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秋になるとアドベンチャーゲーム欲が増すのは私だけでしょうか。秋の夜長に「続きが気になる!」という欲望のまま,怒涛の勢いでクリアしたいんですよねぇ。
そんな私が今回ご紹介したいのは,「ライフ イズ ストレンジ」(PC / PlayStation 4 / PlayStation 3)です。それまで好きなアドベンチャーゲームといえば「かまいたちの夜」「逆転裁判」「ダンガンロンパ」「ファミコン探偵倶楽部」……など,もっぱら2Dだった私が,3Dアドベンチャーゲーム面白いじゃないか!と気付いたキッカケの作品。PlayStation Plusでは,8月のフリープレイタイトルにもなっていましたね。
もし! もし未プレイの方がいらっしゃるのであれば! そんなアナタに伝えたいことがあります!
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選択は何度でも,決断は一度きり
これが,ライフ イズ ストレンジのキャッチコピーでした。
主人公のマックスは18歳の少女。全寮制のブラックウェル高校で写真を学ぶため,5年ぶりに故郷のアルカディア・ベイに帰ってきたばかり。
とあるキッカケで「時間を巻き戻す」という能力に目覚めたマックス。時間を巻き戻し,行動や発言を何度もやり直せば,危険を回避したり,会話を合わせてクラスメイトと仲良くなることだってできちゃいます(良い選択をしたと思っても,それが原因となり,思わぬ事件を招いたりもするのですが……)。
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突然ですが,私は好きなゲームをオススメするとき,あらすじ以上のネタバレをできるだけ回避して魅力を伝えたいと思っています。
でも,ライフ イズ ストレンジに関しては,少し踏み込ませてください!
本作は多数のエンディングが用意されている,周回プレイを前提とした作品ではありません。ストーリーが途中で終わってしまうようなバッドエンドは存在しません。
時間が巻き戻せる,というゲームの特徴を知った物語冒頭,私は「この序盤,すべてのエンディングを見るために何度もプレイすることになるのかも?」と思いました。全エンディングをコンプせずには死ねないアドベンチャーゲーマーとしての性でしょうか……。
例えば,ほかのアドベンチャーゲームであればバッドエンドで中断されるような悪い展開が起こったとしても,マックスの人生は続きます。
「クリアするため」ではなく,まずは「自分だったらどうしたいか」を優先して選択肢を選んでみてください。もちろんゲームですから,物語を進めるために「たどり着かなければならない」選択肢はあります。でも,予想以上に「正解」や「不正解」のない,自由に選べる選択肢が用意されているんです。
だからこそ,いつの間にか自然と,その選択をしたことに責任を感じてしまうんです。
そう,選びなおすことができたら,今度こそ後悔のないように。自分が納得できる選択をしてください。
自分の人生だと思って,悩んでください。
選択はやり直すことができても,自分の決断はやり直すことができません。
これがライフ イズ ストレンジを楽しむコツだと思います。
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マックスの学生生活と,私の学生生活
主人公のマックスは写真家を目指す内向的な女の子。口には出さないけれど,心の中では,チャラい生徒の軽薄な人間関係に呆れていたりします。隠れた皮肉屋なんですよねぇ。
アドベンチャーゲームの主人公といえば,“共感されやすい”ことが重視されがちだと思うのですが,お世辞にも無個性とはいえないマックス。冒頭では「彼女が主人公で大丈夫なの……?」と不安になりましたが,いやはや最終的に大好きになっちゃいました。
もう単刀直入に言っちゃいますとね,学生時代,クラスのヒエラルキーで低いところにいた人なら必ず共感することがあるはず……。
「え! ちょっと待ってよ! ゲームでそんなトラウマ引きずり出されたくないんですけど!」そう思ったそこのアナタ。まぁ落ち着いて聞いてくださいよ。
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マックスのクラスメイトに,ビクトリアというイジメっ子のリーダー女子がいるんです。とにかく気が強く,常時とりまきの女の子を従えていて,実家もお金持ち。陰キャ女子をイジメつつ,イケメン教師には媚び媚び。
そんなビクトリアに,いつもやられっぱなしだったマックスがエグい仕返しをできるシーンがあるんですが,さすがにかわいそうだなぁと思って慰めるか,追い討ちをかけて嫌味を言うかを選べるんです。
普段であればビクトリアみたいな強気な女の子には優しくしたいなって思うはずなんですよ。ゲームでもアニメでも映画でも強気な女の子大好きなので。ゲームのプレイヤーという視点でも,平和な学生生活を送りたいのであれば,ここでビクトリアに優しくしておいたほうがいいに決まってる,んなこたぁ分かってる。分かっているのに,できなかったんです。ええ。ビクトリアに追い討ちをかけてしまいました。
なぜ私がこういう選択をしたかというと,私の高校時代にも,ビクトリアみたいなタイプの女の子がいたからなんです。陰湿な嫌がらせみたいなものがあっても「ここでやり返したら負けだ……」と思って我慢してやり過ごしていたんですが,理屈とかじゃなく,あの時,怒ってやれば良かった! なーんて,今振り返ってみると思わなくもないんです。子供だったんだから,大人のふりなんかするんじゃなかったなぁと。
だからなのか,マックスとしてビクトリアに仕返しする選択を選んだあとは,時間を戻してやり直すこともしませんでした。
自分の人生をやり直せた気がして,ちょっぴりスッキリしたんですが,やっぱり後で罪悪感にかられちゃうんですよねぇ。人生って難しい。
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さて,私の「学生時代 弔い合戦」は,まだまだ続きます。
中学,高校と6年間の女子校生活を送った私は,その後,共学の大学へ入学したのですが,一言でいえばコミュ障だったんです。
憧れの美大,共通のものを好きな人達がたくさんいる,理想の環境だったはずでした。けれど女子校生活ですっかり女性不信となり,男子なんてさらに未知の生物だった私は,みんなと仲良くなりたいのに,どう話しかけていいのかさっぱり分かりませんでした。
マックスは内向的な性格ですが,プレイヤーの選択次第で,クラスメイトにガンガン話しかけることができます。邪険に扱われたりしつつも,相手の良いところを素直に褒めたり,相手の好きなものに興味を持って話をすると,クラスメイトとの距離を驚くほど縮めることができるんです。
「クラスメイト,デレるの早過ぎだろう!」とか心の中でツッコミつつも,仲良くなりたい相手に素直に気持ちを伝えることの大切さを学んだ気がしました。
私の大学時代も,ほんのちょっとの勇気が足りなかっただけなのかも……と。
物語が進むにつれ,勇敢に成長するマックスの姿を見ていると,なんだか誇らしい気持ちにすらなります。
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まるで人生のように
こうして選択肢を選んでいくと,自分だけの物語を紡ぐことができます。ライフ イズ ストレンジを初めてクリアしたときは,“自分の選んだ選択や結末こそが,ライフ イズ ストレンジなんだろうな”と感じ,早く2周目をプレイしたいけど,なかなかできませんでした。
人生はやり直せない。もちろんゲームはやり直せる。加えて時間も巻き戻せる。なのにやり直したくない。不思議な気持ちがじわりと残りました。
ライフ イズ ストレンジは,決意も後悔も,全部ひっくるめて,人生のように愛おしくなるアドベンチャーゲームです。前日譚を描いた「ライフ イズ ストレンジ ビフォア ザ ストーム」(PC / PlayStation 4 / Xbox One)は,まだ英語版しかありませんが,日本版が発売される前に(関連記事),ぜひ本編をプレイしてみてください。
最近プレイしているゲーム(2017/10/21)
PS4:「いただきストリート ドラゴンクエスト&ファイナルファンタジー 30th ANNIVERSARY」
PS4:「New みんなのGOLF」
3DS:「ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて」
3DS:「大逆転裁判2 -成歩堂龍ノ介の覺悟-」
iOS:「アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ」
■■結(女優・タレント)■■
女優・タレントとしてフリーランスで活動中。国内映画祭にて主演女優賞を多数受賞。幼少期からのゲーム好きが高じ,数多くのゲーム番組でMCを務め,イトキチ(糸吉)の愛称で親しまれている。
公式サイト:http://yui-monogatari.com/
公式Twitter:https://twitter.com/xxxjyururixxx
ニコニコチャンネル「結チャンネル」:http://ch.nicovideo.jp/yuichannel























