすれば,赤青メガネによるアナグリフ3D映像ゲームは誰にでも楽しめる。当然,色合いは赤青風味になってしまうのだが,まず3D映像環境というものを体験するには,そこから始めるのもいいだろう。よりクリアでカラフルな映像を楽しみたくなったら,3Dディスプレイを導入すればよい。現状でフルHD非対応のディスプレイを使っていて,いつも遊んでいるゲームが立体的に楽しめるということに価値を見出せるなら,迷わずAlienware OptX AW2310をお勧めしたいところだ。最初から先進的な映像体験をしてみたいという人にも,もちろんお勧めしたい。

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