ローマ帝国が今も存在したら？　サムライがバビロン人と出会ったら？　文明構築ストラテジー「HUMANKIND」の開発者ダイアリーが公開

　SEGAの子会社であるAmplitude Studiosは，2020年内のリリースが予定されているターン制ストラテジーゲーム「HUMANKIND」の開発者ビデオダイアリーを公開した。


　文明構築を楽しむストラテジーゲームと言えば，そのジャンルの金字塔である「シヴィライゼーション」シリーズを思い浮かべる人も多いだろう。この「HUMANKIND」は，流浪の狩猟民族からプレイを開始し，探索して貴重な資源を見つけたり，定住して文明を育んでいくことで，青銅器時代から現代までの60種にも及ぶ時代（本作では，時代のことを文化/カルチャーと呼ぶ）を通して新たなステージに成長させていく。
　つまり，エジプトやギリシャ，日本，クメールといった特定の文明の金型を利用しつつも，プレイヤーのスタイルやゲームの状況次第で発展の仕方が変わっていくわけだ。そうして作られる文明の数は実に100万パターンに及ぶとのこと。


　今回のビデオダイアリーでは，「Endless」シリーズなどで開発能力とコミュニティを育んできたことにより，その集大成とも言える「HUMANKIND」の開発に踏み切れたと語っている。ゲームとしては非常にスケールの大きい作品であるが，何人もの歴史学者と提携して，それぞれの文明がリアルに表現できるようにしているという。
　また，よりファンとのコミュニティを円滑に行うための自社フォーラム「Game2Gather」（外部リンク）や，自社イベント「Endless Day」の運営から得たノウハウを，本作にも利用しているようだ。


　そのジャンルやグラフィックスの雰囲気から，「シヴィライゼーション」を意識しているのが感じ取れるが，本作では最大で8人のマルチプレイモードに対応し，「世界大戦」を引き起こせるというのも面白そう。Steamのストアページでは，日本語対応の表記がなく，今後の展開についてはまだ分かりづらいところがあるものの，文明ストラテジーは日本にも相当数いるはずなので，今後のパブリッシャや開発チームの奮起に期待したい。

「HUMANKIND」公式サイト