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捜査で犯人の正体を突き止め,力ずくで改心させる。レベルファイブらしい演出が光る,派手な刑事ものRPG「デカポリス」をプレイ[TGS2026]
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印刷2026/09/18 13:41

プレイレポート

捜査で犯人の正体を突き止め,力ずくで改心させる。レベルファイブらしい演出が光る,派手な刑事ものRPG「デカポリス」をプレイ[TGS2026]

 レベルファイブが手掛ける「デカポリス」PS5 / Nintendo Switch / PS4)は,近未来の巨大犯罪都市「ブロードストーン」を舞台にしたクライムサスペンスRPGだ。本作は2023年の「Nintendo Direct 2023.2.9」で発表された。当時は2023年内の発売が告知されていたが,延期を経て2027年の発売を目指して開発が進められている。

レベルファイブブースに設置されている「デカポリス」のフォトスポット。20歳のはずのハーバードが,40代のベテラン刑事のような貫禄でたたずんでいる。意味ありげにこちらを見つめる姿に,思わず「渋い!」という言葉が口をついて出た
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 本作は,2026年9月17日から21日まで開催中の「東京ゲームショウ2026」のレベルファイブブースにてプレイアブル出展されている。今回の試遊版では「事件クエスト」と「街パトロール」の2種類が用意されており,本稿では「3人のマフィア殺人事件」の体験をもとに,本作のプレイフィールを紹介していこう。

※操作はPS5を基準に説明する

「俺の手で死刑台に送ってやる」は刑事らしくも,どこか悪人めいたセリフだ。試遊中,思わずそんなことを考えてしまった
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 主人公のハーバード・マークス(CV:斉藤壮馬)は,20歳でポリスカレッジを首席卒業した新人刑事で,特捜班の新人チームを率いて,さまざまな事件を捜査していく。ただ,犯人逮捕へのこだわりは人一倍強く,時折口にする過激な発言も彼の人物像を際立たせている。

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 チームに所属する面々も,一癖も二癖もある人物ばかりだ。そのぶん,それぞれが異なる対犯罪スキルを有している。ネゴシエーションを得意とする者やコンピュータの専門家,犯罪心理学に精通した者などが在籍しており,捜査では各自の得意分野を生かして活躍する。ちなみに,全員の名前には有名大学を思わせる語が織り込まれており,知性派である点を名前でも伝える狙いかもしれない。

 今回体験できた「3人のマフィア殺人事件」は,マフィアが絡む連続殺人事件の再捜査から始まる。本作の世界には,現実の街を丸ごとコピーした仮想世界「DECASIM」(デカシム)が存在する。過去に起きた犯罪の記録まで再現できる,未来的な捜査技術だ。

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 しかし,その技術に何らかの不具合が生じ,捜査チームのメンバーだけでなく,街のNPCたちまで「パペット化」してしまう。この現象は,単に見た目がぬいぐるみのように変化するだけの問題ではないように思える。そのあたりが物語にどう関わってくるのかに興味がわいた。

 事件現場の建物内では,マフィアのボスとナンバー2,そして下っ端の青年が殺害されていた。捜査パートではR1ボタンを押すとDECAスキャナーを使用し,現場に残された証拠や,情報を持つ人物を検知できる。会話から情報を得られるが,なかには秘密を明かそうとしない相手もいる。そこで,相手に応じたスキルを駆使しながら話を進め,隠された情報を引き出していく。

会話スキルは,チームメンバーそれぞれの得意分野を表している。相手の鍵マークと同じ色の会話スキルを選び,話を誘導していく
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デカシムの不具合により,死体を含めて全員がパペット化している。どれほど悲惨な死を遂げても,壊れたおもちゃのように横たわっているため,不思議と痛ましい気持ちにならない。レーティングの面でも都合がよいのかもしれない
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 ひと通り証拠や証言を集め終えたら,事件ボードを開いて推理フェーズに入る。事件ボードでは,集めた証拠や人物同士の関係を整理し,パズルのように組み立てていく。なかには,チームメンバーのスキルレベルに応じて再調査できる証拠もあり,これまでとは異なる角度から情報を得られることもある。

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 事件ボードの組み立てを終えると,ハーバードが,集めた情報をもとにシンキングキューブというモードで推理を始める。いくつかの事実について考察するハーバードに対し,プレイヤーは「そうだ」と「違う」のどちらかを選んでいく。選択を誤ると間違った結論にたどり着き,考察を見直すことになるが,何度でも挑戦できる。知恵を絞り,一緒に事件について考えてみようという本作の姿勢が伝わってくる。

 今回の試遊で印象に残ったのは,ハーバードの推理をただ眺めるのではなく,プレイヤー自身も事件について考える余地が設けられていたことだ。名探偵と同じ目線で,集めた手掛かりを整理し,真相へ近づいていく感覚を味わえる。

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 推理フェーズでは,事件ボードやシンキングキューブといった仕組みを通じて,プレイヤーが真相に気づくための道筋が丁寧に示される。推理の難度とは別の話になるが,プレイヤーを置き去りにせず,思考を導くための工夫には好感が持てた。

チームメンバーからも痛いと思われているが,ハーバードは己の生き様を体現する決めポーズを貫く。やはり痛い
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 突き止めた途端,その居場所まで特定した。特捜班の新人チームもただちに出動し,犯人の身柄を確保しに向かう。しかし,逮捕を前にした犯人が逆上し,抵抗してくることもある。ここからは,RPGらしいバトルが展開される。

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 逮捕パートでは,ターン制のコマンドバトルを採用している。チームリーダーのハーバードが逮捕計画を立案し,その作戦に応じてメンバーを行動させていく。たとえば「力ずくで行く」を選ぶと物理スキルの威力が上がり,「死角を突け」を選ぶと策略スキルの効果が高まる。

 なお,犯人には「いかり」「こんわく」「きょうふ」「かなしみ」という4種類の感情がある。一部のスキルは特定の感情を刺激する効果を持ち,こうした行動は「マインド攻撃」と呼ばれている。特定の感情の数値が一定値に達すると,犯人はその感情を抑えきれなくなり,状態変化が発生する。たとえば,怒りで我を失うと攻撃力が上がる一方,防御力が下がってしまう。犯人の個性を見極め,戦闘を有利に運ぶのがポイントだ。

犯人を精神的に追い詰めると,「ZONE」に突入する。ここで犯人にかける言葉を選び,痛いところを突けば,心を折って大ダメージを与えられる。判断に迷った場合は,吹き出しの形を参考にすれば,だいたいの正解が分かるはずだ
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試遊版の最後には意味深なシーンが流れ,試遊版はそのまま幕を閉じた。まさに気になるところで終わってしまい,続きへの興味をかき立てられた
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 「デカポリス」は,推理ADVにRPGの戦闘を組み込み,事件の捜査から犯人の逮捕までを一続きの体験に仕上げていた。ハーバードをはじめ,登場人物はいずれも個性が強く,顔をそろえるだけで次々にドラマが生まれそうで,試遊版の続きを遊びたくなる出来だった。本作はゲームとTVアニメの同時展開も予定されているので,気になる人はチェックしておこう。


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