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[E3 2019]Minecraft世界観ベースのアクションADV「Minecraft: Dungeons」。スタンドアロンゲームとして登場した本作を触ってきた
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印刷2019/06/13 20:33

プレイレポート

[E3 2019]Minecraft世界観ベースのアクションADV「Minecraft: Dungeons」。スタンドアロンゲームとして登場した本作を触ってきた

 Microsoftは,実質的なE3の同社ブースとなっているMicrosoft Theaterで,Minecraftの世界観の新作アクションアドベンチャー「Minecraft: Dungeons」PC / PS4 / Xbox One / Nintendo Switch)の概要説明会を開催した。

E3会期中はXboxカラーの緑で覆われていたMicrosoft Theater
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 本作は,その名前どおり世界的に流行しているサンドボックス型ゲームの「Minecraft」のブランドを掲げた作品だ。ただ,「あのMinecraftがアクションアドベンチャーになったって,どういうこと?」といった感じで,プレイ感がイメージしづらい作品でもあるので,基本事項から解説していこう。

プレゼンテーションを担当したExecutive ProducerのDavid Nisshagen氏(左)と,デモプレイを担当したGame DirectorのMans Olson氏
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Mojang開発の血統書付きMinecraftゲーム,それが「Minecraft: Dungeons」である


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 まず結論から言ってしまうと,「Minecraft: Dungeons」は,オリジナルの「Minecraft」の拡張パックなどではなく,独立したゲームだ。開発はEpic GamesのUnreal Engine 4で進められており,LWJGL(Lightweight Java Game Library)ベースの独自開発エンジンで作られてきたオリジナルのMinecraftとは出自も異なっている。
 なので,「Minecraft: Dungeons」は,オリジナルのMinecraftの根幹ゲームメカニクスであるはずの「ものづくり」,すなわちサンドボックス的なゲーム性は実装されておらず,純粋に遊びきり(スタンドアロン)のゲーム作品ということになる。

 ただし,開発はオリジナルのMinecraftの開発元であるスウェーデンのMojangスタジオが担当しており,「血統書付きのMinecraftゲームである」という点が強調されていた。

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 ゲーム自体はクラシカルなダンジョン探索型のゲームメカニクスを採用しており,プレイヤーは冒険を求めて危険に満ちた地下迷宮(ダンジョン)へと足を踏み入れていくことになる。Nisshagen氏によれば「本作は物語(ナラティブ)よりも体験や爽快感,達成感に重きを置いたゲームメカニクスとなっている」とのことで,今回のデモンストレーションプレイで選択されたダンジョンは「ネクロマンサーの墓を暴け」というゲーム目的が掲げられ,プレイヤーはこの目的を達成するために迷宮の奥の奥を目指すことになる。


 本作はマルチプレイに対応しており,同時にプレイできる人数は最大4人まで。ゲームへの途中参加/途中離脱も容認されており,オンライン/オフラインのいずれにおいてもマルチプレイが可能だ。

※初出時,オフラインマルチプレイの表記に誤りがあったため,内容を修正しました。

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 マルチプレイはクロスプラットフォームプレイに対応している。といっても現状はPC版とXbox One版の組み合わせのみが確約されており,本作提供先として挙げられているPS4やSwitchなどを絡めたマルチプレイに関しては「否定も肯定もしない」という返答で含みが持たされていた。なんらかのサプライズがあることを期待したい。


ダンジョンは無限に遊べるプロシージャル生成を採用。物語はないがゴールはある


 「Minecraft: Dungeons」では,現在のところ9個のダンジョンの実装が決定しているが,ゲームを実行するたびにダンジョンがプロシージャル生成(アルゴリズム自動生成)される仕組みを採用しており,「無限に遊べる」(Nisshagen氏)という。
 ダンジョンのスタート地点とゴール地点が決まっているだけで,ダンジョンのレイアウト……すなわち迷宮としての分岐やトラップ構造などはプロシージャル生成されるというのだから面白い。

 プレイヤーキャラクターは自在にデザインでき,武装の切換で見た目もカスタマイズできるが,本作ではRPGなどで定番のクラスというものはない。どんなプレイヤーキャラクターを作っても剣やハンマーなどの近接攻撃,弓矢などの飛び道具攻撃の能力を持ち,稲光や炎などの魔法属性的な攻撃を武装に合成することができる。
 なお,迷宮道中のパズルを解くことで手に入るアイテムで,武装のパワーアップは可能だが,自分で素材アイテムを使って武装アイテムを作ったりすることはできない。

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 見た目はブロッキーな「Minecraft: Dungeons」ではあるが,戦闘シーンでの敵とのぶつかり合い時の派手なエフェクトは,大作アクションゲームにも負けていない。実際に筆者もプレイしてみたが,攻撃が決まったときの爽快感や,トラップにハマってダメージを喰らったときの痛さが,ゲームパッドを通じて伝わってくる感じがして,予想外に没入感があった。

 登場するモンスターは,ゾンビ,スライム,ゴーレムなどのMinecraftでお馴染みのものに加え,今作のオリジナルモンスターも登場する。中ボスなどはかなり強力で,歯ごたえのある戦闘が楽しめるだろうとのこと。今回のデモプレイでもネクロマンサーという中ボスモンスターがプレイヤーを苦しめていた。また,プレイヤーキャラクターがオオカミのようなお助け動物系モンスターを召喚して冒険していたので,そうした同伴キャラを従えて冒険できる要素も実装されているようだ。

 なお,冒頭で本作に物語性はない,と述べているが,ゲームの究極のゴールとしては,本作で新登場するArch-Illagerというモンスターが大ボスになるそうである。


発売は2020年春。価格は20ドルを予定


 プレイ視点は斜め見降ろし型のクォータービューに固定化されていて,オリジナルのMinecraftのような一人称視点でのプレイには非対応だ。操作方法としては,ゲームパッドだけでなくマウス&キーボードでのプレイにも対応する。
 グラフィックスはUnreal Engine 4を採用しているだけあって妙にリアルだ。とくにポストエフェクトや派手に散乱する閃光系エフェクトがリッチである。
 ビジュアルの印象としてはXbox OneとWindows PC向けにリリースされたグラフィックス表現アップグレードDLCの「Super Duper Graphics Pack」関連記事)に迫る表現力と言っていい。グラフィックスの構成要素の1つ1つはMinecraftらしいブロッキー表現のままだが,この「リアルと非リアル」表現のコントラスト感こそが本作ならではの魅力なのだ。

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 発売は2020年春。価格は20ドル前後を予定している。繰り返しになるがスタンドアロンのゲームなので,プレイにあたって,Minecraft本編は不要だ。

「Minecraft: Dungeons」公式サイト

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