発売に先駆け,メーカーであるエンハンスにてメディア向け体験会が行われた。同社のマルチプレイゲームデザイナー&クラシックテトリス エキスパートプレイヤーである立島智央氏と一緒に,協力プレイの「CONNECTED」モードも体験してきたので,そのレポートをお届けする。
本作は,パズルゲームの定番である「テトリス」を,PS VRや4K解像度という,最新世代の技術に対応させた「テトリス エフェクト」(PS4 / PC / Oculus Quest)の“クロスプラットフォームマルチプレイ対応拡張版”だ。
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ゲームと音楽を融合させた「Rez」や「ルミネス」といった作品で知られる,水口哲也氏が率いるエンハンスが手がけた作品で,2020年10月には,Xbox Series X版とXbox One版もリリースされている(※PS4版,PC版,Oculus Quest版は無料アップデートでの拡張を実施)。
プレイの没入感を重視した本作は,水口氏作品らしい幻想的なビジュアルや,ゲーム操作とシンクロするサウンドなどが特徴。充実した1人プレイモードと定番の対戦モード,パズルゲームとしては珍しい協力プレイモードを楽しめる。
Nintendo Switch版の基本的な仕様は他機種版と同じとのこと。LOCAL MATCHでは, Joy-Conを分けて遊ぶ「おすそわけプレイ」での2人対戦や,コントローラを追加しての3人協力プレイができる。
なお,ローカル通信でのマルチプレイは非対応だが,Nintendo Switch Onlineに加入していれば,オンラインでの対戦や協力プレイが可能。ほかプラットフォームとのクロスプレイにも対応している。
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Nintendo Switch版ではもちろん,携帯モードとテーブルモードでも遊ぶことができる。ただ,TVモードより画面が小さいため,ブロックが見づらくならないように,テトリスのフィールドが若干大きめに配置される。
また,どのモードでもプレイ感が変わらないように,エフェクトの量やグラフィックスの質なども,モードによって調整が加えられている。
立島氏によると,ここは開発時に一番苦労した点だという。実際に携帯モードとTVモードで遊んでみたが,テトリミノ(ブロック)の落ちる速度や回転速度,演出などの違いを感じることはなかった。
また,Switch版の特徴としては,強化された震動表現「EXTRA震動」が用意されている。テトリミノを左右に動かした際に,「ゴロゴロ」という感じの震動が伝わってくるのだが,派手な震えでないぶん,“実体を持つテトリミノ”を,右に左に動かしている気持ちになる。
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PS4版をプレイしたことのある筆者だが,ある時は“海底に歌声が響く中,エイやクジラが舞い”,またある時は“ブロックを回す音が太鼓やボイスパーカッション,ガムランの音に変化”,またある時は“ケチャをバックに燃えるブロックを操る”……など,いままで体験したことのある演出が,「EXTRA震動」によって,ガラリと違うものに感じた。
とくに,左右のJoy-Conに距離がある携帯モードでは,両手に伝わる振動の違いが大きい。TV画面より小さいからこそ集中度も高まって,本作特有の没入感が,さらに深くなる。
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「テトリス エフェクト・コネクテッド」のプレイモードは,さまざまな楽曲と幻想的な背景による1人プレイ(「JOURNEY MODE」「EFFECT MODES」)や,1対1の対戦である「スコアアタック」「ZONEバトル」,3人で協力し,星座をモチーフとしたボスと戦う「CONNECTED」などがある。
その中の「ZONEバトル」は,“複数ラインを消すことで,相手のフィールドにお邪魔ブロックを送り込む”“受ける側は,お邪魔ブロックが届く前に,複数ラインを消せれば,相殺として攻撃を打ち消せる”といったベーシックなルール。
しかし,時間の経過などで蓄積されるゲージがマックスになると,テトリミノの自然落下が止まる「ZONE」モードが発動可能になる。揃えたラインも消えずに数が加算されていくため,通常では不可能な4ライン以上の攻撃もできる。不利な状態からでも一気に逆転が狙えるのだ。
立島氏に勧められて,同行した編集者と「ZONEバトル」をプレイしてみたが,そこそこプレイしている筆者が,テトリス初心者の編集者にヒヤヒヤさせられる場面が発生するなど,「ZONE」モードの怖さを感じた。
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また,立島氏を含めた3人で,協力プレイの「CONNECTED」モードもプレイしてみた。このモードは,3人のプレイヤーがチームを組み,力を合わせて星座のボスと戦うもの。
プレイを始めてしばらくは,3人がそれぞれのフィールドでテトリスをするのだが,ラインを消してゲージが溜まると,3人のフィールドが合体。1つの巨大なフィールド「コネクテッドZONE」が誕生し,これまで積み上げたブロックはそのままに,3人が順番にブロックを置いていく形になる。
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こちらのモードは,プレイヤーのコミュニケーションが重要になる。ボイスチャットを使うのもいいが,やはりオフラインで直接声を掛け合ってのプレイが楽しい。
ボスが巨大なテトリミノを降らしたり,苦労して隙間なく積み上げたブロックに穴を開あけたりして邪魔をしてくると,思わず大きな声を出してしまうのだが,それが笑いにもつながるので,家族や身近な友人と集まってプレイすると,多いに盛り上がるのではないだろうか。
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なお本作は,テトリスコミュニティへのコミット向けのモードも用意されている。海外で,NES版を使った「Classic Tetris World Championship」大会が行われているのを受け,NES版のテイストを再現した「CLASSIC SCORE ATTACKモード」が実装されているのだ。
単に見た目がソレっぽいだけではなく,NTSCとPALのモードが用意され,ブロックの移動速度や,落下速度の増加など,細かい点もNES版に準拠している。
1980年代に登場したテトリス。プレイヤーの年齢層は高いと思っていたのだが,立島氏によると,2018年の大会では16歳のプレイヤーがチャンピオンになるなど,新たな風も吹き始めているそうだ。
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昨今,テトリスはさまざまなプラットフォームにリリースされており,無料でプレイできるタイトルも珍しくない。
しかし「テトリス エフェクト・コネクテッド」は,音楽とプレイが融合した心地よいプレイと没入感,対戦だけでなく,テトリスが苦手な人であっても楽しめる協力プレイなど,独自性を持つ作品となってる。
実際に確認はできなかったが,同じ10月8日に発売されるNintendo Switch(有機ELモデル)での発色も良好とのこと。
持ち歩いたり,TVにつないだりとプレイシーンを選ばないので,本体の購入を考えている人は,遊ぶ予定のタイトルに加えてみるのもよさそうだ。
2021年10月8日から10月21日まではセールが行われており,25%オフの3375円(税込)で購入できるので,興味がある人はぜひ検討してほしい。
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