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プロフェッショナル向けのヘッドフォンはもちろん,配信で使う人も多いコンデンサマイク「AT20」シリーズなどで知られるオーディオテクニカから,「ストリーミングヘッドセット」を謳う新製品「ATH-
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発売前の試用機を使ってみたので,ゲーマー目線でチェックしていきたい。
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●目次
ATH-M20xSTSの概要
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ATH-M50xSTSは,オーディオテクニカの定番モニターヘッドフォンである「ATH-M50x」をベースに,コンデンサマイク「AT20」シリーズをベースにしたマイクを取り付けた製品だ。まさにプロオーディオの世界からやってきたヘッドセットといえよう。
ただ,ATH-M50xSTSはPCとの接続インタフェースにXLR-M端子を採用していたため,XLR入力端子を備えたオーディオインタフェースが必要という,ハードルの高さもあった。
【PR】オーディオテクニカの配信者向けヘッドセット「ATH-M50xSTS」は,配信の音声に本物のプロオーディオ品質をもたらす逸品だ
2月17日に発売されたオーディオテクニカのストリーミングヘッドセット「ATH-M50xSTS」は,ゲーム実況を含む配信用途を想定したヘッドセットだ。同社のプロ向けモニターヘッドフォンに,同じく同社製コンデンサマイクをベースにしたマイクを組み合わせたもので,配信音声の品質を上げるのに役立つ。その実力を詳しく見ていきたい。
一方,本稿で紹介するATH-M20xSTSは,同社のモニターヘッドフォンである「M」シリーズのエントリーモデル「ATH-M20x」をベースに,ATH-M50xSTS譲りの高品質なマイクを組み合わせたヘッドセットだ。ATH-M50xSTSの弟分的存在ともいえよう。
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ATH-M20xSTSは,ワイヤード(有線)接続のアナログヘッドセットだ。
基本的には,標準の4極3.5mmミニピンヘッドセットケーブルでPCやゲーム機と接続するが,付属するUSB Type-CおよびUSB Type-Aに対応する変換アダプタを使えば,PCとのUSB接続も可能となる。ゲーム機とはアナログ接続のみだ。
特別なオーディオインタフェースは必要ないし,USB Type-C変換アダプタをつなげばスマートフォンでも使えるわけだ。
最近のゲーミングヘッドセットは,設定アプリと組み合わせて使う製品が多い。便利で多機能ではあるが,面倒に感じる人もいるだろう。
ATH-M20xSTSは,基本的にピュアなアナログヘッドセットなので,設定アプリによる設定を必要とせず,デバイスにつなぐだけで使えるのが利点だ。この手軽さと,幅広いデバイスで使える点が,ATH-M20xSTSの大きな魅力といえる。
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質実剛健なATH-M20xSTSの外観
さて,まずは外観からチェックしていこう。
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パッと目を引くのは,ほぼ艶消しの黒1色という飾り気のないシンプルな見た目である。LEDで光るとか,派手なカラーリングとか,そういったものはない。
ATH-M50xSTSほど「プロの道具」といった印象はないものの,いかにも実用的なヘッドセットを思わせるカッコよさだ。
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エンクロージャの表面には,エンボス加工でオーディオテクニカのロゴが控えめに装飾されている。
根元に製品名がエンボス加工されたアームは,2点留め式だ。長さを調整するスライダーは内蔵式で,片手で簡単に操作できる扱いやすさと,保持した場所から動かない安定性を両立している。
軽量化のためか,金属部分は中央が中抜きされているが,剛性感は十分だ。
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幅が約35mm,厚さ約15mmのヘッドバンドは合成皮革で覆われ,内側にはクッションが内蔵されている。
両端はプラスチック素材で,正面から見て右側には,製品名のシールが貼られており,左側には各種認証のマークがエンボス加工されている。
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余談だが,ヘッドバンド外側にはオーディオテクニカのロゴとシンボルが刻印されており,これがまたシンプルなカッコよさを演出していると思う。
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イヤーパッドは二層構造になっており,肌に触れる面がメッシュ素材で,外周部と内側の側面は合成皮革となっていた。メッシュ素材で長時間装着時の快適さを確保しつつ,皮素材で音が抜けるのを防ぐものだろう。
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イヤーパッド内部のスポンジは一般的な低反発タイプで,耳あたりはソフトだ。
なお,耳が大きい筆者でも問題なく使用できたので,ほとんどの人は耳のおさまりに困らないだろう。
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グリルの周囲は紙で覆われており,写真では分かりづらいのだが,紙の下にはグリルの周囲を囲うようにして,空気孔と思われる穴がいくつか設けられている。
おそらく,紙で覆うことによって空気孔からの音の抜けを制御し,全体の音響特性を整える意図のものだろう。
エンクロージャの可動範囲は,ごく一般的といえる。2点留めのアームによって上下方向に角度を変えられるほか,アームの基部と金属部分に隙間があって,装着時に若干前後に傾きを変えられる構造である。
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その下側に,ケーブル接続用の4極3.5mmミニピン端子がある。
左エンクロージャに取り付けられたマイクブームは,着脱できないタイプだ。跳ね上げると即座にマイクがミュートになる機能もある。
ブーム長はマイク込みで約115mmだ。ブームはしなやかで,口元の狙った位置にピッタリと寄せることができ,とても扱いやすい。
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オーディオテクニカによると,このマイクは同社の代表的なマイク「AT20」シリーズの技術を踏襲した設計とのことで,「ATH-M50xSTS譲りの高音質」を謳っている。
昨今のゲームシーンでは,ボイスチャットやストリーミングの普及により,高品質なマイクが欠かせない。後段で実際の使用感を確認してみよう。
さて,ATH-M20xSTSの装着感だが,約236gという軽量さと,ほどよい側圧によって,バンドと左右のイヤーパッドでしっかりと重さを分散して支えられている感触で,バランスがいい。
このバランス感のよさは「さすが音響メーカー」と感じさせるし,長時間の装着,使用でも苦にならなかった。高性能なヘッドセットであっても,装着感が悪くては使えないので,この点はとてもありがたい。
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●ATH-M20xSTSのスペック
- 基本仕様:アナログ接続対応,密閉型エンクロージャ
- 公称本体サイズ:未公開
- 公称本体重量:約236g(コード除く)
- 公称ケーブル長:PC/ゲーム機用着脱式コード 2.0m
- 接続インタフェース:4極3.5mmミニピン入力(USB Type-A,Type-C変換アダプタ付属)
- 搭載ボタン/スイッチ:音量調整ダイヤル
- スピーカードライバー:40mmドライバー
- 周波数特性:15Hz〜20kHz
- インピーダンス:47Ω
- 最大音圧レベル:96dB/mW
- 方式:コンデンサ
- 周波数特性:50〜20kHz(at 3cm)
- 感度:〜44.5dB(0dB=1V/Pa,1kHz)
- インピーダンス:未公開
- S/N比:未公開
- 指向性:単一指向性
- ノイズキャンセリング機能:なし
- イヤーパッド:HPM20xSTS
クセなくバランス良好。オーディオテクニカらしい音
実際の使用に入る前に,ATH-M20xSTSがWindows 11から,どのように認識されているかも確認してみよう。
PCへの接続には,4極3.5mmミニピン to USB Type-A変換アダプタを使用した。Windows 11の設定アプリで「システム→サウンド→出力」を確認すると,「スピーカー」として認識されていた。
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選択可能なサンプリングレートは,以下の画像のとおりだ。
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サウンド→入力で本機のマイク仕様を確認すると「ヘッドセット」と表示されている。サンプリングレートは4種類から選択できた。
なお,以下のテストにおいてPCと接続したときの評価は,すべて既定値を用いている。
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以上を踏まえたうえで,ATH-M20xSTSのヘッドフォン部の音質とマイク音質を確認していこう。
ただ,筆者はサウンドのプロではなく,一介のゲーマーにすぎないので,測定機器を用いての検証ではなく,あくまでも主観による評価であることをお断りしておく。
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要するに,普段ヘッドフォンやイヤホンを使う場面の多くで,ATH-M20xSTSを使用したということだ。
その第一印象は,「オーディオテクニカらしい音がする」といったところ。中低音にピークがあるように筆者は感じたが,全体的にバランスの取れた音で,ベースモデルとなった「ATH-M20x」が,エントリーモデルとして市場で高い評価を得ているのも頷ける。
音がこもる感覚はなく,極端な出力特性でもないので,聞き疲れしないのもポイント。あくまでも筆者の主観だが,物価高のこのご時世,約1万7000円のゲーミングヘッドセットとしては,十分にいい音と感じられると思う。
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実際にゲームでも使ってみよう。特別なサウンドデバイスやイコライザ,空間オーディオなどは使わず,各デバイスの3.5mmミニピンヘッドフォン端子か,USBポートに接続して使用した。
まずはPCで,eスポーツ系タイトルをプレイしてみる。今回試したのは,「Fortnite」「Apex Legends」「Call of Duty: Warzone」(以下,CoD)だ。
聞こえ方の第一印象は,「クセがなくていい音だな」である。
素直でくもりのない音の傾向はゲームでも同様だ。高音も耳に刺さるようなことがないので,聞き疲れしない。
遠距離の銃声と近距離の足音といった具合に,複数の音源が同時に鳴ったときも正確に聞き分けられ,気持ちよく聞くことができた。ある音がほかの音に埋もれたり潰れたりすることもない。
ゲーム用途として扱いやすい音場と,しっかりと聞き分けられる定位感を持ち合わせているというのが,筆者の印象だ。
たとえば,Fortniteで草むらに潜んでいたところ,敵が周囲をウロウロしていたのを音で聞きつけた。そこで,草むらから飛び出して奇襲に成功。視界が悪い状況こそ,とくに耳から得られる情報が重要であり,ATH-M20xSTSならしっかりと聞き逃さない。
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Apex Legendsのプレイでとくに感じたのは,足音はもちろん,銃撃やアビリティなど,戦況の判断にかかわる音を幅広く把握しやすかったことだ。姿が見えない障害物越しの接敵でも,敵プレイヤーの移動方向や,アビリティを使用したことまで音で察知できた。
CoDのプレイでは,階段の曲がり角の先に敵がいたのだが,事前に音で察知できた。こういった積み重ねが目の前の小さな勝利,ひいては最後の勝利に直結する。
ベースとなったATH-M20xはモニターヘッドフォンなので,ATH-M20xSTSもいわゆるモニターヘッドフォン然としたサウンドを想像するかもしれない。
しかし実際にATH-M20xSTSを試した限りでは,モニター系の音質というよりも,バランスよく無難にサウンドを鳴らしてくれる傾向にあると感じた。
総じて,刺さるような高音や派手な低音を響かせるのではなく,飾り気のない素直な音質という印象だ。音を聞き分けるという意味でも,長時間使用しても聞き疲れしないという意味でも,ゲームプレイに向いていると筆者は感じた。
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マイクも確認してみよう。
まず手始めに自分の声を録音して再生してみた。第一印象としては,一般的なヘッドセット付属マイクとは一線を画すということだ。
声の強弱や息遣いなど,かなり明瞭に録音できている。
いわゆるスタンドアロンマイクに比べると,さすがにコンプレッションがかかるような印象はある。「歌ってみた」の収録に使えるほどの迫力はないが,ヘッドセット付属のマイクと考えれば非常に優秀だ。
価格を考えればなおさらで,2万円未満のヘッドセットのマイクとしては,最高峰といっても過言ではないと思う。
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録音した声を聞いて驚いたのが,ノイズがかなり少ないことだ。
単一指向性とはいえコンデンサマイクなので,細かなノイズを拾うかと思ったのだが,筆者の環境では,ほとんど気にならなかった。マイクからは離れているものの,扇風機にエアコン,足元にはPCのある部屋でテストを行ったにもかかわらずだ。
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細かいノイズを拾いにくい点も優秀で,どうしても声が痩せたり,時にカットされたりすることもあるDiscordのノイズ抑制機能を使わなくても,マウスクリック音のカットを狙った「入力感度の調整」のみで問題なかった。
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ATH-M20xSTSはノイズキャンセリング機能を搭載していないが,持ち前のマイク性能と合わせれば,十分にきれいな音質で声を配信できるだろう。
なお,Discordでの通話やOBS Studioでの配信などは,どれだけ優れたマイクを使用していても,アプリ側のビットレート設定に大きな影響を受ける。マイクをしっかりと活用したい場合は,アプリ側の設定にも気を配ってほしい。
総じてスピーカー,マイクともに,高い完成度のヘッドセットだ。「ストリーミングヘッドセット」と目新しいキャッチが付いているものの,その実はオーディオテクニカらしい,質実剛健なヘッドセットといえる。
ATH-M20xSTSは環境もユーザーも選ばない高品質のヘッドセットだ
ゲームのプレイだけでなく,実況配信も始めやすくなった昨今。とはいえ,サウンド環境を整えようとオーディオインタフェースを導入するには,相応のお金がかかるし,覚えることも多くて悩ましい。
接続する機器を選ばず,複雑なソフトも不要で,とりあえずつなげば使えるという扱いやすさ。そこに,優れた音質を兼ね備えているのがATH-M20xSTSだ。
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高い利便性と品質を備えて,シンプルで扱いやすく,比較的手に取りやすい価格。これらすべてを兼ね備えているヘッドセットは少ない。
初めてのヘッドセットとしてちょっと奮発したい人はもちろん,安価なヘッドセットからの買い替えを検討している人,配信デビューを考えている人にもお勧めしたい一品である。
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