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最近の私は2021年にリリースされたゲーム「It Takes Two」をプレイしています。世界中でたくさんの賞を受賞している有名ゲームを,なぜ今までプレイしなかったのかって?それは本作が「2人協力プレイ専用ゲーム」であり,一緒にプレイしてくれる友達が今まで1人もいなかったからです……。
ええそうですよ! 私が小学生の頃はポケモン赤緑を両方買い,通信ケーブルでセルフ交換していた人間ですよ! Discordでボイチャをつなぎながらオンライン対戦しているのが当たり前の時代になったって……結局友達がいなきゃ意味がないんだよォ! クソォ!
そんな全力で拗ねまくっていた私ですが,なんとこのたび一緒にプレイしてくれる人材が現れました! イエーイ! ぼっち仲間だと思ってここまで記事を読んでくれたみんな,数行で裏切ってごめんな! 私は先に行かせてもらうぜ,2人協力プレイの世界に!
物語の主役は離婚間近の夫婦。夫婦は離婚することを娘に伝えたところ,意志を持つ魔法の本によって,2体の小さな人形に魂を移されてしまうのです。家の中の電化製品が意志を持って動くトイストーリーのような舞台で,元の身体へと戻るため2人の冒険が始まります。
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本作は常に2人で協力して道を切り開いていくゲームですが,この「協力の形」のバリエーションの豊富さが面白いんです。例えば,片方が扉の鍵を開けて,片方が進んでいくような謎解きギミック。片方が船を漕いで,片方は船の上で銃を撃つような,大忙しなアクション。2Dになったり3Dになったり,TPSやシューティングの要素があったり……さまざまなジャンルが詰め込まれていて「次はなんだ!?」と予想不可能なワクワク感があります。
これらの協力は“会話でのコミュニケーション”ありきのもので「あなたがこう動いてくれたらいけるかも!?」「なるほど! やってみる!」「そうそうもっと右! ナイス! ありがとう!」などの会話が自然と発生することでしょう。これぞ協力ゲーの醍醐味ですね。
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そこで私は気がついたのです。本作における協力プレイのための会話が楽しい理由に,作中のキャラクターが「離婚間近の夫婦」であることが強く影響しているんじゃないか……? と。この物語の夫婦はとにかく仲が悪いです。口を開けば相手への文句ばかりで「あなたが悪い」「お前の方が悪い」と責任を押し付けあいます。
ん? じゃあプレイヤーの会話もネガティブなものになるんじゃないかって? 違うんですよ,目の前のキャラクターが反面教師になるのです。例えば攻略のやり方が分からないとき「あなたのアイテムを使う場面なんじゃない? よく探してみてよ!」と言いたくなる瞬間が私にもやってきますが,その直前に思いやりのかけらもない夫婦のやり取りを見ていると「いやいや,ああはなるまい」という意識が働くのです。
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個人的な推測ですが,本作は夫婦の恋愛模様を描きたかったわけではなく,プレイヤー2人に思いやりのある会話をさせるべく「離婚間近の夫婦」という設定を選んだのではないでしょうか。恐るべし「It Takes Two」開発陣……。それぞれの視点で見えることと,できることは違います。それを伝え合って支え合うことは,現実の生活でも大事なことです。それは友人でも恋人でも家族でも,きっと同じでしょう。
「自分はゲーム下手だから,一緒にプレイする相手に迷惑かけるのが嫌なんだよなぁ」「一緒にゲームしてるときにイライラする人,苦手なんだよなぁ」と考えてしまうような「誰かと協力プレイすることに不安がある人」にこそ,本作はおススメできるんじゃないかなと思いました。クリアを目指して頑張るぞ。
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■■結(女優・タレント)■■
女優・タレントとして活動中。国内映画祭にて主演女優賞を多数受賞。幼少期からのゲーム好きが高じ,数多くのゲーム番組でMCを務め,イトキチ(糸吉)の愛称で親しまれている。
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