本稿では7月7日に行われた公演の模様をレポートしよう。
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●出演者(敬称略)
ロックマン30周年スペシャルバンド
岩垂徳行(Arrange, Manipulate & etc.)
宮崎大介(guitar)
榎本敦(bass)
上倉紀行(keyboards)
山内 優(drums)
MARI(violin)
MOS / AMI(alto sax)・Lotta(tenor sax)・MAU(baritone sax)・AIR(trumpet)・Remi(trumpet)・Erna(trombone)
スペシャルゲスト
MCU(KICK THE CAN CREW)
松前真奈美
青木佳乃
●「ロックマン_30周年記念ライブ」セットリスト
1.Dr.ワイリー Stage 1
2.ロックマンメドレー
ブリザードマン ステージ 〜 スプラッシュウーマン ステージ 〜 スネークマン ステージ
3.Fuse Man Stage
4.カットマン ステージ
5.フラッター号 VS ゲゼルシャフト号
6.ロックマン エグゼメドレー
RUNNING THROUGH THE CYBER WORLD 〜 FINAL TRANSMISSION 〜 THEME OF ROCKMAN EXE 6
7.流星のロックマンメドレー
Shooting Star 〜 Wave Battle 〜 Last Battle
8.ロックマン ゼロ・ZXメドレー
Departure 〜 Espeanto 〜 Wonder Panorama
9.ロックマン Xメドレー
オープニングステージ 〜 エクスプローズ・ホーネック ステージ 〜 シグマ 1st
10.Give It A Shot
11.X VS ZERO
<アンコール>
12.ロックマン エグゼバトル曲メドレー
THEME OF ROCKMAN EXE 〜 オペレーション 〜 ウイルスバスティング
13.Dr.ワイリー Stage 1
ライブのオープニングを飾ったのは,「ロックマン2 Dr.ワイリーの謎」の「Dr.ワイリー Stage 1」だ。シリーズでも屈指の人気曲が,バイオリンとホーンセクションを加えたロックサウンドで展開されたことにより,会場は一気にヒートアップした。
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続いて,シリーズ最新作「ロックマン11 運命の歯車!!」のプロデューサーを務めるカプコンの土屋和弘氏がゲストとして登壇し,自身と「ロックマン」シリーズの関わりについて語った。
それによると土屋氏がカプコンに入社して初めて配属されたのが,「ロックマン5 ブルースの罠!?」の開発チームだったという。そのあとも「ロックマン7 宿命の対決!」,そして「ロックマン11」と,自身にとって節目となるタイミングでシリーズに関わることになったそうで,土屋氏は「すごく大切な存在」と表現していた。
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また「ロックマン」シリーズが30周年を迎えたことについて,土屋氏は「多くの関係者やファンの皆さんが支えてくださったからこそであり,感謝しかない」とコメント。
さらに「ロックマン11」の開発状況にも言及し,「今まさに佳境」としつつ「いいゲームに仕上がっている」と自信をのぞかせた。加えて「ロックマン11」の楽曲についても,「スタッフが往年の『ロックマン』シリーズを意識し,短いフレーズを繰り返しながら曲を構成している」「シリーズの音楽の何が愛されているかを深く分析し,口ずさみたくなるようなフレーズになっている」と話していた。
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「ロックマンメドレー」,そして「ロックマン11」の「Fuse Man Stage」の演奏のあとには,歴代「ロックマン」シリーズのサウンドを手がけた松前真奈美氏と青木佳乃氏がゲストとして登壇した。
松前氏は初代「ロックマン」の開発当時を振り返り,「第一印象は『鉄腕アトム』のような雰囲気だったので,アップテンポでノリのよいロック系の曲にしようと考えた」と語った。また「ファミコンは3音にノイズを加えた4音しか出せない。しかもサウンドに使えるデータの容量は微々たるものだったので,短いフレーズを繰り返す形で曲を構成していった」とし,「その手法が『ロックマン11』まで脈々と受け継がれているのは嬉しい」とも話していた。
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ほかにも松前氏は,転調を使って楽曲のデータ容量を抑えつつ楽曲のバリエーションを増やしたエピソードや,他社からの引き抜きを避けるため,当時のスタッフロールに本名を出すことが禁止されていたエピソードを披露した。
一方,青木氏は自身がシリーズに初めて携わった「ロックマン エグゼ」シリーズについて,「ネットワークをモチーフにしたサイバーな世界観がしっかり作られていたので,それに沿って作曲した」とコメント。
また青木氏は,「ロックマン バトル&チェイス」の隠しエンディングで流れる楽曲「風よ伝えて…」でボーカルを担当しているが,会場ではその1フレーズを披露した。
ホーンセクションをフィーチャーした初代「ロックマン」の「カットマン ステージ」と「ロックマンDASH 鋼の冒険心」の「フラッター号 VS ゲゼルシャフト号」の演奏で,ライブの前半戦は終了。
後半戦の冒頭には,ヒップホップユニット・KICK THE CAN CREWのMCUさんがゲストとして登壇した。
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MCUさんは「ロックマン」のタトゥーを入れるほど,熱烈なシリーズのファン。自宅が「ロックマン」グッズであふれかえっていることや,MCUさん自身がかつて子供から「おはよう,ロックマン」と声をかけられたこと,ライブ当日の楽屋で松前氏からサインをもらったエピソードなどが披露された。
そこまで「ロックマン」に入れ込んだきっかけを問われたMCUさんは,「最初はフォルム。そしてゲームとして,いい意味でのえげつなさ」と回答。さらに,「勝手に曲を作って,カプコンに送りつけた」という楽曲を披露した。この曲は「Dr.ワイリー Stage 1」にアレンジを施し,リリックを乗せたもの。ウッチー氏によると,その音源データを聞いたカプコンの「ロックマン」チームは,「ヤバい」「ヤバい」と騒然としたという。
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「ロックマン エグゼ」シリーズ,「流星のロックマン」シリーズ,「ロックマン ゼロ」シリーズおよび「ロックマンゼクス」のメドレーが,パワフルな演奏で披露されたあとには,再び土屋氏が登壇。「ソロパートの格好良さには膝がガクガクした」と感想を述べると共に,「聴いている皆さんも,各タイトルのストーリーを思い浮かべたのではないか」と話していた。
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さらに「ロックマンとはどういう存在なのか」と問われた土屋氏は,「さまざまなロックマンがいて,それぞれが世界中のファンにとって重要な存在になっている。初代『ロックマン』のロックマンをオリジナルと定義する必要はなく,ファンそれぞれが愛したヒーローである“青い少年の姿をしたロボット”こそがロックマン。それでいいじゃないか,と思っています」と回答していた。
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ライブ本編の最後は,「ロックマンX」シリーズのメドレー,「Give It A Shot」,そして「ロックマンX5」の「X VS ZERO」の3曲。
「Give It A Shot」は「ロックマンX アニバーサリー コレクション」の新モード「Xチャレンジ」用に制作された新曲で,スピード感のあるハードロックに仕上がっており,会場全体のテンションも上がりっぱなし。続く「X VS ZERO」もゲーム中の名場面のBGMとあって,会場はひときわ大きく盛り上がった。
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鳴り止まない拍手の中で始まったアンコールの1曲めは,「ロックマン エグゼ」シリーズのバトル曲メドレー。そして,アンコール2曲めにもう一度演奏された「Dr.ワイリー Stage 1」の後半には,MCUさんが飛び入り参加してラップを披露するという展開に。演奏終了後の会場は再び鳴り止まない拍手に包まれ,ロックマン30周年記念ライブは幕となった。
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