2画面に最適化したゲームも登場？ Microsoftの2画面スマホ「Surface Duo 2」

　2022年1月27日，Microsoftの日本法人である日本マイクロソフトは，1月11日に国内発売した折りたたみ式Androidスマートフォン「Surface Duo 2」に関するメディア向けイベントを開催し，同製品の概要をあらためて紹介した。

Surface Duo 2

　Surface Duo 2は，約5.8インチサイズで解像度1892×1344ドットの有機ELディスプレイを2枚搭載しており，筐体を広げると約8.3インチサイズ相当で解像度1892×2688ドットの1画面としても利用できるスマートフォンだ。内蔵ストレージ容量が異なる3モデルをラインナップしており，税込価格は以下のとおり。

• 内蔵ストレージ容量128GBモデル：18万4580円
• 内蔵ストレージ容量256GBモデル：19万6680円
• 内蔵ストレージ容量512GBモデル：22万880円

　2020年8月に登場した前世代製品（関連記事）から，ディスプレイがわずかに大きくなったことに加えて，搭載（System-on-a-Chip）をQualcommの「Snapdragon 888」に変更してスペックを大幅に強化している。
　

Surface Duo 2を掲げるMatt Barlow氏（Corporate Vice President，Microsoft）

　Surface Duo 2における最大の特徴は，2枚のディスプレイを生かしたマルチタスクが円滑に行える点だろう。イベントに参加したMicrosoft Corporate Vice PresidentであるMatt Barlow氏は，「多くの人が仕事をするうえで，2枚のディスプレイやノートPCと外部ディスプレイといった形で，2つの画面で作業をして生産性を向上している。Surface Duo 2は，机の上で構築していた2画面をポケットサイズに収めた製品だ」と述べる。たとえばメールアプリとカレンダーアプリ，ビデオチャットとメモ帳アプリといったように，異なる2つのアプリを同時に起動できるという。

それぞれの画面に別のアプリを表示して作業できる。どんなAndroid用アプリも利用できるという

　また，約8.3インチサイズ相当の大画面ディスプレイを利用できるのもポイントだ。Barlow氏によると，Microsoft 360やMicrosoft Teamsなどの自社製アプリを2画面デバイス向けに最適化しており，高い生産性を発揮できるという。他社製アプリについても，TikTokやSpotify，Kindleといったアプリが，すでに2画面向けに最適化されているとのこと（※日本語版Kindleは現在非対応）。今後もゲームを含めた多くのアプリが2画面に対応するとの見通しを示した。

2つの画面に別々のアプリを表示するだけでなく，一部のアプリは2つの画面をまたいだ表示にも対応する

　なお，すでにSurface Duo 2を購入したユーザーから，2画面でアプリを起動したときに動作が不安定になるという声が上がっているが，これについてBarlow氏は，「Surface Duo 2は毎月アップデートを提供しており，ユーザー体験を改善している。今後も継続して改善を行う」と述べている。今後のアップデートに期待というところだろうか。